バディファイトLoveLive!サンシャイン!!   作:ヤギリ

469 / 474
グランドバディカップ チームトーナメント予選終了!!

前回の『バディファイトLoveLive!サンシャイン‼︎』

 

星を10個以上集めた千歌は会場の前で梨子と鞠莉の到着を待っていた。だが、すでに星を集め終わっていた鹿角理亞に突然ファイトを挑まれ、千歌はそのファイトを承諾する。

 

聖良がなぜ千歌とのファイトに拘るのか、真相を知りたい理亞は自分の思いを声に乗せ、ライフ1まで千歌を追い詰めるも、千歌の逆転のドローと、真ドラゴンフォースの解放、そして新たな必殺モンスターの怒涛の攻撃によって敗北した。

 

そして、千歌と全力のファイトをした事によって理亞は、千歌とのファイトで聖良が感じていたであろう答えを見つける。聖良がなぜ千歌とのファイトに拘るのか。それは"千歌とのファイトが楽しい"と言う事だった。

 

 

 

   ◆

 

 

 

理亞とのファイトを終え、Saint Snowの2人が会場に向かってから数十分後、しばらくして到着した梨子と鞠莉と合流した千歌はグランドバディカップの会場に入り、なんとか本戦の出場枠表に「Aqours」の名を記入することができた。残るは後1枠だ。

 

しばらく経って、残り1枠のチームが満を持して会場に到着した。

 

 

「ふ〜〜っ、間に合ったね。」

 

「彼方ちゃん、もうヘトヘトだよ〜〜」

 

「記入は私がする。」

 

「うん。ありがとう璃奈ちゃん。」

 

 

本戦出場の最後の枠に入ったのは、虹ヶ咲学園スクールバディ同好会から派生した「チーム:QU4RTZ」だった。

 

 

鞠莉「あら?彼方じゃない!」

 

彼方「ん〜〜?あ、鞠莉ちゃんだ〜〜!」

 

 

たまたま近くにいた鞠莉は聞き覚えのある声と名前に気づいて声をかける。

 

 

千歌「鞠莉ちゃん知り合いなの?」

 

鞠莉「ええ、彼方とはこの予選でさっきファイトしたのよ。結果は私の負けだったけどね。」

 

梨子「ええ⁉︎ 鞠莉ちゃんが負けたの………⁉︎」

 

彼方「あはは〜〜、実は結構ギリギリだったんだよね〜〜」

 

 

ギリギリだった。とは言ってるが、彼方のバディはかなり防御面で強く、鞠莉は思い通りに彼方への攻撃ができなかった。この大会中、彼方は鞠莉にとって最大のライバルになったと言える。

 

 

鞠莉「もし本戦で当たる事があったら、今度は負けないわ。」

 

彼方「彼方ちゃんも、また勝つからね〜!」

 

「そうだ!じゃあ私達の自己紹介を改めてしない?」

 

「うん。彼方さんの知り合いなら私達も名前を教えといた方が良い。」

 

 

赤茶色でおさげな少女の提案に、ピンク髪でなぜかスケッチブックに書いた顔をあてがっている少女は同意する。

 

 

「私はエマ・ヴェルデ。よろしくね!」

 

「私は天王寺 璃奈です。」

 

千歌「私は高海 千歌だよ!よろしく、エマちゃん、璃奈ちゃん、

彼方ちゃんも!」

 

梨子「私は桜内 梨子よ。よろしくね。」

 

 

と、お互いに挨拶をしていると、メイン会場ステージの照明が消えた。

 

 

『Hay!ガールズ&メーンズ!』

 

 

そしてテンションの高い声と共に、レーザーライトに照らされて司会のサニオン田澤がマイクを持って現れた。

 

 

サニオン田澤『遂に、本戦出場枠表に全20組のチーム名が揃いました。よって現時刻を持ちましてグランドバディカップチーム大会の予選を終了とします! 見事に予選を通過したチーム、悔しくも本戦出場枠表に名を記入できなかったチームの代表も、皆、お疲れ様でした!!』

 

 

サニオン田澤の予選終了の告知と予選に参加した全チームの代表への労いの言葉に会場は大きな声援に包まれる。観客席から声援に紛れて称賛の言葉などが会場内のチーム代表達に浴びせられる。

 

 

サニオン田澤『どのチームも、予選とは思えないほどの熱いファイトに、私も手に汗握り、とても熱くなりました! 素晴らしいファイトを勝ち残り、本戦出場を決めた20組のチームに改めて、称賛の言葉を送ります。おめでとう!!』

 

 

ワーー!っと観客達が歓声と拍手が沸き上がる。

 

 

サニオン田澤『では改めて、本戦出場が決定した20組を紹介しましょう!』

 

 

サニオン田澤がそう言うと、メイン会場の巨大モニターに前20組のチーム名が記入順に表示された。

 

 

グランドバディカップチーム大会 出場決定チーム

 

1.チーム:クリスタルベアー

2.チーム:風の行方

3.チーム:アリーシャ

4.チーム:クルージス

5.チーム:最高Jan

6.チーム:フラッシュマン

7.チーム:鉄の夢

8.チーム:いちごミルク

9.チーム:トライアル

10.チーム:エスカトロジー

11.チーム:シレーヌ

12.チーム:グロウヴァイオレット

13.チーム:ハバネロチリソース

14.チーム:虎の牙

15.チーム:ヴィジット

16.チーム:鬼舞羅

17.チーム:レイセーン

18.チーム:Saint Snow

19.チーム:Aqours

20.チーム:QU4RTZ

 

 

サニオン田澤『以上20組が本戦に出場するチームとなります。本戦開始は明日の朝9時30分からです! 参加チームの皆様、そして観客席の皆様、今日はお疲れ様でした。参加チームの皆様はこちらで用意したホテルにてお休みください。では解散!!』

 

 

サニオン田澤の解散の号令で、観客も他のチームの選手達も会場を後にする。千歌達もその流れに乗って会場を出た。

 

会場の外に出ると特別視聴ドームからちょうど出てきたメンバーと合流できた。

 

 

千歌「曜ちゃん!みんなーーー!」

 

曜「千歌ちゃん!梨子ちゃん!」

 

ダイヤ「3人とも、予選お疲れ様でした。」

 

果南「勝っても負けても、すごくいいファイトだったよ。」

 

梨子「ありがとう。みんな」

 

鞠莉「今日はもう疲れたわ。早くホテルに行きたいでぇーす!」

 

 

と皆んなで話していると「すみません。Aqoursの方々ですね?」と黒いスーツを着た女性に声私かけられた。

 

 

千歌「はい。私達がAqoursですけど………」

 

黒服女性「失礼ながら、ホテルの準備ができましたので、ご案内いたします。」

 

 

どうやら大会の関係者みたいだ。千歌達は黒服女性に案内されて指定されたホテルへと向かう。大会の会場からホテルまでは結構近く、徒歩で約10分程度で到着する。案内されたホテルは約50階ほどもある大きなホテルで、立派すぎて思わず入るのを躊躇うほどだった。

 

ホテルの名は「グランドバディホテル"ヴァルカシア"」だ。

 

 

黒服女性「私が案内できるのはここまでです。ホテルの受け付けにこの紹介状をご提示ください。ては、私はこれで。」

 

ダイヤ「はい、ありがとうございました。」

 

 

黒服女性一礼してホテルの入り口前でAqoursと別れた。

 

 

ルビィ「おっきなホテルだね〜〜」

 

花丸「ずら〜〜!まる達、ほんとに入っていいずらか?」

 

善子「当然でしょ。大会側から紹介されたホテルなんだから。」

 

果南「そうだね。さあ、中に入ろう。」

 

 

少し動揺しながらも、Aqourはホテルの中に入って行く。ホテルのエントランスはかなり広く、天井には華やかなシャンデリアが光りを放っている。エントランスの広間やロビーでは、他の大会参加者達がくつろいでいた。

 

ダイヤはAqoursを代表して、ホテルの受け付けに向かった。

 

 

ダイヤ「すみません。私達、紹介されて来ました。」

 

 

ダイヤは黒服女性から受け取った紹介状を受け付けのホテルマンに渡す。ホテルマンは招待状を確認すると「Aqoursの皆様ですね。チェックインはすでに承っております。」と丁寧に対応してくれた。そしてカウンターの奥から2本の鍵を出す。

 

 

ホテルマン「Aqours様のお部屋は48回になります。」

 

ダイヤ「はい。ありがとうございます」

 

 

と、ダイヤは頭を下げて部屋の鍵を受け取った。宿泊費は大会側がすでに負担していたようで、参加者は全員無償で泊まる事ができる。そしてこのホテルは必要事項を直記さえすれば自由に外出可能になっている。

 

千歌達はエレベーターで48まで登り、エレベーターからまっすぐ両側のドアを5つ過ぎると、皆んなが泊まる事になる48-6と48-7の部屋が隣り合っている。 48-6は4人部屋であり、48-7は5人部屋である。

 

 

千歌「みんなどっちの部屋にする?」

 

曜「私はどっちでも良いよ。千歌ちゃんと一緒なら」

 

ルビィ「る、ルビィもお姉ちゃんと一緒のお部屋がいいな〜〜」

 

善子「部屋割りをかけてファイトでもする?」

 

梨子「いや、さすがに今日は私も疲れたわ………。無難にじゃんけんにしましょう。」

 

 

梨子の提案どおり、みんなはじゃんけんをする。そして決まった部屋割りが………

 

48-6室

千歌、曜、梨子、善子

 

48-7室

ダイヤ、果南、鞠莉、ルビィ、花丸

 

となった。

 

 

ダイヤ「では、荷物を置いたらエントランスに集合しましょう。」

 

8人「はーーい!」

 

 

48-6室。千歌達が部屋に入ると大きな窓から東京の夜景が広がっていた。光りを放つビルや家々、光りの河のように移動する車のライトが、日落ちの早い冬の青暗い街の空を彩っていた。

 

 

千歌「うわぁーー!」

 

梨子「凄く綺麗ね。」

 

曜「うん。そうだね」

 

善子「ふっふっふっ、堕天使をも魅了する東京の夜景が魔法陣を形成しているのね。」

 

梨子「してないから。」

 

千歌「ふふ、じゃあ荷物を置いてエントランスに行こっか。」

 

曜「ヨーソロー!了解であります!」

 

 

部屋を出て1階のエントランスに向かうと、他の5人はもう集まっていて、ソファや椅子に座っていた。

 

 

曜「しっかし、改めて見ると超広ーいエントランスだよね〜〜」

 

千歌「うん。家の旅館とは大違い。」

 

梨子「あら、私は千歌ちゃん家の大広間も好きよ。」

 

果南「私も、あれぐらいこじんまりとした方が落ち着くし。」

 

千歌「もう、こじんまりとか言わないでよ〜〜!事実だけど………」

 

果南「あははは、ごめんごめん。それで、みんなこれからどうする?」

 

 

エントランスの所々にはホテルの地図が置いてあり、果南達はそれをつテーブルに広げて見ていた。地図を見る限り、このホテルはかなり広く、さまざまな施設が用意されているようだ。

 

 

花丸「まるはお腹が空いたからご飯を食べたいずら!」

 

鞠莉「私はお風呂で今日の疲れを癒したいわ。」

 

梨子「あ、私もお風呂に入りたい!善子ちゃんも行こ。」

 

善子「え? 私もぉ⁉︎」

 

曜「あ、ホテルの地下にファイトステージがあるみたい!いっしょに行ってみようよ千歌ちゃん!」

 

千歌「うん!」

 

 

千歌が返事をした時「グゥーーッ」と低い音がお腹から響いた。

 

 

千歌「あははは………、ファイトステージに行く前にご飯食べよう?」

 

曜「うん、わかった。」

 

ダイヤ「では、それぞれ自由行動としましょう。」

 

 

ダイヤは腕時計で時間を確認する。今の時間は6時38分。

 

 

ダイヤ「約10時あたりには部屋に戻るようにしましょう。では解散です。」

 

 

ダイヤの解散にメンバーはそれぞれ行きたい所へと移動する。千歌、曜、花丸、果南は食堂へ、梨子、鞠莉、善子は浴場へと向かった。

 

 

ルビィ「お姉ちゃんは何かする?」

 

ダイヤ「そうですわね〜〜」

 

 

ダイヤはエントランスの周りを見渡す。すると掲示板のようなものが目につき、そこに貼ってある広告やポスターを見る。

 

 

ダイヤ「あら、これから演劇をやるみたいですね。見に行きますか?ルビィ」

 

ルビィ「うん!」

 

ダイヤ「じゃあ向かいましょう。」

 

 

 

   ◆

 

 

 

千歌達はホテル内の食堂レストラン"ノコサーズ・クイヤガーレ"世界中から選りすぐりの腕の立つシェフや板前、パティシエなど料理のプロを集めた当ホテル自慢のフード施設である。

 

 

花丸「うわぁ〜〜!バイキングずらぁ〜〜!」

 

 

レストランに入ると、長テーブルには、和洋中、さまざまな料理が並べられていた。お客達は自由に食べたい料理を皿にとり、それぞれのテーブルについている。

 

花丸達はそれぞれ食べたいものを食べたいだけ皿にとり、テーブルにつく。千歌と曜と果南は人並みの量しか取っていないが、花丸は3人の倍以上の皿に山盛りに料理を盛っていた。

 

 

果南「花丸ちゃん、その量は食べ切れるの?」

 

花丸「大丈夫ずら、このぐらいなら普通に食べ切れるよ。」

 

曜「さすが鋼の胃袋だね。」

 

「あら、千歌さん。」

 

 

千歌達が食事をしていると、後ろから声をかけられる。振り向くとそこにはチーム:エスカトロジーの3人がいた。

 

 

千歌「琴奈さん!」

 

曜「レムちゃんにユノちゃんも!久しぶりだね」

 

ユノ「うん!久しぶりだね!」

 

レム「ああ。」

 

琴奈「お隣いいかしら?」

 

千歌「はい、どうぞ」

 

 

琴奈達は千歌の了承を得て隣の椅子に座る。このレストランのテーブルは円形で、しかも結構広い。余裕で10人以上で囲めるくらいだ。

 

 

琴奈「今日の予選はお疲れ様でした。千歌さん。」

 

千歌「エスカトロジーの皆さんも、お疲れ様でした。」

 

曜「そういやレムちゃん、梨子ちゃんとファイトしてたよね?」

 

レム「ああ。結果は私の負けだったが、いいファイトだった。 これで私は曜と梨子の2人に負けた事になるな。」

 

 

曜と梨子は「ドラゴンフォース」のカードを持っている。レムはそんな2人とファイトして良いところまで追い詰めた。だが結果は敗北している。

 

 

レム「今度は高海千歌、君とファイトしてみたいな。私が挑むドラゴンフォースを使う3人目のファイターとして。」

 

 

レムはほぼ真顔だったが、千歌とのファイトを口にした時に一瞬鋭い目を見せる。結果はどうあれ千歌とファイトすれば、初めて「ドラゴンフォース」を使う3人全員とファイトした栄誉を得られる。

 

 

琴奈「だったら、食事の後に2人でファイトなんてどうかしら?」

 

千歌「え?」

 

レム「琴奈⁉︎ いや私は冗談のつもりで言ったのだが………」

 

琴奈「ちょうど地下にファイトステージがあるみたいだし。」

 

ユノ「ユノも2人のファイト見てみたーーい!」

 

 

琴奈のまさかの提案にレムはたじろぐが、どうやら琴奈とユノは冗談で言ってるわけではないようだ。レムは若干困ったように千歌に目をやるが、千歌はなぜかキラキラした目でレムを見ている。千歌はすっかりその気になってるみたいだ。予選の疲れはどこへやらとレムはツッコミたくなる。

 

だが冗談とは言え千歌をその気にさせてしまったのは事実、この責任はあまんじて果たさねばなるまい。

 

 

レム「わかった。食事の後にファイトしよう。」

 

千歌「やった!!」

 

 

 

   ◆

 

 

 

ホテルの地下にはファイトステージが完備されている。1階のエントランスに迷惑がかからないように、超防音対策がされており、地下1階に下がるまでに2分はかかるくらい地下に存在する。ファイトステージは全4つ備えられており、ちゃんとリアルバディファイトヴィジョンシステムにも対応しており、ホテルの各エリアのモニターにも連動している。

 

レストランでの食事を終えて、千歌達は地下ファイトステージに来ていた。これから、Aqoursの高海千歌とエスカトロジーの浅加レムがファイトをするのだ。

 

 

琴奈「いい?レム、私があなたに千歌さんとのファイトを振ったのは、あなたに千歌さんの今の実力の全てを引き出してもらう為よ。」

 

レム「今の実力を引き出す?」

 

琴奈「ええ。私は本戦で必ず千歌さんとファイトする。その為にも今の千歌さんの全力を見ておかなければならない。対抗策の研究の為にもね。」

 

レム「なるほどな。わかった、琴奈がそう言うなら従おう。だが、もし私が勝っても文句は言わないでくださいよ。」

 

琴奈「ふふふっ、文句なんて言わないわよ。」

 

ユノ「レムちゃん!がんばれーー!」

 

 

レムは琴奈とユノに送り出されてファイトステージに立つ。

 

 

曜「千歌ちゃん、大丈夫?予選疲れとれてないでしょ?」

 

千歌「大丈夫。むしろ、レムさんとのファイトが楽しみだよ。」

 

果南「琴奈さんは多分、レムちゃんとのファイトで千歌の実力を測ろうとしてるはずだよ。慎重に行きなよ。」

 

千歌「うん。でも私はいつも通りに楽しんでファイトするだけだから」

 

果南「ふふふ、まったくぶれないね。」

 

千歌「へへへ、じゃあ行ってくるよ。」

 

 

千歌はレムとは反対側に立ってレムと向き合う。

 

 

レム「じゃあ始めよう。」

 

千歌「はい!」

 

 

千歌とレムはデッキケースを腕にあてがう。するとデッキケースに収納されていたバンドが腕に巻きついてデッキケースを固定する。そしてバディファイトヴィジョンシステムが起動する。

 

リアルバディファイトヴィジョンを使ったファイトが始まると気づいて、ファイトステージを観覧していたギャラリーが集まり、連動するホテルのモニターに千歌とレムの姿が映し出される。

 

 

千歌「全てを照らす煌めき、世界に降り注ぐ無限の極光! ルミナイズ!〈極光の超太陽〉」

 

レム「破壊の後に再生は無し、光と闇と善も悪も全てを斬り裂く滅びの剣………ルミナイズ!〈滅王の英剣〉」

 

 

オープンTHEフラッグ

 

 

千歌「ドラゴンワールド」

◼️手札6/ゲージ2/LP10

 

レム「レジェンドワールド」

◼️手札6/ゲージ2/LP10

 

 

レム「私の先攻から行くぞ。ドロー、チャージ&ドロー」

◼️手札6→7/ゲージ2→3

 

 

琴奈は"千歌の全力を引き出せ"と命じた。だが千歌の強さを考えればそれは容易な事ではない。彼女の全力を引き出すにはまず、レムから先に全力を見せなければならない。

 

 

レム(最初から本気で行かせてもらう!)

 

レム「ライフ2払い。〈英剣王招来の儀〉をキャスト!」LP10→8

◼️手札7→6

 

 

英剣王招来の儀

レジェンドW

召喚

◼️君の場にカード名に「ギルガメッシュ」を含むカードが無いなら使える。

◼️【使用コスト】ライフ2払う。

◼️君のデッキから、カード名に「ギルガメッシュ」を含むモンスター1枚を【コールコスト】を払ってコールする。「英剣王招来の儀」は1ターンに1回だけ使える。

 

 

レム「このカード効果で、私はゲージ3払って、デッキからセンターへバディコール!〈滅刃の英剣王 ギルガメッシュ〉」LP8→9

◼️ゲージ3→0

 

 

滅刃の英剣王 ギルガメッシュ

レジェンドW

英剣/英雄

サイズ3/攻7000/防7000/打撃2

◼️【コールコスト】ゲージ3払う。

◼️"滅刃剣王の使命"君のライフを3払う。払ったら、君のデッキの上からカードを5枚見て、3枚をゲージに置いて、2枚を手札に加える。"滅刃剣王の使命"はファイト中に1回だけ使える。

◼️このカードが破壊された時、君のデッキ、手札からカード名に「ギルガメッシュ」を含むアイテム1枚までを【装備コスト】を払って装備する。この能力は1ターンに1回だけつかえる。

【2回攻撃】

 

 

レムの場に、金の鎧を着て、厳つく鋭い目つき、金髪の長髪で右側の額から1本の角が生え、大剣を持った若い男性のモンスターが現れる。そのモンスターは禍々しいオーラを纏っている。

 

 

レム「ギルガメッシュの能力発動"滅刃剣王の使命" ライフ3払い、デッキトップから5枚確認する。そして内から2チャージ、手札に2枚加える。残り2枚はドロップゾーンに置く。」LP9→6

◼️手札6→8/ゲージ0→3

 

レム「ライフ1払い、キャスト〈剣王のイカズチ〉」LP6→5

◼️手札8→7

 

 

剣王のイカヅチ

魔法

◼️【使用コスト】ライフ1払う。

◼️次の2つの能力から1つ選んで使える。「剣王のイカズチ」は1ターンに1回だけ使える。

・.君の場のモンスター1枚を破壊する。破壊したら、君のデッキからカードを1枚引く。

・相手の場のモンスター1枚を破壊する。破壊したら、君にダメージ1!

 

 

レム「剣王のイカズチの能力で、私はギルガメッシュを破壊する。そして1ドロー。」

◼️手札7→8

 

 

ギルガメッシュの上空に雷雲が現れ、そして雷が落とされる。

 

 

ギルガメッシュ『滅刃の剣よ………、我が名を冠し、新たなる英剣の王に偉大なる力を与えん………! さぁ、その手に我が剣を取れ! マイバディ………レムよ。』

 

 

ギルガメッシュはそう言い残し、自らの剣をカードに戻してレムに投げ渡す。そしてゆっくりと散って行った。

 

 

滅刃の英剣王ギルガメッシュ 破壊!

 

 

レム「破壊したギルガメッシュの能力によりデッキからゲージ3払い〈滅刃英雄王剣 ギルガメッシュ〉を装備する。」

◼️ゲージ3→0

 

 

滅刃英雄王剣 ギルガメッシュ

レジェンドW

英剣/英雄/滅刃

アイテム:攻10000/打撃2

◼️ このカードは、カード名に「ギルガメッシュ」を含むモンスターの能力でした装備できない。

◼️【装備コスト】ゲージ3払う。

◼️このカードは相手の効果で能力は無効化されない。

◼️【起動】君の手札にある〈英雄〉のカードを好きな枚数、このカードのソウルに入れる。この能力はファイト中に1回だけ使える。

◼️"滅刃斬王剣撃"このカードは【X回攻撃】(このカードのソウルにある〈英雄〉の枚数分)を得る。

【2回攻撃】【貫通】【ソウルガード】

 

 

レムはギルガメッシュより渡された剣を具現化させる。その剣は西洋風の金の鍔、そして銀の刃の真ん中に薄黄色のイカズチ模様の刃文が入っている。その剣を通じてレムは黄赤いオーラを纏う。

 

 

レム「ギルガメッシュの起動能力。手札の〈英雄〉を全てソウルに入れる。私の手札にある7枚の英雄をギルガメッシュにソウルイン!」

◼️手札8→1

 

 

ギルガメッシュ ソウル0→7

 

 

レム「これにより、ギルガメッシュはソウルの枚数分の攻撃ができる。つまり【7回攻撃】だ。」

 

千歌「7回………⁉︎」

 

レム「まだ終わらないぞ。さらに私は〈英剣王の国城 ギルダム〉を【設置】!」

◼️手札1→0

 

 

英剣王の国城 ギルダム

レジェンドW

魔法

英雄/英剣/城

◼️君がカード名に「ギルガメッシュ」を含むアイテムを装備しているなら、このカードの【使用コスト】に書かれている払うゲージの数を3減らす。

◼️【設置】

◼️【使用コスト】ゲージ3払う。

◼️【対抗】【起動】お互いのアタックフェイズ開始時、君が装備しているカード名に「ギルガメッシュ」を含むアイテムのソウルにある〈英雄〉の枚数分、君のライフ+1!この能力は1ターンに1回だけ使える。

◼️「英剣王の国城 ギルダム」は、場に1枚しか【設置】できない。

 

 

レム「アタックフェイズだ。英剣王の国城ギルダムの能力で、ギルガメッシュのソウルの〈英雄〉の枚数分のライフを回復する。ギルガメッシュのソウルに英雄は7枚。よってライフ+7だ。」LP5→12

 

千歌「ライフが増えた⁉︎」

 

レム「まだだぞ。さらにギルガメッシュのソウルにある〈英剣王の騎士 オールデン〉の能力発動!」

 

 

英剣王の騎士 オールディン

レジェンドW

英雄/騎士

サイズ3/攻6000/防1000/打撃2

◼️【コールコスト】ゲージ2払う。

◼️君の場にカード名に「ギルガメッシュ」を含むモンスターがいるなら、このカードのサイズを3減らす。

◼️"滅刃雷斬"このカードがカード名に「ギルガメッシュ」を含むアイテムのソウルにあるなら、君のアタックフェイズ開始時に相手にダメージ1!"滅刃雷斬"は1ターンに1回だけ使える。

【2回攻撃】

 

 

レム「"滅刃雷斬"アタックフェイズ開始時に高海千歌にダメージ1!」

 

 

レムはギルガメッシュから雷を纏う斬撃を千歌に飛ばした。

 

 

千歌「うぅ………!」LP10→9

 

レム「さらにギルガメッシュのソウルにある〈英剣王の騎士 アルバイン〉の能力発動!」

 

 

英剣王の騎士 アルバイン

レジェンドW

英雄/騎士

サイズ2/攻4000/防4000/打撃1

◼️君の場にカード名に「ギルガメッシュ」を含むモンスターがいるなら、このカードのサイズを2減らす。

◼️"滅刃明命"このカードがカード名に「ギルガメッシュ」を含むアイテムのソウルにあるなら、君のアタックフェイズ開始時に君のライフ+1!"滅刃明命"は1ターンに1回だけ使える。

【貫通】

 

 

レム「"滅刃明命"アタックフェイズ開始時、ライフ+1!」LP12→13

 

レム「ギルガメッシュで高海千歌を攻撃!打撃2!」

 

 

レムはギルガメッシュの刃を腰まで低く構えて千歌へと高速で接近する。そして下から斜め一閃に千歌を斬る。

 

 

千歌「うぅ………!」LP9→7

 

レム「ターンエンドだ。」

◼️手札0/ゲージ0/LP12

 

 

千歌「私のターン、ドロー、チャージ&ドロー!」

◼️手札6→7/ゲージ2→3

 

千歌「ライフ1払い、ライトに〈必殺の型 バルドラゴン〉をコール!」LP7→6

◼️手札7→6

 

 

必殺の型 バルドラゴン

太陽竜

サイズ2/攻6000/防4000/打撃2

 

 

千歌「バルドラゴンの登場時能力、"バルドラゴンフォース"3チャージ!」

◼️ゲージ3→6

 

 

千歌は手札の1枚を手に取って口角を少し上げる。それを見てレムは「来るか………」と少し身構える。

 

 

千歌「私のライフが6以下で、場にバルドラゴンがいるなら、ゲージ3払い、デッキから〈太陽竜〉2枚をソウルに入れて、〈真・ドラゴンフォース"紅天超太陽の型"〉解放!」

◼️手札6→5/ゲージ6→3

 

 

真・ドラゴンフォース"紅天超太陽の型"

ドラゴンW

太陽竜

アイテム:攻7000/打撃2

『解放条件‼︎』(君のライフ6以下で、場にカード名に「バルドラゴン」か「バルソレイユ」を含むサイズ2以上のモンスターがいる。)

◼️【装備コスト】ゲージ3払い、君のデッキから〈太陽竜〉2枚までをソウルに入れる。

◼️このカードは相手の効果で破壊されず、手札とデッキに戻せず、能力は無効化されない。

◼️君はサイズの合計5まで〈太陽竜〉のモンスターを場に置ける。

◼️ このカードが他の〈太陽竜〉と連携攻撃した時、このカードをスタンドして、君のライフが13以下なら、君のライフ+2!さらに君のライフが10以上ならこのカードと連携攻撃したサイズ2以下の〈太陽竜〉1枚は【2回攻撃】を得る。

◼️ 【紅天召喚:太陽竜】(お互いのターン中に使える。)

ライフ1払い、このカードのソウルから〈太陽竜〉のモンスター1枚をコールする。その後、君の場のモンスターを好きな枚数そのカードのソウルに入れてもよい。【紅天召喚:太陽竜】は1ターンに1回だけ使える。

ソウル2

 

 

 

千歌は金色に縁取られた紅いオーラを纏い、紅い両翼が生え、赤と黒のノースリーブの着物ドレス、着物袖のアームカバー、アシンメトリーで片側が長い和風なミニスカート、千歌の胸を強調するような胸鎧、赤色の指出し手袋、腰には小さい竜の羽を模した装飾が施してある。さらに千歌の髪は全体的に伸び、後ろ髪は腰あたりまで伸びる、そして、千歌が少し動くたびに紅と金の粒子が舞い散っている。

 

 

千歌「レフトに〈フレアファング・ドラゴン〉をコール!」

◼️手札6→5

 

 

フレアファング・ドラゴン

太陽竜

サイズ1/攻3000/防1000/打撃1

 

 

千歌「フレアファングの登場時能力、1チャージ、1ドロー!」

◼️手札5→6/ゲージ3→4

 

千歌「ゲージ2払い、バルドラゴンとフレアファングをソウルに入れてコール!〈超太陽輝竜 バルソレイユ・レイ〉」

◼️手札6→5/ゲージ4→2

 

 

超太陽輝竜 バルソレイユ・レイ

ドラゴンW/スタードラゴンW/ダークネスドラゴンW

太陽竜/ネオドラゴン/黒竜

サイズ3/攻7000→10000/防7000/打撃2→3

◼️【コールコスト】君の場のモンスター2枚までの上に重ねて、君のドロップからカードを1枚このカードのソウルに入れて、ゲージ2払う。

◼️このカードにソウルがあるなら、このカードの攻撃力+3000、打撃力+1!

◼️このカードが連携攻撃した時、相手の場のモンスター1枚を破壊するか、相手の場のソウル1枚をドロップに置く。

◼️"太陽の瞬き"【対抗】相手のターン中、君のライフ+5!!"太陽の瞬き"は1ターンに1回だけ使える。

【2回攻撃】【ソウルガード】

 

 

千歌のレフトに現れたのは、赤と白の配色がされた鎧を装着し、仮面のようなヘルムを被り、そして8刀のソードビットが背中に円形のように浮遊し、そして胸の鎧には太陽のマークが刻印されているバルソレイユだ。

 

 

千歌「アタックフェイズ!」

 

レム「この時、英剣王の国城ギルダムの能力で、ギルガメッシュのソウルの枚数分ライフを増やす。ライフ+7だ。」LP12→19

 

千歌「ライフ19………⁉︎」

 

レム「さあ来い!」

 

千歌「行きます! 真ドラゴンフォースとバルソレイユレイで連携攻撃! 真ドラゴンフォースをスタンド、ライフ+2! 」LP7→9

 

 

千歌は拳を突き出してレムに赤い衝撃波を飛ばす。レムは高くジャンプして衝撃波を躱すが、上空に待ち構えていたバルソレイユレイはソードビットの一本を持ってレムへと斬りかかる。

 

 

千歌「連撃打撃5!」

 

レム「ぐう………!」LP19→14

 

千歌「真ドラゴンフォースとバルソレイユレイで2回目の連携攻撃! ライフ+2!真ドラゴンフォースをスタンド! 連携打撃5!」LP9→11

 

 

バルソレイユは浮遊するソードビットをレムめがけて飛ばす。レムはギルガメッシュの剣でソードビットを弾き落とすが、千歌は速攻でレムの懐に入り、レムを殴る。

 

 

レム「うぐっぅぅ!!」LP14→9

 

千歌「真ドラゴンフォースでレムさんに攻撃!打撃2!」

 

 

千歌は再びレムへと疾駆し、レムの顔目掛けて拳を振るう。レムはギルガメッシュの平面を盾にして、千歌の拳を受け止めた。

 

 

レム「くぅぅ………!!」LP9→7

 

千歌「ターンエンド!」

◼️手札5/ゲージ2/LP9

 




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