バディファイトLoveLive!サンシャイン!!   作:ヤギリ

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千歌 vs アルナ 最後の決着!

前回の『バディファイトLoveLive!サンシャイン‼︎』

 

 

魔星龍との戦争も終わりに近づいた中、ドラグズァード・ディルジット・ガノンにより与えられた"魔星眼"の力によって、俠兵は"念動力"の力をアルナに奪われてしまう。

 

アルナは俠兵から奪った力で流、天音、俠兵を消そうとするが間一髪のところで、深い眠りから覚めた千歌と、梨子と曜が駆けつけて来た。

 

魔星軍最後の1人のアルナを倒せばこの戦争も終わる。そう確信した千歌はアルナとの最後のファイトを始めた。

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

アルナは9歳の頃から、親からの虐待を受けていた。毎日繰り返される汚い罵倒、気が済むまで続く殴る蹴るなどの暴行、話しかければ「うるさい!」痛みや苦しみで泣いても「うるさい!」と言われ、アルナは9歳ながらに声を殺して泣く事を学んでいた。

 

母親と一緒に暴行を加えているのはアルナの実の父親ではない。

 

アルナは産まれつき左眼の眼球が無いまま産まれて来た。周りは驚愕していたが、アルナの両親はそんな事関係なくアルナを可愛がり、愛情を注いでいた。

 

アルナの実父じつふは、アルナが4歳の頃に不慮の事故で他界した。 この時はまだアルナの母親は今ほど暴力的ではなく、アルナの為に仕事をし、アルナをちゃんと育てていた。

 

だがそれから2年が経ち、アルナが6歳の時、母親はある男性を家に連れて来た。それからだ、アルナに対する虐待が始まった。 最初にアルナに手を上げたのは母親が連れて来た男からだった。 それに続くように母親もしだいに暴力をふるうようになった。 新しい男ができた事で母親の精神を安定させていた何かが切れたのだろう、母親は仕事から帰って来てはストレスを発散するかのように男と酒を飲み、アルナを罵倒しながら暴行を働いていた。

 

 

母親「なんであんたは左眼が無いまま産まれて来たのよ! はっきり言って気持ち悪いのよ!」

 

アルナ「痛い! 痛い………! ごめんなさい………、ごめんなさい………!! うぁぁぁぁぁぁん………!!」

 

母親「うるせぇ!泣くんじゃねぇよ! 近所迷惑だろうが!!」

 

 

アルナは声を上げて痛みや苦しみを訴えて泣いていたが、泣けば逆に暴力は増すばかり………。

 

 

男「もうそのへんでいいだろう。 それより早く服脱げよ。」

 

母親「え? でも、娘の前だし〜〜」

 

男「いいから脱げよ。 ガキだからまだ分からねぇって。」

 

母親「もう、せっかちなんだから〜〜政君は〜〜♡」

 

 

2人はアルナの目の前でも平気でキスをしたり、性行為を始める事もあった。もはや、母親がアルナに抱いていた愛情は全て男の方に注がれていた。

 

義務教育の身でありながら、アルナは小学校へは行かせてはもらえなかった。 理由は単純、アルナの身体の傷や痣などが見つかって虐待の事実がバレないようにする為だ。勿論、母親と男が仕事に行ってる間中は、ほぼ家に軟禁されている状態だった。

 

そしてさらに3年が経ち………、アルナが9歳の時、アルナへの暴行は相変わらず続いていた。 日常的に与えられる痛みにただ虚な目で涙を出すだけで、アルナはもう声を上げて泣く事は無くなった。 そしてアルナは母親と男を生気のない目で見つめる。

 

アルナの目に写るのは、自分に暴行しながら笑っている母親と男、そして耳に響くのは母親と男の笑い声………。その時、今更ながらアルナは改めて思った。

 

 

アルナ(どうしてママとあの人は笑っているの………? アルナは痛くて苦しいのに………なんで?)

 

 

その時、アルナは思い出した。

 

母親と男が家に居ない時、アルナはテレビを見ていた。その内容は偶然にも『両親による児童虐待』がテーマになっていた。見た事のあるタレントに、偉そうな男性や女性が討論や議論で盛り上がっている。そして1人の男性が言っていた。

 

 

『児童に暴力を振るう親の殆どは「躾の為にやっている。」「愛情があるからこそ、悪い事と良い事を区別させる為にやった。」と供述しています。』

 

『躾の為とは言え、やはり子供に暴力はねぇ………』

 

 

愛情、その言葉がアルナの耳には残っていた。もちろん、9歳になったアルナには言葉の意味は理解できる。だからこそ、アルナは一つの答えを見つける。

 

 

アルナ(愛情………?)

 

アルナ(そうか、これは躾なんだ………。 アルナは知らない内に何か悪い事をしちゃってて、ママとあの人は、躾の為にアルナを叩いているんだ………。 ママは本当は私の事が大好きなんだ。アルナを叩くのは、ママからの愛情なんだ。)

 

 

アルナはそう解釈し、そして意識が徐々に遠のいていくその時、アルナの中で何かが切れた。

 

 

数分後、家のドアが勢いよく開けられて数人の警察官が部屋に入って来た。 

 

 

警官「警察だ!」

 

警察「な、何だ………⁉︎ これは………?」

 

 

部屋に入った警察官達は驚愕した。彼らの目に飛び込んで来たのは、腹から血を流して倒れている男と、悲鳴を上げて怯えている女性、そして、血のついたナイフを手に持って立ち尽くしている1人の少女だった。

 

 

その後、アルナの負っている痣や怪我、傷などを証拠に、母親は児童虐待の罪で現行犯逮捕され、男は病院へ搬送された。 警官が入って来た途端に意識を失ったアルナは警察に保護され警察病院に搬送された。

 

 

警察に保護されたアルナは1ヶ月ほど警察病院に入院していた。

アルナを保護した巡査と医者が話しをしている。

 

 

巡査「先生、アルナちゃんの怪我はどうですか?」

 

医者「はい。 手足や腹部など内出血が多々見られます。 2本のあばら骨や、腕の骨などにもヒビが入っていて………」

 

巡査「そうですか………。」

 

医者「しかし、何年も虐待されていた割には、あまり大きな怪我はしていない、やはり子供に手を上げていても親は親ですね。幾らか手加減はしていたのでしょう。」

 

 

アルナは確かに骨にヒビが入っていたり、内出血、内臓に傷や腫れなどはあったが、死を予感させる程ではなかった。

 

 

警官「手加減………? ちょっとした優しさ、でしょうか?」

 

巡査「バカ言うな。手加減しようとしまいと骨にヒビが入るほどの力加減で子供に暴力を振るう親に、優しさなんかあるかよ。 それに男の方は母親とは長く付き合っているが籍は入れてねぇらしいからな。」

 

 

その後、アルナの母親の供述を聞くと、母親は男に心酔しており、男との関係を切りたくないが為に、男の言う通りにアルナに虐待を繰り返していた。本当は娘を傷つけたくはなかった。 と供述したそうだ。

 

 

巡査「だが、"虐待を繰り返していく内に、自分が娘に抱いていた感情がよく分からなくなって来た"とも言っていたそうだ。」

 

警官「………………」

 

医者「悲しい話しですね。」

 

 

警察病院からの退院後、アルナは虐待や育児放棄された子供達が過ごしている施設に移された。 アルナは結構大人しく、他の子供達がおもちゃや人形などで遊んでいる光景をただ1人眺めていた。 たまに何人かの同い年の子供達が話しかけて来るが、あまり会話は続かない。 本当に大人しかった。

 

 

それから2ヶ月が経ったある日、アルナは遊具室のゴミ箱に捨てられている人形を見つける。 その人形には片足が取れて無くなっており、片腕や脇腹に傷があり、所々の塗装などが剥がれていてかなりボロボロだった。

 

 

先生「あらアルナちゃん、どうしたの?」

 

 

そこに偶然通りかかった施設の先生が声をかける。

 

 

アルナ「先生、このお人形、なんで捨てられてるの?」

 

 

アルナは捨てられていたボロボロの人形を先生に見せる。

 

 

先生「あら、かなりボロボロね〜〜、このお人形じゃもう遊べないわね。」

 

アルナ「どうして?」

 

先生「どうして………って、だって足も取れてるし、こんなに傷だらけになって汚れてて、アルナちゃんだって、このお人形で遊びたいなんて思えないでしょ?」

 

アルナ「そう………」

 

 

アルナはボロボロの人形を見つめる。 先生の言葉にはあまり納得がいってなかった。 そしてアルナはその人形に自分を見る。

 

 

アルナ「でもこのお人形さん、みんなに愛されていたんだね。」

 

先生「え?」

 

アルナ「だって、こんなに傷だらけでボロボロになるくらいだもん、みんな、このお人形さんで遊ふのが大好きだったんだよね。」

 

先生「どうして、そう思うの?」

 

アルナ「アルナも同じだから。 ママは毎日、アルナの事を叩いたり蹴ったりしてた。凄く痛かったし苦しかった。いろんな酷いことも言われて悲しかった。 でも、私を叩くのも、蹴るのも全部、"躾の為なんだ。"って思ったの、あれがママの愛情表現だったんだ。アルナが悪い子にならないように、良い子になるようにって、私を叩いたり蹴ったりして教えてくれてたんだ………。 それが、ママからの愛情だったんだ………。」

 

 

アルナは寂しそうに、悲しそうに、けど微笑むように涙を流していた。 そんなアルナに、先生は少し複雑な想いに駆られた。

 

 

その日の夜、寝ていたアルナは目を覚ましてトイレに行き、そして部屋に戻る途中で、ある部屋から偶然聞こえてきた先生達の声に立ち止まる。

 

 

先生「主任、少しお話しが………」

 

主任「お話し?」

 

先生「はい。アルナちゃんの事なんですが………」

 

 

先生は、アルナが話してくれた事を全て主任に話した。

 

 

先生「アルナちゃん言ってたんです。 "ママがアルナを叩いたり蹴ったりするのは、愛情表現だったんだ。" って、それが真実なんでしょうか?」

 

主任「ん〜〜、多分、アルナちゃんは、そう思う事で自分の精神を保っていたんじゃないかしら?」

 

先生「どういう事ですか?」

 

主任「アルナちゃんは、お母さんからの暴力への恐怖と、アルナちゃんの自己防衛の意識が"自分を叩くのはママからの愛情だ。"って無意識にそう思い込ませたんだと思う。 むしろ、そう思わないとアルナちゃんの心は壊れてしまってたかもしれないわね。 いいえ、多分もう、あの子の心は壊れてしまってるのかも………。」

 

 

主任は寂しいような、悲しい目で言葉を続ける。

 

 

主任「私はそんな子供達を何人も見て来たもの………。」

 

 

部屋の壁越しにアルナは主任と先生の会話を聞いていた。 主任の決定的な一言に、アルナはショックを受ける。

 

 

アルナ(壊れてる………? 私が?)

 

 

壁の向こうからさらに主任の声が聞こえる。

 

 

主任「本当に愛情があるなら暴力も振るわないし、その人形だって壊れてても捨てたりはしないわ。」

 

アルナ(………………)

 

 

アルナは手に握っているボロボロの人形を見る。 そしてアルナの中で何かが壊れる………。

 

 

アルナ(そっか、アルナはもう壊れちゃってたんだ………。)

 

 

その翌日、アルナは施設から姿を消した。 ゴミ箱から拾ったボロボロの人形と、「お世話になりました。」と言う置き手紙を残して。

 

 

それから数日後、アルナは自分の家に帰って来ていた。 いつも暴行を受けていた座敷に座り、暗い部屋の中でただジッと考え込んでいた。

 

 

アルナ(アルナを壊したのは誰? ママ? あの男? 警察の人? お医者さん? 先生? 主任? ………違う。 アルナを壊したのは、私………?)

 

 

その時、部屋の中にいるはずなのに風が吹き、黒い羽が部屋中を舞う。 そして暗がりに差した月明かりがそのシルエットを浮かび上がらせる。

 

 

『君、とても深い闇を抱えているね?』

 

アルナ「あなた、誰?」

 

『私はディルジット。 ドラゴンワールドのモンスターだ。 君の名前は?』

 

アルナ「私は、アルナ。」

 

ディルジット『アルナ。 何か悩みがあるみたいだね? よかったら僕に話してみないかい?』

 

 

突然現れたドラゴンワールドのモンスター、ディルジットはアルナに優しく呼びかける。 そしてアルナは、会ったばかりのディルジットに全てを話した。 そしてディルジットはただアルナの話しを静かに、たまに相槌をうって聞いていた。

 

 

ディルジット『なるほど、それは不公平だね。』

 

アルナ「不公平?」

 

ディルジット『ああ。 アルナは今日までとても不幸な人生を生きて来た。 今日まで頑張って生きたのに、何故アルナの心だけが壊れなきゃいけないんだい?とても不公平じゃないか。』

 

アルナ「仕方ないよ。 それがアルナの運命だもん。」

 

ディルジット『運命か………。 でも私は少し違うと思うな。 アルナを壊したのは君自身じゃない、この狂った世界だ!!』

 

アルナ「え?」

 

ディルジット『私は君の話しに同情したよ。 アルナ、私と共にこの世界を壊そうじゃないか! 君の心だけが壊れている世界なんて間違っている。 君の運命ごとこの狂った世界を破壊するんだ!』

 

アルナ「この世界を破壊する………? でもそんな事、私には出来ないよ………」

 

ディルジット『アルナ、君は優しい子だね。でも、そんな優しい心を持つ君の人生を壊した人間達を私は尚更許す事はできない。』

 

アルナ「できるかな?私に………」

 

ディルジット『ああ。 私達にならそれができる。』

 

 

ディルジットは優しい声で、しかし黒い笑みを浮かべてアルナに手を差し伸べる。 ディルジットの黒い笑みに、アルナはまるで母親と死んだ父親の面影を見る。 そしてアルナはディルジットの手を取り立ち上がる。

 

ディルジットの手を握った瞬間、黄黒いオーラがアルナを包む、そしてアルナは黒い何かに飲み込まれる感覚になる。

 

 

アルナ「そうだね。うん、壊しちゃおう、この世界を………。 アルナを、アルナの心を壊したこの世界を、全部、ぶっ壊してやる………!」

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

千歌 vs アルナ

 

 

千歌

◼️手札2/ゲージ0/LP12

 

レフト:太陽の竜 バルドラゴン

ライト:超太陽竜 バルソレイユ

センター:無し

アイテム:真・ドラゴンフォース"紅天超太陽の型"

 

 

真・ドラゴンフォース"紅天超太陽の型"

ドラゴンW

太陽竜

アイテム:攻7000/打撃2

『解放条件‼︎』(君のライフ6以下で、場にカード名に「バルドラゴン」か「バルソレイユ」を含むサイズ2以上のモンスターがいる。)

◼️【装備コスト】ゲージ3払い、君のデッキから〈太陽竜〉2枚までをソウルに入れる。

◼️このカードは相手の効果で破壊されず、手札とデッキに戻せず、能力は無効化されない。

◼️君はサイズの合計5まで〈太陽竜〉のモンスターを場に置ける。

◼️ このカードが他の〈太陽竜〉と連携攻撃した時、このカードをスタンドして、君のライフが13以下なら、君のライフ+2!さらに君のライフが10以上ならこのカードと連携攻撃したサイズ2以下の〈太陽竜〉1枚は【2回攻撃】を得る。

◼️ 【紅天召喚:太陽竜】(お互いのターン中に使える。)

このカードのソウルから〈太陽竜〉のモンスター1枚をコールする。その後、君の場のモンスターを好きな枚数そのカードのソウルに入れてもよい。【紅天召喚:太陽竜】は1ターンに1回だけ使える。

ソウル2

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

アルナ

◼️ 手札1/ゲージ0/LP27

レフト:無し

ライト:無し

センター:無し

【降臨】:魔星龍神 ドラグズァード・ディルジット・ガノン

 

 

魔星龍神 ドラクズァード・ディルジット・ガノン

魔星龍域

魔星龍/剣竜騎/神

サイズ10/攻50000/防10000/打撃2

◼️【コールコスト】ゲージ10払う。

◼️このカードは相手の効果で破壊されず、手札とデッキに戻せず、レストされず、能力は無効化されず、君は場にモンスターを置けない。

◼️【起動】このカードにソウルが無いなら、君のライフを好きなだけ払ってよい。(最大12まで)払ったら、君のデッキの上か魔星ゾーンから払ったライフの数値分、このカードのソウルに入れる。そしてこのカードは【X回攻撃】(このカードのソウルの枚数分)を得る。

◼️"魔星神龍滅"君のアタックフェイズ開始時、このカードのソウルの枚数分、君のライフを回復する。君のライフが16以上なら、相手の場のモンスター全てと相手に攻撃する。

【降臨】(君の場の〈魔星龍〉2枚以上全て破壊して、ゲージ5払う。)

 

 

 

◆◆◆

 

 

 

 

現在、アルナのメインフェイズ中………

 

 

アルナ「ディルジットガノンの起動能力発動! 私のライフを12払い、デッキから払ったライフの数値分、つまり12枚をディルジットガノンにソウルイン!!」LP27→15

 

 

ディルジットガノンの背後に合計12本の剣や刀が円形を描いて浮遊する。

 

 

アルナ「そしてディルジットガノンは自身のソウルの枚数分の攻撃回数を得る。」

 

 

ディルジットガノンのソウルにあるカードは12枚、つまり………

 

 

アルナ「ディルジットガノンは【12回攻撃】を得る!!」

 

千歌「12回攻撃………⁉︎」

 

 

 

 

 

 

ガノンが得た衝撃的な攻撃回数に皆が唖然とする。

 

 

善子「12回攻撃って、そんなのめちゃくちゃじゃない⁉︎」

 

梨子「聞いた事もない攻撃回数だわ⁉︎」

 

ルビィ「ルビィだったら絶対に耐えられないよぅ………」

 

花丸「まるもずら。」

 

果南「勝てるの?千歌………!」

 

 

 

 

 

 

アルナ「アタックフェイズ! このフェイズ開始時、ディルジットガノンの能力発動、私のライフをソウルの枚数分、つまり12回復する!」LP15→27

 

千歌「12も回復⁉︎」

 

アルナ「ふふん、さらに私のライフが16以上なら、千歌ちゃんの全てのモンスターと千歌ちゃんに攻撃できるんだよ!」

 

千歌「全体攻撃まで⁉︎」

 

アルナ「いくよ、アルナのライフは16を越えてるから、ディルジットガノンで千歌ちゃんと、バルソレイユとバルドラゴンを同時攻撃!」

 

千歌「バルソレイユのソウルガード !」

 

 

ディルジットガノン

攻50000

 

バルソレイユ

防7000

 

バルドラゴン

防4000

 

 

ディルジットガノンは背後の剣2本を手に取り、バルソレイユとバルドラゴンを斬り裂く。

 

 

バルソレイユ 撃破!

【ソウルガード】ソウル1→0

 

バルドラゴン 撃破!

 

 

さらにディルジットガノンは千歌に斬りかかる。

 

 

アルナ「打撃2!」

 

千歌「うわぁぁ!」LP12→10

 

アルナ「ディルジットガノンの2回攻撃! 千歌ちゃんとバルソレイユに攻撃!」

 

 

バルソレイユ 撃破!

 

 

千歌「うぁぁ!!」LP 10→8

 

アルナ「3回攻撃!」

 

 

千歌はドラゴンフォースの翼で飛んで躱すが、ディルジットガノンは背後で浮遊する剣の一本を飛ばして千歌を追撃する、千歌はそれも躱そうとするが、飛んできた剣が千歌の脚を翳める。

 

 

千歌「くぅぅ………!」LP8→6

 

アルナ「4回攻撃!」

 

千歌「キャスト!〈ドラゴンシールド 太陽の盾〉攻撃を無効化して、1チャージ、ライフ+1!」LP6→7

◼️手札2→1/ゲージ0→1

 

 

ディルジットガノンは自身の翼で飛び、千歌に再び斬りかかるが、バルドラゴンの顔を模した盾に阻まれる。

 

 

アルナ「まだまだあと8回の攻撃が残ってるよ〜〜、どこまで耐えられるかな〜〜? ディルジットガノンの5回攻撃!」

 

 

ディルジットは五度ごたび攻撃を仕掛ける。千歌はドラゴンフォースの光で作り出した刀でディルジットの攻撃を弾く。 だが背後から迫る1本の浮遊剣が千歌の背中を斬る。

 

 

千歌「うぁぁぁぁ!」LP7→5

 

アルナ「6回攻撃だよ!」

 

千歌「キャスト!〈ドラゴンフォース・ガッツ〉」

◼️手札1→0/ゲージ1→0

 

 

ドラゴンフォース・ガッツ

魔法/回復

◼️君がカード名に「ドラゴンフォース」を含むカードを装備していれば使える。

◼️【使用コスト】ゲージ1払う。

◼️【対抗】君のライフ+3!相手のターンでこのカードを使った時、君のデッキからカードを1枚引く。

 

 

千歌「私のライフ+3!」LP5→8

 

 

ドラゴンフォースのオーラが千歌を包み、ダメージを回復する。 それでもディルジットガノンの攻撃は止まらない。

 

 

千歌「くぅぅ………」LP8→6

 

アルナ「まだまだ行くよ〜〜!7回攻撃!」

 

 

ディルジットガノンは両手に剣を握り、ソードビットに指示を出して誘導する。 だが千歌はそれを躱す素振りを見せず、強い眼差しをギラつかせる。 そして突然、千歌のドラゴンフォースがより紅金色に強く光る。

 

 

ガノン『んっ⁉︎』

 

アルナ「な、何?」

 

 

千歌のドラゴンフォースから発せられる強い光りとプレッシャーに、ディルジットガノンの攻撃が止まる。

 

 

千歌「真ドラゴンフォースの能力………、真ドラゴンフォースのソウルから〈太陽竜〉1枚をコールする! 【紅天召喚:太陽竜】発動!!」

 

 

真ドラゴンフォース ソウル2→1

 

 

千歌は胸に手を翳し、その手を空に挙げる。そしてドラゴンフォースの光りが掌に集まり、1枚のカードが握られる。

 

 

千歌「ライトに紅天召喚!〈超太陽紅天竜 バルソレイユ・スカーレイ〉ノーコストコール!!」

 

 

超太陽紅天竜 バルソレイユ・スカーレイ

ドラゴンW/スタードラゴンW/ダークネスドラゴンW

太陽竜/ネオドラゴン/黒竜

サイズ3/攻7000/防7000/打撃2

◼️【コールコスト】君のデッキの上からカードを2枚ソウルに入れて、ゲージ3払う。

◼️"スカーレイ・フォール"【対抗】【起動】相手の場のカード1枚を破壊して、相手にダメージ2!さらに君のライフ+5!"スカーレイ・フォール"は1ターンに1回だけ使える。

◼️ソウルの無いこのカードが破壊される場合、君のデッキの上からカード1枚を君の場のカード1枚のソウルに入れる。この能力は1ターンに1回だけ使える。

【2回攻撃】【ソウルガード】

 

 

千歌のライトに現れたのは、胸に紅玉が付いた紅い鎧を纏い、バルソレイユ自身の身の丈より少し大きい大剣を持ったバルソレイユだった。

 

 

 

 

 

 

曜「あのモンスターは………⁉︎」

 

梨子「暴食とのファイトを終わらせた紅い竜!」

 

 

曜と梨子には、千歌の前に紅天召喚されたモンスターに見覚えがあった。 昏睡状態にあった千歌を覚醒させる為に、千歌の精神世界で、曜と梨子は"暴食"と呼ばれるドラゴンフォースの未成長体とファイトしていたが、後一歩で敗北しそうな瞬間に現れて暴食を倒した大剣を持った紅い光りの竜………、それがまさにバルソレイユ・スカーレイだったのだ。

 

 

 

 

 

 

千歌「バルソレイユスカーレイの能力!"スカーレイ・フォール"! ディルジットガノンを破壊して、アルナちゃんにダメージ2! さらに私のライフ+5!」LP6→11

 

 

バルソレイユスカーレイは大剣を突き立て、ディルジットガノンに突き刺す。

 

 

ガノン『悪いが我は効果では破壊されぬぞ?』

 

バルソレイユ『それでも、貴様のバディにダメージは届く!』

 

 

アルナは【降臨】によってガノンと感覚がリンクしている。ダメージの数値にもよるが、ガノンが受けたダメージはアルナにも届くのだ。

 

 

アルナ「くぅぅ………! でも、ディルジットガノンの攻撃は続いているよ!」LP27→25

 

千歌「うぅぅ!!」LP 11→9

 

 

ディルジットガノンには全体能力があるが、アルナは先ほど千歌だけを対象に攻撃を仕掛けた為、その後からコールされたバルソレイユスカーレイは攻撃対象にされないのだ。

 

 

アルナ「8回攻撃! 千歌ちゃんとバルソレイユスカーレイに同時攻撃!」

 

千歌「バルソレイユスカーレイの能力! ソウルの無いこのカードが攻撃された時、デッキトップから1枚を場のカードのソウルに入れる。 デッキトップから1枚を、真ドラゴンフォースにソウルイン!」

 

 

真ドラゴンフォース ソウル0→1

 

 

ディルジットガノンの双剣がバルソレイユを斬り裂き、数本の浮遊剣が千歌を斬り裂く。

 

 

ディルジットガノン

攻50000

 

バルソレイユスカーレイ

防7000

 

バルソレイユスカーレイ 撃破!

 

 

千歌「うあぁぁ!!」LP9→7

 

アルナ「9回攻撃!」

 

千歌「くぅぅ!」LP7→5

 

アルナ「10回目の攻撃!」

 

千歌「うわぁぁ!」LP5→3

 

アルナ「 11回目の攻撃!!」

 

 

ディルジットガノンの双剣と浮遊剣による攻撃を飛びながらドラゴンフォースの刀で弾いて必死に避けるが、少しの目眩を感じ、千歌の動きが一瞬止まる。 ディルジットガノンはその隙を逃さず、ドラゴンフォースの翼を斬りつける。

 

そして千歌はバランスを崩して地上に落下する。

 

 

千歌「ぐぅぅぅ………!!」LP3→1

 

アルナ「あはははははは! これでとどめだよ千歌ちゃん! ディルジットガノンで12回目の攻撃ぃ!!」

 

 

ディルジットガノンは両手に握った剣と浮遊する剣全てで千歌に総攻撃を仕掛ける。

 

千歌はライフを回復しながらもすでに11回もの攻撃をその身に受けている。 ドラゴンフォースの光りに守られていても、そしてライフが0にならなくとも、立っているだけでもやっとなほどのダメージを受けているはずだ。 正直言ってこの総攻撃を全て避けるだけの力はほとんど残っていない。

 

だが、千歌にはまだ「ドラゴンフォース・ガッツ」の能力でドローしたたった1枚の手札がある。

 

 

千歌「キャスト!〈ドラゴンシールド 太陽の盾〉 攻撃を無効化して、1チャージ、ライフ+1!」LP1→2

◼️手札1→0/ゲージ0→1

 

 

バルドラゴンの顔を模した盾がディルジットガノンの攻撃を弾く。 最後の攻撃の土壇場で現れた太陽の盾に攻撃を弾かれたディルジットガノンは驚愕する。

 

 

ガノン『なんと⁉︎』

 

アルナ「本当に12回攻撃に耐えちゃうなんて………ターンエンド。」

◼️手札1/ゲージ0/LP25

 

 

千歌「はぁ………、はぁ………、はぁ………、私のターン」

 

 

アルナのターンを耐えたとは言え、ディルジットガノンの怒涛の12回攻撃によって千歌も体力的に限界を迎えている。 そして千歌の場にはモンスターは無く、真ドラゴンフォースのみ、手札は0枚、アルナのライフは25、到底1ターンで削り切れる数値ではない。そして次のアルナのターン、千歌にはもはや12回攻撃を凌ぐ術は無い。

 

 

千歌「ドロー、チャージ&ドロー!!」

◼️手札0→1/ゲージ1→2

 

 

千歌は引いたカードを見て一瞬目を見開く。だがすぐに口元を吊り上げていつものように笑う。

 

 

千歌「私達の希望は、まだ繋がってる。」

 

アルナ「え?」

 

千歌「キャスト!〈ドラゴンフォース・グリモ〉」

◼️手札1→0

 

 

ドラゴンフォース・グリモ

ドラゴンW

魔法:ドロー

◼️君がカード名に「ドラゴンフォース」を含むアイテムを装備していて、君の手札が2枚以下なら使える。

◼️君のデッキの上から2枚引く。さらに君のライフ4以下なら、カードを1枚引く。

◼️「ドラゴンフォース・グリモ」は1ターンに1枚だけ使える。

 

 

千歌「2ドロー! さらに私のライフが4以下ならもう1枚ドロー!」

◼️手札0→2→3

 

千歌「〈太陽の恵〉3チャージ!」

◼️手札3→2/ゲージ2→5

 

千歌「レフトに〈忠竜フレアファング・ドラゴン〉をコール!」

◼️手札2→1

 

 

忠竜 フレアファング・ドラゴン

太陽竜

サイズ1/攻3000/防1000/打撃1

 

 

千歌「キャスト!〈ドラゴニック・グリモ〉捨てる手札は無いけど、3ドロー!」

◼️手札1→0→3

 

千歌「ライトに〈太陽の竜 バルドラゴン〉をコール!」

◼️手札3→2/ゲージ5→4

 

 

太陽の竜 バルドラゴン

太陽竜

サイズ2/攻5000/防3000/打撃2/【貫通】

 

 

千歌「忠竜フレアファングの能力、サイズ2以上の太陽竜が登場した時、1チャージ、1ドロー!」

◼️手札2→3/ゲージ4→5

 

 

千歌「そして、バルドラゴンとフレアファングに重ね、ドロップから1枚をソウルに入れて、ライトに進化コール!〈超太陽輝竜 バルソレイユ・レイ〉!」

◼️手札2→1/ゲージ4→2

 

 

太陽輝竜 バルソレイユ・レイ

ドラゴンW/スタードラゴンW/ダークネスドラゴンW

太陽竜/ネオドラゴン/黒竜

サイズ3/攻7000→10000/防7000/打撃2→3

◼️【コールコスト】君の場のモンスター2枚までの上に重ねて、君のドロップからカードを1枚このカードのソウルに入れて、ゲージ2払う。

◼️このカードにソウルがあるなら、このカードの攻撃力+3000、打撃力+1!

◼️このカードが連携攻撃した時、相手の場のモンスター1枚を破壊するか、相手の場のソウル1枚をドロップに置く。

◼️"太陽の瞬"【対抗】君のライフ+5!!!この能力は、相手のターンに1回だけ発動できる。

【2回攻撃】【ソウルガード】/ソウル3

 

 

バルソレイユは赤と白の配色がされた鎧を装着し、仮面のようなヘルムを被る。そして8刀のソードビットが背中に円形のように浮遊する。そして胸の鎧には太陽のマークが刻印される。

 

 

千歌「さらにキャスト!〈ドラゴンフォース・アドバンテージ〉」

◼️手札1→0

 

 

ドラゴンフォース・アドバンテージ

魔法/ゲット/チャージ/回復

◼️君がカード名に「ドラゴンフォース」を含むアイテムを装備していて、君のライフが5以下なら使える。

◼️君のデッキの上からカードを2枚ゲージに置いて、カードを2枚引いて、君のライフ+2!

◼️「ドラゴンフォース・アドバンテージ」は1ターンに1枚だけ使える。

 

 

千歌「2チャージ、2ドロー、ライフ+2!」LP2→4

◼️手札0→2/ゲージ2→4

 

 

千歌「レフトに〈紅天の太陽竜 バルドラゴン〉」

◼️手札2→1/ゲージ4→3

 

 

 

紅天の太陽竜 バルドラゴン

ドラゴンW

太陽竜

サイズ2/攻p6000/防4000/打撃2

◼️【コールコスト】君のデッキの上からカードを1枚ソウルに入れて、ゲージ1払う。

◼️このカードが登場したターン中、このカードの打撃力+1!さらにこのカードが効果で登場したなら、このカードの攻撃力+4000!

【貫通】

 

 

千歌「紅天のバルドラゴンは登場したターン中だけ打撃力+1!」

 

 

紅天のバルドラゴン 打撃2→3

 

 

千歌「アタックフェイズ! 真ドラゴンフォースの能力で、デッキトップから1枚を真ドラゴンフォースにソウルイン!」

 

 

真ドラゴンフォース ソウル1→2

 

 

千歌「真ドラゴンフォースとバルソレイユレイで連携攻撃! 真ドラゴンフォースをスタンド、ライフ+2!」LP4→6

 

 

千歌とバルソレイユの2人でディルジットガノンを斬り裂く。

 

 

真ドラゴンフォース+バルソレイユレイ

連携 攻17000

 

ディルジットガノン

防10000

 

 

千歌「連携打撃5!」

 

アルナ「ぐぅぅぅ!」LP25→20

 

千歌「真ドラゴンフォースとバルソレイユで2回目の連携攻撃! 真ドラゴンフォースをスタンド、ライフ+2! 連携攻撃5!」LP6→8

 

 

千歌は旋回して紅い光りの刀で再び斬りかかるが、ディルジットガノンはそれを剣で受ける。 だが背後から迫るバルソレイユの攻撃を背中から受けた。 そのダメージはアルナに伝わる。

 

 

アルナ「うわぁぁぁ!!」LP 20→15

 

千歌「真ドラゴンフォースと紅天のバルドラゴンで連携攻撃! 真ドラゴンフォースをスタンド、ライフ+2!」LP8→10

 

 

真ドラゴンフォース+紅天のバルドラゴン

連携 攻12000

 

ディルジットガノン

防10000

 

 

千歌「連携打撃5!」

 

アルナ「くぅぅ………!!」LP15→10

 

千歌「真ドラゴンフォースの能力でバトル後、私のライフが10以上なら、バルドラゴンに【2回攻撃】を与える。 真ドラゴンフォースとバルドラゴンで2回連携攻撃! 真ドラゴンフォースをスタンド、ライフ+2! 連携打撃5!」LP10→12

 

アルナ「キャスト!〈魔星侵攻:イロウシェン・シールド〉」

◼️手札1→0

 

 

魔星侵攻:イロウシェン・シールド

魔星龍域

◼️相手のターンの攻撃中に使える。

◼️【対抗】その攻撃を無効化して、君のライフ+3!

 

 

アルナ「攻撃を無効化して、私のライフ+3!」LP 10→13

 

 

ガノンの顔を模した黄黒いオーラを放つ禍々しい盾が千歌とバルドラゴンの攻撃を弾く。

 

 

アルナ「あははははは………!! 惜しかったね〜〜、千歌ちゃん。 せめてアルナのライフを5以下にまですれば少しは勝機があったのにね〜〜〜!」

 

 

 

 

 

 

ルビィ「そんな………、このタイミングで防がれるなんて!」

 

花丸「しかも、アルナちゃんのライフがまた増えたずら………」

 

梨子「大丈夫。」

 

曜「千歌ちゃんはまだ、諦めてないはずだよ!」

 

 

曜と梨子は千歌を信じている。それはAqoursのみんなも、流や天音も同じだ。 千歌は今までどんなピンチも、どんな困難も、諦めずに戦い、勝利を掴んで来た。 今みんなにできるのは、千歌の勝利を信じて、全てを託す事のみ。 それが千歌の励みや力になると。

 

 

 

 

 

 

 

千歌「まだだよ。まだ、私のターンは終わってない!」

 

アルナ「?」

 

 

千歌はいつものファイトを楽しむように鋭い目つきで笑う。 それに呼応するように真ドラゴンフォースの紅金の光りが強くなる。

 

 

千歌「【紅天召喚:太陽竜】発動!」

 

 

真ドラゴンフォース ソウル2→1

 

 

千歌「真ドラゴンフォースのソウルからコール!〈超太陽光竜 バルソレイユ・ソル〉!」

 

 

超太陽光竜 バルソレイユ・ソル

ドラゴンW/スタードラゴンW/ダークネスドラゴンW

太陽竜

サイズ3/攻7000/防7000/打撃3

◼️【コールコスト】君の場のモンスター1枚に重ねて、ゲージ2払う。

◼️このカードがアイテムと連携攻撃した時、相手のモンスター1枚を破壊するか、ソウル1枚をドロップする。

◼️【対抗】"太陽の絆"このカードのソウル1枚をドロップに置く、置いたら、君は次のダメージを受けない。この能力は1ターンに1回だけ使える。

【2回攻撃】【ソウルガード】

 

 

千歌「真ドラゴンフォースとバルソレイユソルで連携攻撃! 真ドラゴンフォースをスタンド、私のライフが13以下なら、ライフ+2!」LP12→14

 

 

真ドラゴンフォース+バルソレイユソル

連携 攻14000

 

ディルジットガノン

防10000

 

 

千歌「連携打撃4!」

 

アルナ「うわぁぁぁ!」LP13→9

 

千歌「真ドラゴンフォースとバルソレイユソルで2回連携攻撃! 真ドラゴンフォースをスタンド、ライフ13以上だからライフ回復はできないけど、これで充分!」

 

アルナ「くぅぅ!! ………は、はははは………、まだまだアルナのライフは5残ってる! とことん決めきれなかったね〜〜千歌ちゃん!!」LP9→5

 

 

アルナは今度こそ勝利を確信して笑う。 だが千歌はアルナに対して首を横に振って否定する。 千歌にはまだ手札のカードが1枚だけ残っている。

 

 

 

千歌「まだ、私のターンは終わってないよ………。 ファイナルフェイズ‼︎」

 

アルナ「っ⁉︎」

 

千歌「ゲージ3払い、バルソレイユソルを必殺モンスターに!! 〈バルソレイユ"バルソーラーレイ・ギガブラスト‼︎"〉」

◼️手札1→0/ゲージ3→0

 

 

バルソレイユ"バルソーラーレイ・ギガブラスト‼︎"

ドラゴンW/スタードラゴンW/ダークネスドラゴンW

太陽竜/ネオドラゴン/黒竜

サイズ3/攻13000/防6000/打撃3

◼️【コールコスト】君の場の〈太陽竜〉のモンスター1枚に重ねて、ゲージ3払う。

◼️君の場のアイテムはファイナルフェイズ中にも攻撃できる。

◼️君が『解放条件!』を持つアイテムを装備しているなら、このカードの連携攻撃は無効化されず、ダメージは3より減らない。

◼️このカードが〈太陽竜〉のアイテムと連携攻撃した時、相手の場のモンスターを全て破壊する。さらに君のライフが10以上なら、このカードは【2回攻撃】を得る。

【ソウルガード】

 

 

バルソレイユは鎧を脱ぎ捨て、千歌の背後に立って転送されて来た巨大な機械兵器を装着する。

千歌とバルソレイユは飛び上がり、そして巨大兵器が開閉してX字形のソーラーパネルが展開する。 そしてバルソレイユは自身の光りをソーラーパネルに蓄積させる。 そしてソーラーパネルの蓄積された光りが千歌に集中し、千歌は球体形の紅いエネルギーを纏う。

 

 

アルナ「な、何………? このエネルギーは………、この熱は、暑さは⁉︎」

 

千歌(みんなの思い………この一撃に込めて!!)

 

千歌「行くよアルナちゃん………。真ドラゴンフォースと必殺モンスターで連携攻撃! 真ドラゴンフォースはスタンド!」

 

 

紅いエネルギーを纏った千歌は自分の身を弾丸として、ディルジットガノンとアルナに向かって撃ち出される。 その紅いエネルギーはアルナのフィールド全体を覆い包むほどの極太の超光線となる。

 

ディルジットガノンは両手で持つ2本の剣と10本の浮遊する剣を盾で盾を形成して千歌の攻撃を止める。

 

だが、紅いエネルギーを纏う千歌の勢いは静まらず、むしろバルソレイユが力を込める度に千歌の攻撃の勢いは増していく。

 

 

ディルジットガノン『な、なんと強い力だ………⁉︎』

 

アルナ「耐えて! ディルジットガノン!」

 

 

千歌「はあぁぁぁぁぁぁぁあああ!!!!」

 

 

凄まじい真ドラゴンフォースのエネルギーと千歌の勢いに押され、ディルジットガノンの浮遊剣にヒビが入る。そして次々と浮遊剣が割れて破壊されていく。 そして最後に残った両手に持つ2本の剣も耐えきれずに破壊される。

 

 

ディルジットガノン『ば、バカな………! 我が剣がぁぁ………⁉︎』

 

 

千歌「バルソーラーレイ・ギガブラストォォォォォォーーー‼︎」

 

 

千歌の拳がディルジットガノンを貫き、紅いエネルギーがディルジットガノンとアルナは包み込まれて、爆発を起こす。

 

 

ディルジットガノン『グアァァァァァァァァァァ!!』

 

アルナ「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」LP5→0

 

 

その大爆発は天を穿つが如く強い光りの柱と消えた。

 




今回も感想を是非‼︎


次回『終戦』

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