閻魔様、現代入りで社会勉強   作:神おむつ

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皆様、明けましておめでとうございます←今更過ぎるを通りこす。
長らく不在にしておりました神おむつです。
仕事もプライベートも忙しく、また書く意欲が消えてしまった事が原因となります。
もし、もし楽しみにしてくれてた方が居たとしたら、誠に申し訳ありませんでした。

さて、9話の前書きに入りましょう←切り替えが早い。
9話はショッピングモールでのデート編の続きとなります!
今回はかなり文章が短いですが、楽しんで頂けたら神おむつは幸せです♡
では超絶遅くなりましたが九話どうぞ!


【9話〜閻魔と下着とハンバーガー】

(四季映姫の……下着か…)

 

はっ⁉

 

いかんいかん、邪念がムラムラと湧き上がってくるぞい。

 

(…やれやれだぜ)

 

俺は某オラオラキャラの様に、溜め息を一つつく。

服選びに夢中になり過ぎて完全に忘れていた。

こういうのは最初に言っておくべきだったのかもなぁ。

 

四季映姫が買い物中の下着コーナーから少し離れた休憩用のベンチに座り、俺は若干の恥ずかしさの中そんな事を思っていた。

 

デリカシーが無いと言うか。

 

イマイチ気が利かないと言うか。

 

こんなんだから恋人がいつまで経ってもできないのだ。

 

(いや、高校生の時は居たわっ!)

 

ツッコミが空を切る。

 

誰に弁解してるんだよ。

 

「はぁ…」

 

先程よりもだらしなくベンチにもたれ掛かり、もう一発溜め息。

溜め息をつくと幸せが逃げると言うが、それが本当だとしたら世界は既に崩壊しているであろうから、気にしないでつきまくる。

 

(お付き合いしていた女性……ねぇ…)

 

前だけ見ろ!とか言う熱血も嫌いじゃあない。

だがやはり人間は時として、過去を振り返りたくなる時があるのだ。

何でもイギリスの研究によれば過去を振り返る事によって、孤独が癒やされるんだとか。

 

後は体温が高くなるらしい。

 

んま、ワタシ元々体温高いんですけどォ、ヨホホホホホッ。

 

(…アイツ……今何やってんのかなぁ)

 

何を今更、五年も前の事を思い出しているのやら。

 

「康一、お待たせしました」

 

「お、いい物は選べたかい?」

 

「そ、それはご想像におまかせします……じゃ、じゃなくて何て事を聞いているのですか!」

 

俺も結構ヤバイ発言してしまったが、君も君でそんな茹でダコみたいに顔を真っ赤にして怒らなくても。

 

…可愛いなぁ四季映姫。

 

「あはは、ごめんごめん」

 

「もう、デリカシーの無い康一なんて説教です!」

 

それは自分が一番良く分かってる事だから悲しいよなぁ。

 

「はいはい、分かったからせめて店を出てからにしてくれよ?」

 

「むっ、全く反省していませーー」

 

ーー ぐぅーっ…

 

響き渡る空腹の音。

 

「………………」

 

「………………」

 

二人の間に流れる沈黙。

 

「………っ!」

 

そして俺の目の前で赤面する閻魔。

 

(幸せはここにあるのかもしれない…)

 

この時の俺は、割と真面目な顔してそう考えていたと思う。

 

「…お昼の時間帯だし、何か食べに行こうか」

 

「……そうして頂けると大変助かります…」

 

ひとまずこの可愛い可愛い閻魔様のお腹を満たしてあげなくてはいけないな。

 

 

ーー❀✿ 少女移動中 ✿❀ーー

 

 

「本当にここでいいの?」

 

「えぇ、構わないですよ」

 

現在ショッピングモール内のフードコートに来ている。

よくチェーン店などがいくつも並んでいて、数が多く設置されているテーブル席に自由に座れるあのスタイルだ。

土日や夕方などは中高生が多く、大体座れないイメージが俺的には強かったりする。

 

その中から地獄の閻魔様がお選びになったお店とは ーー

 

「康一、こちらの世界のハンバーガーはオシャレですね」

 

ーー そう、皆大好きジャンクフードの定番、ハンバーガーショップである。

 

「オシャレなのかは分からないけど味は美味だよ」

 

「ぽてとのいい香りがしますね」

 

先程とは打って変わって興奮気味かつ上機嫌な四季映姫さん。

 

いや、可愛すぎでしょ。

 

俺としてはフードコートとはまた別の、レストランフロアで静かに四季映姫と食事を楽しみたかったが、ハンバーガーに目をキラキラ輝かせている四季映姫の期待を裏切る訳にはいかない。

 

「じゃあ並ぼうか」

 

「えぇ、そうしましょう」

 

二人横並びになり、二列で並ばれた列の最後尾に着く。

平日だと言うのにそれなりに人が並んでいた。

たまたまシフト上、平日が休みであったから空いているかもと思っていたけど、そんなに世の中甘くなかったでござる。

 

「さっき言ってたこっちの世界のハンバーガーはオシャレって話なんだけどさ、そもそも幻想郷にハンバーガーってあるの?」

 

聞いてた時代風景だと、江戸時代とかそこらの時代を彷彿させる感じだったから、ハンバーガーがあるとは到底考えにくい。

 

そう考えると逆にどんなハンバーガーがあるのか少し興味が湧いてくる。

 

「まぁ幻想郷にも洋食を好んで食す者も居ますので、その者の所で頂いた事があります」

 

ほぉー。

 

時代風景が俺のじいさんが観ていたテレビ番組、この黄門が目に入らぬかッ!的な時代をずっと想像していたから、正直洋食という言葉に驚いている。

 

「洋食を好む者ねぇ、なんか掴みかけてた幻想郷のイメージがまた遠くへと行ってしまった気がするよ」

 

「一体どの様な想像をしていたのですか…」

 

そりゃ、こう…

 

スケ=サン、カク=サン、やってしまいなさいッ!

 

的なのをね……

 

いや、なんか変なの混じってたぞ今。

 

「それより幻想郷のハンバーガーはどんなやつなん?」

 

「そうですね、例えば……あれに似ていますね」

 

四季映姫はそう言って、カウンターの上に出ているメニューに指を指す。

細く可愛らしい指に指されたメニューはと言うと、本当に至ってシンプルなバーガーであった。

バンズに挟まれているのは、チーズ、レタス、トマトにパテ。

どこのハンバーガー屋でも見れる王道のものだ。

 

「私はあのハンバーガーしか見たことがないので、このように種類が多いのがオシャレだと思います」

 

「まぁ確かに、この量の種類は幻想郷では見れないよなぁ」

 

照り焼きとかベーコンが挟まれたやつとか、逆に幻想郷にあったら凄いと思われる。

 

まぁ、そんなこんなで話していると俺達の順番が回ってきた。

順番を待っている時間がが割とあったので、初めて利用する四季映姫も、普段優柔不断な俺もメニューが既に決まっているのはナイスだ。

 

「私はこのベーコンレタスというもののセットを頂きましょうか。飲み物はアイスティーにします」

 

「んじゃ俺はチーズハンバーガーのセットにしようかな。飲み物はコーラで」

 

それぞれ注文を終えてお金を支払い、頼んだものが来るまで注文カウンターの横にずれて待つ。

 

ふと四季映姫の顔を見るとこれがまぁなんとも。

 

落ち着いてはいるものの、子供の様な笑顔で今か今かとハンバーガーを待ちわびている。

 

うん、どちゃくそ可愛い。

 

正直十神君もうあなたのその可愛さでお腹いっぱい。

 

なんて変態チックな思考を巡り巡らせていると、注文の品が乗ったトレーが俺達の前にへと現れた。

 

「さて、適当に空いてる席を見つけてお昼にしますか」

 

「そうしましょ。えぇ、是非とも」

 

俺の言葉にえらく勢いの良い返事が返ってくる。

余程空腹状態なのが目に見えて分かりますよ、四季映姫さん。

とりあえず空いている席を探しに行く旅を始めなくては…だな。

平日だと言うのに結構込み合っているフードコート。

これは四季映姫とイチャラブしながらお昼を食べる前の試練、そういう事なんですね神様……

 

…やってやろーじゃねぇか。

 

 

 

やめて!中坊の特殊能力(フードコートでたむろして席を空けない)で、四季映姫のハンバーガーが冷めたら、せっかくのデート中の四季映姫の精神まで冷め尽きちゃう!

 

お願い、席を見つけて十神!あんたが今ここで席を見つけられなかったら、四季映姫の機嫌や四季映姫の信頼はどうなっちゃうの?

ハンバーガーはまだ熱々。

ここで早急に席を見つけられれば、四季映姫とイチャラブランチできるんだから!

 

次回、「十神 死す」デュエルスタn…

 

「いや、おかしいでしょ!?」

 

 

 

 

 

 




かなり短めなのですぐ読み終わってしまったかと思います。
また、久しぶりの執筆だったので文章変になってないか不安です(泣)
次回も投稿は遅くなると思われます。
本当に暇つぶし程度に読んでください(泣)

これからも頑張って、ゆっくり四季映姫を可愛く書いていくつもりです。
それではまたいつの日か会いましょう!
サラダバー!

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