バディファイトLoveLive!サンシャイン!! 作:ヤギリ
時を巡る者
僕はいったい、どれだけの次元を巡って来たのだろうか…
僕はある女性の運命を変える為に次元を越えて旅をしている…
内浦 沿岸
空間が割れ、少年が降り立つ
少年[ここが次の次元か…?]
今まで何度も見た光景が少年の目に映る
少年[次は絶対に救ってみせる、千歌…]
僕は何度も時を越えた、千歌を救う為に…そして、何度も失敗した…
とある日曜日
待ち合わせ場所
千歌[おーい!曜ちゃん、梨子ちゃ〜ん]
曜[あ!千歌ちゃん、やっと来た!]
梨子[もう、20分くらい待ったよ?]
千歌[20分くらいいいじゃ〜ん]
曜[まあまあ、映画遅れちゃうよ、行こう]
しばらく歩いて…
千歌[そしたら果南ちゃんがね〜]
曜[あったね〜そんな事〜]
梨子[ふふふ…!]
歩道 青信号
千歌[それでね〜!]
梨子[⁉︎!待って千歌ちゃん!]
千歌[え?]
車道 赤信号
トラック ゴォー!
千歌が歩道を渡ろうとした時、赤信号にもかかわらずトラックが来て…
千歌[うわぁぁぁ!]
少年[千歌⁉︎危ない!]
ガシャーーン
曜[あ、あ…ああ…そ、そんな…]
梨子[嘘…、千歌ちゃん…?いやぁぁぁぁぁぁ!!]
少年[あ…、ま、また…救えなかった!]
僕は見て来た、同じ光景を、その度に絶叫する梨子を、腰を抜かしてへたり込む曜を…
少年[くっ、落ち込んでる暇は無いぞ、黒野玲時…!また別の次元に飛んで、千歌を救うんだ、死の運命から…]
そして僕はまた次元の狭間に戻り、千歌が死ぬ前の世界を探す
別の次元
内浦 沿岸
玲時[次こそ…]
十千万 前
玲時[ここが、千歌の家だったな]
がらららら
千歌[じゃあ、行って来まーす!]
玲時[千歌が出て来た…]
千歌[10分遅れてる、急がなきゃ]
玲時[千歌!]
千歌[え?…あなた、誰ですか?]
玲時[僕は黒野玲時、千歌、今日はどこにも行くな…]
千歌[何言ってるんですか?]
玲時[なんでもいい、今日は家に居てくれ…頼む!]
千歌[悪いですけど、友達と待ち合わせしてるので、それじゃ…]
玲時[⁉︎、待ってくれ!]
とっさに千歌の腕を掴む
千歌[ちょ!何なのいったい⁉︎離して!警察呼びますよ!]
千歌の強い言葉に思わず手を離す…、そして千歌は行ってしまった…
待ち合わせ場所
千歌[おーい!曜ちゃん!梨子ちゃ〜ん]
曜[あ!千歌ちゃん、やっと来た!]
梨子[もう、20分くらい待ったよ?]
千歌[ごめん、家の前で変な人に絡まれちゃって]
曜[変な人って、大丈夫だったの⁉︎]
梨子[変な事されてない?]
千歌[大丈夫だよ!それより、映画遅れちゃうよ!]
しばらく歩いて
千歌[それで、果南ちゃんがね〜]
曜[あったね〜そんな事〜]
梨子[ふふふ…!]
歩道 青信号
千歌[それでね〜!]
梨子[⁉︎!待って千歌ちゃん!]
千歌[え?]
車道 赤信号
トラック ゴォー!
千歌が歩道を渡ろうとした時、赤信号にもかかわらずトラックが来て…
千歌[うわぁぁぁ!]
玲時[千歌!危ない!]
ガシャーーン!
千歌[う、うう…]
玲時[はぁ…はぁ…、間に合った…]
千歌[あ、ありがとうございます。!そうだ!2人は⁉︎]
トラックは歩道側へ荷台ごと倒れていた…、そして…
千歌[梨子ちゃん…、曜ちゃん…?あ、ああ、うわぁぁぁ!]
僕はなんとか千歌を助けた、だが…梨子と曜は倒れた荷台の下敷きになり、ほぼ即死だった…
その後、千歌は2人の後を追うように海に身を投げ自殺した…
玲時[そんな…、こんな事ってあるかよ!事故は防いでも、千歌は死ぬのかよ!くそっ!]
そして僕はまた別の次元に飛ぶ…
内浦 沿岸
玲時[また…、日曜日か…]
僕はまた、千歌に会い出かけない事を頼んだが…結果はさっきと同じ僕を振り切って千歌は行ってしまった
そして、運命の時は近く
玲時[頼む!力を貸してくれ、僕のフラッグ!]
その時、僕のフラッグが光を放ち叫ぶ
玲時[タイムフリーズ!]
瞬間、景色が灰色になり自分以外の全てが停止した。
願いが叶えた時を止める力