家出神喰〜探さないで下さい。いやマジで〜   作:トイレの紙が無い時の絶望を司る神

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ネタ切れは悪い文明


第11話 ネタ切れなんて乗り越えろ!!転生者!!

▽月\( 'ω')/ヒャッハアアア日

 

月が変わった。

今日はそこら辺に居たラーヴァナの群れとカバラを斬るだけに収まった。

なんだか少ないな。ここら辺。

極東とは言っても端っこだからか?本気出せばここら辺のアラガミは3日くらいで狩り尽くせるぞ。

暇になるからしないけど。

 

『暇。撫でて。抱きしめて。』

 

はいはい。抱きしめたら俺の体がザックリ行っちゃうから撫でるだけね。

 

『見て。あれ。見て。』

 

ん?なんだ?

何か見つけたみたいだけど.......。

 

「キュウ?」

 

―――チケット寄越せゴラああああああ!!!!!

 

ラッキー!!アバドン見つけた!!!!

 

 

 

▽月( ゚∀゚)日

 

 

昨日はアバドンを発見したせいで日記が途中で切れていた。

よくよく思い出せば極東支部には帰らないんだからチケットなんて意味が無いんだったね。

代わりに何故かアバドンから見たことない素材を手に入れた。

 

『愚神のヒレ』×2『愚神の顎』と言うのを手に入れた。

こんなのゲームにもなかったぞ。

なんだこれ。武器にでもできるのか?

 

 

▽月(^ω^)日

 

一昨日に引き続き、今日はなんと5体のアバドンの群れに出会った。

手に入れた素材は、

『愚神のヒレ』×4『愚神の顎』×4『愚神の目』×3『愚神の心臓』×3『愚神の魂』×1

とまぁこんな感じだ。

これだけあれば装備が一式作れるか?

なにせアバドンが珍しいのだから、要求料も少ないだろう。

俺がそう考えていると......。

 

『フフフ.....面白いものを手に入れたみたいですね?』

 

急に通信が入った。まぁ現状俺に通信できるのはこの人だけだけど。

 

―――こんにちは、ラケルs『ラケル、ですからね?』......ラケル。

 

『ウフフ♪』

 

もうやだこの人。

 

『よければ、それを使って貴方様の新しい神機を私が作ってあげましょうか?』

 

―――え、それ本当ですか!?

 

まじ!?それまじ!?ゲームでも見たことない素材で武器を!?やった!!

あのラケル博士が直々に作ってくれるんだ。こんなに旨い話あっていいの!?

 

『はぁ......♡その笑顔は反則ですよぉ?貴方様ぁ.......♡』

 

前言撤回。旨い話には大なり小なり代償があるのだ。ダジャレじゃないぞ。

今ので背筋が冷えきった。吐息が聞こえる度に鳥肌が立つ。

 

『大丈夫。私が。居るから。』

 

神機、ありがとう。今は凄く頼もしいよ。

 

『ともかく、喜んで貰えて嬉しいわぁ。でも......貴方様が居ないことには、作れないわぁ?』

 

そうだね。だが頼む。最悪の事態だけは避けさせてくれ......。

 

『貴方様が、私に会いに来るとなったら、話は別ですよ?』

 

いいかぁよい子のみんな!!

悪い予感って言うのはな!!大体当たるもんだ!!(泣)

 

 

▽月( ゚∀゚)o彡日

 

俺は今、神機兵に連れられてフライアに向かっている。

ラケル博士が言うには、『路頭に迷っていた所を保護した』という事になっているらしい。

まぁ間違ってるわけでも合ってるわけでもないんだけど。遠くも近くもない。

 

 

 

 

フライアに入ると、見たことのある服装の面々が居た。

手続きなんかはラケル博士がしてくれたらしい。

 

「ブラッド隊隊長の、ジュリウス・ヴィスコンティだ」

 

「ブラッド隊隊員、香月ナナです!!」

 

「同じくブラッド隊隊員、ギルバート・マクレインだ......」

 

「また同じくブラッド隊隊員、シエル・アランソンです」

 

「そしてまたまた同じく!!ブラッド隊隊員の、ロミオ・レオー二だ!!」

 

うわぁ......。ブラッド隊じゃん。

準人外候補の奴らばっかりじゃん。

 

「........。」

 

.....あれ、あんなのブラッド隊に居たっけ。

見た目は白い髪に小さなシルクハットを付けている。

上の服は恐らくブラッド隊の制服。下は......わかりにくいけど鎌用の服のズボンか?偉くシュッとしてるな。

 

「あぁ気にしないでくれ!!副隊長は無口でさ!!俺から紹介させてもらうよ。副隊長はそれでいいよね?」

 

「.......。」コクン

 

え、副隊長ってことは。

あれ、GE2の主人公か!?

 

「我らがブラッド隊の副隊長!!■■■■だ!!」

 

「.......///」テレテレ

 

ん?なんて?聞き取れなかったな。

なんかの補正か?難聴系主人公か俺は。

 

―――あ、はい。みなさん、短い間ですがよろしくお願いします。

 

ツッコミどころが多くて気が回せなかったせいか、俺は頭を下げる時の癖で右手を後頭部に置こうとした。

 

ブォン!!

 

「うわぁ!!」「危ないじゃねぇか......」「ビックリしたぁ......」「.....!?」

 

右からロミオ、ギルバート、ナナちゃん、主人公くんの順で驚いていた。

あ、神機の方の手動かしちゃった。

 

『驚いた。急に来るから。後で撫でないと。許さない。』

 

どうやら神機も驚いていた様だ。

うん、ごめん。

 

『馬鹿。阿呆。可愛い。』

 

.......そんなことをしていると、ブラッド隊の視線が俺の右手に集中する。

 

―――あのー......どうかしました?

 

「いや......その、右手.........」

 

ロミオが俺の右手を指さす。あぁ。一体化に驚いてたのか。

 

―――あぁ、神機との適合率が高すぎるとこうなるから気をつけてね。

 

冗談で適当なこといって話すと、

 

「「えええええええ!?」」

 

「!?、!?!?」

 

「こ、こんなんになるのか........。ジュリウス、見たことないのか?」

 

「俺も見たことがない。一体化するものなのか.......」

 

皆真に受けていた。

信じないで。適当なこと言っただけだから。

 

『適合率じゃない。愛。』

 

そこじゃない。そこじゃないんだよ。

 

 

 

 

 

 

 

とりあえずラケル博士の所に案内してもらった。

 

「みんなよく来てくれましたね。さぁ、座ってもいいですよ?」

 

ニッコリと母性溢れる笑顔で座るように推めるラケル博士。

ブラッド隊のみんなが座り出したので俺も座る。

すると、横からロミオとナナの会話が聞こえてきた。

 

「ねぇねぇロミオ。なんかラケル博士、そわそわしてない?」

 

「そうだよなぁ.......。何かいい事でも有ったのかな?」

 

それを聞いて、ラケル博士を見てみる。

 

「........」チラッチラッ

 

こちらをチラ見していた。

それ以上は気にしないようにしていた。

 

そこから少し会話が続き、主人公くんが初めて声を出したかと思ったら結構イケメンな声で驚いたりした。

 

「さぁ、ブラッドのみんなは席を外してください。私はこの人と話があるので......」

 

そう言うと、ナナちゃんが「博士バイバーイ!!」と手を振って出て行ったのを初めに、それぞれ失礼しますとか言って出て行った。

 

残ったのは俺とラケル博士だけ......。

あれ、やばくない?

そう思ったが遅かった。

ラケル博士に抱きつかれた。

 

「はぁ......♡やっと、やっとこうやって......手を握って、目を合わせて、体温を感じられるのですね......♡」

 

マズイ逃げ場がうわなにするやm

 

 

PS.別にいやらしいことはしていない。ラケル博士がずっと抱きついて離れなかっただけだ。




神機の名前どうしよう.....。
GE2の主人公の見た目は作者のGE2のアバターです。
コーディネートができないから無難な感じになっちゃってます。

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