バディファイトLoveLive!サンシャイン!!   作:ヤギリ

453 / 474
強さ求めし武人

前回の『バディファイトLoveLive!サンシャイン‼︎』

 

 

ツバサ杯第二回戦、一戦目の穂乃果の相手は、"呪菌感染"と言う特殊な戦法を使う"市久楽 新太"だった。

 

新太のモンスターが繰り出す感染菌の猛威に追い詰められる穂乃果だったが、最後に希望を見出した"五角超騎竜 爆滅槌のファード"の一撃により、見事に不利から一発逆転の勝利をもぎ取ったのだった。

 

 

 

 

 

 

シード席

 

 

大会の対戦カードによってシード枠に決められていた、ウルフカット気味に整えられた黒茶色の短髪、力強い目つきが印象的な黒茶色の瞳。精悍な顔立ちで額の右側に十字傷、顎に一筋傷が走っていて、筋肉質かつ骨太な体格の男、"鎬山 鉄大"は穂乃果と新太のファイトの内容を見て、少しだけ苛立ちを覚えていた。

 

すると、シード席の部屋のドアが開き、1人の女性が入ってくる。

 

 

 

鉄大「綺羅ツバサか。」

 

 

鉄大はファイトステージを見下ろしたまま、入って来た人物の名を言い当てる。

 

 

ツバサ「あら、良く分かったわね。」

 

鉄大「俺は一度戦った強者の気配は覚えている。」

 

ツバサ「まるで野生の猛獣ね。」

 

鉄大「猛獣など………。それより、もう試合なのか?」

 

ツバサ「いいえ。あなたの試合は1時間30分後よ。」

 

鉄大「そうか。 じゃあ何の用だ。」

 

ツバサ「あなたから見て、今のファイトはどう見えたかしら?」

 

 

ツバサから投げかけられたファイトの感想に、鉄大はうでを組んで目を瞑る。そしてツバサに向き直る。

 

 

鉄大「お前が聞きたいのはファイトの内容の感想ではなく、"高坂穂乃果の実力はどうだったか"と聞いているのだろう。」

 

ツバサ「………………」

 

鉄大「はっきり言えば………、強い。 この大会に参加している誰よりも強いと思ってはいる。」

 

 

鉄大の見解にツバサは少しだけ眉をピクリと動かして反応する。普段、他人の強さに言及しない鉄大が、高坂穂乃果をはっきりと"強い"と認めたのが意外だったのだ。

 

 

ツバサ「その強さは、あなたを抜いてかしら?」

 

鉄大「………俺は、今の自分の強さを試したい。他の誰でもない、日本のファイターの頂点に立っているお前とファイトする事が、この話しに乗った答えだ。 だが、もし俺が高坂穂乃果に負ける事があれば、俺はまたエンシェントワールドへの長い修行の旅へと出るだろう。」

 

ツバサ「今回はえらく弱気ね。」

 

鉄大「違う。俺は高坂穂乃果とのファイトであの力を使うことを決めた。 俺が負ける事など万一にもあり得ない。」

 

 

 

そう言って鉄大はシード席の部屋を後にしようとドアを開ける

 

 

ツバサ「悪いけど、穂乃果さんはあなたが認める以上に手強いわよ。」

 

 

鉄大がドアを閉め終わるか終わらないかの時に、ツバサは鉄大に最後の警告を呟いた。 その警告が聞こえているのかいないのか、鉄大は何も言わずに部屋を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

高坂穂乃果の控室

 

 

穂乃果は控室でデッキの見直しをしていた。すると、穂乃果の控室のドアをノックする音が聞こえる。

 

 

穂乃果「はーい!」

 

 

穂乃果がノックの音に反応して返事をすると、「失礼します。」と1人の女性が控室に入ってきた。

 

 

穂乃果「ツバサさん!」

 

ツバサ「ヤッホー、穂乃果さん。 一緒にお昼でもどうかしら?」

 

穂乃果「え?お昼ですか?」

 

ツバサ「ええ。」

 

穂乃果「はい、ご一緒します!」

 

ツバサ「じゃあ早速行きましょう!」

 

 

 

ツバサ杯に来た観客や、選手の腹を満たす為に用意した会場内の食堂「ハラーヘッテ・ルーノ」総勢1000人以上の席があり、動員数200人以上のスタッフが働いている大型のレストランである。基本的にはバイキング形式ではあるが、メニューを見て注文する事もできる。

 

 

穂乃果とツバサがレストランで席を探していると、穂乃果を呼ぶ声が聞こえた。

 

 

「穂乃果さーーーん!!」

 

「穂乃果!」

 

「穂乃果ちゃん!」

 

穂乃果「千歌ちゃん!海未ちゃん、ことりちゃん!みんなも!」

 

 

穂乃果を呼ぶ声の先には、千歌をはじめとした「Aqours」と元「μ's」の8人が揃っていた。

 

 

穂乃果「みんな、今からご飯?」

 

絵里「ええ、そうよ。」

 

希「穂乃果ちゃん、二回戦突破おめでとう。」

 

穂乃果「ありがとう。希ちゃん!」

 

にこ「………ってか、綺羅ツバサさんも一緒じゃない⁉︎」

 

 

穂乃果の隣を現日本チャンピオンの綺羅ツバサが共に歩いてる事には、にこ意外にも、Aqoursやみんなも驚いている。 と言うか、食堂で食事をしているほとんどの人は、一緒に歩いている日本のツートップに目を見開いて、注目していた。

 

だがツバサは、そんな事気にも止めていない。

 

 

ツバサ「お久しぶりね。μ'sの皆さん、そしてはじめましてAqoursの皆さん。 あ、そうだ!せっかくだから、皆さんも一緒に食事にしましょう!!」

 

 

 

今食堂は、異様な空気に包まれている。食事をする人達は、その空気感に圧倒されてか、自然とその空気の中心に近寄りがたい。

 

それもそうだろう。食堂の1つの長テーブルを囲んでいるのは、現日本チャンピオンの綺羅ツバサと、向かい合うようにして座っている高坂穂乃果、その両脇に、伝説のスクールバディチームの元μ'sの面々、現最強スクールバディチームのAqours。 天地を返しても決して拝む事のできないゴールデンパーティーが目の前で実現しているのだから。

 

 

穂乃果「え! ツバサさんアメリカに居たんですか⁉︎」

 

ツバサ「ええ、高校を卒業してからアメリカの大学に留学したのよ。バディチーム、A-RESとしてね。」

 

絵里「へぇ、やっぱりバディファイトに力を入れてたの?」

 

ツバサ「もちろんよ。」

 

真姫「バディファイトの為に留学なんて、モノ好きね。」

 

ツバサ「ふふふ………、よく言われたわ。」

 

 

ツバサとμ'sの面々が談笑してる中で、Aqoursは緊張の中にいた。それもそうだろう。席を共にしてるとは言え、一緒に食事しているのはチャンピオンと伝説のμ'sだ。 むしろ彼女らから離れて別の席で食事していた方が気が楽でいいはずだ。

 

 

ダイヤ「こ、これは夢でしょうか? 私達は、あのμ'sと綺羅ツバサさんと同じテーブルで食事をしている………!」

 

ルビィ「うぅ、緊張で料理が喉を通らないよぅ………」

 

花丸「そう? まるは美味しくていくらでも食べれるずら〜〜!」

 

善子「味うんぬんの問題じゃないわよ。」

 

花丸「うん?そうずら?」

 

 

花丸も花丸で食べるのに夢中で、今のこの状況、空気感には一切の重みも動揺も感じていない、むしろ緊張より食欲が勝っているようだ。 そんな花丸の無邪気さに、みんな少しだけ安心感を覚える。

 

 

果南「ははは、花丸ちゃんはぶれないね。」

 

鞠莉「でも、少し緊張はほぐれたわ。食べましょ、みんな!」

 

梨子「そうだね。午後も穂乃果さんの応援があるし。」

 

 

 

 

ツバサ「ところで穂乃果さん、次の試合は少し気をつけた方がいいわよ。」

 

穂乃果「え?」

 

ツバサ「次の対戦相手の鎬山鉄大は、この大会であなたが戦ったどんな相手よりも強さに貪欲で強靭よ。 ツバサ杯に招待するのに、かなり手間がかかったわ。」

 

海未「ツバサさんにそこまで言わせるほどの相手なのですか?」

 

ツバサ「ええ。 彼は常に最強を求めている本物の武人よ。 彼の求める強さに限界は無い、故に彼は最強と言う存在に敏感なのよ。 さっきまでの穂乃果さんの試合を見て、完全に穂乃果さんを倒すべき強者と認識したみたいよ。」

 

ことり「倒すべき強者………?」

 

絵里「なんだか厄介そうな相手みたいね。」

 

にこ「けど、ツバサさんにそこまで言わせる割には、あまり名前とか噂は聞かないわね。」

 

 

たしかに、ここまでツバサに注目されているにもかかわらず、鎬山鉄大という名前はあまり聞かない。 実際、プロランキングにも表名されていないようだ。

 

 

ツバサ「ええ、彼は大型の大会にしか出ないし、普段はあまり人間の世界には居ない人みたいだからね。」

 

花陽「それって、どういう事なんですか?」

 

ツバサ「彼は普段から、エンシェントワールドにこもって修行してるらしいわ。」

 

千歌「エンシェントワールドって、モンスターの世界ですか⁉︎」

 

ツバサ「ええ、そうよ。」

 

 

ツバサは千歌の質問に優しく応える。

 

 

梨子「その、鎬山鉄大さんとツバサさんって親しいんですか?」

 

ツバサ「別にあまり親しいわけじゃないわ。去年に大会で一度、つい最近に2度目のファイトをしただけね。」

 

ダイヤ「つい最近、ですか?」

 

ツバサ「ええ、さっき"ツバサ杯に招待するのに、かなり手間がかかった"ってさっき言ったでしょ? つまりはそう言う事よ。」

 

 

つまりツバサは、鎬山鉄大をツバサ杯に招待する為に、彼とファイトしたのだ。結果はツバサが勝利したが、あまり簡単ではなかったようだ。

 

 

ツバサ「彼のデッキは三ノ月 発花さんのようにテクニカルでもなければ、市久楽 新太さんのようなトリッキーで特殊なデッキってわけでもない。いたってシンプルな超パワー型のデッキよ。」

 

 

鎬山鉄大のデッキは、シンプルなデッキであるが故、無駄な小細工など一切無く、死角も弱点も隙も少ない、かなり強力なデッキのようだ。

 

 

海未「でも、いいのですか?相手の情報を私達に、穂乃果に伝えても。」

 

ツバサ「問題無いわ。根底的な事は何も言ってないし、デッキの内容をばらしたところで、彼の戦術には何も響かないし、何の影響もない。シンプルだからこそ、相手から特別な対処をされにくいのよ。」

 

穂乃果「………………」

 

凛「穂乃果ちゃん、さっきから黙ってるけど、大丈夫にゃ?」

 

 

ツバサから次の対戦相手"鎬山鉄大"の事を聞いて黙り込む穂乃果だが、穂乃果は眼を鋭くし、口角を上げて笑みを見せる。どうやら不安よりもツバサから注目を受けている鎬山鉄大とのファイトが楽しみなようだ。 そんな穂乃果の表情からは、ワクワクしているような、早くもファイトするのが待ちきれないような感じが見受けられる。 その姿は、まだμ'sとして現役だった頃の闘士に燃えていた高坂穂乃果を彷彿とさせている。

 

そんな穂乃果の様子に、Aqoursの皆んなは、また緊張に包まれて息を呑む。

 

 

穂乃果「相手が誰だろうと関係ない。私は必ず勝って、ツバサさんの前に絶対に立ちます。」

 

ツバサ「ふふふ………。どうやら心配するのはお門違いだったみたいね。それでこそ穂乃果さんだわ。」

 

 

そう言うとツバサは腕時計を見て席を立つ。

 

 

ツバサ「次の試合が始まるまで後40分くらいね。私はそろそろ失礼します。 久しぶりに大人数で食事できて楽しかったわ。 じゃあ穂乃果さん、今度はファイトステージで会いましょう。」

 

 

そう言ってツバサは食堂を後にした。

 

 

海未「次の試合まで後40分ですか………。って穂乃果、ゆっくり食べてる時間ないのでは? 早く次の試合の準備をしませんと!」

 

穂乃果「え、あ、うん!そうだね! ………むぐっ⁉︎んん〜〜!!」

 

ことり「穂乃果ちゃん⁉︎ お水お水!」

 

 

ツバサが去り際に言った後40分という言葉に、穂乃果は急いで食事を終えようとするが、急ぎすぎて口に含んだ料理を飲み込めなくなる。 そこにことりは水を渡してサポートするが、穂乃果はまた急いで料理を口に運ぶ。

 

 

千歌「あの、そんなに急いで食べなくても………」

 

海未「いいえ、この食堂から穂乃果の控え室までは役10ほど距離があります。デッキの調整や食後の休みなどを挟んでも、かなり時間は絞られます。」

 

千歌「そうなんですね。」

 

絵里「ふふふ、まるで学生の頃の穂乃果を見てるようだわ。」

 

希「ほんまやね。ほんと、あの3人は息ピッタリや。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから30分後。会場には、食事や休憩を終えた観客達が会場に戻って来て、次に始まる三回戦を今か今かと待ち侘びていた。 そして、先ほどと同じようにA-RESの1人である統堂英玲奈がマイクを持ってアナウンスを開始する。

 

 

英玲奈『皆さん、大変お待ちいたしました。 これよりツバサ杯、第三回戦を開始いたします!』

 

『うおぉぉぉぉぉぉぉぉおお!!』

 

 

英玲奈の三回戦開始の声に、観客達は待ち侘びていたとばかりに大きな歓声をあげる。その歓声は午前中の興奮をさらに超えたものとなっていた。

 

 

英玲奈『では入場してもらおう。強さとは何か?強さの先に何があるか、常に強さを求めて放浪する最強の武人、"鎬山鉄大"選手!!』

 

 

英玲奈の盛大な入場コールによって先にファイトステージに現れたのは、ウルフカット気味に整えられた黒茶色の短髪、力強い目つきが印象的な黒茶色の瞳。精悍な顔立ちで額の右側に十字傷、顎に一筋傷が走っている。身長185cmはあろうかという、筋肉質かつ骨太な体格で体中に大小様々な傷がある男だった。

 

入場して来た鎬山鉄大は、帽子と羽織っていたラセットブラウンのA2ジャケットを脱ぎ捨て、背中に鯉が滝を上っているイラストが描かれているネイビーの半袖和柄Tシャツの姿となる。

 

ジャケットを脱ぎ去った鎬山鉄大の身体を見て会場中がどよめく。ゴツゴツとして硬そうな彼の腕や脚、身体にはいくつもの傷が刻み込まれている。まるで獣にでも襲われた事でもあるかのような、太い傷痕の一つ一つが彼を本物の武人である事を証明している。

 

 

梨子「うわぁ、凄い傷痕………」

 

果南「エンシェントワールドで修行してたって事が、言われても嘘じゃないって分かるね。」

 

ダイヤ「ええ。それに、ただ立っているだけでも、その闘士がひしひしと伝わって来ます。」

 

 

 

 

会場のどよめきを感じ取りつつも、英玲奈は気にせず冷静に次の選手入場コールに移る。

 

 

英玲奈『そして対するのは、今大会のダークホース、期待の超新星、綺羅ツバサに最も近いとされる注目のファイター。その実力は敗北を知らず、その笑みは勝利を勝ち取る。"高坂穂乃果"選手!』

 

『うおぉぉぉぉぉぉぉおおおお!!』

 

 

穂乃果の入場コールに会場は「待ってました!」とばかりに大きな歓声に沸き上がる。 その歓声を受けながら、穂乃果は入場し、鎬山鉄大と向かい合うようにファイトステージに立つ。

 

 

鉄大「高坂穂乃果、さっきまでのファイト見させてもらった。 上からものを見るつもりはないが、お前は強い。」

 

穂乃果「あ、ありがとうございます。」

 

鉄大「俺は幾度もファイトを重ねて来た。強さを知る為に………。 俺は果てが見たい。いや、その先も見たいんだ。 その為に俺はこの大会に参加した。日本の頂点に立つ、綺羅ツバサと戦う為に。 その為に立ちはだかる壁は全て粉砕していくつもりだ。」

 

穂乃果「私は負けません。必ずあなたに勝って、ツバサさんの前に立ちます。」

 

 

鉄大は相手を見る時は決まって、相手の眼を見る。 強い信念を持つファイターは眼の中に強い光りを持っているものだ。 鉄大は穂乃果の眼の奥にたしかな光り、いや、輝きを見た。

 

 

鉄大「そろそろ始めるか。」

 

穂乃果「はい!」

 

 

2人のファイト開始の合意を確認した英玲奈は宣言する。

 

 

英玲奈「では、ツバサ杯、準決勝開始!!!!」

 

 

英玲奈の号令で、デッキを構える。

 

 

 

 

 

 

 

 

穂乃果「希望を紡げ五角の絆、そして繋げよ皆んなの夢! ルミナイズ!〈五角武竜伝"絆"〉」

 

 

鉄大「ただ一つを極め、俺達は果ての先まで歩み続ける! ルミナイズ、〈極限の鋼剣)!!」

 

 

 

オープンTHEフラッグ

 

 

 

穂乃果「ドラゴンワールド」

◼️手札6/ゲージ2/LP10

 

鉄大「エンシェントワールド」

◼️手札6/ゲージ2/LP10

 

 

先攻は鉄大からだ。

 

 

鉄大「俺のターン、ドロー、チャージ&ドロー」

◼️手札6→7/ゲージ2→3

 

鉄大「ライフ2払い〈天竜開闢〉2ドロー。」

◼️手札7→6→8/LP10→8

 

鉄大「さらに〈竜王伝〉1チャージ、1ドロー、ライフ+1」LP8→9

◼️手札8→7→8/ゲージ3→4

 

鉄大「キャスト〈鋼剣召喚ノ儀〉」

◼️手札8→7/LP9→7

 

 

鋼剣召喚ノ儀

エンシェントW

魔法:召喚

◼️【使用コスト】君のデッキの上からカードを2枚ドロップに置いて、ライフ2払う。

◼️君のデッキから、カード名に「鋼剣」を含むサイズ3のカード1枚を【コールコスト】を払ってコールする。「鋼剣召喚ノ儀」はファイト中に1回だけ使える。

 

 

鉄大「手札を1枚捨て、ゲージ2払い、ドロップから2枚をソウルに入れて、レフトにバディコール! 両刃剣を構えし、強豪なる竜をここに呼ぶ!〈鋼剣竜王 ブレイズ・ダルキス〉!」LP7→8

◼️手札7→6/ゲージ3→1

 

 

 

鋼剣竜王 ブレイズ・ダルキス

エンシェントワールド

ドラゴンロード/ネイキッドドラゴン/地

サイズ3/攻15000/防15000/打撃3

◼️【コールコスト】君のドロップゾーンからカード2枚までをソウルに入れ、ゲージ2払い、君の手札1枚を捨てる。

【3回攻撃】/【移動】/【ソウルガード】/【ライフリンク即死】/ソウル2

 

 

鉄大の場に現れたのは、二足歩行系で両腕に大きな両刃剣が生えていて、鎧のような鱗、背中に生えている翼は重々しい印象を与える。頭は鋼剣が一本、角のように生えている。 

 

 

 

ダルキス『グオオォォォォォォォオオオ!!』

 

 

ブレイズダルキスは現れたと同時に咆哮をあげる。その咆哮に会場中がビリビリと響き、振動する。

 

 

穂乃果「凄いプレッシャー………」

 

鉄大「さらに設置魔法〈鋼剛剣山こうごうけんざん〉を設置」

◼️手札6→5/LP8→5

 

 

鋼剛剣山(こうごうけんざん)

エンシェントW

魔法:ドラゴンロード/ネイキッドドラゴン/地

◼️【設置】

◼️【使用コスト】ライフ3払う。

◼️君のターン終了後、君の場にカード名に「ブレイズ・ダルキス」を含むモンスターがいるなら、君のデッキの上からカードを1枚引いて、君のライフ+1!「鋼剛剣山」は場に1枚だけ【設置】できる。

 

 

鉄大の背後に、無数の錆びついた厳つい巨剣が突き刺さった山が現れる。 その山はもはや剣の墓場とでも言えるくらいに荒廃していた。

 

 

鉄大「アタックフェイズだ。 ブレイズダルキスで高坂穂乃果に攻撃!打撃3!」

 

 

ブレイズダルキスはその巨腕で穂乃果を殴ろうとするが、その拳は穂乃果に当たる前に逸れる。だが代わりに巨腕から突き出ている鋼剣が穂乃果の身体に打撃を与える。

 

 

穂乃果「うわぁぁ!」LP 10→7

 

 

ブレイズダルキスの豪快な初撃に、穂乃果はさっそく薙ぎ倒される。

 

 

穂乃果「くっ………」

 

鉄大「ターンエンドだ。 この時、鋼剛剣山の能力で1ドロー、ライフ+1だ。」LP5→6

◼️手札5→6/ゲージ1

 

 

 

穂乃果「私のターン、ドロー、チャージ&ドロー!」

◼️手札6→7/ゲージ2→3

 

穂乃果「デッキトップから1枚ソウルに入れて、ゲージ1払い、ライトに〈五角の継承者 ドラム〉をコール!」

◼️手札7→6/ゲージ3→2

 

 

五角の継承者 ドラム

『五角』

サイズ2/攻6000/防5000/打撃2/【ソウルガード】/ソウル1

 

 

穂乃果「キャスト〈ドラゴファイト 五角の奮起〉私にダメージ1、ぐぅ………、デッキトップから3枚見て、2枚を手札に入れて、1枚をチャージ!」LP7→6

◼️手札6→5→7/ゲージ2→3

 

穂乃果「五角の継承者ドラムは、私がダメージを受けた時、【2回攻撃】を得る。」

 

 

穂乃果が受けたダメージがオーラとなってドラムに集まり、ドラムの力に変わる。

 

 

継承者ドラム

【2回攻撃】

 

 

穂乃果「私のライフ6以下で、場にサイズ2以上の「五角」がいるなら、ゲージ2払って………〈角王フォース"五角の闘覇"〉解放‼︎」

◼️手札7→6/ゲージ3→1

 

 

角王フォース"五角の闘覇"

武装騎竜/覚醒

攻6000/打撃2

◼️〈解放条件‼︎〉〔君のライフが6以下で場にサイズ2以上の『五角』のモンスターがいる。〕

◼️【装備コスト】ゲージ2払う。

◼️【対抗】君にダメージ1!この能力は1ターンに1回だけ使える。

◼️君が効果でダメージを受けた時、次の2つから1つ選んで使える。この能力はそれぞれ1ターンに1回だけ使える。

・君のライフ+3!

・相手にダメージ1!

◼️このカードは破壊されず、手札に戻せず、能力は無効化されない。

 

 

穂乃果は赤いオーラに包まれる、そしてオーラの中から現れた穂乃果は、左肩から腕にかけて肩当ての鎧を纏い、右手には籠手を装備する。ドラムの角を模した額当てをつけている。そして手には、ドラムと同じ太刀が握られている。

 

 

穂乃果「さらに〈五角騎竜 メラク"SD"〉をレフトにコール!」

◼️手札6→5

 

 

五角騎竜 メラク"SD"

サイズ2→0/攻6000/防4000/打撃2

 

 

穂乃果「穂乃果「メラクSDの能力で、継承者ドラムの攻撃力、防御力を+1000/【貫通】を与える。 そして私にダメージ1………!」LP6→5

 

 

五角の継承者ドラム

攻6000→7000/防5000→6000/【貫通】

 

 

穂乃果「角王フォースの能力、私が効果でダメージを受けた時、私のライフ+3!」LP5→8

 

穂乃果「さらに角王フォースの起動能力で、穂乃果にダメージ1………ぐっ!」LP8→7

 

 

身に纏う角王フォースのオーラが熱くなり、穂乃果に少しのダメージを与える。 だが角王フォースのオーラが、穂乃果の持っている太刀に集まってエネルギーとなる。

 

 

穂乃果「角王フォースのさらなる能力で、鎬山さんにダメージ1!」

 

 

穂乃果は太刀を振り、鉄大に斬撃を飛ばす。

 

 

鉄大「くっ………!」LP6→5

 

穂乃果「アタックフェイズ! 角王フォースとドラムとメラクSDで、ブレイズダルキスに連携攻撃!」

 

 

メラクSDは呪文を唱え、ブレイズダルキスの司法一帯に魔法陣が現れ、魔法陣から伸びる光りの鎖でブレイズダルキスを縛る。 そして穂乃果とドラムは一斉にブレイズダルキスへ斬りかかる。

 

 

角王フォース+継承者ドラム+メラクSD

連携 攻18000

 

ブレイズダルキス

防15000

 

 

鉄大「手札から〈鋼剣刃 サンダーザ〉を捨てて、能力発動!」

◼️手札6→5

 

 

鋼剣刃 サンダーザ

エンシェントW

ドラゴンロード/ネイキッドドラゴン

サイズ3/攻6000/防2000/打撃1

◼️【対抗】【起動】君の場にカード名に「ブレイズ・ダルキス」を含むモンスター1枚を選んで、ライフ1払って、手札のこのカードを捨ててよい。捨てたら、選んだモンスターを場に残して【反撃】を得る。

 

 

鉄大「ライフ1払い、ブレイズダルキスを場に残して、【反撃】する。」LP5→4

 

 

ブレイズダルキスは雷を纏い、自身を縛っている光りの鎖をいとも簡単に引きちぎり、腕から生えた鋼剣でメラクSDを上下真っ二つに両断する。

 

 

メラクSD 撃破!

 

 

それでも、穂乃果とドラムはブレイズダルキスを斬り裂く。

 

 

穂乃果「メラクの能力でドラム貫通を得てる!打撃2!」

 

鉄大「ぐぅぅ!」LP4→2

 

 

継承者ドラムは自身の効果で2回攻撃を得ているが、ドラムの攻撃力だけではブレイズダルキスに太刀打ちできない。

 

 

穂乃果「ターンエンド。」

◼️手札5/ゲージ1/LP7

 

 

鉄大「なかなかやるな。だがファイトはまだまだこれからだ! 俺のターン、ドロー、チャージ&ドロー!」

◼️手札5→6/ゲージ1→2

 

鉄大「ダルキスの本領はこれからだ。手札から〈鋼剣刃 ザライガン〉を捨てて、能力発動!」

◼️手札6→5

 

 

鋼剣刃 ザライガン

エンシェントW

ネイキッドドラゴン/ドラゴンロード

サイズ3/6000/防2000/打撃1

◼️【対抗】【起動】君の場に「鋼剣竜王 ブレイズ・ダルキス」がいるなら、手札のこのカードを捨ててよい。捨てたら、君のライフ+3!「鋼剣刃 ザライガン」の能力は1ターンに1回だけ使える。

 

 

鉄大「ザライガンの能力で、ライフ+3!」LP2→5

 

鉄大「さらに手札から〈鋼剣刃 カルザーン〉をダルキスにソウルイン!」

◼️手札5→4

 

 

鋼剣刃 カルザーン

エンシェントW

ネイキッドドラゴン/ドラゴンロード

サイズ3/攻7000/防2000/打撃1

◼️【起動】君の場にカード名に「ブレイズ・ダルキス」を含むモンスター1枚を選び、手札のこのカードを、選んだモンスターのソウルに入れる。「鋼剣刃 カルザーン」の能力は1ターンに1回だけ使える。

◼️ このカードがソウルにあるモンスターが攻撃した時、君のデッキの上からカードを2枚ゲージに置く。この能力は1ターンに1回だけ使える。この能力は1ターンに1回だけ使える。

【ライフリンク1】

 

 

ブレイズ・ダルキス ソウル2→3

 

 

ブレイズダルキスの右腕の鋼剣が黄色いオーラを纏う。

 

 

鉄大「さらに手札から〈鋼剣刃 デルトーザ〉をダルキスにソウルイン!」

◼️手札4→3

 

 

鋼剣刃 デルトーザ

エンシェントW

ネイキッドドラゴン/ドラゴンロード

サイズ3/攻7000/防1000/打撃2

◼️【起動】君の場にカード名に「ブレイズ・ダルキス」を含むモンスター1枚を選び、手札のこのカードを選んだモンスターのソウルに入れる。「鋼剣刃 デルトーザ」の能力は1ターンに1回だけ使える。

◼️このカードがソウルにあるモンスターが攻撃した時、相手のモンスター1枚を破壊する。この能力は1ターンに1回だけ使える。

 

 

ブレイズダルキス ソウル3→4

 

 

ブレイズダルキスの左腕の鋼剣が青いオーラを纏う。

 

 

鉄大「もう1枚、手札から〈鋼剣刃 ラギルザーガ〉をダルキスにソウルイン!」

◼️手札3→2

 

 

鋼剣刃 ラギルザーガ

エンシェントW

ネイキッドドラゴン/ドラゴンロード

サイズ3/攻7000/防2000/打撃2

◼️【起動】君の場にカード名に「ブレイズ・ダルキス」を含むモンスター1枚を選び、手札のこのカードを選んだモンスターのソウルち入れる。「鋼剣刃 ラギルザーガ」の能力は1ターンに1回だけ使える。

◼️君のアタックフェイズ開始時、君のライフ1払い、ゲージ2払う。相手にダメージ2!この能力は1ターンに1回だけ使える。

 

 

ブレイズダルキス ソウル4→5

 

 

ブレイズダルキスの身体が赤いオーラを纏う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

千歌「そんな………!」

 

海未「防御力15000でも突破しにくいというのに」

 

サツキ「それでもってソウル5枚か………」

 

花陽「穂乃果ちゃん、大丈夫かな?」

 

にこ「大丈夫よ。私達はただ穂乃果を信じて応援よ!」

 

 

 

防御力15000でソウル5枚、ただでさえ突破しにくい防御力だ。だがみんな穂乃果の心配をしながらも、穂乃果の勝利を信じている。

 

 

 

 

 

 

 

 

三色のオーラを放つダルキスは威圧的な眼差しで、穂乃果とドラムを見下している。

 

 

鉄大「アタックフェイズだ。 ダルキスのソウルにあるラギルザーガの能力で、ライフ1とゲージ2払い、高坂穂乃果にダメージ2だ!」LP5→4

◼️ゲージ2→0

 

 

ダルキスは自信のオーラを右腕の鋼剣に集約して、穂乃果に向けて斬撃を飛ばす。

 

 

穂乃果「うぁぁぁ!」LP7→5

 

 

鉄大「ブレイズダルキスで、ドラムに攻撃! ソウルのカルザーンの能力で1チャージ、さらに、同じくソウルのデルトーザの能力でドラムを攻撃!」

◼️ゲージ0→1

 

穂乃果「ソウルガード!」

 

 

 

ダルキスは青いオーラを纏う右腕の鋼剣がドラムに向かって振り下ろされる。だが、ドラムは持っていた太刀でそれを受け止めるが、青いオーラから流れる電流によって破壊される。

 

 

継承者ドラム 破壊!

 

 

ソウルガードでドラムは復活するが、すぐさまダルキスの攻撃により鋼剣がドラムを再び斬り裂く。

 

 

ブレイズダルキス

攻15000

 

継承者ドラム

防5000

 

継承者ドラム 撃破!

 

 

穂乃果「ドラム………!」

 

 

これで穂乃果の場にモンスターは居なくなった。

 

 

鉄大「まだ攻撃は残っているぞ。 ダルキスで高坂穂乃果に攻撃! 打撃3!」

 

 

ダルキスの鋼剣が穂乃果を斬り裂く。バディファイトヴィジョンと言えども、モンスターのサイズや打撃力によって受ける衝撃は強くなる。ダルキスはサイズ3で打撃力3の最上級のモンスター、さらにブレイズダルキス本来の攻撃力も相まって、その衝撃は穂乃果の身体を簡単に吹っ飛ばしてしまう。

 

 

 

穂乃果「うわぁぁぁ!!」LP5→2

 

鉄大「これで終わりか。 ダルキスで3回目の攻撃だ!」

 

 

穂乃果が立ち上がろうとした時、ダルキスは鋼剣を構え、穂乃果に殴りかかる。

 

 

穂乃果「まだ、終わらない! キャスト〈ドラゴンシールド 緑竜の盾〉! 攻撃を無効化して、ライフ+1!」LP2→3

◼️手札5→4

 

 

緑竜の顔を模した盾がダルキスの攻撃を止めるが、その盾は簡単に粉々ぬ砕け散る。それでも立派に穂乃果を守る大義を尽くした。

 

 

鉄大「耐えたか。 ターンエンド。 鋼剛剣山の能力で、1ドロー、ライフ+1だ。」LP4→5

◼️手札2→3/ゲージ1

 

 

ダルキスの攻撃を寸でで耐えた穂乃果に驚き、関心しつつ、鉄大は少し口角を上げてターンの終了を宣言する。

 

 

強い。ほんとに強い。ツバサの言う通り、シンプルにパワーのみで攻める鋼山鉄大はこの大会の中では1番強いのかもしれない。だが、だからと言って、いさぎよく負ける訳にはいかないのだ。 このファイトに勝ってツバサの前に立つ。そして必ずチャンピオンになる。 自分を応援してくれる、期待してくれている皆んなの為に。自分の夢を叶える為に。 ピンチの時だからこそ穂乃果は目を煌めかせ、そして笑う。

 

 

 

穂乃果「私のターン、ドロー、チャージ&ドロー!」

◼️手札4→5/ゲージ1→2

 

穂乃果「ライトに〈五角竜王 ドラム〉をバディコール!」LP3→4

◼️手札5→4/ゲージ2→1

 

 

五角竜王 ドラム

サイズ2/攻6000/防5000/打撃3/【ソウルガード】/ソウル1

 

 

穂乃果「キャスト〈ドラゴニック・チャージ"プラス"〉2チャージ、さらに私のライフが5以下なら3チャージ!」

◼️手札4→3/ゲージ1→3→6

 

鉄大(ここでゲージを増やしたか。)

 

 

 

穂乃果は自分の手札を見つめる。手札には最初のターンからずっと温存していたカードがあった。 穂乃果はそのカードを敢えて使わずにファイトしていた。そのカードはツバサとファイトする時まで使わないようにしていたが………

 

 

穂乃果「鉄大さんはほんとに強い。もしかしたら負けちゃうかもしれない。でも諦めない。私は絶対に勝つ、そしてツバサさんの前に立つ。 だから………」

 

 

穂乃果は最初のターンから温存していた1枚に手をつける。

 

穂乃果は吹っ切れた。今ここで負けたら、皆んなの応援が、期待が、思いが、夢が無駄になるし、ツバサの前に立つ事も叶わない。 今このファイトで負けるくらいなら、もう出し惜しみはしない。

 

 

穂乃果「ゲージ3払い、ソウル1枚を入れて、ドラムに重ねて進化!〈超越五角竜王 レギアス・ドラム〉」

◼️手札3→2/ゲージ6→3

 

 

超越五角竜王 レギアス・ドラム

ドラゴンW

武装騎竜/赤竜

サイズ2/攻10000/防10000/打撃3

『角王』

◼️【コールコスト】君の場のカード名に「ドラム」を含むモンスター1枚に重ね、デッキの上からカードを1枚ソウルに入れて、ゲージ3払う。

◼️このカードの登場時、君のライフ+4!

◼️このカードが攻撃した時、ゲージ1払ってよい、払ったら、君にダメージ1!

◼️君がダメージを受けた時、以下の効果を全て使える。

・このカードの攻撃力+5000!この能力は1ターンに1回だけ使える。

・相手のモンスター1枚を破壊する!

【3回攻撃】【ソウルガード】

 

 

ドラムの髪が伸びて燃えるように逆立ち、頭には鼻先に長い角のような突起と顳顬の両側に角のような突起があるヘルムを被り、赤と白の配色の鎧を着ていて、両肩からは長い角が生えている。そして手には身の丈以上もある太刀を握っている。

 

 

「超越五角竜王 レギアスドラム」のカードは、千歌とのファイトの後、家に帰ってデッキを確認した時に見つけた新たなるカードだ。 千歌とのファイトで吹っ切れて、穂乃果の心に安心と余裕ができた事で具現化れたカードだった。

 

 

ドラム『これが俺の新たな姿、俺達の新たな力だ!』

 

穂乃果「レギアスドラムの登場時、私のライフ+4!」LP4→8

 

穂乃果「角王フォースの能力、私にダメージ1!………ぐっ! 角王フォースの能力で私のライフ+3!」LP8→7→10

 

鉄大「バカな………ライフが全回復しただと⁉︎」

 

穂乃果「さらにレギアスドラムの能力、私がダメージを受けた時、攻撃力+5000!」

 

 

レギアスドラム

攻10000→15000/防10000→15000

 

 

穂乃果「さらにもう一つの能力、ブレイズダルキスのソウル1枚をドロップに置くか、破壊する!」

 

鉄大「何………⁉︎」

 

穂乃果「ブレイズダルキスを破壊!」

 

 

レギアスドラムは太刀を上に掲げ、自身の身体から発するオーラを太刀に集約し、巨大な光りの刃を創り出す。そして光りの刃をダルキスに振り下ろす。

 

 

鉄大「ソウルガードだ。」

 

 

ブレイズダルキス 破壊!

【ソウルガード】ソウル5→4

 

 

穂乃果「いくよドラム。 アタックフェイズ!」

 

 

フェイズを宣言した時、ドラムは赤いオーラを纏い、穂乃果も同じく赤いオーラを纏う。

 

 

穂乃果「レギアスドラムでブレイズダルキスに攻撃!」

 

鉄大「バカな………、ブレイズダルキスの防御力15000には遠く及ばん!」

 

穂乃果「レギアスドラムが攻撃した時、ゲージ1払って私にダメージ1!………くっ!」LP 10→9

◼️ゲージ3→2

 

 

レギアスドラムの纏う赤いオーラが大きくなり、それに反応して穂乃果が纏う赤いオーラも大きく強くなる。そしてそのオーラの熱さで穂乃果はダメージを受ける。

 

 

穂乃果「私がダメージを受けた時、レギアスドラムの能力でブレイズダルキスを破壊!」

 

鉄大「ソウルガード!」

 

 

ドラムは再び太刀に赤いオーラを集中させ、そしてダルキスに巨大な斬撃を飛ばす。

 

 

ブレイズダルキス 破壊!

【ソウルガード】ソウル4→3

 

 

さらに斬撃を飛ばした後も、太刀に纏わせたオーラの刃でブレイズダルキスを斬る。

 

 

レギアスドラム

攻15000

 

ブレイズダルキス

防15000

 

ブレイズダルキス 撃破!

【ソウルガード】ソウル3→2

 

 

穂乃果「レギアスドラムで2回攻撃! 攻撃時にゲージ1払い、ダメージ1!くぅっ………、さらにレギアスドラムの能力でブレイズダルキスを破壊!」LP9→8

◼️ゲージ2→1

 

鉄大「ソウルガード!」

 

 

ドラムはさっきと同じように自身のオーラを斬撃にしてダルキスに飛ばす。

 

 

ブレイズダルキス 破壊!

【ソウルガード】ソウル2→1

 

 

ドラム『まだまだ攻撃は続いてるぜ!』

 

鉄大「ソウルガードだ!」

 

 

ブレイズダルキス 撃破!

【ソウルガード】ソウル1→0

 

 

鉄大「ぐっ………!」

 

 

2回目の攻撃が終わったにも関わらず、ドラムはまだ戦闘態勢を崩さない。その姿に鉄大は「もしや」と息を呑む。

 

 

穂乃果「レギアスドラムで3回目の攻撃! 攻撃時、ゲージ1払い、私にダメージ1! うぅ………! レギアスドラムの能力でブレイズダルキスを破壊!」LP8→7

◼️ゲージ1→0

 

 

レギアスドラムは太刀に全てのオーラを集約させ、先程よりも遥かに大きく、ブレイズダルキスの巨体すらも超える光りの刃を創りあげる。そして、特大のオーラの光刃を振り下ろして、ブレイズダルキスはオーラの光りに呑まれる。 その破壊力にブレイズダルキスの鋼鉄の身体は耐えられず、ピシッピシッと悲鳴をあげる。

 

 

ダルキス『グオオォォォォォォォォォォォォォ!!!!』

 

鉄大「バカな………⁉︎ ブレイズダルキスの身体に、ひび………だと⁉︎」

 

 

ひび割れたブレイズダルキスの身体からさらに光りが溢れ出して、ブレイズダルキスの身体はついに斬り裂かれた。 そして光りの刃は鉄大をも呑み込み、巨大な爆破を起こす。

 

 

ブレイズダルキス 完全破壊!

【ライフリンク即死】

 

 

鉄大「ぐぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」LP5→0

 

 

 

 

 

リアルバディシステムが停止してファイトが終わると、爆発に巻き込まれて倒れていた鉄大は立ち上がる。 そして穂乃果の元に行く。

 

 

鉄大「ありがとう。いいファイトだった。」

 

穂乃果「私も、いいファイトでした。」

 

鉄大「………一つ聞きたい。」

 

 

笑って返す穂乃果とは逆に、鉄大は真剣な表情で穂乃果に問う。

 

 

鉄大「高坂穂乃果、君にとって"強さ"とはなんだ? "強くある"とはどういう事だ?」

 

 

鉄大の突然の問いに穂乃果は頭に疑問符を浮かべる。だが鉄大の真剣な表情を見て、穂乃果も少し考える。 "強さ"とは何か、"強くある"とはどういう事か。 穂乃果はそんな事考えた事も無かった。

 

穂乃果に限らず、誰にとってもこの問いが難しい事である事は鉄大自身が分かっている。 そして穂乃果が出した答えは………。

 

 

穂乃果「正直言って、私には分かりません。」

 

鉄大「………………」

 

 

本当に正直に答えたであろう穂乃果の答えに、鉄大は表情には出さないがキョトンとなる。 まさかはっきりと「分からない」と答えが来るとは思わなかった。

 

 

穂乃果「私はただ、応襲して期待してくれる皆んなの為に戦ってるだけです。 そして自分の夢の為にも………。 私は1人でここまで来れた訳じゃないし、強くなれた訳じゃない。 私の背中を押してくれる皆んなのおかげで、私は今ここに立っている。 多分、"強さ"って、自分の知らないところで、気づかない内に、皆んなから貰ってるモノだと、私は思ってる。」

 

 

穂乃果の答えに言い知れぬ説得力と力強さを感じる。 その時、鉄大は初めて表情を和らげる。

 

 

鉄大「"仲間"がお前の、いや、お前達の"強さ"か。」

 

 

鉄大は穂乃果の答えを確認し、そして穂乃果に手を差し出す。

 

 

鉄大「高坂穂乃果、お前は強い。そして俺に新たな強さの可能性を見出してくれた。 綺羅ツバサとのファイトも期待している。」

 

穂乃果「うん!」

 

 

穂乃果は差し出された鉄大の手を握り返して、強く握手する。

 

 

英玲奈「ツバサ杯、第三回戦………勝者は、高坂穂乃果!!」

 

 

そして統堂英玲奈による穂乃果の勝利宣言に会場がさらに激しく湧き上がった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

チャンピオン専用の特等部屋からファイトを観戦していたツバサは、穂乃果の勝利に満足していた。

 

 

ツバサ「ついにこの時が来るのね。高坂穂乃果さん。」

 

あんじゅ「ふふふ………、ツバサ嬉しそうね。」

 

ツバサ「嬉しいなんてモノじゃないわ。 私はこの瞬間をずっと待っていたの。 高坂穂乃果さんに勝って、真にバディファイターの日本一になれる。 日本バディチャンピオン、綺羅ツバサがついに生まれるのよ。」

 

 

ツバサは歓喜していた。 次の試合、自身の望みどおり高坂穂乃果とのファイトが決まった事に。 その時のツバサの目は今まで以上に鋭くギラつかせていた。

 

 




今回も感想を是非!

今回登場したバディファイターとモンスターは提供されたモノです。
提供者のイメージどおりにはなっていないでしょうが悪しからず。

次回はついに穂乃果ちゃんvsツバサさんの日本チャンピオン決定戦です!!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。