家出神喰〜探さないで下さい。いやマジで〜 作:トイレの紙が無い時の絶望を司る神
▽月ヾ(*ΦωΦ)ノ 日
やらかした.......。
今日は変なテンションだったせいで恥ずかしい黒歴史を量産してしまった。
それは、今日のクエスト7件目のことだった。
ハンニバルの討伐という内容で、まぁまぁ普通だった。
そこまでに、シユウを5羽、ヤクシャを3体、そしてボルグ・カムランを4体を狩っていた。
もう、体の軽さが尋常じゃない。
羽が生えたとかじゃなくてもう、羽毛になったようだ。
そんなせいで、テンションが爆上がりしていた俺は、とんでもない二言を放ってしまった。
―――さぁ来てみな。俺の『愛』達が火を噴くぞ?
―――そんなに喰いたいなら喰らいなぁ!!!ただ俺の『愛』は熱いぞぉ!!!!
帰ってから周りの顔を見れなかった。
ラケル博士に慰めて貰ってたけど、ラケル博士が、
「愛......愛......♡」
と言って弄り出したので泣きながら出ていった。
みんなが俺を虐めるんだ!!!
現在俺は庭園で寝転んでた。
ウワァァァン!!もう君達(花や草)だけが俺の癒しだよぉぉぉ!!!!
『私は?』
お前もだ神機!!お前も俺の癒しだ!!!ウワァァァン!!!
『可愛い。』
現在、オペレーターであるフランの所に、ブラッド隊が集められていた。
しかし、寝ていたロミオは置いてきた。
「どうしたのフランちゃん?」
「......?」
「呼ばれてきたが.......」
「何かあったのですか?」
ピクニック隊長以外のブラッド隊が全員一緒に首を傾げる。
「それが、ですね........」
いつもは無表情だが実は感情豊かなフランが口篭る。
フランはモニタを操作して一つの動画を映し出す。
『さぁ、来てみな。俺の愛達が火を噴くぞ?』
「これって......」
「.....あの腕一体化さんだよね」
「凄くカッコいいこと言ってる」
滅多に口を開かない副隊長も声を出す。
すると、ブラッド隊でも倒すのに苦労するであろうハンニバルを、一瞬で倒してしまった。
「なんだこの馬鹿げた強さは.......」
ギルバートもそう呟く。
「あぁ。とても同じゴッドイーターとは思えない」
真顔で結構酷い事を言うピクニック隊長。
「凄まじいですね......」
言葉が出てこないシエル。
「見てもらった通り、腕一体化さんはとんでもなく強いのですが.......」
カタカタとキーボードを操作して、別の画面を映す。
『デシュア:32件』
「.....32件?」
「これなんの数字?」
ギルバートとナナが疑問に思う。
「みなさん、腕一体化さんは、フライアに来て何日でしたっけ?」
「.....確か、3日だった筈だ」
ピクニック隊長が答える。
「この数字は......腕一体化さんが3日で受けたミッションの数です」
「「「「.....え?」」」」
この後みんなでどうにか休ませられないか相談した。
ふぅ、なんとか落ち着いたな。
ここは、嘘臭い場所だけどそれ故になにも取り繕わなくていい。
空の映像はモニターで映してるだけ。
花や草も、外からの全てをシャットアウトして空気中のオラクル細胞をシャットアウトすることでやっと普通でいられる。
良くも悪くもここだけだ。花を触れるのは。
それに静かだ。
歌でも歌いたいな。
......いや待て待て。やっぱりまだ変なテンションが抜けきれてないな。
落ち着け。クールになるんだ。
......誰も、見てないよな?
『大丈夫。イケル。』
そうか。それなら、1曲だけ歌うか!!
俺は、この世界に来る前の世界でよく親や周りの親戚が歌っていたせいで頭に染み付いた歌を歌った。
世界の平和を望んだ曲だ。
聞いてください。
「Heal the world」
あの後、副隊長とジュリウスだけでミッションに行って、他の隊員は休みになりました。
私は気晴らしに庭園に足を進めました。
すると、中から二人分の歌声が聞こえてきたんです。
歌詞は英語。内容は世界平和への願いでした。
現状じゃまず無理な内容。
だからこそ、とても心に来ました。
それこそ涙が出るほどに。
彼の......デシュアさんの神機が鳴いて居ました。
それがコーラスになり、歌に溶け込んでいました。
その歌は私の心にも溶け込みました。
それから、思い出す度に口ずさむ様になりました。
やっぱ曲名出しちゃまずいですかね。
最後のはシエルちゃんです。