宿毛泊地の日常   作:謎のks

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 今回はクリスマスSPです! やっと書きたい事が出来た。って言っても中身はいつもの。なんですけど?

 とりあえずとってつけたよーに、メリークリスマス!


宿毛泊地のしょーと集 クリスマスSP

○クリスマスツリー

 

吹雪「司令官、いよいよクリスマスですね!」

 

提督「おう、それやき思うて執務室にツリー用意したぞ」

 

「…あ、ホントだ、しかも白いツリーだ(家具で買えるヤツ)」

「どや、偶にはこういうのもイケるやろ?」

「まぁ、これはこれで…ん、照月ちゃん? どうしたの??」

 

照月「よいしょ☆(ツリーに短冊をかける)」

 

「……」

「(ぱんっぱんっ)来年は私に期間限定衣装が用意されますよーに!」

「…………」

「よーっし、次は色々食べよう! バレンタインチョコにぃ、ひなあられにぃ、かき氷ー!」

「ま" で や" ご る" ぁ" !!」

「ん? なぁに吹雪ちゃん?」

「誘っとんのか? オノレ誘っとんのかお"おん!?」

「色々混ざり過ぎちゃうん?」

「えぇ〜良いじゃん別に〜この方が面白いしぃ?」

「風情、風情の問題! 短冊はまだしもクリスマスにはケーキでしょ!?」

 

 吹雪ちゃん、話の焦点ズレてません?

 

「じゃあ短冊は良いんだね? サンタさんへの”お願いごと”で言ったらおんなじだし!」

「えっ!? いやそれは…」

 

ドヤ風「では私は来年もドヤれるように祈ろう」ドヤァ

 

「待って磯風ちゃん、それ短冊に書かなくても毎日してるよね!?」

「まぁそうなるにゃぁ?」

「じゃあ吹雪ちゃんは何願うのさ!」

「逆切れ!? …まぁいいけど、うーん、強いて言うなら「来年も平和でありますように」…かな?」

「…えぇ」

「吹雪ちゃんアカン、それは言ったらアカンヤツやでぇ」

「照月ちゃん、何で関西弁!?」

「外では未だに深海群との戦いが終わらないというのに…」ドヤァ

「どうせやったら「争いが無くなる」とか「戦争が終わるように」とか言うとけや」

「んん何で私こんなに攻められてるの!!?」

「提督は何お願いするの?」

「クリスマスらしくオモチャとかかや?」

「例えば?」

「…ネオディ○イドライバー」

「待てえええええいっ!」

「よぉし、じゃまとめて「ドヤれるぐらい平和なディ○イドライバー」で行こう!」

「混ざりすぎぃ!!?」

 

 こうしてツリーに掛けられた短冊には「ドヤれるぐらい平和なディ○イドライバー」というイミフパワーワードが書かれていた…。

 

 

 

サンタさん「………なぁにこれ」

 

 

 

 

 

・・・・・

 

○プレゼント

 

時雨「提督、皆のプレゼントはもう決まったのかい?」

 

 宿毛泊地では、毎年艦娘から欲しいものがあるか聞いて回り、可能な限りそれをプレゼントしていこうというイベントを行っております。

 

提督「うーん、今年は色々要望が多くってにゃ」

 

「そっか、大変だね? 買い出しなら僕も手伝うよ?」

「ありがとにゃ、んでもちょっち特殊なモンもあるきにゃ」

「ん? 例えば?」

「あぶぅ(阿武隈)は「ヘアドライヤー」しかも「パナ○ニックのナ○ケア」って書いちゅう…調べたら1万位するがよ」

「あぁ、メーカー指定系か…買うの?」

「いや買うわけないやん、どうせ前髪がどうのとか言ゆうがやろ、市販の安いヤツでえいやろ」

「あはは…;」

 

「テートクノバカー! ウワーン!!」

 

「…あ、阿武隈さんの声だ」

「わややまった、陰で聞きよったがか、後で謝らんとなぁ…」

「…僕が半分出すから、買ってあげよう?」

「しょうがないにゃあ、クリスマスやしなぁ」

「うん…他には?」

「おぅ、駆逐たちはいつも通りオモチャが大半やな? それに混じって天龍がガ○プラ、長門がリスの人形、熊野がリ○ちゃんハウスって書いちゅう」

「うん、いつも通りだね」

 

 深く考えてはいけない、いいね?

 

「…ねぇ、提督は何が欲しいの?」

「んん、そりゃディ……って、えいか? 俺は特にないわ」

「そんなこと言わないで、クリスマスなんだからさ?」

「んん……じゃあ「お前が欲しい」…って言うたら?」

「…えっ(ドキッ)」

「なぁんてにゃ、にゃはは。俺は自分で買うき心配しなや…ありがとうな、時雨?」

「…うん///」

 

 なぁんですかくぉの甘々空間は、反吐が出ますねぇ、っへ!

 

「ん? ただの日常会話やん、なぁ?」

 

 …いやいや、冗談でしょう? …はぁ、これだからアンタは…。

 

「………」

 

 

 

 

 

・・・・・

 

「…で、提督に僕をプレゼントしたら喜ぶと思って(自らをラッピングしながら)」

 

満潮「…アンタ、司令官が絡むと必ず暴走するわよね」

 

「…えへっ♪」

 

 

 

 

 

・・・・・

 

○クリスマス・キャロル

 

 提督、あーた最近だらけすぎじゃないですか?

 

「藪から棒やな、まぁ否定せんけんど?」

 

 というわけで、今から貴方に3人のお手本をお見せしますので、それ見て諸々反省して下さい?

 

「うぃ」

 

 

 

 

皐月「ボクは過去の幽霊だよ、えへっ、どう? クリスマスキャロルっぽいでしょ」

 

「んーえいがやない? (てきとー)」

「こらこら、そんなに無関心でどうするの? もっと昔の自分を思い出してごらん? まっさらだった頃の自分、何にでも目を輝かせていた自分をさ!」

「…それを大人になって同じセリフが吐けるかよな?」

「え」

 

「あんな、就職するやん、ノルマとか気遣いとかそれまで習わんかったことを一気に言われまくるんねん、極めつけは「教えてる暇ないから、目で見て覚えろ」やきな、きっついぞ、企業が求めゆうんは「即・戦・力」やきな? そうしていくうちに心が擦れていってな、なんもかんもがどうでも」

 

「ちょちょちょ、待って。今すっごい死んだ魚のような眼をしてるよ!?」

「そりゃこの世は弱肉強食やきな?」

「シャレになってないよ!? もっと夢持とうよ! 大体そんな現実的な厳しさを今言わなくても!!?」

「えいか、お話の中やからって何でもかんでも都合よく事が運ぶと思うたらアカン、話の中やからこそ厳しくイカンとお前のためにならんがよ」

「うわぁいくらーいしんどーいボクにはムリーーーー!!!」

 

 

 

 

大淀「私は現在の幽霊です、貴方を怠惰から模範的な態度にするため参りました」

 

「言うてもどうするねん?」

「とりあえず比較的真面目な艦娘を集めました」

 

霧島「艦隊の頭脳、霧島です!」

 

「火力馬鹿やん」

「あ"ぁん?」

「ヒィッ」

「駄目ですね、では次」

 

熊野「ごきげんよう、熊野ですわ (シャラーン☆)」

 

「ネタやん」

「そんなことはありませんわ、オホホ」

「(飽くまでお嬢様キャラ、やったら)…朝食といえば?」

「とおおおおおおお↑ストですわ! …あ」

「ダウトです、次」

 

吹雪「吹雪です、やっぱり真面目キャラは譲れません!」

 

「あ艦これやん」

「何故に!?」

「えいか、外面がえい奴ほど何を考えちゅうか分からんきな、気ぃつけえよ? 逆に普段からチャラけてる奴ほど心は繊細やきな、時々でえいき気に掛けちゃり」

「何の話ですか?!!」

「しかし貴方なら彼女が真面目で良い娘だということは理解しているはずです。どうですか? 彼女を模範にして一から更生するということで?」

「えぇ、つまりブチきれたら鉄塊クリティカルストライクせんといかんゆうこと?」

「…吹雪さん?」

「え!? いやそれはノリというかギャグだから許されるかな~~…って」

「………」

「……;」

 

「駄目ですね」

 

「ですよねーーーーー!」

 

 

 

 

秋雲「何気に宿毛泊地初登場の秋雲さんだよ~☆ ちな未来の幽霊っつことで?」

 

「オータムクラウド先生、こんちゃす!」

「お~よきに計らえ、良い同人ライフを送っているかな?」

「へい、エロエロなヤツを」

「素直なのは良いけど、公の場でそういうこと言うの控えようね?」

「hai!」

「…んんっ、さて、アタシはアンタの未来の姿を見せようと思ってね?」

「というと?」

「ちょっと待って。…(カキカキ)よし、どうだ!」

 

 秋雲先生のスケッチブックに描かれていたのは、禿げ頭に無精ひげ、歯抜けと鼻毛が酷い、極めつけはくっさい臭いを象徴する周りに集るハエ。

 

「これが未来のアンタ、このままダラダラ生きてたらこーんな風になっちゃうんだよ~? 嫌でしょ? だったらシャッキリしなきゃ!」

「…………」

「ん、どしたの? (言い過ぎた?)」

「…未来は」

「え」

 

「未来は…我々の手にある!」

 

「…!?」

「確かにこうなる未来もあるだろう、しかし確定ではないはずだ、ん何故なら! 運命とは自ら切り開くもの、自ら”選び取る”もの! オレはこうなる未来を望まない、望まない限り、その未来は訪れないはず!! 神様はオレたちに選択権を託してくれているはずだ、であれば! 我々の未来は明るいっ!!!」

「…っ!」

「さぁ、いざゆかん! 栄光の未来へ! オレたちの明日を信じて!!」

「お…うおおおおおお!!」

「暁の水平線に!」

「勝利を刻めえええええ!!」

 

 …って、いい感じのこと言って免れようとしないで下さい!?

 

「ちっ」

「っぶねー、取り込まれるとこだった…」

「見逃してくださいよー」

「んー反省の色ゼロ!」

 

 まぁこうなることは分かり切ってましたよ(悟り)

 

「んじゃこうしよ、アタシの冬コミの原稿手伝ってくれたら見逃してあげる」

「マジ、めんどいけどやるわー」

「っしゃ、アシ確保」

 

 あぁ…人選ミスだったかな? まぁいいでしょう、キビキビ働けばシャキっとするでしょう。

 

「…んで秋雲先生?」

「なんじゃらホイ?」

「報酬としてウス=異本を望みますが、いかがでしょ?」

「だっからそういうこと公で言うなって。…昔買ったヤツでよければ」

「よっしゃあああああ!!!!! Hooooooooo!!!」

「くぉんのエロ提督…」

 

 なんだか解決してない気もしますが、とりあえず提督はだらけた態度を改めましたとさ。

 

「チャン、チャン♪」

 

吹雪「こんなクリスマス・キャロルがあってたまるかああああああああああ!!!!!」

 

 

 

 

 

・・・・・

 

○サンタ・クロース

 

文月「アタシ、サンタさんにお人形さんお願いしたんだぁ!」ふみ〜ん

 

暁「さんたなんているわけないじゃない、そんなこどもみたいなこといってたら、りっぱなレディーにはなれないわ」

 

「えーいるよぉ、だって提督が…」

 

提督「サンタさんのお願いごと言うてくれたら、オレからサンタさんに伝えちょくき。きっと夜にプレゼントが来るき、楽しみにしちょきや~」

 

「…って言ってたもん」

「それまいとししれいかんたちがプレゼントのかいだしにでかけてるから、ひつようなものきいてまわってるだけでしょ? こどもでもわかるわ」

「むー…サンタさんはいるもん!」

「いないわよ! レディーはうそつかないわ!」

「むむー…そんなに言うなら、私がテツヤしてサンタさんに会って、ショーコシャシン撮って暁ちゃんに見せつけてやる!」

「ふふーん、やれるものならやってみなさい。てつやなんていまどきのレディーでもできないわ」

「見てなさい、絶対ショーメイしてみせるんだからぁ! ふみーーー!!」

 

???「………」

 

 

 

・・それから~…場面はぁ深夜に移る(森○レオ)・・

 

 

 

「…サンタさん、は……ぜ……った…い………」うつらうつら

 

 ― …がちゃ

 

「…! サンタさん…?」

 

 

「ほぉーほぉーほぉー! んめぇええええるぃいいいいいい、くりぃいいいいいいいすまあああああああぁす!!」

 

 

「ああ……ホントにサンタさんだ…男の人の声だし、小太りだし、ちゃんと白くて大きなおヒゲ生えてるぅ…でもどこかで聞いた声~それに身体がもぞもぞしてるし……」

 

『おい、押すなや!?』

『狭いんですから、もうちょっと詰めてください…!』

『ひゃっ!? 今お尻触ったの誰?! ノリちゃん!?』

『あ、スマン私だ』ドヤァ

「お前らぁ、ちったぁ静かにしろぉい…;」

 

「…ん~~? まぁいいやぁ。これで暁ちゃんに……自慢……で……zzz」

 

「…寝た?」

「どうやらそうみたいだなぁ?」

「…ふぅ、一時はどうなるかと思ったけど、上手くいったみたいですね?」

 

 ちょっと分かりづらいので補足を。ノリちゃんは文月ちゃんのために、提督たちと協力してサンタさんに変装しているのですねぇ? まぁ格好としては、頭を出したノリちゃんを服の下で提督たちが支えるという「獅子舞スタイル」ですが。

 

「すまねぇなぁ? ちぃとばかし無理聞いてもらっちまったなぁ?」

「えいわえ、文月のためやきな?」

「それにしても、ノリちゃんがこういうお願いするのって、珍しいよね?」

「なぁに、子供の夢を壊したくなかっただけだいよぉい」

「通りすがりのノリちゃんが、子供の夢のために奮闘した…というわけだな?」ドヤァ

「ディ○イドもビックリやなぁ?」

「クリスマスだからいよぉ? 今日ぐれぇ大人の理屈なんざ言いっこなしだろぅ? フハハハハ!」

 

 こうして、ノリちゃんの活躍により子供の純粋な思いは守られた。

 

 

 

 

 

・・・・・

 

「ホントにいたんだよ! ショーコシャシンは撮れなかったけど…でも、ホントにいたんだよぉ!」

「はいはい、そういうことにしてあげるわ(ふんっ)」

「むうぅ…だったら今日もテツヤして、サンタさんがいるって、ぜ~~ったいショーメイしてみせるんだからぁ!!」

 

遠くから見守るノリちゃん「おいおいぃ…勘弁してくれぃ…;」

 

 うーん、これは姿を拝むまでエンドレスエイトですな、頑張れ、ノリちゃんサンタ!

 

「ぶるぁあああああ~~~!!?」

 




 秋雲さんの原稿がその後どうなったかは、まだ誰も知らない(修羅場モード的な意味で)。

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