金髪考古学者の隣人   作:吊人

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隣人のプロローグ

日本の(読者の)皆さんこんにちは。いかがお過ごしだろうか。俺は部屋でポケモン達とテレビなんかを見て楽しんでいる。そう、()()()()とだ。本来なら驚く所なんだろうけどもう慣れた。学校だって職場だって最初は新鮮でもすぐ慣れるだろ?それと一緒だ。

 

さて、これだけでもう察しのいい人はわかると思うが俺はこの世界、『ポケットモンスター』の世界の人間ではない。前世ーーー転生なのか憑依なのかは分からないが前居た世界での人生を前世とするーーーは普通の男子高校生だったし、某ツンツン頭の主人公みたいに不幸だった訳でもない。ポケモンもテンプレのパーティーなんかをネットで調べて作るくらいで、別に廃人って程でもなかった。

 

この世界に来てもう何年も経っているが、今は少し前まで旅に出ていたから休養として自分の家に居る。お隣さんとは結構仲もよく、家にいる時はたまに一緒に呑んだりする程の仲だ。と言っても、ただ隣人なだけじゃなく小さかった頃(この世界での幼少期)からの付き合いだから、いわゆる『幼馴染』ってやつでもある。

 

さて、前置きが長くなったが俺が言いたい事は一つ

 

「ねえ、一緒に呑まない?」

 

ウチのお隣さん(シロナさん)は可愛いって事だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

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最初にこの世界で目覚めた時はそれはそれは驚いたね。うん。だって寝て起きたら知らない天井だぜ?今となっては「知らない天井だ」なんて言っておけば良かったなと思うがその時は「は?え?…………え?」って混乱してたな…

 

数十分…いや、一時間位は掛かったかな?落ち着いてなんの世界か確認、なんてテンプレ通りのイベントをこなした後主人公(その他転生者、憑依者等)が思う事なんて一緒だろう。

 

「俺TUEEEE(無双)したい」 「ハーレム作りたい」 「好きな原作キャラを愛でたい(恋愛関係になりたい)」

 

まあ殺伐とした世界だったり生き辛い世界なら原作に関わりたくない主人公もいるらしいが…まあ大体はこうだ。

かく言う俺もその一人。とりあえず自分が転生したと考えて特典……まあよくあるチート能力が無いかどうか色々試してみた。

無い。

ハハッ…ワロス…いやワロえない。

あったのは言語の翻訳能力(アニポケを見ればわかるが、ポケモン世界の文字は少なくとも元の世界にはない)と地味に使えそうな『補正』能力だ。いや、地味なんてもんじゃないな。わかり辛いだけで滅茶苦茶使える。効果はアニポケみたいな事になる…じゃあ全然伝わらないよな…例えばサトシはリザードンの火炎放射を受けても黒焦げになる程度(程度と言っていいかは分からないが)で済み、しかも直ぐに回復するだろ?アレと同じ事が起こるんだ。つまり、何でも溶かす炎(4215℃の炎)を喰らってもその程度で済むと言う事だ。ついでにヒポポタス(49.5kg)を頭に乗せて行動するなんてことも可能になる。

だが考えて欲しい。『逆にこれがなかったら?』例えばゴースを捕まえて一緒に遊ぶとする。どうなると思う?インド象でも二秒で倒れるガスを吸って人間が無事でいられると思うか?俺は思わないね。

 

とにかく、特典はこの世界で生きていく上で必要最低限の物しか無いと分かった。それなら次はと知識チートで俺TUEEEEの道を考えた。そもそもよく考えてみればポケモン世界へ転生する系の小説でも特典は殆どみないし、何よりよくあるやつ(王の財宝)とか…いや、この宝具は万能すぎるから別として他の『成長(自分)チート』とか貰ってもポケモン同士を戦わせるこの世界では意味ない事に気付いた。

知識チートが通用しそうか色々調べてみた。

結論から言うと確かに使えるがチートって程ではなかった。どうやらこの世界はアニポケ寄りの様だ。つまり最強技の『避けろ!』が使えたり、特性『根性』ではない根性によってトンデモパワーを発揮するらしい。でもゲームの知識が役に立たない訳でもない。ポケモンのタイプ、特性、技、特徴、後は道具とかの知識が有ると無いでは大違いだ。

 

さて、転生(と言う事にしておく)した俺の状態だが今は5歳で性別は前世と変わらず男のまま、そしてイッシュ地方のソウリュウシティ(ホワイトver)に住んでいる様だ。今「カンナギじゃねえのかよ!」と思ったそこのアナタ、正論だ。タイトル詐欺にも程があるがもう暫く付き合って貰えると嬉しい。

タイトル詐欺ついでにお隣さんは市長、つまりシャガさんらしい。ちなみに某失敗ヒロイン(アイリス)はまだ産まれてない様だ。

 

閑話休題、ここから俺のチートと言うには程遠い『強くてニューゲーム』が始まる訳だ。何?前世の知識あるだけでチートだろ?そんな訳ないだろ。そりゃ勉強面なんかじゃ良い成績だろうがこちとらリアルポケモンについてはど素人だ。

…また話が逸れたが今の状況(最初の状況)になるまでの俺の冒険なんて物に興味が少しでもある様なら聞いて行ってくれ。

 

 




ここまで読んでくれた数少ないであろう読者様、ありがとうございます。そして初めまして吊人(てるてる)と申します。
作者は何年も読み専をしていたのですが、処女作に当たるこの作品を書こうと思った切っ掛けはこのハーメルン様でとあるポケモンの小説を読んだ事です。元々シロナ様が好きで、シロナの幼馴染的な小説読みたいな、誰か書かないかな、なんて考えていました。
それで昨日シロナ様(幼少期)と旅をする小説を発見して読んだのはいいのですが、惜しい事に主人公は青年だったか成人していたか位の歳でした。勿論面白く読ませて貰ったのですが、やはり期待していた分物足りずこのモヤモヤをどうしようかと考えた所で「自分で書くしかない」と言う馬鹿な結論に至った訳ですw

本編についてですが、今回はプロローグ的な物を書こうとしていました。何がどうなってこうなったのか…
一応、次回からはその時の主人公の思考が地の文になります。
主人公の目覚めた場所がイッシュ地方ですが、仕様なので問題ありません。ちゃんとシロナ様の幼馴染にします。
文章力、描写力などはミジンコ以下なので、過度な期待はしないで下さい。(そもそも期待する方がいるかどうかは別として)

さて、改めてましてここまで読んで下さいました読者様、チラッとでも読んで下さいました読者様、こんな駄文にお付き合いいただき、本当にありがとうございました。
勿論、感想評価誤字報告お待ちしております。

それでは、少しでも続きを読んでみたいと思ってくれた方がいましたら、次回をお待ち下さい。

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