家出神喰〜探さないで下さい。いやマジで〜   作:トイレの紙が無い時の絶望を司る神

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主に更新速度が。
.......すんませんでしたぁぁぁあああああ!!!!!


第14話 遅いぞ!!転生者!!

▽月( ・ω・)日

 

今日も今日とてクエストこなすぞー!!

.....と思ったけど、何故かオペレーターちゃんに止められてしまった。

 

「今日のミッション受付は終了しました。どうぞお部屋で休んでください」

 

そう言って、俺以外のブラッド隊のクエストを発注しだした。

.....え?なんで?

疑問に思ったが、一つ思い浮かんだ。

 

──.....あ、わかった!!ノルマがあるのか!!

 

ほえー、ここは環境がいいんだなぁ。

サビ残とかないのか。

ホワイトだなぁ。最初からここに居たかったわ。

 

そういうことならお言葉に甘えようかなー。

そう思って、俺は部屋に向かった。

あれ、そういえば俺の部屋って......。

 

「あらぁ、おかえりなさい。貴方様♡」

 

........クエスト行ってた方が楽だったかも。

 

『お休み。お休み。ルンルン。』

 

 

 

 

 

 

―――――――――――――――

 

 

「ふぅ......緊張しました」

 

安堵からため息を吐くオペレーターのフラン。

そんな彼女に、近くで見ていたブラッド隊が近寄る。

 

「よくやったじゃねぇか」

 

「なんか残念そうな顔してたけど、なんとか休ませられたね!!」

 

「......!!」(サムズアップ)

 

「あのままでは過労死するかもしれなかった。それを止めたのは、フランだ」

 

上からギルバート、ナナ、副隊長、ピクニック隊長である。

この、『ミッション依頼差し止め事件簿』(副隊長命名、ピクニック隊長考案)をもって、強制的にデシュアを休ませようという作戦である。

まぁなんとも微笑ましい光景である。

 

「い、いえそんな.....私はただ、ブラッドの皆さんの言葉を使わせてもらっただけであって.......」

 

そう言って照れるフラン。

副隊長はそんなフランに身振り手振りで「フランが居てくれたからできたんだ」と伝える。

極東支部の人間が見れば「まるでキグルミだな」と口を揃えて言うだろう。

 

「そ、そうですか......ありがとうございます」

 

顔を赤く染めて感謝するフランに、副隊長は「こちらこそありがとう」と言う気持ちを込めてお辞儀する。

そして、ブラッド隊は任務へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

「〜♪」

 

「シエルちゃん、その歌何?」

 

「.......内緒です♪」

 

「えー......」

 

「うふふ.......。〜♪」

 

少女の可愛い歌声を聞きながら。

 

 

 

 

 

―――――――――――――――

 

 

「どうですか?私が手がけた神機の調子は」

 

ラケル博士にそう詰め寄られた。

 

──えぇっと......はい、すこぶる良いですよラケルはk「ラケルですよ?」......ラケル。

 

「うふふ、それならとても嬉しいです」

 

ニコニコと嬉しそうなラケル博士。

少しルンルンしているようで、見ていると癒された。

 

『お休み。久しぶり。嬉しい。嬉しい。』

 

そうだねー。

身体動かすのもいいけど、たまにはこうやってお茶を飲むのも良いものだね。

ただ、俺は紅茶よりソイヤッ茶の方が好きだ。せっかく淹れてくれたのだから文句は言わないが。

 

「そういえば、気づいていたかしら?」

 

──ん?なんですか?

 

「その神機、捕喰形態の形がアバドンになってるんですよ?」

 

え、そうだったのか。知らなかった。

 

「ふふ、驚いた顔、やっぱり可愛いわぁ♪」

 

気付かないうちにラケル博士がくっつきそうな程近づいて、頬を撫でていた。

いやあの、車椅子なのにどうやってそんな早く移動したんすか。

 

──あの、ラケルs.......ラケル。くすぐったいから止めてください。

 

ただ俺はクールに対処する。冷静にね。冷静に。

 

「あら?恥ずかしいのかしらぁ?可愛いわぁ.......♡」

 

ダメだ聞く耳持ちやしねぇ。

俺じゃ丸め込めねぇ。

 

その後、俺はずっと頬を撫でられ続けた。

 

『寒い。温めて。』

 

あと神機をずっと撫でてた。

 

 

 

 

 

 

▽月(´ω`)日

 

今日もクエストは無し。

だが、連休は神機には受けが悪かったらしく.......。

 

『思い出。思い出。作りたい。』

 

そう言って駄々をこねたので、仕方なく無断でフライアを抜け出した。

まぁ何体か狩って帰れば満足するかなぁなんて考えたが.......。

 

──ヒャッハー!!!

 

いつの間にか俺が楽しくなっていた。

いやね、1日置くだけで感覚がまっっっったく違うのよ。いや本当に。

あぁ、やっぱり俺はこういうのが合ってるなぁと思った日だった。

 

 

フライアに戻ると、怖い雰囲気を醸し出すブラッド隊の皆様と、涙目のラケル博士がいた。

 

──た、ただいま。

 

「グスン......おかえりなさい。あぁ、良かった。はぁ........戻ってきてくれて......良かった.....!!!!」

 

ラケル博士がそう言って泣き出したので、これはまずいと思って近くによって謝った。そして慰めた。

少しして泣き止んだが、今度はラケル博士から怖い雰囲気が.......。

 

「それでは、副隊長さん。よろしくお願いしますね?」

 

え、と思った時にはもう遅い。

襟元を捕まれ、目に光のない副隊長さんに引きずられ、外で説教を静かにくらった。

 

 

 

 

PS.副隊長が小さな声で

 

「無断で出ていったら、ダメじゃないですか」

 

と言ってきた時は、死んだかと思った。




主人公が最低な回。
ラケル博士を泣かせるなんて万死に値する。グボロに呑み込まれてしまえ。

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