家出神喰〜探さないで下さい。いやマジで〜   作:トイレの紙が無い時の絶望を司る神

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実はこの小説のラストにしようと思ったけどボツになった話を載せます。

次の記念回はUA30000かな?多分。
微妙な数字の記念回はネタ切れの合図だと思ってください。


番外編【祝】:UA250000突破記念回!!!

あぁ、なんて美しいのでしょうか。

 

『そうですね。うふふ......あぁ、貴方様......』

 

【GAAAAAAAAA!!!!】

 

私の目の前で、何者も喰らい尽くすと言うかのような雄叫びが上がる。

白い体毛の、大きな狼の様なアラガミ。

 

『こんなにも......あぁ、あぁ!!貴方様ぁ!!!♡』

 

神機を咥え、横についた複眼はギョロギョロと愛らしく動いている。

 

「ラケル博士、静かにしてください。《デシュア》さんの神々しいお声が聞こえません」

 

『貴女は良いじゃない......。目の前で見れてるのだもの。羨ましいわぁ.......』

 

目の前のそれは、紛れもなく私達が愛して止まない、デシュアさんだったアラガミです。

 

 

 

 

 

何が起きたか。まずはそれから説明しましょう。

あの時......。終末捕喰の直前にもう一つの終末捕喰を起こし、互いを喰らい尽くさせて相殺し続けるという壮大な作戦が成功してから、僅か3ヶ月後のことでした。

アラガミの大軍が進行して来たのです。

ヴァジュラが雑兵の様な数。

3つの頭を持つ竜の様なアラガミが多数。

そして、『終末捕喰の残骸』と呼ばれている物が4頭。

ぱっと確認しただけでもこれだけ居ました。

 

「終末捕喰よりも質が悪い」

 

サカキ博士はそんなことを言っていました。

確かに、こちらの方が終末捕喰の名に合っている気がします。

その時、そのアラガミの津波に突っ込んでいく影が一つ。

 

―――死に晒せやぁぁぁぁあああああ!!!!

 

その影が、ヴァジュラの波を切り裂き、バレットで三つ首の竜を纏めて葬り、残骸を蹴散らす。

私が愛して止まないその人を見て思ったことは、

 

『1人で楽しんでズルイです』

 

気が付けば、笑顔で飛び出していました。

後ろから何か聞こえましたが無視です。無視。

 

アラガミが多すぎてあの人の所まで辿り着けませんでしたが、私は私で楽しんでいました。

あの人に貰ったバレットでアラガミを花火にして、近付いてくるなら銃身で殴り飛ばす。

あの人がそうして居た様に。

 

突然、通信が入りました。

 

―――カノンちゃん、生きてる?

 

「はい!!デシュアさん!!」

 

―――そうかぁ......。ならぁ、もうここから逃げてくれぇ.......。

 

「.....え?」

 

耳を疑いました。

あれ、聞き間違いですか?そんな使えない耳なら引きちぎっちゃいましょうか?

 

―――カノンちゃんが居たら、巻き込んじゃい、そうでさぁ!!

 

ドシュ!!っと音がする。

どうやら戦闘しながら通信してるみたいです。

 

「何をするんですか?」

 

むしろデシュアさんがすることで死ねるなら本望.......。

 

―――とにかく、早めにここから脱出してくれぃ.......。

 

「........はい」

 

言葉の節々から、私への思いやりが感じられました。

デシュアさんは、私に死んで欲しくないと思ってくれているんですね。

それなら、デシュアさんの言う通り撤退します。

 

「......退いてください!!撤退しなきゃイケナイんです!!!退けってんだよこの【ピーッ】共がァ!!!!」

 

ウジャウジャ出てくるアラガミがウザったくて、久しぶりにキレちゃいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

戻った後、何故か支部のみんなが私を見てドン引きしてました......。ショックです。

どれ位かと言うと、買おうと思ってた飲み物が売り切れてたくらい。

 

デシュアさんが何をしようとしていたのか、気になってモニターを見てみました。

 

【GAAAAAAAAA!!!!】

 

そこには、デシュアさんの神機を咥えた1匹の狼が........。

 

 

 

 

 

 

 

と、いうことなんです。

今ではアラガミとしてのデシュアさんには名前が付いています。

 

 

【フェンリル】

 

アラガミを好んで食す変わった個体。

元々は『神喰狼』の異名を持つ最強のゴッドイーター、■■■■(特別秘対象)が神機の暴走によってアラガミと化した物。

基本人間には手を出さないが、近くにいるなら喰う。それだけ。

咥えている神機は変異する前に使用していた神機。

オラクル細胞を破壊し尽くす特性を持ち、牙や爪で傷を負えば2度と神機は持てない。

まさにアラガミを狩るアラガミ。

故にフェンリル。神を喰らい引きずり落とす。

 

弱点属性:全てに有利

得意属性:全てに有利

 

 

 

 

こんな感じだった筈です。

まず戦闘が禁じられている為わかっていない部分も数多くあるとのことです。

ですが、そんな物は関係ありません。

 

「私達は、私達の愛を捧げます」

 

「それがアラガミなら、愛を持って喰らい尽くします。時には糧となります」

 

『私達の愛を、どうか受け止めて』

 

『私達の牙を、どうか受け入れて』

 

 

 

 

愛に溺れ、牙に焦がれる。

 

 

 

 

『「それが、私達の全て」』

 

 

 

【GAAAAAAAAA!!!!】

 

さぁ、貴方に全てを捧げ、貴方の全てを喰らいましょう。

それが、愛と言う物でしょう?

 

「ね?デシュアさん」




ルート1「アラガミ化」

【ボツになった理由】

アラガミ大進撃は流石にクドイ
終わり方も酷い
予想が付く


まぁこんな感じです。
デシュア(アラガミ)の姿は、ダクソのシフの目を左右1個ずつ増やした感じにしてください。

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