家出神喰〜探さないで下さい。いやマジで〜 作:トイレの紙が無い時の絶望を司る神
サービスシーンもあります。
☆月(・o・)日
久しぶりにブラッド達と一緒にクエストに行った。
大型を何体か狩るだけだったので3分で済ませた。
何故か周りからは引かれてたけど........。
『慰め。慰め。』
サンキュー神機。
だから擦り寄らないでいいよ。更に引かれてるじゃん。
帰るときにナナちゃんにおでんパンを貰った。
食べた感想では、冷えてたけどパンに汁が染みてて結構美味しかった。
副隊長くんが物言いたげにこっちを見てたけどなんだったんだろ。
......そういえば久しぶりの食事だなぁ。
ここ2ヶ月は何も食べてないからなぁ。
そんなこんなありながらも早めに帰ったので、俺は追加でクエストこなして体を使うことにした。
なんだっけ.......ウロボロスだっけ?
あの動く山みたいなやつを5分程で片付けて帰った。
帰るとシエルちゃんが話しかけてきた。
なんでも、バレットの作成の手ほどきをしてもらいたいとのこと。
そういえば、結構バレット作ってたな......。それそのまま教えてもいいけど、角度から高度まで全部教えるとなると時間かかりそうだ。
などでとりあえずは簡単な「デルタスナイプ」を教えてあげた。
「バレット同士が消滅しあってもダメージを与えられるんですか.......!!!」
と驚いていた。バレット1個1個に意味を持たせるようにしてたからかな。
ダメージを増やすためだからね。
シエルちゃんは凄い喜んでくれて、「先生」と呼ばれるようになった。
なんか照れるな。えへへ。
『可愛い。』
☆月_:( _ ́ω`):_日
今日はクエストには行かない日。
そしてラケル博士は会議で居ない。
『撫でる。』
なので神機の相手をすることになった。
最近疎かにしがちだったからね。
擦り寄ってくる神機(捕食形態)を撫でながら、神機(本体)のメンテナンスや掃除をする。
『急に。そこはダメ。いやん。』
棒読みなんだよなぁ........。
盾の機動部や刀身を磨きながら動作確認もする。
『うん。気持ちいい。』
さっきから「うん」とか「ん」とか呟いてるけどなんなんだ。
スナイパーの銃口に磨き棒を突っ込む。
『ぐぅ。深い。』
あれ、痛かったか。
軽く磨いて早めに抜いてあげる。
『んん。』
やっぱり痛かったか。ごめんね。
あとは柄や細かい部分を洗う。
最後に動作確認をして.....よし、終わりだ。
『いつも乱暴。でも。それがいい。』
そりゃどうも。
メンテナンスなんて久しぶりだったからなぁ。
隙間にアラガミの血が結構付いてたね。
『見せないで。恥ずかしい。イジワル。』
ごめんごめん。
☆月(´^ω^`)日
ラケル博士が帰ってくるなり撫でてきた。
「ただいま帰りました♪」
──あぁはい.......。
返事が曖昧だったせいか少し膨れる。
抗議するようにこちらを見てくる。
......あぁもう。
──おかえりなさい、ラケル博s「ラケルです」ラケル「はい♡」
お馴染みの「ラケルです」に今まで以上の殺気が乗っていた........!!
喰われるかと思った.......。
「うふふ.....♡まるでおしどり夫婦みたいですねぇ♪」
何故「おしどり」を付けたのか.....。
ラケル博士はお茶目だなぁ(白目)
「私が居なくても大丈夫でしたか.....?」
人を子供かなにかみたいに......別に大丈夫ですよ。
「私は大丈夫じゃなかったです♪」
その日はずっと引っ付かれた。
☆月( ´△`)日
今日は少しピンチだった。
日記を見直して居たのだが、トイレに行っている間に副隊長くんに内容を見られそうになった。
即座に奪い返したが、内容が気になるのか手を振って頬を膨らませ抗議してきた。
所謂女顔の副隊長くんがやると可愛いだけである。
ジェスチャーで何かやましいことでも書いてるのかとからかわれたが、適当に流した。
見られるのは恥ずかしい内容だし、転生のこととか書いてるので見せるわけには行かないのである。
肩を揺すられ頭を叩かれ、数々の暴虐を乗り越えてラケル博士の所に戻った。
「なにか疲れてますねぇ.....?大丈夫ですか?」
はい。疲れました。
なので少し休ませてください。
子守唄で眠らせてきた。
なぜこうなった。
――――――――――――――――
ブラッド達はあることに気が付いた。
デシュアがここに来て何も口にしていないのだ。
.....何もではないかもしれないが、その回数が極端に少ないのは確かであろう。
そのことでフランを含むブラッドは作戦会議をしていた。
「どうやってご飯を食べさせようかな......?」
「普通に言えばいいんじゃないか?」
「いや、彼のことだ。遠慮してしまうだろう」
「そんな少ない食事量であんな動きが......」
上からナナ、ギルバート、ジュリウス、シエルである。
副隊長は考え込んでいるようだった。
「うーん......うーん.....あ!!思い付いた!!」
ナナは「ミッションに誘っておでんパンを自然に食べさせよう作戦」を考え付いた。
「ナナがそんな良い作戦を......」
ロミオは謎の敗北感を受けていた。
この作戦をおでんパンだけではなく他の食料も食べさせること、そして定期的に行うということで会議は終わった。
結果だけ言えば無事成功。まぁミッションは彼1人で全てが片付いてしまったが。
ここでフランが一言。
「運動するのですから寧ろ消費してるんじゃ......」
「「「「「「........」」」」」」
終わりなき作戦の改善が始まった。
サービスシーンは無心で書きました。