バディファイトLoveLive!サンシャイン!! 作:ヤギリ
前回の『バディファイトLoveLive!サンシャイン‼︎』
"グランドバディカップ"に向けて特訓をするAqours。ダイヤの提案でランダムに対戦カードを決めてメンバー同士でファイトをする。
ランダムで選ばれた梨子と善子のファイト。超ドラゴンフォース解放しても善子の圧倒的なライフの回復力に苦戦する梨子、だが最後に見出した超ドラゴンフォースと〈竜装機〉の新たな戦略によって梨子はなんとか善子を下したのだった。
◆
梨子と善子のファイトが終わり、Aqoursメンバー8人のファイトは終わった。だがあと1人、曜が残っている。
曜「私、ファイトする相手居ないよね。」
千歌「あ………」
Aqoursは全員で9人、最初にダイヤがランダムに対戦カードを決めてファイトしようと言ったあたりから、1人だけ余る事はみんな分かっていた事だ。もちろん曜自身も………
千歌「ど、どうしよっか?」
果南「なら、曜ちゃんとファイトする人をランダムに決める?」
ダイヤ「そうですね。」
そう言って、またメンバーの名前が書かれた紙をカバンに戻そうとした時、「その必要はない!」と男性の声が響く。その声の先を見ると、黒髪の短髪で眉間の鼻上まで前髪が伸びていて紫のグラデーションがかかっていて、革製の黒いジャケットを羽織り、黒いジーパンを履いている。そして目はキリッと鋭く、見る人によってはイケメンの部類に入る少年がいた。
曜「君は………?」
「やあ、久しぶりだな。我が永遠のアイドルにして、最強のダークネスドラゴンワールド使い、渡辺 曜ちゃん!」
曜「えっと〜〜………」
曜の少し戸惑った様子に謎の少年は察する。そう、曜は彼ねなことを微妙に覚えていないみたいだ。
曜も少年の反応を見て会った事はあるんだなとは思うがあまりはっきりとは覚えていない。
「ま、まさか俺のこと忘れてる?覚えてない⁉︎」
曜「あ、あはは………ごめんなさい。」
「ま、まあ覚えてないなら改めて名乗ろう。きっと名前を聞けば思い出してくれるはず………。俺は黒羽田 亮司くろはた りょうじ、渡辺曜ちゃん、君の1番のファンであり、最強のダークネスドラゴンワールド使いを目指す者だ。」
曜「黒羽田………亮司くん………。ごめん、思い出せないです。」
曜は一度でも印象的なファイトした相手はほぼ忘れる事は無いのだが、彼に関してはなぜかモヤがかかったかのように彼の姿を思い出せない。
亮司「そ、そうか………仕方ない。ならば俺とファイトだ、曜ちゃん!」
曜「え⁉︎」
亮司「言葉で思い出せないのならば、バディファイトで思い出してもらう! ちょうど特訓相手にも困っていたんだろ? また俺が特訓の相手になってあげるよ。」
たしかに曜はまだ特訓のファイトをしていない。だがAqoursのみんなが居るから別に特訓相手には困ってはいないが………。
曜「うん。良いよ、ファイトしよう!」
梨子「曜ちゃん、良いの?」
曜「うん。特訓相手に困ってたのは事実だし、それにこれだけ言ってくるって事は本当に一度くらいは会ってるはずだから。いつまでも思い出せないのも失礼だし、私もスッキリしないし。」
半ば同情しつつも亮司のファイトの誘いを受けようとする曜。それに"また俺が特訓相手になってあげる"と言う言葉からして、彼とはファイトした事もあるようだ。ならばまたファイトをすれば彼を思い出せるかもしれない。
亮司「ファイトを受けてくれるのか!嬉しいよ、また曜ちゃんとファイトできる!」
曜と亮司はファイトステージへと移動する。そしてお互いにデッキケースを腕に当て、デッキケースからバンドが巻かれて腕に固定される。
亮司「さあ、楽しいファイトにしよう。」
曜「うん。」
曜「紫炎の揺らめき、紫紺の輝きよ、悲しみを力に、後悔を覚悟にして、黒き光を導け! 輝きのルミナイズ!〈ダークネス・オーバーレイ〉」
亮司「ダークネスドラゴンの真髄、その極地を目指し、俺は最強のダークネスドラゴン使いになる!ルミナイズ!〈真・暗黒竜魔斬無双〉」
オープンTHEフラッグ
曜「ダークネスドラゴンワールド」
◼️手札6/ゲージ2/LP10
亮司「ダークネスドラゴンワールド」
◼️手札6/ゲージ2/LP10
曜「私から先攻、ドロー、チャージ&ドロー!」
◼️手札6→7/ゲージ2→3
曜「〈デスゲージタイマー〉を設置! 設定時にデッキの上から5枚をソウルに。」
◼️手札7→6
デスゲージタイマー ソウル5
曜「センターに〈逆襲の黒死竜 アビゲール〉を、レフトに〈死を運ぶ黒死竜 アビゲール〉を、ライトに〈束の間の安息 アビゲール〉をコール!」
◼️手札6→5→4→3/ゲージ3→2→1
逆襲の黒死竜 アビゲール
黒竜
サイズ1/攻6000/防1000/打撃2
死を運ぶ黒死竜 アビゲール
黒竜
サイズ1/攻7000/防1000/打撃1
束の間の安息 アビゲール
黒竜
サイズ1/攻5000/防1000/打撃1
曜「安息アビゲールの登場時、1チャージ! さらに〈黒竜〉のカードが設定されていればもう1枚チャージ!」
◼️ゲージ1→2→3
曜「アタックフェイズ! デスゲージタイマーの能力でソウルからカード1枚をチャージ。」
◼️ゲージ3→4
デスゲージタイマー ソウル5→4
曜「死を運ぶアビゲールで亮司くんに攻撃!打撃1!」
アビゲールは翼を広げ、亮司に向けて翼をはためかせて強風を起こして攻撃する。
亮司「ぐっ………」LP10→9
曜「死を運ぶアビゲールの能力!相手にダメージを与えた時、相手のデッキ3枚を破棄して、さらにダメージ1!」
亮司「うぅ………!」LP9→8
◼️デッキ破棄合計3
曜「先攻は1度しか攻撃できない。ターンエンド」
◼️手札3/ゲージ4/LP10
亮司「さすが曜ちゃん、あの時よりカード捌きが格段に上がっている。さあ今後は俺のカード捌きを見せてやる! 俺のターン、ドロー、チャージ&ドロー!」
◼️手札6→4/ゲージ2→3
亮司「ライトに〈魔剣竜 キラグ〉をコール!」
◼️手札7→6/ゲージ3→2
魔剣竜 キラグ
ダークネスドラゴンW
黒竜/魔剣
サイズ2/攻6000/防1000/打撃2
◼️【コールコスト】君のデッキの上からカードを1枚ソウルに入れて、ゲージ1払う。
◼️"魔斬"このカードの攻撃で相手のモンスターを破壊した時、相手のサイズ1以下のモンスター1枚を破壊する。この能力は1ターンに1回だけ使える。
【ソウルガード】
亮司「レフトに〈魔斬竜 プグス〉をコール!」
◼️手札6→5
魔剣竜 プグス
ダークネスドラゴンW
黒竜/魔斬
サイズ1/攻5000/防2000/打撃1
◼️このカードが登場した時、君のデッキの上からカードを1枚ゲージに置く。
◼️"魔斬"このカードが相手のモンスターを破壊した時、君のライフ+1!
亮司「アタックフェイズだ!」
曜「デスゲージタイマーの能力で、ソウルから1枚チャージ」
◼️ゲージ4→5
デスゲージタイマー ソウル4→3
亮司「魔剣竜キラグで死を運ぶアビゲールに攻撃!」
魔剣竜 キラグ
攻6000
死を運ぶアビゲール
防1000
死を運ぶ黒死竜 アビゲール 撃破!
亮司「キラグの能力、"魔斬"相手のモンスターを破壊した時、相手のサイズ1以下のモンスター1枚を破壊する! 安息のアビゲールを破壊!」
束の間の安息 アビゲール 破壊!
曜「一度の攻撃で2体も………!」
亮司「まだだ!魔剣竜 プグスで逆襲のアビゲールを攻撃!」
魔剣竜 プグス
攻5000
逆襲のアビゲール
防1000
逆襲の黒死竜 アビゲール 撃破!
曜「逆襲のアビゲールの破壊時能力、亮司くんのデッキから3枚破棄! さらに私は1枚ドロー!」
◼️手札3→4
亮司「プグスの"魔斬"能力で、相手のモンスターを破壊したらライフ+1!」LP8→9
◼️デッキ破棄合計3→6
亮司「ターンエンドだ。」
◼️手札5/ゲージ2/LP9
曜「私のターン、ドロー、チャージ&ドロー!」
◼️手札4→5/ゲージ5→6
曜「キャスト〈紫紺の世界"
◼️手札5→4/ゲージ6→5/LP10→9
紫紺の世界"
ダークネスドラゴンW
黒竜
◼️【使用コスト】ゲージ1払い、ライフ1払う。
◼️【設置】
◼️【起動】君の場にモンスターがいないなら、君のドロップからカード名に「アビゲール」を含むモンスター1枚を【コールコスト】を払ってコールする。この能力は1ターンに1回だけ使える。
◼️【対抗】君の場のカード名に「アビゲール」を含むモンスター1枚を選んでライフ1払う。払ったら選んだカードが次に破壊される場合、そのカードを場に残す。この能力は1ターンに1回だけ使える。
◼️「紫紺の世界"黒嵐の荒野"」は場に1枚だけ【設置】できる。
フィールド全体が荒れ果てたような荒野に変わる。
曜「さらにキャスト〈紫紺の世界"黒霧の樹木"〉」
◼️手札4→3
紫紺の世界"黒霧の樹木"
ダークネスドラゴンW
黒竜
◼️【設置】
◼️君の場に〈黒竜〉のモンスターが登場した時、君のデッキの上からカードを1枚ゲージに置く。さらにカード名に「アビゲール」を含むカードが登場した時、カードを1枚引く。この能力は1ターンに1回だけ使える。
◼️「紫紺の世界"黒霧の樹木"」は場に1枚だけ【設置】できる。
曜の背後に、黒い霧を纏った長く太い巨大な木が現れる。
曜「紫紺の世界"黒嵐の荒野"の能力!ドロップから、ゲージ1払って〈覚醒の黒死竜 アビゲール〉をライトにコール!」
◼️ゲージ5→4
覚醒の黒死竜 アビゲール
黒竜
サイズ1/攻6000/防1000/打撃2
曜「覚醒のアビゲールの登場時能力!魔剣竜 キラグを破壊!さらに亮司くんのデッキを2枚破棄!」
亮司「ソウルガード!」
◼️デッキ破棄合計6→8
アビゲールの分離している上半身と下半身の間にエネルギーが集約させて、キラグ目掛けてエネルギー弾を放つ。
魔剣竜 キラグ 破壊!
【ソウルガード】ソウル1→0
曜「紫紺の世界"黒霧の樹木"の能力!私の場に〈黒竜〉が登場した時、1チャージ、さらに登場したのが「アビゲール」モンスターなら、1ドロー!」
◼️手札3→4/ゲージ4→5
曜「ドロップのカード1枚をソウルに入れて、レフトに〈紫煌の黒死王 アビゲール〉をコール!」
◼️手札4→3/ゲージ5→4/LP9→8
★
紫煌の黒死王 アビゲール
ダークネスドラゴンW
黒竜
サイズ2/攻7000/防3000/打撃2
◼️【コールコスト】君のドロップゾーンの《黒竜》1枚までをこのカードのソウルに入れて、ゲージ1払い、ライフ1払う。
◼️このカードが相手のモンスターに攻撃した時、そのカードを破壊する。破壊したら、そのカードのサイズ分相手のデッキの上からカードを相手のドロップゾーンに置いて、このカードをスタンドする。この能力は1ターンに1回だけ使える。
◼️このカード以外の《黒竜》が攻撃した時、君のライフ+1!
【移動】【ソウルガード】/ソウル1
曜のレフトに、上半身と下半身が分かれた黒い翼竜が現れる。その翼竜の翼には黒と黄の配色がされ、全身から紫の粒子が舞っている。
亮司「このアビゲールは………、あの時、俺を倒したあのアビゲールだな。」
亮司の言葉にモワッとだが曜はデジャヴじみたものを感じる。だが完全に思い出したわけではない。
曜「アタックフェイズ! デスゲージタイマーのソウル1枚をゲージにチャージ!」
◼️ゲージ4→5
デスゲージタイマー ソウル3→2
曜「紫煌のアビゲールで魔剣竜キラグを攻撃!アビゲールの能力発動!攻撃対象にした魔剣竜キラグを破壊! 破壊したキラグのサイズ分デッキを破棄して、紫煌のアビゲールをスタンド!」
アビゲールは紫のオーラを纏って上半身のみでキラグに突進する。そしてキラグが破壊された時の爆風が亮司のデッキを、キラグのサイズ分、つまり2枚を吹き飛ばす。
亮司
◼️デッキ破棄合計8→10
曜「紫煌のアビゲールで亮司くんに攻撃!打撃2!」
アビゲールは、亮司に向けて翼を強くはためかせる。そして風に含まれた紫煌の粒子が亮司の身体に打撃を与える。
亮司「ぐうぅ………!!」LP9→7
曜「覚醒のアビゲールで亮司くんに攻撃!打撃2!」
亮司「うぅぅ!」LP7→5
曜「ターンエンド!」
◼️手札3/ゲージ5/LP8
亮司「やるな………! さすが俺が認める最強のダークネスドラゴン使いだ。 俺のターン、ドロー、チャージ&ドロー!」
◼️手札5→6/ゲージ2→3
亮司「そろそろ俺の事も思い出してもらわないとな。ゲージ3払い、ライトにバディコール!〈大豪魔剣竜王 カノスガイザー・ヴリンド〉」LP5→6
◼️手札6→5/ゲージ3→0
大豪魔剣竜王 カノスガイザー・ヴリンド
ダークネスドラゴンW
黒竜/魔剣
サイズ3/攻10000/防6000/打撃1
◼️【コールコスト】ゲージ3払い、君のドロップからカードを3枚ソウルに入れる。
◼️このカードの能力は無効化されない。
◼️"魔斬"このカードの攻撃で相手のモンスターを破壊した時、相手のライフを2減らし、君のライフ++1!
◼️【起動】君の手札にある、能力に"魔斬"を持つサイズ1以下のモンスター1枚を相手に見せてよい。見せたら、このターン中、そのカードのサイズを1減らす。この能力は1ターンに1回だけ使える。
【3回攻撃】【ソウルガード】/ソウル3
亮司のライトに、黒い鎧を纏った、限りなく人の体型に近い竜人が現れる。そしてその竜人は背中に巨大な剣を装備している。
亮司「カノスガイザーヴリンドの起動能力、手札にある"魔斬"の能力を持つカードを相手に見せる。」
亮司は手札を1枚、迷いなく選んで曜に見せる。見せたカードは〈魔剣竜 グルズ〉というカードだ。曜は確認した後に頷いて知らせる。
亮司「そして見せたカードのサイズは1減る。今見せた〈魔剣竜 グルズ〉はサイズ1から0になる。そしてコールだ!」
◼️手札5→4
魔剣竜 グルズ
ダークネスドラゴンW
黒竜/魔剣
サイズ1→0/攻5000/防1000/打撃2
◼️"魔斬"このカードの攻撃で相手のモンスターを破壊した時、このターン中、君の場の他の〈魔剣〉のモンスター1枚の打撃力+1!この能力は1ターンに1回だけ使える。
◼️「魔剣竜 グルズ」は君の場に1枚までしかコールできない。
亮司「さらにライフ2払い〈豪魔剣 カノス・ガノーザ〉を装備!」
◼️手札4→3/LP6→4
豪魔剣 カノス・ガノーザ
ダークネスドラゴンW
魔剣/武器
アイテム:攻3000/打撃2
◼️【装備コスト】ライフ2払う。
◼️君の場の〈魔剣〉のカード全ての攻撃力+3000!
◼️"魔斬"このカードの攻撃で相手のモンスターを破壊した時、相手にダメージ2!この能力は1ターンに1回だけ使える。
亮司は自分の身の丈より少し大きい大剣を装備する。
亮司「カノスガノーザの能力で、俺の〈魔剣〉全ての攻撃力+3000だ!」
カノスガノーザ
攻3000→6000
カノスガイザーヴリンド
攻10000→13000
グルズ
攻5000→8000
亮司「行くぞ、アタックフェイズ!」
曜「デスゲージタイマーの能力、ソウルから1チャージ!」
◼️ゲージ5→6
デスゲージタイマー ソウル2→1
亮司「魔剣竜グルズで紫煌のアビゲールを攻撃!」
曜「ソウルガード!」
魔剣竜グルズ
攻5000
紫煌のアビゲール
防3000
紫煌のアビゲール 撃破!
【ソウルガード】ソウル1→0
亮司「魔剣竜グルズの"魔斬"発動!相手のモンスターを破壊した事で、大豪魔剣竜王カノスガイザーヴリンドの打撃力を+1する!」
大豪魔剣竜カノスガイザーヴリンド
打撃1→2
カノスガイザーヴリンドは黒と紫のオーラを纏う。
亮司「カノスガノーザで覚醒のアビゲールを攻撃!」
亮司は大剣を構えてダッシュし、覚醒のアビゲールを両断する。
カノスガノーザ
攻6000
覚醒のアビゲール
防1000
覚醒のアビゲール 撃破!
亮司「カノスガノーザに"魔斬"発動!相手のモンスターを破壊した時、曜ちゃんにダメージ2!」
亮司は大剣に魔力を溜め、曜に斬撃を飛ばす。
曜「くっ!」LP8→6
亮司「カノスガイザーヴリンドで曜ちゃんを攻撃!打撃2!」
カノスガイザーヴリンドは背中の大剣を構えて、曜に斬りかかる。
曜「くうぅぅ!」LP6→4
亮司「ガノスガイザーヴリンドで曜ちゃんに2回攻撃だ! 打撃2!」
カノスガイザーヴリンドは再び大剣を構えて再び曜に斬りかかる。カノスガイザーヴリンドの大剣が曜に迫る時、曜の手札にある1枚のカードが光りを放つ。そして曜はそのカードを発動させる!
曜「私のライフが4以下で、場かドロップに「アビゲール」が合計3枚以上あれば、ゲージ2払い………〈超・ドラゴンフォース〉解放!!」
◼️手札3→2/ゲージ5→3
★
超・ドラゴンフォース
ダークネスドラゴンW
黒竜/悲しみ/後悔
攻8000/打撃2
『解放条件‼︎』(君のライフ4以下で、君の場かドロップにカード名に「アビゲール」を含むカードが合計3枚以上ある。)
◼️【装備コスト】ゲージ2払う。
◼️このカードは破壊されず、手札に戻せず、能力を無効化されない。
◼️【対抗】相手のターン中、手札のこのカードを【装備コスト】を払って装備して、そのターン中、君はダメージを受けない。
◼️【起動】君の手札かドロップからカード名の違う「アビゲール」のカードを合計3枚まで【コールコスト】を払わずにコールしてよい。この能力は1ターンに1回だけ使える。
◼️君の場の〈黒竜〉が攻撃した時、君のライフ+1!
【2回攻撃】【黒渦】(相手のデッキの上からドロップに置かれるカードは全て裏向きで置かれる。)
ライトブルーのオーラが曜の全身を包み、曜の髪が腰辺りまで伸びてロングヘアーになり、髪先が淡い紫色に染まる。さらに曜の胸を強調するようなライトブルーのラインの入ったミニドレス型のスーツに胸部の鎧と紫の腰鎧とレッグアーマーを纏い、アビゲールの翼を模したようなライトブルーの鎧の翼が生える。そして腕には紫の光の鎖が巻き付いた指抜きのガントレットが装着される。まさに黒竜を従える女戦士と言った感じだ。そして曜が少し動くたびにライトブルーの粒子が舞う。
超ドラゴンフォースの光りがカノスガイザーヴリンドの大剣を弾く。
曜「超ドラゴンフォースを解放したターンのみ、私はダメージを受けない!」
亮司「やるな、さすが曜ちゃんだ! だけどこのターンの俺は止められないぜ!」
このターン中、曜がダメージを受けない事を知りつつも、亮司の自信は揺るがない。
亮司「カノスガイザーヴリンドは3回目の攻撃ができる。紫煌のアビゲールに攻撃!」
カノスガイザーヴリンドは大剣にオーラを纏わせて、紫煌のアビゲールを縦一閃に斬る。
カノスガイザーヴリンド
攻13000
紫煌のアビゲール
防3000
紫煌の黒死王 アビゲール 撃破!
亮司「カノスガイザーヴリンドの"魔斬"発動!相手のモンスターを破壊した時、曜ちゃんのライフを2減らす!」
アビゲールを斬り伏せたカノスガイザーヴリンドの大剣が纏う紫色のオーラがさらに強くなり、曜の体からも同じように紫色のオーラが放たれるが、痛みや衝撃などは感じない。そして曜のライフカウントが2減らされた。
曜「な………⁉︎」LP3→1
亮司「そして俺のライフ+1だ。」LP4→5
曜「なんで?超ドラゴンフォースの能力で、私はダメージを受けないのに………」
亮司「悪いけど、カノスガイザーヴリンドの能力はダメージを与える効果じゃなくと、ライフを減らす効果だ。」
超ドラゴンフォースの能力は装備したターンのみダメージを受けない効果だが、カノスガイザーヴリンドの能力はあくまでもライフを"減らす"能力。ライフを減らすだけでダメージを与える訳てわはないので「ダメージを受けない」「ダメージを受けた時」などの能力も発動しないのだ。
曜「この能力………超ドラゴンフォースのブロックをすり抜けるんだ………。こんな事、初めてだよ。」
とそう言った時、曜の記憶の奥底にあるモヤのかかった記憶が徐々に蘇ってくる。
自分は一度だけ同じ能力を受けた事がある。そして今ファイトしている眼前の少年の姿がモヤが晴れてはっきりと見えて来た。黒羽田 亮司。そうだ、自分は彼とたしかにファイトした事がある。今はっきりとその事を思い出した。
曜「私、なんで忘れてたんだろ。」
亮司「やっと思い出してくれたか曜ちゃん。」
曜「うん。なんかごめんね。」
亮司「いや、ずっとそうだった。俺はカノスヴリンドの呪いのせいで、一度ファイトした相手からは覚えてもらえないんだよ。」
曜「え?」
亮司「俺とファイトした相手は数日後には俺とファイトした事を覚えていない。俺と会った事すらも………。それがカノスヴリンドの呪い。カノスヴリンドとバディを組んだ代償だ。」
曜「どうして、そんな………」
曜が躊躇い気味に聞こうとすると、ずっと黙っていたカノスガイザーヴリンドが声を発する。
カノスヴリンド『亮司の中に強い力への渇望を見たからだ。私は亮司とバディを組み亮司に力を与えた。だが代わりに亮司はファイトした相手からの認知が薄くなる。 強者とは常に孤独であるものだ。』
曜「だからって!」
亮司「心配には及ばない。俺は強くなる。そして最強のダークネスドラゴンワールド使いとして頂点に立ち、世界中の誰もが俺の顔も名前も、永遠に忘れる事ができなくなるくらいに認知度を上げるだけだ。 カノスヴリンドの呪いなんて関係なくなるくらいにな。」
亮司は自ら望みカノスヴリンドとバディを組み、その呪いを受けた。だが亮司にとってはそんな呪いはデメリットにはならない。誰も二度と自分を忘れられなくなるくらい、世界中に自分の存在を認めさせれば良いだけだ。
亮司「だけど、俺とファイトして、俺の事を思い出してくれたのは君が初めてだ。ターンエンド」
◼️手札3/ゲージ0/LP5
曜「私のターン、ドロー!チャージ&ドロー!」
◼️手札2→3/ゲージ3→4
曜のライフは残り1。このターンで決着ヲつけなければ曜の敗北は確実だ。
曜「超ドラゴンフォースの能力発動!ドロップから〈覚醒の黒死竜 アビゲール〉〈光芒の黒死竜 アビゲール〉〈束の間の黒死竜 アビゲール〉をコール!」
覚醒の黒死竜 アビゲール
サイズ1/攻6000/防1000/打撃2
光芒の黒死竜 アビゲール
サイズ1/攻6000/防1000/打撃2
束の間の黒死竜 アビゲール
サイズ1/攻4000/防1000/打撃1
曜の場に、基本的な見た目は同じだが、所々違う見た目のアビゲールが3体現れる。
曜「束の間のアビゲールの能力で2チャージ!」
◼️ゲージ4→6
曜「覚醒のアビゲールの登場時の能力で、カノスガイザーヴリンドを破壊!亮司くんのデッキトップから2枚破棄!」
亮司「ソウルガードだ!」
覚醒のアビゲールの起こす強い風が風圧弾となってカノスガイザーヴリンド目掛けて勢いよく発射される。
カノスガイザーヴリンド 破壊!
【ソウルガード】ソウル3→2
さらに風圧弾の余韻が亮司のデッキを2枚吹き飛ばすが、亮司のドロップには黒い渦が渦巻いており、カードが裏向きで吸収された。
亮司「破棄されたカードが裏向きに⁉︎」
◼️破棄合計 10→12/裏向きのカード2
曜「超ドラゴンフォースの能力【黒渦】だよ。相手のデッキからドロップに置かれるカードは裏向きになる。」
亮司「なるほど………」
曜「さらに紫紺の世界"黒霧の樹木"の能力で、アビゲールが登場した時に1チャージ、1ドロー!」
◼️手札3→4/ゲージ6→7
曜「さらにゲージ3払い、場のアビゲール3体をソウルに入れてライトにコール!〈大黒死竜王 アビゲール〉」
◼️手札4→3/ゲージ7→4
大黒死竜王 アビゲール
ダークネスドラゴンW
黒竜
サイズ2/攻7000/防5000/打撃2
◼️【コールコスト】君の場のカード名に「アビゲール」を含むカード3枚をソウルに入れて、ゲージ3払う。
◼️相手のターン中、このカードは相手の効果で破壊されない。
◼️【起動】ゲージ1払う。払ったら、相手のデッキの上からカードを2枚ドロップに置いて、君のライフ+2!この能力は1ターンに1回だけ使える。
◼️"黒刃ノ風"君のアタックフェイズ開始時、相手のドロップの裏向きのカード3枚を表向きにしてよい。表向きにしたら、相手の場のカード1枚を破壊して、相手にダメージ1!"黒刃ノ風"は1ターンに1回だけ使える。
【2回攻撃】【ソウルガード】/ソウル3
曜のライトに、普段のアビゲールより一回り大きく、黒紫の鎧を着て、紫の翼に先端が黄色くグラデーションされており、翼角から小剣が突き出ていて、上半身と下半身に分かれた翼竜が現れる。
亮司「おお!また新しいアビゲールが!」
曜「大黒死竜王アビゲールの起動能力!ゲージ1払い、亮司くんのデッキトップから2枚破棄!超ドラゴンフォースが持つ【黒渦】の能力で、ドロップに置かれるカードは裏向きになる!」
◼️ゲージ4→3
アビゲールは翼を強く羽ばたかせて、強力な突風を起こす。そして亮司のデッキを2枚吹き飛ばす。
亮司「破棄したカードを裏向きにしてどうするんだ?」
◼️破棄合計12→14/裏向きのカード2→4
曜「今に分かるよ。設置魔法、紫紺の世界"黒風の荒野"の能力発動!ドロップからアビゲール1枚をコストを払ってコールする。 ゲージ1払い、レフトに〈死を運ぶ黒竜 アビゲール〉をコール!」
死を運ぶ黒竜 アビゲール
サイズ1/攻7000/防1000/打撃1
曜「アタックフェイズ! 大黒死竜王アビゲールの能力"黒刃ノ風"亮司くんのドロップの裏向きのカード3枚を表向きにする!そしてカノスガイザーヴリンドを破壊して、ダメージ1!」
亮司「ソウルガード!」
◼️裏向きのカード4→1
アビゲールの翼角にある小剣に魔力が集まり、黒い風圧弾となる。そしてアビゲールはその風圧弾をカノスガイザーヴリンドに放つ。
放たれた風圧弾はカノスガイザーヴリンドに直撃し、風圧弾に触れた瞬間にカノスガイザーヴリンドは黒い暴風に包まれて風圧弾に仕組まれていた斬撃に身体を斬り刻まれた。
カノスガイザーヴリンド 破壊!
【ソウルガード】ソウル2→1
さらに風圧弾の余韻が亮司を襲う。
亮司「くっ!」LP5→4
曜「死を運ぶアビゲールで亮司くんに攻撃!打撃1!」
亮司「ぐっ………!」LP4→3
曜「死を運ぶアビゲールの能力発動!亮司くんのデッキトップあら3枚破棄して、ダメージ1!」
さらに超ドラゴンフォースの【黒渦】の能力でデッキから破棄されたカードは裏向きになる。
亮司「うぐっ………」LP3→2
◼️破棄合計14→17/裏向きのカード1→4
曜「大黒死竜王アビゲールで亮司くんを攻撃!打撃2!」
亮司「キャスト!〈ドラゴンシールド 黒竜の盾〉受けるダメージを0に減らして、ライフ+1!」LP2→3
◼️手札3→2
アビゲールの翼角についた小剣に魔力が集まり、
曜「大黒死竜王アビゲールで2回攻撃!打撃2!」
亮司「もう1枚ある!キャスト〈ドラゴンシールド 黒竜の盾〉ダメージを0に減らして、ライフ+1!」LP3→4
◼️手札2→1
アビゲールは再び翼を広げ、今度は高速回転しながら黒い竜巻のように亮司めがけて突撃する。だが再び黒い竜の顔を模した盾がアビゲールの攻撃を阻む。
曜「やっぱり普通には通してくれないね。 超ドラゴンフォースで亮司くんに攻撃! 打撃2!」
曜はドラゴンフォースの翼ははためかせて飛び、腕に絡み付いた紫の光りの鎖が解ける。そしてその鎖が両手持ちの長鎌に変化し、亮司に斬りかかる。
亮司「くっ………!!」LP4→2
曜「超ドラゴンフォースの2回攻撃! 打撃2!」
曜は再び光りの鎖の形状を変化させて、両手持ちの大斧を造りだす。そして亮司に向けて縦一閃に振り下ろす。
亮司「うわぁぁぁぁぁああ!!」LP2→0
ファイトが終わり、曜と亮司はファイトステージから出る。
亮司「今回も負けたか。さすが俺が認める最強のダークネスドラゴンワールド使い、曜ちゃんだ。」
曜「最強だなんて………。ありがとう。」
少し照れたようにお礼を言い曜に亮司は笑って返す。そして筒型のバッグを肩にかけて、Aqoursに背を向ける。
亮司「今度開催される"グランドバディカップ"アレには俺も参加する。その大会でもう一度ケリをつけよう。じゃあな」
そう言い残して、亮司は去って行った。
曜「グランドバディカップ………亮司くんも出るんだね。」
今亮司が去り際に言った「その大会でもう一度ケリをつけよう。」その言葉に、今ファイトしたばかりではあるが、曜はまた胸の昂りを感じる。そして去って行く亮司の背中に拳を突き出して「もちろん!」と小さく呟いた。
今回も感想を是非!!
次回からいい加減に大会予選に入りたいな〜〜〜。