バディファイトLoveLive!サンシャイン!!   作:ヤギリ

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決戦! 流 vs 俠兵・ガノン

前回の『バディファイトLoveLive!サンシャイン‼︎』

 

 

ガノンとの決戦の為に前に進み続ける千歌と流。

だがそんな2人の前に『魔星六強衆』の一人、石鮫が立ちはだかる。

流を先に行かせて石鮫と対峙する千歌だが、激しいぶつかり合いの末、勝利したのは千歌だった。

 

 

ーーーーーー

 

 

石鮫とのファイトに勝利した千歌だが、ファイト中に新たな真ドラゴンフォースを解放した影響で、千歌の身体はバランスを崩し、激しい脱力感と眠気で意識は薄れ、視界に地面が徐々に近くなっていく。

 

 

千歌(だっ、ダメ………倒れちゃ………、眠っちゃダメ、なのに………身体が言う事を聞かない………)

 

 

だが、薄れていく意識の中で千歌の耳に、自分を呼ぶ声が聞こえてくる………。そして地面に倒れる寸前で千歌は誰かに肩や腕を支えられて、倒れずに済んだ。

 

 

「千歌ちゃん!」

 

「千歌ちゃんっ」

 

千歌「曜………ちゃん………、梨子、ちゃん………?」

 

 

曜と梨子の呼びかけに安堵した千歌は、そこで意識が途切れてしまった。

 

 

曜「千歌ちゃん⁉︎」

 

千歌「………………」

 

 

千歌は静かに小さないびきをかいていた。

 

 

梨子「………寝ちゃってるみたいね。」

 

 

曜と梨子は千歌を静かに千歌を地面に寝かせる。 そのタイミングで、Aqoursのみんなも2人に追いついた。

 

 

果南「曜ちゃん、梨子ちゃん!」

 

鞠莉「2人とも無事だったのね!」

 

善子「やっと追いついたわ。」

 

花丸「はぁ、はぁ、つ、疲れたずら〜〜」

 

ルビィ「うゅ………」

 

ダイヤ「千歌さん………! 千歌さんはなぜ倒れているのです?」

 

 

ダイヤは地面に寝かされている千歌を見て、何があったかを曜と梨子に聞く。

 

 

曜「私達も今来たばかりだからよく分からないんだ。」

 

梨子「でも、もしかしたら千歌ちゃんはさっきまでファイトしてたみたいね………」

 

 

梨子は大の字に倒れている石鮫を見て答える。

 

 

曜「多分、千歌ちゃんはあの人とのファイトで、新しいドラゴンフォースを解放したんだと思う。」

 

 

曜と梨子は知っている。千歌の新しいドラゴンフォースを使用したファイトの後、千歌は大幅に体力を消耗してしまう事を。

 

 

梨子「こうなったら、千歌ちゃんはしばらく目を覚さないかもしれない………」

 

善子「しばらく………って、どれくらいよ?」

 

曜「多分、2〜3時間じゃ起きないと思う。」

 

ダイヤ「そんな………」

 

 

ドラゴンワールドで千歌が倒れていた時、曜と梨子はエンデュミアスから聞いた事がある。新しく成長した真ドラゴンフォースは、千歌のエネルギーを大幅に消耗させる事を、それが原因で、一度でも使えば数時間は目を覚さないだろうと。もちろん、千歌も目を覚ました後にそれを聞かされていた。

 

だが解決策はある。それは、曜と梨子のドラゴンフォースの力を千歌に送り込む事………。千歌が失ったエネルギーを、2人のドラゴンフォースの力で充電する事だ。

 

だが曜と梨子の新しいドラゴンフォースでも、多分今の千歌に十分な力を与えるには時間がかかり過ぎる可能性がある。 これはドラゴンフォースを解放できる2人だからこそ分かる事だ。

 

 

梨子「ねえ曜ちゃん、千歌ちゃんをエンデュミアスさんの所に連れて行こう。」

 

 

梨子は曜に、千歌をエンデュミアスの所に連れて行く事を提案する。曜はその真意を理解してうなずく。

 

 

曜「うん。連れて行こう。」

 

 

梨子と曜は千歌の肩を支えて立ち上がる。そして超ドラゴンフォースを解放する。

 

 

曜「千歌ちゃんが目覚めたらすぐに行くから。だからみんなは、先に流君の所に向かって!」

 

 

曜と梨子の話しを聞いていたAqoursのみんなはすぐに納得する。

 

 

ダイヤ「分かりましたわ。」

 

善子「絶対に千歌を起こして来なさいよ!」

 

果南「千歌の事、頼むよ!」

 

曜/梨子「うん。」

 

 

曜と梨子は千歌を抱えてエンデュミアスのバディである千歌の姉、志満の所へ飛んで行った。 それを見届けて、Aqoursのみんなも流の所へ向かって行った。

 

 

 

ーーーーーー

 

 

 

流は息を切らしながら、ゆっくりと前に歩いて行き、そして立ち止まった。 ただ一点、空に浮かぶ玉座を見上げて、そしてそれに座する者の名を呼ぶ。

 

 

流「俠兵!」

 

 

呼びかけられた俠兵は玉座からゆっくりと立ち上がり、そしてガノンの力を借りて流の前に降り立つ。

 

 

俠兵「流。 久しぶりだな。」

 

流「うん。 一週間ぶりくらいだね。」

 

俠兵「ああ。」

 

 

流と俠兵が最後に会った日から一週間ちょっと経っていた。 そしてその日は流と俠兵が初めてファイトした日だった。

 

 

流「………………」

 

俠兵「………………」

 

 

そして流と俠兵は一定の距離で向かい合ったまま少し沈黙が流れる。 先に口を開いたのは俠兵からだった。

 

 

俠兵「睨めっこもつまらないだろ。ファイトを始めよう。」

 

 

俠兵はデッキを構えて流をファイトに誘う。 流はファイトを受ける気ではあるが、その前に俠兵にただ一つ聞きたい事があった。

 

 

流「なあ俠兵………、魔星軍の奴らが様々なワールドに侵攻していた事は知ってるよな?」

 

俠兵「ああ。」

 

 

俠兵は流の質問に黙って答える。 そんな俠兵の様子に流は拳を握ってもう一つの質問をする。

 

 

流「ラクシャードに天音を操らせて、ヒーローワールドを襲わせるように指示したのは、お前か?」

 

 

流は怒りを込めた声と眼差しで1番聞きたかった質問をする。 その質問に俠兵は少しの間を置いて答える。

 

 

俠兵「ああ、俺だ。」

 

流「………っ⁉︎」

 

 

俠兵の淡々とした答えに流は握った拳を緩める。 そして流の中にある疑念が確信に変わった。

 

 

流「やっぱり………、やっと確信が持てた。」

 

俠兵「?」

 

流「お前は俠兵じゃない!」

 

俠兵「何?」

 

流「俠兵は自分の望みの為に誰かを利用するなんて事はしない。 ましてや天音を利用するなんて………俠兵はそんな奴じゃない!」

 

俠兵「それは君の勝手なイメージだろ? なぜそう言い切れる。 これが俺の意思じゃないとなぜ分かる?」

 

流「分かるさ。 俠兵は優しい奴だ。 どんなに痛めつけられても、虐げられても、拒絶されても………俠兵は決して、力を使ってやり返そうとはしなかった。俠兵は自分の力を恐れていた。何より自分のその力で誰かを傷つける事を恐れていた。」

 

俠兵「だから俺は俠兵じゃない………と?」

 

流「うん。」

 

 

流の見解に、俠兵は少し眉をしかめる。だが俠兵はすぐに表情を変える。

 

 

俠兵「ふっ、ふふふ………はははははははは!!」

 

流「?」

 

俠兵「なるほど、はははははははは!」

 

 

俠兵はなぜか流の見解を聞いて笑いだす。 流にはその笑いが理解できなかった。

 

 

流「何がおかしい!」

 

俠兵「いや、悪い………、けどさすが流だ。 君の見解は多分間違ってはいない。 でも半分は間違いだ。」

 

流「何?」

 

俠兵「残念だが俺は確かに紫ノ咲 俠兵だ。それに間違いはない。 だが君の言うとおり俺は君の知ってる俠兵じゃない。」

 

流「え?」

 

俠兵「強いて言えば、俺は俠兵の中にある裏の顔、陰の意識と言ったところか。」

 

流「陰の意識? いったいいつから?」

 

俠兵「もちろん、ガノンと出会ってからだよ。 俺の中にガノンの声が聞こえて来たあの時、ガノンは俺に力を振るう事の意味を教えてくれた。力を持って産まれた意味を、この力をどう使うべきかを………、俺はガノンの悪意が生み出した陰の存在、もう1人の紫ノ咲 俠兵なんだ。」

 

 

俠兵は髪をかき上げる。俠兵の額には黒い龍のタトゥーがあった。 それは俠兵は完全にガノンの悪意の影響を受けている証に他ならなかった。

 

 

俠兵「無駄話はもう終わりにして、早くファイトを始めよう。流………」

 

 

俠兵は再びデッキを構える。 そして流も同じようにデッキを構えた。

 

 

流「僕はお前とガノンを倒す。そして本当の俠兵を助ける!」

 

 

 

 

 

流「純白なる犬神よ………その身に宿す太陽の光を解き放て!ルミナイズ!〈太陽の犬神〉」

 

俠兵「黒き闇星の導きが、俺に"王"たる力を与えた。そして俺は全てを屈服させ支配する。ルミナイズ!〈ダークスター・ロード〉」

 

 

オープンTHEフラッグ

 

 

流「スタードラゴンワールド」

◼️手札6/ゲージ2/LP10

 

俠兵「ダークネスドラゴンワールド」

◼️手札6/ゲージ2/LP10

 

 

流「僕のターンからだ。ドロー、チャージ&ドロー!」

◼️手札6→7/ゲージ2→3

 

流「ゲージ2払い【ファイナライズ】! 導きの光よ、煌めきよ、紅き流星の鼓動と共に、今再び真紅の竜と我が身よ交まじわれ! 〈光導流星 グリム〉」」

◼️手札7→6/ゲージ3→1

 

 

光導流星 グリム

スタードラゴンW

太陽神/星

サイズ2/攻7000/防5000/打撃2

◼️【コールコスト】ゲージ2払う。

◼️君の場のモンスターとアイテムは、相手の効果で破壊されない。

◼️君のアタックフェイズ開始時、君のドロップにある〈太陽神〉3枚を君のデッキの下に戻してよい。そうしたらこのターン中、攻撃した〈太陽神〉全ては、相手の場のカード全てと相手に攻撃する。

【ファイナライズ】(ゲージ2払う。)

 

 

流はグリムと同化し、身体は紅い竜の鱗に覆われ、紅い竜人のような見た目に変わる。そして全身に紅いオーラを放つ。

 

 

流『レフトに〈煌々たる犬神 スメラギ〉をバディコール! 【コールコスト】で、手札を2枚スメラギのソウルに入れて、ライフ+3!』LP 10→13→14

◼️手札6→5→3

 

 

煌々たる犬神 スメラギ

スタードラゴンW

太陽神

サイズ1/攻6000/防1000/打撃1

◼️【コールコスト】君の手札2枚をこのカードのソウルに入れ、ライフ+3!

◼️このカードは全てのフラッグで使え、バディなら君は《太陽神》を使えるかわりに〈太陽神〉以外のモンスターをコールできない。さらに同じ名前のモンスターは場に1枚までしかコールできない。

◼️【対抗】ライフ1払い、君のデッキから〈太陽神〉1枚をドロップに置く。置いたら、そのカードの『神業』を発動する。この能力は1ターンに1回だけ使える。

【ソウルガード】/ソウル2

 

 

流『アタックフェイズ! グリムで俠兵に攻撃! 打撃2!』

 

 

グリムと同化した流は、竜の鉤爪で俠兵を斬る!

 

 

俠兵「ぐぅぅ!」LP 10→7

 

俠兵「キャスト〈代償と恩恵〉」

◼️手札6→5

 

 

代償と恩恵

ジェネリック

◼️相手の攻撃で君がダメージを受けたバトル終了後に使える。

◼️【対抗】このバトルで君が受けたダメージの数値分、君のデッキからカードをゲージに置く。その後、君のデッキからカードを1枚引く。「代償と恩恵」は1ターンに1回だけ使える。

 

 

俠兵「今俺が受けたダメージは2、よって2チャージ、おまけに1ドロー。」

◼️手札5→6/ゲージ2→4

 

流『ターンエンド』

◼️手札3/ゲージ3/LP14

 

 

俠兵「流、俺はこのファイトに勝つ。 そして君を俺の友として、右腕として、俺の隣に迎える。 その為に、俺は今持てる全ての力を使う! 相手のターン終了時、ゲージ2払い………"魔星浸蝕"」

◼️手札6→5/ゲージ4→2

 

流『いきなりか⁉︎』

 

俠兵「王の意思の下に………浸蝕せよ、俺の世界を!」

 

 

イロウシェンTHEフラッグ

 

 

俠兵「魔星龍域」

 

 

魔星龍域

フラッグ

◼️「魔星龍域」は最初のフラッグに選べず、全てのフラッグでデッキに入れて使える。

◼️君は「魔星ゾーン」のカードを使える。そしてこのカードの下にあるフラッグの能力を得る。

◼️"魔星侵蝕"相手のターン終了時、ゲージ2払ってよい、払ったら、手札のこのカードを君のフラッグの上に重ねる。"魔星侵食"はファイト中1回だけ使える。

◼️君のメインフェイズ開始時、君の手札を好きなだけ捨ててよい。捨てたら、その枚数分、魔星ゾーンからカードを手札に加える。この能力は1ターンに1回だけ使える。

◼️君の場のカード全ては属性に〈魔星龍〉を得て、君はサイズの合計8までのモンスターを置ける。

 

 

ダークネスドラゴンワールドのフラッグは黄黒いオーラに覆われ、見えなくなる、そして次に現れたフラッグは禍々しい龍の頭をモチーフにした、黄黒いオーラを纏ったフラッグに変化していた。

 

 

俠兵「俺のターン、ドロー、チャージ&ドロー」

◼️手札6→7/ゲージ2→3

 

俠兵「魔星龍域の能力で、手札を7枚全て破棄し、魔星ゾーンから7枚を手札に加える。」

◼️手札7→0→7/魔星ゾーン20→13

 

俠兵「ゲージ3払い、魔星ゾーンから3枚をソウルに入れて、ライトにバディコール!」

◼️手札7→6/ゲージ3→0/魔星ゾーン13→10

 

俠兵「魔星の星より来たりし龍よ、全てを屈服させ支配し、この俺を"王"へと導け!〈魔星龍王 グランズァード・破滅・ガノン〉」LP7→8

 

 

魔星龍王 グランズァード・破滅・ガノン

魔星龍域

魔星龍

サイズ5/攻15000/防10000/打撃2

『グランズァ』(このカードはカード名に「グランズァ」を含むカードとして扱う。)

◼️【コールコスト】君の魔星ゾーンの上からカードを3枚ソウルに入れて、ゲージ3払う。

◼️このカードは能力を無効化されず、手札に戻せず、相手の効果でレストされない。

◼️このカードが攻撃した時、君のライフ+3!!

◼️君のターン終了時、相手の場のモンスターを2枚まで破壊する。

【3回攻撃】【ソウルガード】/ソウル3

 

 

俠兵の背後に、白い骨殻を鎧のように纏い、背中には2つの銃砲、左腕には骨の鎧でできた盾が付いていて、右腕は骨の鎧でできた爪の形をしたガントレットを装備した、巨大な黒竜が現れる。

 

 

流『出たか、ガノン………』

 

俠兵「レフトに〈魔星の従僕 サウザントレイピア・ドラゴン"グランズァ"〉をコール。」

◼️手札6→5

 

 

魔星の従僕 サウザントレイピア・ドラゴン"グランズァ"

魔星龍域

魔星龍

サイズ3/攻10000/防5000/打撃2

◼️このカードが登場した時、君のデッキの上からカードを1枚、このカードのソウルに入れる。

【2回攻撃】【ソウルガード】

 

 

俠兵「さらにライフ2払って、〈魔星龍牙 グランクロウガ〉を装備。」

◼️手札5→4/LP8→6

 

 

 

魔星龍牙 グランクロウガ

魔星龍域

魔星龍

アイテム:攻8000/打撃1

◼️【コールコスト】ライフ2払う。

◼️このカードは破壊されず、能力は無効化されない。

◼️このカードの攻撃は無効化されず、ダメージは減らない。

【3回攻撃】【貫通】

 

 

 

俠兵はガノンと同じ、骨の鎧でできた爪の形をしたガントレットを装備する

 

 

 

俠兵「アタックフェイズだ。 サウザントレイピアグランズァでスメラギに攻撃。」

 

流『ソウルガードだ』

 

 

サウザントレイピアドラゴングランズァ

攻10000

 

スメラギ

防1000

 

スメラギ 撃破!

【ソウルガード】ソウル2→1

 

 

俠兵「サウザントレイピアグランズァでスメラギに2回目の攻撃!」

 

流「ソウルガード!」

 

 

スメラギ 撃破!

【ソウルガード】ソウル1→0

 

 

俠兵「グランクロウガでスメラギに攻撃! グランクロウガの攻撃は無効化されない!」

 

 

グランクロウガ

攻8000

 

スメラギ

防1000

 

 

煌々たる犬神 スメラギ 撃破!

 

 

流『悪い、スメラギ………!』

 

俠兵「グランクロウガで流に2回目の攻撃! 打撃1!」

 

 

グランクロウガ

攻8000

 

グリム

防5000

 

 

俠兵は、骨の鎧でできた爪で流を引き裂く!

 

 

流『くぅ………!』LP14→13

 

俠兵「グランクロウガの3回攻撃! 打撃1!」

 

流『うぅっ………』LP13→12

 

俠兵「ガノンで流に攻撃だ。 ガノンの攻撃時、ライフ+3。 打撃2!」LP6→9

 

 

ガノンの背中にある銃砲が流をロックオンし、そしてエネルギーの弾丸を放つ。

 

 

流『うわぁぁ!』LP12→10

 

俠兵「ガノンの2回攻撃、攻撃時にライフ+3。」LP9→12

 

流『うぁぁぁ!!』LP10→8

 

俠兵「ガノンの3回攻撃だ。ライフ+3」LP 12→15

 

流『ぐぅぅ………!!』LP8→6

 

俠兵「ターンエンドだ。」

◼️手札4/ゲージ0/LP15/魔星ゾーン10

 

 

 

流『僕のターン、ドロー、チャージ&ドロー!』

◼️手札3→4/ゲージ3→4

 

流『やっぱり強い………完全にライフの差が逆転したな。』

 

 

流は今の状況を声に出して確認した。

 

 

俠兵「びびったかい? なら降参して俺の仲間になるんだ。俺は親友として君を歓迎するよ。」

 

流『悪いけど降参はしないし、お前の仲間にはならない。 親友だからこそ、今の間違ったお前に勝つ!』

 

 

流は手札から1枚のカードを手にとり、自分自身に決意を確認する。

 

 

流『手札から〈宵闇の猫神 ふたまた〉を捨てて起動能力を発動!』

◼️手札4→3

 

 

宵闇の猫神 ふたまた

スタードラゴンW

太陽神

サイズ1/攻3000/防1000/打撃1

◼️【起動】君の手札から、このカードを捨ててよい。捨てたら、君のデッキの上からカードを2枚引く。

◼️『神業』

君の〈太陽神〉のカード全ては、打撃力+1して、【2回攻撃】を得る。

 

 

流『2ドロー!』

◼️手札3→5

 

流『ゲージ1払い、レフトにコール! 人の願いよ、思いよ、祈りよ、信仰よ、大地に降り注ぐ光よ、煌々たる太陽の犬神に新たな光を! 〈太陽の大犬神 スメラギノミコト〉』

◼️手札5→4/ゲージ4→3

 

 

太陽の大犬神 スメラギノミコト

スタードラゴンW

太陽神

サイズ1/攻6000/防1000/打撃1

◼️【コールコスト】ゲージ1払い、君の手札2枚までをこのカードのソウルに入れて、君のライフ+4!

◼️このカードは全てのフラッグで使え、このカードが場にいるなら《太陽神》以外のモンスターをコールできず、さらに同じ名前のモンスターは場に1枚までしかコールできない。

◼️【対抗】【起動】ライフ1払い、君のデッキから〈太陽神〉1枚をこのカードのソウルに入れる、入れたら、そのカードの『神業』と『大神業』を発動する。この能力は1ターンに2回だけ使える。

【ソウルガード】

 

 

スメラギは少し大型になり、両の眉間から角のように毛が伸び、頭から背中に沿って鬣たてがみが伸び、4本の脚には勾玉のような巻き毛が浮いていて燃えるように揺らめき、尾も2本になる。そして、背中に「煌」と書かれた法被はっぴのようなモノを着て、腰に剣を2本さし、八の字結びの赤いしめ縄を締めている。

 

 

 

流『コールコストで、手札を2枚ソウルに入れ、ライフ+4!』LP6→10

◼️手札4→2

 

 

スメラギノミコト ソウル0→2

 

 

流『スメラギノミコトの能力発動!ライフ1払い、デッキから〈火炎の大猿神 えんてい〉をスメラギノミコトにソウルイン!』

◼️LP 10→9

 

 

スメラギノミコト ソウル2→3

 

 

流『そして〈火炎の大猿神 えんてい〉の『大神業』発動!』

 

 

火炎の大猿神 えんてい

スタードラゴンW

太陽神

サイズ3/攻7000/防4000/打撃2

◼️【起動】君の手札にあるこのカードを捨ててよい。捨てたら、君の場の〈太陽神〉のカード全ての攻撃力+6000して、打撃力+1!

◼️『大神業』(この能力は「スメラギ」の能力でのみ発動できる。)

次の2つから1つ選んで使える。

・相手の場のモンスター1枚を破壊して、相手にダメージ1!

・君の場の〈太陽神〉全ての攻撃力+6000して、打撃力+1!

 

 

流『ガノンを破壊して、俠兵にダメージ1だ!』

 

 

スメラギノミコトから赤いオーラが溢れ出し、筋肉がムキムキな大猿が具現化する。 そして具現化した大猿は炎の塊となってガノンに突撃する。

 

 

俠兵「ソウルガードだ。」

 

 

グランズァード破滅ガノン 破壊!

【ソウルガード】ソウル3→2

 

 

流『スメラギノミコトの能力をもう一度発動! ライフ1払い、デッキから〈水流の大蛇神 くちなわ〉をスメラギノミコトにソウルイン! そして『大神業』発動!』LP9→8

 

 

水流の大蛇神 くちなわ

スタードラゴンW

太陽神

サイズ2/攻6000/防2000/打撃1

◼️【起動】君の手札にあるこのカードを捨ててよい。捨てたら、君の場の〈太陽神〉全ては【2回攻撃】を得る。

◼️『大神業』

次の2つから1つ選んで使える。

・次に君が受けるダメージを0に減らして、君のライフ+2!

・君の場の〈太陽神〉全ては【2回攻撃】を得る。

 

 

流『僕の場にいる〈太陽神〉全てに【2回攻撃】を与える。』

 

 

スメラギノミコト

【2回攻撃】

 

グリム

【2回攻撃】

 

 

流『アタックフェイズ! グリムの能力、ドロップから〈太陽神〉のカード3枚をデッキ下に戻す。』

 

 

デッキ下に戻したカード

◼️火炎の大猿神 えんてい

◼️水流の大蛇神 くちなわ

◼️ (スメラギ)ノ光:陽の恵み

 

 

流『そして、僕の場の〈太陽神〉全ては、相手のモンスター全てと、相手に攻撃できる。 バトルだ、スメラギノミコトでガノンとサウザントレイピアグランズァと俠兵に同時攻撃!』

 

俠兵「その攻撃力じゃ、サウザントレイピアを破壊できても、ガノンは破壊できやしないぞ?」

 

流『分かってるさ、【対抗】で手札から〈瞬疾走の大馬神 はやてまる〉を捨てて能力発動!』

◼️手札2→1

 

 

瞬疾走の大馬神 はやてまる

スタードラゴンW

太陽神

サイズ3/攻7000/防2000/打撃1

◼️【対抗】君の手札にあるこのカードを捨ててよい。捨てたら、このターン中、君の場の〈太陽神〉全ての攻撃力+5000、防御力+5000して、相手のモンスター全ての攻撃力-3000、防御力-3000、打撃力-1!

◼️『大神業』

次の2つから1つ選んで使える。

・君の場の〈太陽神〉全ての攻撃力+6000!!

・相手の場のカード全ての攻撃力-6000!!

 

 

流『このターン中、場の〈太陽神〉全ての攻撃力+5000/防御力+5000! さらに相手のモンスター全ての攻撃力-3000/防御力-3000だ!』

 

俠兵「チッ! ガノンとサウザントレイピアグランズァのソウルガード。」

 

 

スメラギノミコトから緑のオーラが溢れ出し、優美な大馬が具現化される。その大馬は風となって、グリムとスメラギノミコトに風の力を与えて、俠兵の場にいるガノンとサウザントレイピアに纏わりついて、防御力を下げる。

 

攻撃しているスメラギノミコトは3体に分身し、ガノンとサウザントレイピアグランズァと俠兵に、それぞれ攻撃を仕掛ける!

 

 

スメラギノミコト

攻6000→11000

 

 

グランズァード破滅ガノン

防10000→7000

 

サウザントレイピアドラゴングランズァ

防5000→2000

 

 

グランズァード破滅ガノン 撃破!

【ソウルガード】ソウル2→1

 

サウザントレイピアドラゴングランズァ 撃破!

【ソウルガード】ソウル1→0

 

 

俠兵「ぐぁぁ!!」LP15→13

 

 

流『グリムの2回攻撃! ガノンとサウザントレイピアグランズァ、俠兵に同時攻撃!』

 

俠兵「ガノンのソウルガードだ!」

 

 

グランズァード破滅ガノン 撃破!

【ソウルガード】ソウル1→0

 

サウザントレイピアドラゴングランズァ 撃破!

 

 

俠兵「ぐぅぅ!!」LP13→11

 

流『グリムで、ガノンと俠兵に同時攻撃!』

 

 

グリム

攻7000→12000

 

ガノン

防10000→7000

 

グランズァード破滅ガノン 撃破!

 

 

俠兵「うぐぅ………」LP 11→9

 

流「グリムで俠兵に2回攻撃! 打撃2!」

 

俠兵「ぐぁぁぁ!」LP9→7

 

流『ターンエンドだ。』

◼️手札1/ゲージ3/LP8

 

 

ーーーーーー

 

 

流がガノンを破壊したタイミングで、天音は一足先に流に追いついていた。 さらにその後ろからAqoursの6人も流と天音に追いついていた。

 

 

鞠莉「天音〜〜!」

 

天音「鞠莉ちゃん、みんな!」

 

ダイヤ「ファイトの状況はどうなっていますか?」

 

天音「うん。流君凄いよ。たった1ターンで、ガノンをあっという間に倒しちゃった。」

 

 

天音の様子を見て、ファイトはかなり白熱してるようだ。

 

 

天音「あれ? 千歌ちゃんと曜ちゃん、梨子ちゃんは?」

 

 

天音は今居ない3人の事を聞く。その質問にみんなはさっきまでの事を軽く説明した。

 

 

天音「そうなんだ………、千歌ちゃん、大丈夫かなぁ………」

 

花丸「大丈夫ずら。曜ちゃんと梨子ちゃんもついてるから。」

 

ルビィ「エンデュミアスさんもなんとかしてくれると思います。」

 

善子「今は千歌が目覚めて戻って来る事を祈りましょう。」

 

 

そう言った善子の言葉に頷きながら、でも果南は他の祈りも口にする。

 

 

果南「できれば、千歌が戻って来る前に流君がファイトに勝って、この戦いを終わらせてくれれば良いんだけど………」

 

ダイヤ「そうですね。これ以上、千歌さんに負担を強いるのは避けたいですわ。」

 

 

果南とダイヤの意見に皆がうなずいた。

 

 

 

ーーーーーー

 

 

俠兵「どうやらギャラリーが揃ったようだ。」

 

流「え?」

 

 

俠兵は流の後ろを指差す。 そして流は俠兵の指差す方向へ向き直る。すると、天音やAqoursの6人が自分に追いついて来ていた。

 

 

流「天音、みんな! 無事だったんだな。良かった………」

 

 

自分の後ろに揃っているみんなを見て、流は「ほっ」と安心する。

 

 

俠兵「まさか街の魔星龍達を退けて来るとはな。 少しみくびっていたようだ。」

 

流「ああ、お前は僕達をみくびっている。 僕達は魔星龍なんかに負けない! 僕はお前とガノンを必ず倒す!」

 

俠兵「ふふふふふふ………、たった一度ガノンを場から除去しただけで勝った気にならない事だ。 新たな世界の王となる俺に、敗北はない!」

 

 

俠兵からもの凄い闘気とプレッシャーが押し寄せて来る。その感覚に、流と、後ろにいる天音やAqoursの6人にも伝わり、思わず後退りする。 流はグリムの姿でさらに身構えた。

 

 

俠兵「いくぞ、俺のターンだ。」

 

 

 

 




今回も感想を是非‼︎

今回は久しぶりに 10000文字以内に収めました。(9937文字)

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