〜人里〜
バッターは魔理沙と話しながら目的地に向かっていた。
「まずはあいつに話とかねえとな」
「上白沢慧音だった?」
「そうだぜ。あいつ人里の警備と寺子屋の教師やってるからな。あんたが夜怪物に変身するタイプの外来人なら確実に頭突き飛んで来る。」
「怪物か…」
「なんか言ったか?」
「なんでもない。ところで寺子屋は何処にあるんだ」
「あぁあそこだぜ。 今里の子供達に挨拶してる」
魔理沙が指差す場所には子供に話しかける青い服を来た女性が立っていた。
「おーい慧音少し話があるんだがいいか?」
「少しなら大丈夫だ」
「新しい外来人だ。今日から人里の空き家に住まわしいらしくてな」
「バッターだ。よろしく」
「あぁよろしく頼むよ。私は慧音この寺子屋の教師をしている。何かわからないことがあったらまた来てくれ。満月の日以外なら空いてるから」
「それじゃあ言ってた奴に会いに行くぜ」
「気をつけてな、最近見慣れない妖怪や亡霊が出るらしいから」
「安心しろ。俺が見つけ次第”浄化”してやる」
「無理だけはしないでくれよ」
「バッター置いて行くぞ」
魔理沙に急かされバッターは人里の外を目指す。
「元々この世界に亡霊の類が出るのか?」
「まぁほとんど雑魚か人畜無害なんだけどな、最近じゃ外来人の首が取れて黒い液体が吹き出して襲って来たなんて噂聞くくらいだし外から来た悪霊か何かだと思うぜ」
「そうなのか」
「もうちょっとで着くぞ」
〜魔法の森〜
「結局亡霊には出会わなかったな」
「人里の近くにはよっぽどの新参者か古参者しかいないから警戒してるんじゃないか。とりあえず目的地のある森までついたぜ」
「随分と暗いな」
「妖怪すら近づかずに長く住み続けると魔力に目覚める事もある森だ。私の家もここにある、んでそこが香霖堂だ」
「入ってみるか。」
⁇?「いらっしゃい」「HAHAHAここにも客は来るもんだな」
店らしき建物の奥には銀髪の男とカエルの仮面を被った商人がいた。銀髪の男は香霖堂の店主"霖之助"仮面の商人は"ザッカリー"である。
「久しぶりだな、ザッカリー」
「バッターじゃないか。あんたもこっちに来たのかい。」
「あぁよくわからんうちにな」
「”off ”というゲームから抜け出してまさか自分達の意思で話せるのは驚きだな」
「⁇」
バッター達が首を傾げていると今度は激しく戸を叩く音が聞こえる。
「お客さんが来たようだな」
バッターは戸を見ながら相手をみる。その影は人には似ても似つかなかったが…
「最近噂の亡霊かな?」
バッターは戦闘態勢に入り勢い良く戸を開ける。香霖堂の周りには亡霊が取り囲むように浮かびその後ろにはグールの群れがいた。
「流石に4対この人数は不利だな」
「HAHAHAお困りかいバッター 手伝おうか?」
ザッカリーは先ほどの仮面とは別の猫の仮面をつけていた。そのほかにも羽が生え剣を持っているという違いがあった。
「さあ今まで通り敵を殲滅しようじゃないか」
二人は亡霊達の群れに飛び込み確実に浄化していく。
「しかしまぁこのタイミングでこんなに集まってくるなんて、本当ゲームみたいだな」
そう言いながらザッカリーは一枚の紙を取り出す。
商人「たった一人の協力者」 ザッカリーがそう叫ぶとザッカリーの周りにチケットやバットといったアイテムが出現する。 出現したアイテムはザッカリーの周りを飛行しながら広がったり狭くなったりを繰り返している。
対するバッターはアドーオンを使いながら多くの亡霊を蹴倒していく。グールを合わせて百近い数がいたが二人によって数を減らし、残りの者達は逃げ出してしまった。
「逃げられたか…」
「とりあえず話は出来るな」
「あぁ 説明を頼む」
「実はお前が世界のスイッチを切った後、世界に異変が起こってな。亡霊やグールのほかにもいろいろな奴らがこっちに流れ込んできたらしい。その他にも様々な世界の主人公や怪物なんかもな」
「つまり俺がスイッチを切ったせいでこっちに来ているというわけか」
「俺たちはその流れ込んできた奴らを倒すために呼ばれたらしい。第一俺が来たのはあんたより後だけれどな」
「ひとまず状況はわかった。」
「さすが仕事の鬼、理解が早い」
「とりあえずこの話は後にして少し休もう。元の世界よりは落ち着けるだろうから」
所変わって外の世界
⁇?「エフェクトは集まった。夢の中の皆んなに話はした。うろねぇも行くて言ってた。もう終わろう…」
TV「今日、〇〇市〇〇町と△△市△△町のアパートに住む__と__が行方不明になりました。近隣の住民から二人がアパートのベランダから転落したと言う情報が警察に届けられましたが遺体は見つかっておらず僅かな血痕だけが残されていたそうです。警察では何者かが死体を持ち去ったか誘拐事件として捜査を続けています…」
勉強やら模試やらで続きを作ることが遅くなってしまいすいませんでした。