この素晴らしい世界で本当の居場所を!   作:味噌おでん

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もう9月も後半ですね・・・。ずっとごろごろしてました・・・。
・・・や、だってこんなのんびりした夏休み小学生の時依頼なんですもん


ゴースト・パニック

―前回のあらすじ―

嘘よ!こんなシリアスこのすばじゃないわ!

 

 

アクセルの街、その中のとある店の前に、おれ達はいた。

 

「いいかアクア、暴れたり喧嘩したりするなよ、わかってんのか?」

 

「カズマってば私のことチンピラかなにかと勘違いしてない?女神よ、神様なのよ!?」

 

ちなみにダクネスとめぐみんは不在だ。ギルドで待機しているダクネスはともかく、めぐみんはどこで何をしているのやら・・・。

言い争っている2人を無視して、扉を開けて中に入る。

 

「いらっしゃいませ・・・ああ!?」

 

「出たわねこのくそアンデッド!なんで私が馬小屋で寝泊まりしてるっていうのにアンタはこんなところで店なんて構えて痛いっ!?」

 

「・・・さっき暴れるなってカズマも言ってたでしょ・・・?久しぶり、ウィズ」

 

―このすばー―

 

以前の墓地騒動で知り合った人間の中で生活しているリッチーのウィズ。もともと彼女からいつでも遊びに来てくださいとは言われていたが、今回ここに来たのはカズマの提案だった。

 

―――他のスキルもいろいろほしいからな。・・・割と絶妙にギリギリのバランスで成り立ってるよな、このパーティ。

 

実際カズマの判断は正しいと思う。めぐみんもダクネスも今のスキル構成を変えようとしないだろうし、アクアに至ってはレベルを上げてもこれ以上ステータスが上がらないらしい。おれも魔法とかのスキルは覚えられないみたいだし、パーティの戦力を上げるにはカズマが色々できるようになるのが1番確実で早い。リッチーであるウィズから教えてもらえるスキルがどんなものかはよくわからないけど、まあその辺は教えてもらってから考えよう。

・・・アクアのステータスが上限ギリギリなのに知能と幸運値がおれより低かったのは黙っておいた方がいいんだろうか。

 

―このすばっ―

 

途中またアクアが迷惑をかけそうになったが、最近パーティ内のサブストッパーの地位を確率しつつある三日月が制止(物理)する。・・・しかし爆薬しか置いてないのかこの店?

 

「そういえばベルディアさんを倒されたそうですね。あの人は幹部の中では腕の立つ方でしたが、すごいですねぇ」

 

・・・ん?

 

「ベルディア・・・って誰だっけ?」

 

「いや死闘を繰り広げた相手なんだし覚えとけよ・・・って、あいつと仲良さそうな口ぶりだな。アンデッド同士のつながりでもあったのか?」

 

「ああ、言ってませんでしたっけ。私も魔王軍の幹部なんですよ」

 

へー、魔王軍の幹部かー。どうりで仲が良いわけだ・・・って

 

「確保ーーーっ!」

 

「待ってー!話を聞いてー!」

 

「どうするカズマ、ヤッチャウ?」

 

「本人もああいってるし話を聞いてやろうぜ。・・・あとお前はそのすぐ物騒な方向に話を持っていく癖を治しなさい」

 

―このすばーっ!―

 

「確かに私は魔王軍の幹部ですけど、単に魔王城の結界の維持のために頼まれただけなんです!」

 

賞金だってかかってません!と潔白・・・潔白?を主張するウィズ。

 

「するとあれか、幹部を全員倒すと魔王城への道が開けるとかそういうあれか?」

 

「そうなんです!それに、アクアさんがいるなら2、3人の幹部で維持する結界なら壊せる筈です!だからどうか命だけは・・・っ!」

 

「・・・なんかこっちが悪者みたいで罪悪感沸いてきたんだが・・・。ここでウィズを浄化したところで何も変わらないみたいだし、別に人間を襲ってるわけじゃないんなら見逃してもよくないか?」

 

「・・・まあ、敵対するつもりがないのなら」

 

文句をたれるアクアを放置して、ウィズについては放っておくことにした。

 

 

「・・・それでスキルですね。え・・・っと、『ドレインタッチ』なんてどうでしょう」

 

「どういうスキルなんだ?名前からして何かをすいとるスキルみたいだが」

 

「はい。触れた相手から体力や魔力をすいとるスキルです。同じ要領で相手に自分や同時に触れてる他の人の魔力などを分け与えることもできますよ。・・・カズマさんは冒険者なので、スキルを見せる必要があるんですよね?どなたか相手になってもらえますか?」

 

「じゃあおれが。アクアがまた変なことしそうだし」

 

「ありがとうございます。失礼しますね・・・えいっ」

 

可愛らしい掛け声と共に、ふわふわとした光が三日月からウィズに流れていく。

冒険者カードを確認し、スキル欄に『ドレインタッチ』の文字があることを確かめる。スキルポイントも充分あるので迷わず習得した。

 

「・・・どうですか?」

 

「おう、バッチリだ。ありがとな」

 

「いえいえ、これくらい・・・あ、あれ・・・?」

 

突然ウィズがふらつき始めてそのまま倒れる・・・っておい!?

 

「大丈夫か!?まさか三日月が何かやらかしたのか!?」

 

「確かに原因としてはそれが1番ありえるけどひどくない?」

 

「だ、大丈夫です・・・。どうやらミカヅキさんの魔力に中っちゃったみたいですね」

 

「・・・?でも、ルナはおれには魔法が使えないっていってたけど?」

 

「えっ」

 

「えっ」

 

「・・・どういうこっちゃ」

 

結局原因がわからず首を傾げる俺たち。

その時だった。

 

「ごめんください。ウィズさんはいらっしゃいますか?」




1ヶ月ぶりの投稿&タイトル詐欺・・・!こいつはひでぇや・・・!
三日月「・・・なにやってたの?」

・・・何も、していませんでした・・・っ!

モチベーションの回復までは不定期更新になると思います。ご容赦ください。

※次回予告はネタ切れのためお休みです。ごめんなさい。

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