バディファイトLoveLive!サンシャイン!!   作:ヤギリ

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"爆蓄"の罠

前回の『バディファイトLoveLive!サンシャイン‼︎』

 

 

アメリカから日本に護送されていたクリシュイット・ディーボ・樫原、だがその護送船を俠兵とガノンが襲った。

 

クリシュイットは俠兵とガノンから仲間になるよう誘われるが、それには応じなかった。その後、クリシュイットは日本に渡る。

 

 

サツキとエースは局長からクリシュイットが護送船から逃亡した事を知り、いつもより気をつけてパトロールをしていたが、突然現れたクリシュイットと遭遇し、エースがクリシュイットとのファイトを開始する。

 

ーーー

ーーー

 

エース vs クリシュイット

 

 

エース

◼️手札5/ゲージ5/手元のカード2/LP8

 

ライト:アーマナイト・ドッグ・バンデット

レフト:アーマナイト・ライノス・バンデット

センター:無し

 

ーーー

 

クリシュイット

◼️手札5/ゲージ0/手元のカード3/LP8

 

ライト:無し

レフト:正義囚人 大槌のオウダ

センター:無し

【変身】:蒼魔戦鬼 ガウト

 

ーーー

ーーー

 

現在、エースのターン終了後………

 

 

クリッシュ『俺のターン、ドロー、チャージ&ドロー。』

◼️手札5→6/ゲージ0→1

 

 

 

ーーー回想ーーー

 

クリシュイットがエースとファイトする数時間前………

 

 

クリシュイットは、護送船に備蓄されていたモーターボートに乗り、1時間半かけて、日本、沼津港に到着した。

 

 

クリッシュ「ほんとに帰って来たのか、日本………」

 

 

クリシュイットは手に握っていた紙を見る。この紙は護送船を襲った少年、紫ノ咲 俠兵から渡されたものだ。その紙は地図になっていて、沼津港からある場所までの道のりが記されていた。

 

その地図に従って歩くこと40分が過ぎた、クリシュイットの目の前には、廃墟が建っていた。

 

 

クリッシュ「ここか?」

 

 

クリシュイットはその廃墟に足を踏み入れ、中に入っていく。そこには、護送船を襲った少年、紫ノ咲 俠兵が椅子に座って待っていた。

 

 

俠兵「来てくれたのか、クリシュイットさん。」

 

クリッシュ「俺の名前、長いだろ。 クリッシュでいい」

 

俠兵「じゃあクリッシュ。ここまで来てくれた礼だ。言った通り、そのデッキのバディをあんたに渡す。」

 

 

俠兵はクリッシュにカードを渡す。

 

 

クリッシュ「蒼魔戦鬼 ガウト………、こいつがこのデッキのバディか………」

 

俠兵「ああ。」

 

クリッシュ「だが良いのか? 俺はバディだけを受け取って、お前らには従わないかもしれないぞ?」

 

俠兵「別に構わないよ。俺はただあんたにこの場所に来てほしかっただけだからね。」

 

クリッシュ「そうか、俺はもう行くぞ。」

 

 

クリッシュが廃墟を後にしようと、背を向ける。

 

 

俠兵「もし行くアテも、泊まるアテも無いなら、またこの場所に来るといい。 」

 

クリッシュ「………」

 

俠兵「もちろん、選ぶのはあんたの自由だ。」

 

 

クリッシュは俠兵の言葉を背中で聞き流しながら廃墟を去った。

 

 

ーーー回想 了ーーー

 

 

クリッシュ『ライトに〈正義囚人 短剣使いのナイファー〉をコール』

◼️手札6→5

 

 

正義囚人 短剣使いのナイファー

ヒーローW

ダークヒーロー

サイズ1/攻5000/防1000/打撃2

◼️"爆蓄"このカードの登場時、相手のデッキの上からカードを1枚、裏向きで相手の手元に置く。

◼️このカードが攻撃した時、相手の手元にカードが2枚以上あるなら、このターン中、君の場のカード全ての攻撃力+2000!

◼️このカードのバトル終了後、このカードを破壊する。

【貫通】

 

 

クリッシュ『ナイファーの登場時"爆蓄"相手にデッキトップから1枚を裏向きで手元に置く。』

 

エース「いったい何なんだ? この戦法は………」

◼️手元のカード2→3

 

クリッシュ『さらにゲージ1払い〈正義の監獄 ジャスティス・プリズン〉を【設置】』

◼️手札5→4/ゲージ1→0

 

 

正義の監獄 ジャスティス・プリズン

ヒーローW

ダークヒーロー

◼️【設置】

◼️【起動】お互いの手元にあるカードの合計が2枚以上なら君のデッキの上からカードを1枚ゲージに置いて、手札のカードの合計が4枚以上なら君のライフ+1、手元のカードの合計が6枚以上ならカードを1枚引く。「正義の監獄 ジャスティス・プリズン」は1ターンに1枚しか【設置】できない。

◼️君のターン終了時、このターン中に君のカード名に「正義囚人」を含むモンスターが効果で破壊されていたら、相手にダメージ1! この能力は1ターンに1回だけ使える。

 

 

ファイトエリアを丸ごと囲むように、鉄の棒が何本も現れて、クリッシュとエースを囲む檻になる。

 

 

エース「っ⁉︎」

 

クリッシュ『ジャスティスプリズンの【起動】、お互いの手元にあるカードが2枚以上なら1チャージ、4枚以上ならライフ+1、6枚以上なら1ドローする。』

 

 

クリッシュの手元には裏向きのカードが3枚、エースの手元にも裏向きのカードが3枚ある。合計で6枚だ。

 

 

クリッシュ『1チャージ、ライフ+1、1ドローだ。』LP8→9

◼️手札4→5/ゲージ0→1

 

クリッシュ『アタックフェイズだ。』

 

エース「アーマナイトライノスバンデットをセンターに【移動】!」

 

 

アーマナイト・ライノス・バンデット レフト→センター

 

 

クリッシュ『短剣使いのナイファーでアーマナイトライノスバンデットに攻撃だ!』

 

エース「アーマナイトライノスバンデットの"略奪"! 」

 

 

アーマナイト・ライノス・バンデット

デンジャーW

アーマナイト/バンデット

サイズ2/攻6000/防4000/打撃2

◼️【コールコスト】ゲージ1払う。

◼️このカードは相手の効果で破壊されない。

◼️"略奪"【対抗】君のモンスターが相手のカードに攻撃された時、君の場か手札の〈バンデット〉1枚をドロップに置いてよい。置いたら、相手はライフ1を払う。さらに君のカード全ての防御力+3000!「アーマナイト・ライノス・バンデット」の"略奪"は1ターンに1回だけ使える。

【移動】

 

 

エース「手札の〈バンデット〉を1枚捨て、相手はライフ1払い、俺の場のカード全ての防御力+3000!」

◼️手札5→4

 

クリッシュ『仕方ない。だが、短剣使いのナイファーの攻撃時能力、相手の手元にカードが2枚以上あれば、このターン中のみ俺のカード全ての攻撃力+2000だ!』

◼️LP8→7

 

 

ガウト

攻6000→8000

 

大槌使いのオウダ

攻6000→8000

 

 

短剣使いのナイファー

攻5000→7000

 

アーマナイトライノスバンデット

防4000→7000

 

アーマナイトライノスバンデット 撃破!

 

 

クリッシュ『貫通! 打撃2だ!』

 

エース「ぐぅっ!」LP8→6

 

クリッシュ『バトル終了後、短剣使いのナイファーは破壊される。』

 

 

ナイファーは持っていたナイフで自分を刺して破壊される。

 

 

正義囚人 短剣使いのナイファー 破壊!

 

 

クリッシュ『大槌使いのオウダでエースに攻撃! 打撃3!』

 

エース「アーマナイトドッグバンデットの"略奪"発動!」

 

 

アーマナイト・ドッグ・バンデット

デンジャーW

アーマナイト/バンデット

サイズ1/攻3000/防1000/打撃1

◼️このカードが登場した時、君のライフ1払ってよい。払ったら、君のデッキの上からカードを2枚ゲージに置く。

◼️"略奪"【対抗】相手のカードの攻撃中、場か手札のこのカードをドロップに置いてよい。置いたら、そのカードの打撃力ー1! さらに君のライフ+1!

 

 

エース「場のこのカードをドロップして、大槌使いのオウダの打撃力を1減らす! さらに俺のライフ+1だ。」LP6→7

 

 

大槌使いのオウダ

打撃3→2

 

 

エース「うぁぁ!」LP7→5

 

クリッシュ『オウダもバトル後に破壊される。』

 

 

正義囚人 大槌使いのオウダ 破壊!

 

 

クリッシュ『この俺、蒼魔戦鬼ガウトでエースを攻撃!攻撃時に攻撃力+2000、打撃+1!』

 

 

ガウト

攻8000→10000/打撃2→3

 

 

エース「その攻撃を貰う! 相手の攻撃中ゲージ3払い、レフトにバディコール! さあ来い!黒き暴食の獣 〈黒獣王 ガライオン・バッデット〉」LP5→6

◼️手札4→3/ゲージ5→2

 

 

黒獣王 ガライオン・バンデット

デンジャーW

バンデット

サイズ2/攻9000/防4000/打撃3 

◼️【コールコスト】ゲージ2払う

◼️"ガライオン奪取‼︎"相手の場のカードが攻撃した時、手札のこのカードを【コールコスト】を払ってコールしてよい。そうしたらその攻撃を無効化し、このカードで相手に攻撃する。"ガライオン奪取‼︎"は1ターンに1回だけ使える。

 

 

ガライオン『ぐうぉぉぉぉおお!! 今日の餌はあいつかぁ!!』

 

エース「ガライオンバッデットが相手の攻撃中に登場した時、その攻撃を無効化する。そして代わりにガライオンでクリッシュに攻撃する!」

 

 

ガライオンバッデット

攻9000

 

ガウト

防6000

 

 

エース「打撃3!」

 

クリッシュ『ぐぁぁ!!』LP8→5

 

 

ガライオンの攻撃を受けたクリッシュだが、クリッシュは不敵に笑う。

 

 

クリッシュ『お前の、俺のターン中の攻撃は読んでいた………、キャスト!〈黒き正義の影、再び!〉』

◼️手札5→4

 

 

黒き正義の影、再び!

ヒーローW

ダークヒーロー

◼️君が相手の攻撃でダメージを受けた時使える。

◼️【使用コスト】ゲージ2払うか、君の手元にあるカード2枚をドロップに置く。

◼️【対抗】君のドロップのカード名に「正義囚人」を含むモンスター1枚を【コールコスト】を払ってコールする。「黒き正義の影、再び!」は1ターンに1回だけ使える。

 

 

クリッシュ『俺がダメージを受けた時、俺の手元のカード2枚をコストにして、ドロップから「正義囚人」をコールする。 ドロップから〈正義囚人 悪炎使いのファヴレン〉』

◼️手元のカード3→1

 

 

正義囚人 悪炎使いのファヴレン

ヒーローW

ダークヒーロー

サイズ2/攻6000/防2000//打撃2

◼️【コールコスト】君のデッキの上からカード1枚をこのカードのソウルに入れ、ゲージ1払う。

◼️"爆蓄"このカードが攻撃した時、君のデッキの上からカードを2枚、裏向きで君の手元に置く。このカードの"爆蓄"は1ターンに1回だけ使える。

◼️君のターン終了時、このカードを破壊してよい。破壊したら、相手のデッキの上からカードを2枚裏向きで相手の手元に置く。

【貫通】【ソウルガード】

 

 

クリッシュ『俺がお前のバディの能力を警戒していないと思ったか? 俺はお前のデッキの特徴をすでに知ってるんだからな。』

 

エース「ガライオンの能力と攻撃を上手く利用されたって事か………」

 

クリッシュ「ああ、ガライオンが攻撃したとは言え、今はまだ俺のアタックフェイズ中だ。 悪炎使いのファヴレンでエースを攻撃! そして"爆蓄"発動! 俺のデッキトップから2枚を裏向きで手元に置く。 打撃2だ!」

◼️手元のカード1→3

 

エース「なら俺も、利用させて貰う! 【対抗】で、ライフ1払い………【変身】!〈オフィサー・エース〉」

◼️手札3→2/LP5→4

 

 

オフィサー・エース

ジェネリック

エース

サイズ2/攻7000/防4000/打撃1

◼️【コールコスト】ゲージ3払う

◼️【対抗】ライフ1払い、手札のこのカードに【変身】してよい。そうしたら相手の場のモンスター1枚を破壊する。

◼️君の場にバディが居るなら、このカードの打撃力+1し、【2回攻撃】を得る。

【変身】(ゲージ1払う。)

 

 

エースはダークグレーのメタリックで機械的なアーマーを装備した姿に変わり、口元にいかついマスクが付けられ、テンガロンハットを被る。そして左側の腰には銃、腰の後ろに折りたたみの剣が横向きで装備されている。

 

 

エース『さらに相手のモンスター1枚を破壊する。悪炎使いのファヴレンを破壊!』

 

 

エースは腰のガンホルダーから、通常の銃より銃身が少し大きく長い、4つの銃口がある銃を取り出し、悪炎使いのファヴレンを撃つ。

 

 

クリッシュ『ソウルガードだ!』

 

 

悪炎使いのファヴレン 破壊!

【ソウルガード】ソウル1→0

 

 

攻撃中のファヴレンは破壊されたが、ソウルガードで場に残っている以上、攻撃は続行したままだ。

 

 

エース『ぐぅ!』LP4→2

 

クリッシュ『ふん、ターンエンドだ。このターン終了時、悪炎使いのファヴレンを破壊し、相手のデッキトップからカードを2枚裏向きで相手の手元に置く。』

◼️手札3/ゲージ0/手元のカード3/LP5

 

 

正義囚人 悪炎使いのファヴレン 破壊!

 

 

エース

◼️手元のカード3→5

 

 

エース『俺のターン、ドロー、チャージ&ドロー!』

◼️手札2→3/ゲージ2→3

 

エース『ライトに〈アーマナイト・オーガ・バンデット〉をコール!』

◼️手札3→2

 

 

アーマナイト・オーガ・バンデット

デンジャーW

アーマナイト/バンデット

サイズ1/攻6000/防1000/打撃2

◼️"略奪"相手の場にサイズ2以下のモンスターが登場した時、君の場か手札のこのカードをドロップに置いてよい。置いたら、そのモンスターの攻撃力ー2000、防御力ー2000する。そして君の場のカード1枚の防御力+2000!

 

 

エース『アタックフェイズ! オフィサーエースは、場にバディモンスター、つまりガライオン・バンデットがいれば、打撃力+1、【2回攻撃】を得る!』

 

 

オフィサーエース 打撃2→3

【2回攻撃】

 

 

エース『アーマナイトオーガバンデット、ガウトに攻撃! 打撃2!』

 

クリッシュ『キャスト!〈お前の技は見切った〉攻撃を無効化する。』

◼️手札3→2

 

エース『ガライオンで攻撃!打撃3!』

 

クリッシュ『キャスト!〈黒き正義の盾〉』

◼️手札2→1

 

 

黒き正義の盾

ヒーローW

ダークヒーロー/防御

◼️相手のターンの攻撃中に使える。

◼️その攻撃を無効化する。さらに、お互いの手元にカードが合計3枚以上あれば、君のデッキの上からカードを1枚ゲージに置いて、君のライフ+2!

 

 

クリッシュ『その攻撃を無効化する。そして互いの手元のカードが3枚以上なら、1チャージ、ライフ+2だ。』LP5→7

◼️ゲージ0→1

 

エース『この俺、オフィサーエースでガウトに攻撃! 打撃3!』

 

クリッシュ『キャスト!もう1枚〈黒き正義の盾〉攻撃を無効化し、手元のカード3枚以上で1チャージ、ライフ+2』

◼️手札1→0/ゲージ1→2

 

エース『この時、手札から〈アーマナイト・コヨーテ・バンデット〉を捨て、"略奪"発動!』

◼️手札2→1

 

 

アーマナイト・コヨーテ・バンデット

デンジャーW

アーマナイト/バンデット

サイズ1/攻4000/防1000/打撃2

■【コールコスト】ゲージ1払う。

■"略奪"【対抗】相手のライフが増えた時、場か手札のこのカードをドロップに置いてよい。置いたら、そのライフの増加を無効化し、相手にダメージ2!“物資略奪”は1ターンに1度だけ発動する。

 

 

エース『ライフの増加を無効化し、相手にダメージ2だ!』

 

クリッシュ『ぐぅ………、だが攻撃は無効化している。』LP7→5

 

エース『オフィサーエースの2回攻撃! 打撃3!』

 

 

オフィサーエース

攻6000

 

ガウト

防6000

 

 

クリッシュ『ぐぅぅ!!』LP5→2

 

エース『ターンエンド』

◼️手札1/ゲージ3/LP2

 

 

クリッシュ『どうやら、決めきれなかったようだな。』

 

エース『くっ………』

 

クリッシュ『ふん、俺のターンだ。ドロー、チャージ&ドロー』

◼️手札0→1/ゲージ2→3

 

クリッシュ(エースの手札は残り1枚か。)

 

クリッシュ『これ以上の追い討ちは必要ないな………、アタックフェイズだ。』

 

エース『良いのか? この1枚は、防御魔法かもしれないぞ?』

 

 

エースは、手札の最後の1枚を構える。

 

 

クリッシュ『ふん………、ガウトでエースを攻撃! 打撃3!』

 

 

ガウトは手にエネルギーを溜め、蒼い炎の剣を創り出し、そしてエースに斬りかかる!

 

 

エース『くぅ………!

 

 

エースの手札にあった最後の1枚はモンスターカード、防御魔法ではなかった。

 

 

ガウト

攻8000

 

エース

防4000

 

 

エース『うわぁぁぁぁぁ!!!』LP2→0

 

 

 

 

 

サツキ「エース!」

 

 

ファイトが終わっても、2人は変身を解かない………

 

 

クリッシュ『今回は俺の勝ちだな、エース』

 

エース『くぅ………』

 

 

クリッシュはその場を去ろうと振り返る。

 

 

エース『待て………、お前はこれからどうする?どこへ行くんだ⁉︎』

 

クリッシュ『それをお前達に言ってどうなる? まあ、行くアテなど別に無いがな。』

 

サツキ「あんたをこのまま行かせる訳にはいかない。今度は僕とファイトだ!」

 

クリッシュ『悪いが、今のファイトで少し疲れた。この場は退かせてもらう。』

 

 

クリッシュはガウトに変身したまま蒼い炎のオーラを纏い、跳び去っていった。

 

 

エース『どうしたガライオン、ファイトは終わったんだ。いつものように噛み付けよ。』

 

ガライオン『ふん、………ファイトに負けた奴のエネルギーなんぞ、食っても美味くもなんともねーよ。 俺はもう寝るからな、間違っても起こすんじゃねーぞ。』

 

 

そう言ってガライオンはエースのデッキに戻ってしまった。同時にエースの変身も解ける。

 

 

エース「ありがとな、ガライオン………。」

 

サツキ「大丈夫か?エース」

 

エース「うん。けど悪い………ファイトに負けたうえにクリッシュを逃してしまった………」

 

サツキ「いや、逃したのは僕の責任でもある。とりあえず本部に戻ろう。」

 

エース「ああ………」

 

ーーー

ーーー

 

バディポリス 沼津支部………

 

司令室

 

サツキとエースは報告の為に沼津支部の司令室に戻って来ていた。

 

 

エース「すみません、クリッシュを取り逃がしました。」

 

局長「いや、エース君が無事で良かったよ。 クリッシュとはまた会う時が来るだろう。今は身体を休めて、またパトロールを続けてくれ。」

 

エース「はい!」

 

ーーー

ーーー

 

その後、エースとサツキは仮眠室で、サツキはコーヒーを飲みながら、エースは仮眠室の毛布の上に寝転んで休んでいた。

 

 

サツキ「エース、ほんとに大丈夫か?」

 

エース「大丈夫だよ。ほんとに心配性だなサツキは。」

 

サツキ「そりゃ、心配もするよ。君は大切だからね。」

 

エース「大切? 俺がか?」

 

サツキ「うん。」

 

エース「サツキ、変な事を聞くけど………、サツキにとって俺は、どんな風に大切なんだ?」

 

サツキ「え?」

 

 

エースの斜め上の質問にサツキは少し驚く。

少し沈黙して考えた後、サツキは自分の気持ちを打ち明ける。

 

 

サツキ「そうだな………。僕にとって、君は兄弟………"弟"みたいなものだ。僕はそう感じてるよ。」

 

エース「………!」

 

 

エースはいつも思っていた。「サツキはどうしてこんなにも俺に親切なんだろうか」と、それはバディポリスとしての性分なのか、ただの人柄なのか………、けどエースは、ただの仕事仲間や先輩という感じをサツキには覚えていなかった。そんな近いのか遠いのかはっきりしない距離感とはまた違う親近感………エースもまたサツキを"兄"のように思っていたのかもしれない。

 

エースは上体を起こして座り、サツキに向き合う。

 

 

エース「サツキ、次は必ず勝つよ。 勝って今度こそクリッシュを捕まえる。」

 

 

エースの燃えるような眼差しに、サツキは少し微笑む。

 

 

サツキ「うん。2人で頑張ろう。」

 

 

 

 

エース「」




今回も感想を是非‼︎


次回のタイトルは未定です。


クリッシュこと「クリシュイット・ディーボ・樫原」の見た目のイメージは「ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風」のアバッキオをイメージしてください。声も声優の諏訪部順一さんをイメージしてください。


この後の内容が全く思いつかないな〜〜………
「逆襲の魔星龍 編」今年中、来月には終われるのか?


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