バディファイトLoveLive!サンシャイン!!   作:ヤギリ

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グランドバディカップ予選開催!

前回の『バディファイトLoveLive!サンシャイン‼︎』

 

 

ついにグランドバディカップ開催当日を迎えたAqours。会場には多くの参加者や観客達が押し寄せていた。 Aqoursが会場に入った瞬間、周りの目がAqoursに注目する。

 

そして、Saint Snow、エスカトロジーと再開し、お互いにこの大会にかける覚悟と意志を誓いあった。

 

そしてついに、グランドバディカップの開催が宣言された。

 

 

 

   ◆

 

 

 

『レディース&ジェントルマ〜〜〜ン!!』

 

 

突然スピーカーから聞こえた高らかな声に参加者のファイターや観客達が一斉に注目する。

 

 

『大変長らくお待たせいたしました。これより、グランドバディカップの開催を宣言いたします!!』

 

 

そしてグランドバディカップの開催宣言に「待ってました」とばかりに歓声が上がり、会場のは大いに盛り上がる。

 

 

『私、この大会の司会を務めさせていただきます、サニオン田澤と申します。』

 

 

サニオン田澤、日本人とイタリア人のハーフであるが、基本は日本在住の男性だ。テレビにはコメンテーターやバラエティの司会でごくたまに出ている。 基本は今回のようにバディファイトの大会の司会を務める事が主になっている。

 

 

サニオン田澤『では、このグランドバディカップの詳細をお伝えします。公式サイトの事前説明にもあったとおり、このグランドバディカップは2つの形態に分かれて開催されます。第一部は"グランドバディカップ:バディチームトーナメント"! 学生のみに限られますが、この大会では"冬のラブライブ!"に因んで最強のスクールバディチームを決めるトーナメント戦を開催します。 その次に第二部"グランドバディカップ:最強バディファイター決定戦"!つまりバディファイター同士の個人戦トーナメントを開催いたします。個人戦トーナメントにつきましては、その時になってから説明いたします。』

 

 

司会のサニオン田澤の説明したとおり、このグランドバディカップは2つの形態に分かれて開催される。大会が開催される本日から、第一部のグランドバディカップ:バディチームトーナメントが先に開催される。その次に個人戦トーナメント。この大会はまさに、チームとしても、バディファイター個人としても最強を決める大規模な大会となるのだ。

 

 

サニオン田澤『前置きはこれくらいで、では今ここに"冬のラブライブ!グランドバディカップ:スクールバディチームトーナメント"を開催いたします!!』

 

 

ついに始まるグランドバディカップの開催宣言に会場内は今一度歓声が巻き起こる。

 

 

サニオン田澤『ではさっそく、スクールバディチームトーナメントの予選の説明をします!』

 

 

今回このスクールバディチームトーナメントへの参加チームは約130組を超えている。だが大会側としてもこの参加数は想定内だ。

 

 

サニオン田澤が説明を始めると同時に会場のルールが巨大モニターに映し出される。

 

 

サニオン田澤『まず、皆さんが付けているワッペン。そのワッペンに注目していただきたい。』

 

 

大会に参加するバディチームには受け付けで長方形のワッペンを渡される。そのワッペンには星形のバッジが空いていた。

 

 

サニオン田澤『皆さんにはこのワッペンに付いている星を奪い合ってもらいます。そしてこの星を合計30個以上集めたチームはこの会場に戻って来てください。そのチームのメンバー全員には本戦出場チームの証である金のワッペンを配ります。さらに!』

 

 

サニオン田澤の説明に合わせてモニターの画像が切り替わり、トーナメント表が表示される。

 

 

サニオン田澤『このトーナメント表のランダムな枠にそのチーム名が表示されます!そしてこのトーナメント表の空き枠は20!つまり、この予選を突破し、本戦に進めるのは限定20組のチームのみとなります!』

 

 

 

 

千歌「20組………⁉︎たったの⁉︎」

 

聖良「この130組以上いる中から、僅か20組しか本戦には入れないのですか。」

 

琴奈「なかなかシビアですわね。これは厳しい競争になりそうです。」

 

 

 

サニオン田澤の説明に合わせて、さらに詳しいルールや、注意事項などがまとめて表示される。

 

 

サニオン田澤『予選に参加できるのは1つのチームから3人まで可能です。1日にファイトできる人数に制限は無し、時間制限もありません。とにかく1つのチームで合計30個以上の星を集めて会場に戻って来てください。』

 

 

 

グランドバディカップ:スクールバディチームトーナメントの詳しいルールと注意事項。

 

 

1.予選参加人数は1チームにつき3人まで選んで参加となる。

 

2.1つのチームで星を合計30個以上集めた、限定20組のチームのみが本戦に出場できる。

 

3.予選参加するチームの3人は最初から星が1つずつだが、メンバーが2人しかいないチームには予選開始から星を合計10個所持した状態で始められる。

 

4.1度のファイトでかけられる星の数は最大3個まで、それをお互いに同意した場合にファイトできる。(もし同意無しにファイトを強行した場合は8と同等の行為とみなす。)

 

5.1度ファイトした相手と2回続けてファイトを挑む事はできない。必ず他のファイター2名とファイトした後なら挑戦可能。

 

6.電車や車を使った移動は失格となる。

 

7.予選許容範囲は本会場から半径約100Km圏内、それ以上離れた場合は星を何個持っていても失格となる。

 

8.バディファイト以外での星形の譲渡、受け渡しは禁止。(恐喝や横領、金銭的取引などを発見した場合はそれに関わったチームを失格とする。)

 

 

 

サニオン田澤『詳しいルールと注意事項はモニターのとおりです! 予選開始は今から30分後、それまでに会場の外、街中に散ってください。では解散!!』

 

 

サニオン田澤の「解散」の掛け声に人数が4人以上いるチームは、予選に出る3人を選んで街中に出る。Aqoursも誰が予選に出るか話し合っている。

 

 

曜「予選に出られるのは3人だけか〜〜。どうする?」

 

善子「この予選で星を30個以上集めないと本戦の20組には残れないのよね?」

 

ダイヤ「はい。この予選には確かな勝率はもちろん、なるべくスピーディーなファイトが求められますわね。」

 

果南「勝率が高くてスピーディーかぁ〜〜………。やっぱり千歌は確定かな?」

 

鞠莉「たしかに、千歌っちならカードパワーも高いし、ファイトの速度も申し分ないかも。」

 

曜「じゃあ千歌ちゃんは決定だね。」

 

千歌「うん!」

 

鞠莉「次は誰がいいかしら?」

 

善子「カードパワーの高さなら梨子が良いんじゃない?」

 

梨子「え!私⁉︎」

 

 

たしかに、梨子のデッキはジャックナイフを中心に竜装機などで強化していき、テクニックによっては高い攻撃力と打撃力で相手に大ダメージを与えられる。さらに最近では超ドラゴンフォースの新たな可能性も見えている。この予選ではうってつけかもしれない。

 

 

ダイヤ「出てもらえますか?梨子さん」

 

梨子「わ、わかりました。出ます」

 

果南「これで千歌と梨子が決まったね。次は誰にする?」

 

ダイヤ「そうですね………。」

 

果南「もう1人はじゃんけんで決める?」

 

鞠莉「それがいいわね。みんなもそれでいい?」

 

ルビィ「ルビィはそれでいいよ。」

 

花丸「まるもそれでいいずら」

 

善子「私も問題ないわ」

 

曜「じゃあいくよ、じゃーんけーーん………」

 

 

「ぽん!」と7人一斉に手を出す。何度かあいこを繰り返し、そして予選に参加する残り1人が決まった。

 

予選に参加するのは千歌、梨子、鞠莉の3人に決まった。

 

 

千歌「よし!頑張ろうね、梨子ちゃん!鞠莉ちゃん!」

 

梨子「うん!」

 

鞠莉「イェーース!最速トップで本戦に進みましょ!」

 

ダイヤ「最速を目指すのは良いですが、皆さんくれぐれも慎重に!ですわよ。」

 

曜「頑張ってね、千歌ちゃん、梨子ちゃん。」

 

千歌「うん!」

 

梨子「任せて!」

 

果南「鞠莉もあんまり油断しないようにね。」

 

鞠莉「ええ!」

 

 

各々、予選に参加する3人を鼓舞していると大会の係員の人達が声をかける。

 

 

係員「予選に参加する選手は決まりましたか?」

 

ダイヤ「はい。」

 

係員「では、残りのメンバーは特別視聴ドームにて予選をご覧ください。案内します。」

 

 

特別視聴ドーム。このグランドバディカップの為に、本会場の隣りに繋げるように新たに増設されたドーム型の場所である。中には総勢1000人ほどが収容できるようになっている。特別視聴室内には巨大なメインモニターの他に、幾つかモニターが設置されており、予選の様子をいろんな角度から視聴する事ができる。さらに室内にはジュースやお菓子、惣菜などの自販機も設置されており、結構快適に予選を観賞することができる。

 

 

果南「凄い………!」

 

曜「とってもリッチな映画館って感じだね。」

 

花丸「ジュースはもちろん、お菓子やパン、ラーメンやおにぎり、唐揚げ、ホットドッグの自販機が〜〜〜!とっても未来ずら〜〜〜!!」

 

善子「たしかに、結構充実した場所ね。予選に出る梨子達には少し申し訳ないわ。」

 

ルビィ「あははは………たしかに」

 

 

 

幾つかのモニターには予選前の各チームの様子や、街の様子が映し出されている。モニターに映される映像は上空からドローンを用いたり、街中を歩いて見回りをする運営係の小型カメラを通して写されている。

 

 

 

ダイヤ「まずは適当な席を見つけて座りましょうか」

 

果南「そうだね。なるべく見やすい席に行こう。」

 

善子「なら、あそこが良いんじゃない?高くも低くもない。ちょうど真ん中あたりだし。」

 

曜「うん。じゃああそこに座ろうか。」

 

 

Aqoursが適当な席に座ると、一段下の席から何やら騒がしい声が聞こえて来た。

 

 

かすみ「もーーー!なんでかすみんだけ予選に出れないんですかーーー!!」

 

果林「仕方ないでしょ。じゃんけんで決まった事なんだもの。」

 

かすみ「だからって〜〜、なんでじゃんけんでかすみんだけチョキでみんなグーを出すんですか〜〜!絶対に意図的だと思います!!」

 

せつ菜「大丈夫ですよ、かすみさん!運も実力の内ですから!4人の中で唯一かすみさんだけチョキを出すなんて逆に凄い事ですよ!」

 

かすみ「うわぁぁぁぁぁ〜〜〜ん!! せつ菜先輩、全然フォローになってないです〜〜!!」

 

しずく「よしよし、かすみさん。残念だったね。」

 

かすみん「うわぁぁぁぁあん!しず子〜〜〜!!」

 

 

どうやら、かすみと呼ばれた薄クリーム色の髪でアシンメトリーカットのショートボブの少女1人だけが運悪くジャンケンに負けて悔しがってるようだ。それを他のメンバーが宥めている。

 

すると後方の席に座っているチームに気づいたのか、薄紅色の髪で右側のお団子が印象的な少女、上原 歩夢が振り向いて頭を下げて謝罪する。

 

 

歩夢「あ、す、すみません!騒がしくしてしまって………」

 

ダイヤ「いえ、別によろしいですが………」

 

果南「えっと、何かあったの?」

 

歩夢「あ、別に大した事じゃないんです。」

 

 

と歩夢が弁明しようとした時、「あーーーー!!」っと急に2人の少女が驚いたように声をあげた。2人とも黒髪だが、1人はツインテールで髪先が緑のグラデーションが入った少女、高咲 侑と、もう1人は黒髪ストレートヘアーの少女、優木せつ菜だ。

 

 

花丸「ずらっ⁉︎」

 

善子「な、何よ。急に大声出して」

 

ルビィ「び、びっくりしたぁ………」

 

 

2人は目を輝かせて後方の席に座る6人を見つめている。

 

 

せつ菜「も、もしかしてあなた方は、Aqoursの皆さんですか⁉︎」

 

曜「う、うん。そうだけど………」

 

侑「うわぁ〜〜Aqoursだぁ〜〜、Aqoursだよ歩夢!」

 

歩夢「Aqoursって、あの?」

 

侑「うん!幾つもの大会や去年のラブライブ!バディカップで優勝した現最強のスクールバディチームの、あのAqoursだよ! 本物だ〜〜トキメイちゃう!!」

 

善子「トキメイ………何?」

 

 

侑とせつ菜の勢いにさすがの6人も驚いてしまう。

 

 

侑「あ、いきなりごめんなさい、私は高咲 侑です。」

 

せつ菜「優木せつ菜と申します。」

 

 

侑とせつ菜に続いて虹ヶ咲のスクールバディ同好会の他のメンバーも挨拶をしていく。 それに返してAqoursも挨拶をする。

 

 

侑「私達は虹ヶ咲学園スクールバディ同好会です!」

 

曜「虹ヶ咲学園?」

 

せつ菜「はい!」

 

果南「ごめんね。ちょっと聞いた事ないや。」

 

かすみ「え〜〜〜!私達のこと知らないんですかーーー!」

 

しずく「仕方ないよかすみさん。私達、チームとしてはあまり目立った活動してないでしょ。」

 

かすみ「うっ、たしかに………」

 

 

虹ヶ咲学園のバディ部はチームではあるが、基本は主にソロファイターとして活動している。だからチームで参加する大会よりも、一般的な個人トーナメントで出場することが多い。今回は同好会としての新たな試みとして、珍しくチームトーナメント型の大会に参加した。もちろんチームトーナメント後の個人トーナメントにも出る予定だ。

 

 

果南「へ〜〜、チームなのに基本ソロなんだ。」

 

ダイヤ「それは大して珍しくはないですが、チームとして大会に出る事が少ないと言うのが驚きですわ。」

 

果林「みんなそう思うわよね。」

 

愛「でも、チーム同士で競い合うってなんか楽しくない?」

 

曜「私達も個人大会でファイトしたりしてるけど、たしかに楽しいよね。」

 

愛「でしょー!たしかに普段は部室で何度もファイトしてるけど、大会とかそういう本場でファイトするのっていつもと違った感じで堪らないんだよね〜〜!」

 

善子「まあ、分からなくもないわね。」

 

 

と、Aqoursと同好会が話しをしていると、『後10分後に予選が開始されます!』と予選開始のアナウンスが入る。

 

 

ダイヤ「そろそろ、始まるみたいですわね。」

 

果南「頑張ってよ千歌、梨子ちゃん、鞠莉………!」

 

 

 

 

   ◆

 

 

 

会場外………

 

 

予選に参加する千歌、梨子、鞠莉は予選の開始を待っていた。他のチームメンバー達も、街中に散り散りに移動し、そわそわしながらも予選の開始をまだかまだかと待っている。

 

 

梨子「予選開始まで後10分、ちょっと緊張して来ちゃった………」

 

千歌「大丈夫?梨子ちゃん」

 

梨子「だ、大丈夫………大丈夫。」

 

鞠莉「ふふふ………。肩の力を抜いて、リラックスよ、リラックス!」

 

千歌「そうだよ。今はファイトを楽しむ事を考えよう。」

 

梨子「千歌ちゃん、鞠莉ちゃん、ありがとう。少し楽になったわ。」

 

 

梨子にとって、このような大きな大会の予選で代表を任されるのは初めての事で、若干のプレッシャーと緊張を感じている。だが千歌と鞠莉に励まされ、予選に出るのは自分1人だけじゃない事を再認識する。

 

 

鞠莉「さて、そろそろ予選が始まる訳だけど………。どうする?3人まとまって行動するか、1人ずつバラけて行動するか。」

 

梨子「そうね………。千歌ちゃんはどうしたい?」

 

千歌「私はバラけて行動する方が良いと思う。」

 

 

この予選では大会で決められた範囲の街中を歩き回り、他チームのファイターと出会ったらファイトして星を奪い合うサバイバル系の方式がとられている。ひとまとまりで行動するのも良いが、効率を考えるなら千歌の言うとおり、バラけて行動し1人1人他のチームのファイターとファイトして星を集めた方が確実に早く予選を突破できる可能性が高い。いや、この予選ではこれが1番確実だ。

 

 

鞠莉「OK!じゃあそうしましょう。」

 

梨子「うん。」

 

千歌「じゃあ1人につき星10個以上集めて、会場前で落ち合おう!」

 

 

そしてついに………。

 

 

サニオン田澤『時間になりました!では、グランドバディカップ:チームトーナメント予選、スタートォォ!!』

 

 

サニオン田澤の『スタート』の掛け声で、鞠莉と梨子はお互いに別方向へと走り出した。

 

 

千歌「よし、じゃあ私も」

 

 

と、千歌が歩き出そうとした時、正面から1人の男子に呼びてめられた。

 

 

「あの、すみません。Aqoursの高海千歌さんですか?」

 

千歌「え、あ、そうですけど。」

 

「はじめまして、僕はチームクラッシュの北葉(きたば)です。よければ星を1つ賭けてバディファイトをお願いします。」

 

 

千歌に挑戦してきたのは、チーム:クラッシュの北葉(きたば)四郎。黒灰色の短髪でぺたんと潰れた髪型で、眼鏡をかけている。細身でどこにでも居そうな感じの男子だ。

 

そんな彼の挑戦を千歌は快よく受ける。

 

 

さっそくバディファイトが始まると知って、会場に入れなかったギャラリーも千歌と北葉の周りに集まって来くる。

 

 

 

   ◆

 

 

 

特別視聴ドームでは騒めきが起こっていた。予選開始からわずか5〜6秒程度しか経っていないのだが、まさか予選が始まって1番最初のファイトが高海千歌からと言うのはまさかの事だった。

 

 

曜「さっそく千歌ちゃんのファイト⁉︎」

 

果南「さすが、運が良いのかどうなのか………」

 

ルビィ「頑張って、千歌ちゃん!」

 

侑「さっそくAqoursのリーダー高海千歌ちゃんのファイトが見れるんだ!」

 

歩夢「楽しみだね。」

 

侑「うん!」

 

 

他のモニターにもちらほらとファイトを始める選手たちが映るが、1番注目されているのはやはり千歌のファイトである。

 

 

 

   ◆

 

 

 

北葉「では、よろしくお願いします。」

 

千歌「はい!」

 

 

2人は適当な距離に離れ、デッキケースを自身の腕に当て、デッキケースに内蔵されたバンドが腕に巻かれる。

 

 

千歌「全てを照らす煌めき、世界に降り注ぐ無限の極光! ルミナイズ!〈極光の超太陽〉」

 

北葉「行きます。ルミナイズ!」

 

 

オープンTHEフラッグ

 

 

千歌「ドラゴンワールド」

◼️手札6/ゲージ2/LP10

 

北葉「デンジャーワールド」

◼️手札6/ゲージ2/LP10

 

 

 

北葉「僕の先攻、ドロー!チャージ&ドロー!」

◼️手札6→7/ゲージ2→3

 

北葉「ライフ2払って〈激砕斧 カギツノ斬魔〉を装備!」

◼️手札7→6/LP10→8

 

 

激砕斧 カギツノ斬魔

ダンジョンW

斬魔

アイテム:攻6000/打撃3

◼️【装備コスト】ライフ2払う。

◼️君はセンターにモンスターを置けない。

【ソウルガード】

 

 

北葉は黒く長い持ち手に、歪な形をした赤い刃のついた斧を装備する。

 

 

北葉「ライトに〈アーマナイト・カーリー〉をコール!」

◼️手札6→5

 

 

アーマナイト・カーリー

サイズ1/攻2000/防2000/打撃2

 

 

北葉「アーマナイトカーリーの登場時能力、"修羅降臨の儀"手札にある〈アーマナイト・ケルベロス"A"〉をカギツノ斬魔にソウルイン!」

◼️手札5→4

 

 

カギツノ斬魔のソウルにカードが入った時、北葉の背後に半透明なアーマナイトケルベロス"A"の幻影が現れる。

 

 

北葉「アーマナイトケルベロスAがソウルにあるアイテムの打撃力+2!!」

 

 

カギツノ斬魔 打撃3→5

 

 

千歌「打撃力5………!」

 

北葉「さらにキャスト!〈闘気暴走〉ライフを7払い、7チャージ!」LP8→1

◼️手札4→3/ゲージ3→10

 

北葉「キャスト〈餓狼深気功〉ライフ+2、さらに相手とのライフ差が4以上あるなら、さらにライフ+6!」LP1→3

◼️手札3→2

 

 

北葉のライフは3、千歌のライフは10、その差は7もある。

 

 

北葉「よって僕のライフ+6。」LP3→9

 

 

 

   ◆

 

 

善子「ライフを削ってアドバンテージを得て、さらにその倍のライフを回復する。しかもアイテムの超強化まで………。あの人は生粋のデンジャーワールド使いね。」

 

花丸「善子ちゃんがそこまで褒めるなんて、あの人相当強いずらね。」

 

善子「ヨハネよ。けどまあ、強いと思うわ、あの人。」

 

 

善子はAqoursの中でもデンジャーワールドの使い手だ。今のデッキタイプと属性は違うが、以前はタイラント属性のカードを使っていたため、ライフ管理や、アイテムを使ったデンジャーワールドの定石通りの戦略は理解している。そんな善子から見ても北葉は強いと思わされる。

 

 

   ◆

 

 

北葉「アイテムのソウルにあるアーマナイトケルベロスAの起動能力!"ガルチャージ"! ゲージ3払い、カギツノ斬魔の打撃力+3!」

◼️ゲージ10→7

 

 

カギツノ斬魔は赤いオーラを放つ。

 

 

カギツノ斬魔 打撃5→8

 

 

千歌「打撃力8⁉︎」

 

北葉「アタックフェイズ!カギツノ斬魔で高海千歌さんに攻撃!打撃8!!」

 

 

カギツノ斬魔の赤いオーラが斧の刃に吸収され、カギツノ斬魔の刃赤くなり、一回り大きくなる。そして北葉は高く飛び上がり、千歌へと赤い刃を振り下ろす。

 

 

千歌「うわぁぁぁぁ!!」LP10→2

 

 

強い衝撃と波動で千歌は転がるように倒れる。

 

 

北葉「ターンエンドです。」

◼️手札2/ゲージ7/LP9

 

 

千歌「私のターン、ドロー、チャージ&ドロー!」

◼️手札6→7/ゲージ2→3

 

千歌「ライフ1払い、ライトに〈必殺の型 バルドラゴン〉をコール!」

◼️手札7→6/ライフ2→1

 

 

必殺の型 バルドラゴン

サイズ2/攻6000/防4000/打撃2

 

 

千歌「登場時能力"バルドラゴンフォース"3チャージ!」

◼️ゲージ3→6

 

千歌「レフトに〈誕生!バルドラゴン〉をコール!」

◼️手札6→5

 

 

誕生!バルドラゴン

サイズ0/攻4000/防1000/打撃1

 

 

千歌「ゲージ2払い、バルドラゴン2体をソウルに入れて、ライトにコール!〈超太陽輝竜 バルソレイユ・レイ〉!」

◼️手札5→4/ゲージ6→4

 

 

太陽輝竜 バルソレイユ・レイ

ドラゴンW/スタードラゴンW/ダークネスドラゴンW

太陽竜/ネオドラゴン/黒竜

サイズ3/攻7000→10000/防7000/打撃2→3

◼️【コールコスト】君の場のモンスター2枚までの上に重ねて、君のドロップからカードを1枚このカードのソウルに入れて、ゲージ2払う。

◼️このカードにソウルがあるなら、このカードの攻撃力+3000、打撃力+1!

◼️このカードが連携攻撃した時、相手の場のモンスター1枚を破壊するか、相手の場のソウル1枚をドロップに置く。

◼️"太陽の瞬き"【対抗】相手のターン中、君のライフ+5!!"太陽の瞬き"は1ターンに1回だけ使える。

【2回攻撃】【ソウルガード】/ソウル3

 

 

千歌のレフトに現れたのは、赤と白の配色がされた鎧を装着し、仮面のようなヘルムを被り、そして8刀のソードビットが背中に円形のように浮遊し、そして胸の鎧には太陽のマークが刻印されているバルソレイユだ。

 

 

千歌「そして私のライフが6以下で、場にバルソレイユがいるなら………〈真・ドラゴンフォース"紅天超太陽の型"〉解放‼︎」

◼️手札4→3/ゲージ4→1

 

 

真・ドラゴンフォース"紅天超太陽の型"

ドラゴンW

太陽竜

アイテム:攻7000/打撃2

『解放条件‼︎』(君のライフ6以下で、場にカード名に「バルドラゴン」か「バルソレイユ」を含むサイズ2以上のモンスターがいる。)

◼️【装備コスト】ゲージ3払い、君のデッキから〈太陽竜〉2枚までをソウルに入れる。

◼️このカードは相手の効果で破壊されず、手札とデッキに戻せず、能力は無効化されない。

◼️君はサイズの合計5まで〈太陽竜〉のモンスターを場に置ける。

◼️ このカードが他の〈太陽竜〉と連携攻撃した時、このカードをスタンドして、君のライフが13以下なら、君のライフ+2!さらに君のライフが10以上ならこのカードと連携攻撃したサイズ2以下の〈太陽竜〉1枚は【2回攻撃】を得る。

◼️ 【紅天召喚:太陽竜】(お互いのターン中に使える。)

ライフ1払い、このカードのソウルから〈太陽竜〉のモンスター1枚をコールする。その後、君の場のモンスターを好きな枚数そのカードのソウルに入れてもよい。【紅天召喚:太陽竜】は1ターンに1回だけ使える。

ソウル2

 

 

 

千歌は金色に縁取られた紅いオーラを纏い、紅い両翼が生え、赤と黒のノースリーブの着物ドレス、着物袖のアームカバー、アシンメトリーで片側が長い和風なミニスカート、千歌の胸を強調するような胸鎧、赤色の指出し手袋、腰には小さい竜の羽を模した装飾が施してある。さらに千歌の髪は全体的に伸び、後ろ髪は腰あたりまで伸びる、そして、千歌が少し動くたびに紅と金の粒子が舞い散っている。

 

 

力強く、紅金のオーラを纏い、紅金の粒子が舞う様にファイトを見ているギャラリーは魅力される。

 

 

千歌「アタックフェイズ! 真ドラゴンフォースとバルソレイユレイで連携攻撃! 真ドラゴンフォースをスタンド、私のライフ13以下なら、ライフ+2! バルソレイユレイの連携攻撃時の能力で、アーマナイトカーリーを破壊! 連携打撃5!」LP1→3

 

 

バルソレイユレイの背後で浮遊しているブレードビットの1本がアーマナイトカーリーを突き刺して破壊する。

 

千歌は翼を広げて北葉に向かって疾駆する。その援護をするようにバルソレイユレイは背後のブレードビット8本全てを北葉に飛ばす。北葉はカギツノ斬魔の刀身でガードするが、その上からぶつかる千歌の拳の衝撃で後ろに足を引きずる。

 

 

北葉「くっ、うぅ………」LP9→4

 

千歌「真ドラゴンフォースとバルソレイユレイで2回連携攻撃! 真ドラゴンフォースをスタンド、ライフ+2! 打撃5!」LP3→5

 

北葉「キャスト!〈闘気四方陣〉攻撃を無効化します!」

◼️手札2→1

 

 

北葉の前に魔法陣の盾が現れ、バルソレイユレイのブレードビットと千歌の拳を弾く。

 

 

千歌「真ドラゴンフォースの能力発動!【紅天召喚】ライフ1払い、真ドラゴンフォースのソウルから〈大場の竜 バルドラゴン〉をレフトにコール!」

◼️LP5→4

 

 

真ドラゴンフォース ソウル2→1

 

 

太陽の竜バルドラゴン

サイズ2/攻5000/防3000/打撃2

 

 

真ドラゴンフォースの能力により、千歌はサイズの合計5までの〈太陽竜〉のカードをコールできる。よってサイズ3のバルソレイユと、サイズ2のバルドラゴンが同じ場に集うという奇跡の盤面になるのだ。

 

 

千歌「真ドラゴンフォースとバルドラゴンで連携攻撃! 真ドラゴンフォースをスタンド、そしてライフ+2! 打撃2!」LP4→6

 

北葉「キャスト!〈斬魔四方陣〉ダメージを0に減らし、さらにライフ+1!」LP4→5

◼️手札1→0/ゲージ7→6

 

千歌「真ドラゴンフォースで攻撃!打撃2!」

 

北葉「ぐっ………!」LP5→3

 

千歌「ターンエンド!」

◼️手札3/ゲージ1/LP6

 

 

北葉「なんとか耐えた………。さすがAqoursのリーダー、高海千歌さんです。僕のターン、ドロー、チャージ&ドロー!」

◼️手札0→1/ゲージ6→7

 

北葉「レフトにバディコール!〈アーマナイト・ゴーレム"A"〉」LP3→4

◼️手札1→0/ゲージ7→5

 

 

アーマナイト・ゴーレム"A"

デンジャーW

アーマナイト

サイズ2/攻8000/防8000/打撃1

◼️【コールコスト】ゲージ2払う。

◼️【起動】君のライフが5以下の時、場のこのカードを君の〈武器〉のソウルに入れてよい。

◼️このカードがソウルにある〈武器〉の攻撃力+3000して、【2回攻撃】を得る。

 

 

北葉のレフトに、金色の鎧を着た銃火器をいくつも装備していて、右手に槍を持っている巨兵が現れる。

 

 

北葉「アーマナイトゴーレムAの起動能力!カギツノ斬魔にソウルイン! アーマナイトゴーレムAがソウルにあるアイテムは攻撃力+3000/【2回攻撃】を得る。」

 

 

アーマナイトゴーレムAがソウルに入り、北葉の背後にアーマナイトゴーレムAの幻影が現れる。そしてカギツノ斬魔の赤いオーラが赤黒く変化し、そして赤い雷を纏う。

 

 

カギツノ斬魔 ソウル1→2

攻6000→9000/【2回攻撃】

 

 

北葉にはもう手札がは無い。このターンで決めきれなければ、もはや次の自分のターンは訪れない。

 

 

北葉「ソウルにあるアーマナイトケルベロスAの能力、"ガルチャージ"! ゲージ3払い、カギツノ斬魔の打撃力+3!」

 

 

カギツノ斬魔

打撃5→8

 

 

北葉「これでカギツノ斬魔は攻撃力9000/打撃力8/【2回攻撃】を持つ最強の武器となった!」

 

千歌「………………」

 

 

 

   ◆

 

 

果南「千歌、ちょっとやばくない?」

 

ダイヤ「なんと恐ろしいスペックの武器なんでしょうか………、このままでは、初戦から千歌さんは敗北してしまうかもしれません!」

 

曜「負けないよ!千歌ちゃんは絶対に負けない………!」

 

 

   ◆

 

 

 

北葉「アタックフェイズ! カギツノ斬魔で千歌さんに攻撃!打撃8!」

 

千歌「キャスト!〈ドラゴンシールド 緑竜の盾〉攻撃を無効化して、ライフ+1!」LP6→7

◼️手札3→2

 

 

北葉はカギツノ斬魔を構えて千歌に向けて疾駆する。そして横薙ぎで千歌を斬ろうとするが、千歌の前に現れた緑色の竜の顔を模した盾に弾かれる。

 

 

北葉「くっ………!だけど、次の一撃で終わりです!カギツノ斬魔で千歌さんに2回目の攻撃! 打撃8!」

 

千歌「バルソレイユレイの能力発動!"太陽の瞬き"私のライフ+5!」LP7→12

 

北葉「な、何⁉︎ だけど攻撃は続いています!」

 

 

北葉は再び大斧の振り上げて、盾一閃に千歌を斬る。

 

 

千歌「くぅぅ!」LP12→4

 

北葉「決められなかったか………ターンエンドです」

◼️手札0/ゲージ5/LP3

 

 

千歌「私のターン、ドロー、チャージ&ドロー!」

◼️手札2→3/ゲージ1→2

 

千歌「メインは何もしない、アタックフェイズ! 真ドラゴンフォースと、バルソレイユレイで連携攻撃! 真ドラゴンフォースをスタンド、ライフ+2! 連携打撃5!」LP4→6

 

北葉「僕の手札は………0!」

 

 

バルソレイユレイはブレードビットを北葉に飛ばす。北葉はカギツノ斬魔でブレードビットを弾くが、何本かは北葉の腕や脚を斬るつける。そして追い討ちとばかりに千歌は北葉を殴り、紅い爆発が起こる。

 

 

北葉「ぐわぁぁぁぁぁぉぁぁああ!!」LP3→0

 

 

 

   ◆

 

 

 

千歌は倒れた北葉に手を差し伸べる。

 

 

千歌「楽しいファイトでした。」

 

北葉「ありがとうございました。僕も楽しかったです。あ、負けたので星1つ渡さないとですね。」

 

 

北葉は差し伸べた千歌の手を取って立ち上がり、そして賭けていた星1つを千歌に渡す。これで北葉の所持星は0となった。

 

この予選では所持している星が0になっても失格にはならない。とにかく沢山ファイトして、1チームで星30個以上貯めれば良い。負けてもまだまだ勝ち上がるチャンスはあるのだ。

 

 

北葉「次会う時は負けません。必ずまたあなたの前に立ちます。ではこれで………。」

 

 

と、一礼して北葉は会場の前から去って行った。 周りのギャラリーは千歌の勝利を讃えて拍手を送っている。

 

 

 

高海千歌 ★1→2個

 

 

 




今回も感想を是非!!

次回のファイトの組み合わせどうしよう………

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