バディファイトLoveLive!サンシャイン!!   作:ヤギリ

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今回から『逆襲の魔星龍 編』第2クール開始です!


第2クール イメージOP
『KNOCK on the CORE』(K)NoW_NAME

イメージED
『I will』逢田 梨香子


Aの帰還

前回までの『バディファイトLoveLive!サンシャイン‼︎』

 

 

ついに全ワールドを巻き込む戦いは終わった。

千歌達Aqoursの9人と星野 流は、全てのワールドの"帝都"を襲撃していた魔星軍を全て撃退する事に成功した。

 

ーーー

ーーー

 

ドラゴンワールド:"帝都"

 

 

千歌はアルナとファイトし、そして勝利した。だが、エンデュミアスはアルナとディルジットを捕らえる為に戦うが、あえなく逃してしまった。

 

 

千歌「大丈夫ですか? エンデュミアスさん。」

 

エンデュミアス『はい。千歌ちゃんこそ、ディルジットの剣に触れたのです。なんとも無いですか?』

 

千歌「あ、大丈夫です。」

 

 

千歌とエンデュミアスはお互いの身体を心配しあう。すると、空が突然暗くなり、上空に禍々しい黒い龍の姿が写し出された。それはドラゴンワールドに限らず、マジックワールド、ダンジョンワールド、デンジャーワールド、カタナワールド、レジェンドワールド、エンシェントワールド、ダークネスドラゴンワールド、スタードラゴンワールド、ヒーローワールドの空にも同じ現象が起こった。

 

ーーー

ーーー

 

ヒーローワールド

 

 

ガイナ『なんだ?あのモンスターは?』

 

流「ガノン………!」

 

天音「…………」

 

ーーー

ーーー

 

スタードラゴンワールド

 

 

ガノン『我が名はガノン………グランズァード・破滅・ガノンである。』

 

 

ディスター『ガノン………だと?奴が………!』

 

梨子「ディスターさん………?」

 

ーーー

ーーー

 

ダークネスドラゴンワールド

 

 

ダルガード『あいつがこの件の首謀者か。』

 

曜「みたいだね。」

 

ーーー

ーーー

 

ドラゴンワールド

 

 

ガノン『どうやら我が送り込んだ魔星軍共は、皆敗れてしまったようだな。だがまあ良い、その程度の枠を埋める以上のモンスターは魔星化されているようだからな。』

 

 

エンデュミアス『ガノン! あなたの狙いはいったいなんなのです⁉︎』

 

 

エンデュミアスはガノンに問いかけるが、ガノンはその問いを無視するように話しを続ける。どうやらこちらの声はガノンには届いてないようだった。だが、ガノンはこちららの質問を予期していたかのような言動をする。

 

 

ガノン『教えてやろう。我が成すは………我を封印した愚神共が創った世界を支配し、征服(せいふく)する事よ。だがまずその前に、我々は人間界を支配する………。』

 

 

千歌「え⁉︎」

 

 

ガノン『一週間だ。一週間後に我々は本格的に動き出す。それまでに覚悟を決めておく事だ。』

 

 

そう言い残して、ガノンは姿を消した。そして各ワールドの帝都で暴れまわっていた魔星化されたモンスター達も、上空に現れたゲートに吸い込まれるようにして一斉に消えてしまった。

 

 

エンデュミアス『千歌ちゃん…………』

 

千歌「させない………させないよ。ガノンの好きには、私達の世界を支配なんてさせない! 絶対に………!!」

 

エンデュミアス『ええ。 では一旦、教会塔へ戻りましょうか。皆さんも戦いを終えて戻って来る頃合いでしょうから。』

 

千歌「はい」

 

ーーー

ーーー

 

ドラゴンワールド:"帝都"教会塔

 

 

千歌とエンデュミアスが教会塔に戻ると、すでにAqoursの8人と流達が戻って来ていた。

 

 

曜「あ! 千歌ちゃ〜〜ん!」

 

梨子「千歌ちゃん!!」

 

千歌「曜ちゃん! 梨子ちゃん!」

 

 

曜と梨子と千歌はお互いに呼び合って、再開を喜ぶ。千歌は2人に勢いよく抱きついて、2人はバランスを崩しそうになるが、立て直す。

 

 

千歌「みんなファイトに勝ったんだね!」

 

梨子「ええ。」

 

曜「当然であります!」

 

ダイヤ「千歌さんも、無事で良かったですわ。」

 

果南「まあ、私は心配はしてなかったけどね。みんななら大丈夫だって。」

 

鞠莉「私もみんなのvictory(ビクトリー)を信じていたわよ!」

 

ルビィ「ルビィも頑張ったよ!」

 

善子「さすが私のリトルデーモン達です。私が密かに闇の力を送り込んでいた甲斐があったわ、あんな奴らに負けるはずがありません。」

 

花丸「そんな事言って、善子ちゃんが一番負けそうだったんじゃないずらか〜〜??」

 

善子「そんな訳ないでしょ!余裕だったわよ! 後、善子じゃなくてヨハネ!!」

 

ターミネイトラー『ヨハネの言う通りだぜ、俺が一緒に戦ってやったんだ、負ける訳がねぇ。』

 

 

ターミネイトラーはいつもと違い、落ち着いた口調で善子の勝利を自分がいたおかげだと、自分と善子の勝利を称賛する。

 

だがそのターミネイトラーはシャルディーの魔法の鎖でグルグ巻きにされて座っている。その姿を見て千歌は疑問を覚える。

 

 

千歌「な、なんでターミネイトラーさんは縛られてるの?」

 

 

千歌の疑問に他の帝達も呆れた様子を見せる。

 

 

シャルディー『ま、まぁ、いろいろ問題を起こしまして………』

 

イグラス『頭までガチガチのバカだからな、獣みたいに縛ってないと危険だからさ。』

 

リディナ『こいつはファイトに負けて記憶を無くした人間に殴りかかったらしい、シャルディーとイグラスが止めてなかったら、その人間はどうなっていた事やら………全く、野蛮なオスだ。』

 

ターミネイトラー『お前ら………後でしばく………!』

 

 

ターミネイトラーが縛られている理由に納得した千歌だが、もう一つ疑問が残っている。

 

 

千歌「それより、どうして天音ちゃんも居るの?」

 

梨子「そういえば、天音ちゃんはいつモンスターの世界に?」

 

天音「あ、それは〜〜………」

 

流「いろいろ理由があったんだ。」

 

 

流は天音と自分に起こった事をみんなに話す。天音が魔星軍のモンスターに操られていた事を………

 

 

Aqours「ええ〜〜!!」

 

曜「天音ちゃん、モンスターに操られてたの〜〜!!」

 

天音「そうだったみたい………でも何も覚えてないんだげどね………私、ヒーローワールドのみんなに酷いことしちゃったかもしれない………」

 

流「天音………」

 

天音「それに私、流君が助けてくれなかったらどうなっていたか………」

 

流「天音………何言ってるんだ。僕は絶対に天音を見捨てない、どんな時も、どこにいても、必ず僕が君を助ける、救う、守る。」

 

天音「流君………ありがとう。」

 

 

流の言葉と優しい眼差しに、天音の顔は少し赤らむ、そして流の優しさに、目に涙を浮かべて流を見つめる。

 

 

花丸「乙女の顔ずら。」

 

ルビィ「乙女の顔だね。」

 

善子「乙女の顔よね〜〜」

 

リディナ『実に可憐だ。』

 

 

流を見つめる乙女の顔な天音に、一年生組とリディナはときめきを感じていた。

 

 

ダイヤ「………き、記憶が無いと言えば、私達が戦った魔星軍のファイター達も記憶を無くしていましたわね。」

 

果南「そうだね。さっきまで一緒に戦ってたバディや、帝都を襲わせていた事も、何も覚えてないみたいだった。」

 

エンデュミアス『それは多分、ガノンが施した保険処置なのではないでしょうか?』

 

リディナ『口封じの為に記憶を消した、と?』

 

シャルディー『もしくは、いざ負けた時に記憶が消えるようにプログラムしていた、とかですかね。』

 

ターミネイトラー『可能性は無くはねーな。』

 

蓮月『なんと非道な………』

 

ディスター『ガノン、奴はいったい何を考えているんだ………』

 

 

帝達やAqoursは、見えないガノンの腹の底に深く考え込んでしまう。

だがそれを取り払うように「ぐぅぅ〜〜〜〜」と間抜けな音が聞こえた。Aqoursはそれが何の音か容易に想像できた。

 

 

花丸「あははは………まる、お腹空いちゃったずら〜〜」

 

善子「あんたね〜………こんな時に………」

 

 

すると次は善子からも「ぐぅぅ〜〜」と音が鳴る。

 

 

善子「ち、違うのよ!い、今のは………た、体内で飼ってるケルベロスがぁ………」

 

 

2人の腹の音を皮切りに、今まで目を閉じて黙っていたエンシェントワールドの帝、ガンズァスが声を出す。

 

 

ガンズァス『難しい話しはそこまでだ。これ以上深く考え込めば余計に腹が減るじゃろう。今日はもうよして食事にしようではないか。』

 

エンデュミアス『そうですね。皆さん今日は疲れたでしょう。私の屋城に泊まっていってください。』

 

千歌「良いんですか⁉︎」

 

エンデュミアス『はい。皆さんには、私達の帝都を守っていただいた恩があります。どうか遠慮しないでください。 他の帝の方々も泊まっていってください。』

 

ーーー

ーーー

 

ドラゴンワールド:エンデュミアスの城

 

 

千歌達はエンデュミアスの城に来ていた。エンデュミアスの城は帝都の入り口から見て左側に教会塔、右側にエンデュミアスの城がある。

 

 

エンデュミアス『では、食事の準備をさせます。右側の部屋へお入りください。』

 

 

エンデュミアスに最初に通されたのは、エンデュミアス用の巨大な玉座に、モンスター用の長テーブルや椅子がある広い食堂だった。

 

リディナ、ラウディーロ、イグラス、蓮月、ガイナのように人間と同じサイズのモンスター達はもいれば、ターミネイトラー、ダルガードのような人間より1回り大きいモンスターや、エンデュミアスやガンズァス、メテオディスターのように人間より2回りも3回りも大きいサイズの者もいる。 ましてやガンズァスとメテオディスターは基本的に四足歩行の竜型のモンスターだ。

 

 

エンデュミアス『人間タイプのモンスター用のテーブルと椅子を用意しましょう。』

 

 

するとエンデュミアスは不思議な力で、いくつもある長テーブルの1つや、椅子11人分を人間サイズに縮小して提供する。

 

 

エンデュミアス『ではみなさん、お座りください。』

 

 

エンデュミアスに言われるままAqoursと流、天音は椅子に座る

 

 

エンデュミアス『どうでしょう? 高すぎはしませんか?』

 

千歌「はい。ちょうどいいです。」

 

ルビィ「私はもう少し低い方が………」

 

果南「私はもう少し高くても良かったかな。」

 

ダイヤ「ルビィ、果南さん、気を使っていただいたのです。文句を言ってはいけませんよ。」

 

鞠莉「とっても良い椅子ね〜〜、家のホテルにも欲しいかも!」

 

花丸「お腹空いたずら〜〜」

 

善子「あんたさっきからそれしか言ってないわね。」

 

梨子「ねぇ曜ちゃん。」

 

曜「どうしたの、梨子ちゃん?」

 

梨子「食事って、モンスター用だよね? きっと………」

 

曜「あ、そうだ、モンスターの世界だもんね………人間用の食事ってあるのかな?」

 

天音「一気に不安になって来たね………」

 

流「うん」

 

エンデュミアス『大丈夫ですよ。ちゃんと人間の口にも合うように作らせていますから。』

 

 

曜、梨子、天音、流は、味の事もそうだが、食事の見た目とかの方も不安でならなかった。

 

その後、食事が運ばれて来たが、見た目はなかなか普通っぽかったし、味も美味しかった。ただ食材に関しては質問する勇気が無かった。むしろ食材を気にしないほど美味しかった。

 

ーーー

ーーー

 

エンデュミアスの城:寝室 1

 

 

千歌達は食事後、寝室に通された。

 

モンスター用と言うだけあって、布団もなかなか大きく、1つの布団に余裕で人くらい入れる大きさだった。その布団が一部屋に3つある。

 

 

花丸「お布団ふかふかずら〜〜」

 

ルビィ「でも、ちょっと大き過ぎない?」

 

善子「まぁ無いよりマシでしょ。」

 

 

梨子「ジャックナイフで攻撃!」

 

千歌「キャスト〈ドラゴンシールド 太陽の盾〉」

 

梨子「また防がれた………」

 

曜「梨子ちゃん惜しい!」

 

千歌「真ドラゴンフォースで梨子ちゃんに攻撃!」

 

梨子「うぅ………私の負けよ。」

 

曜「次は私とファイトだね!」

 

千歌「負けないよ〜〜!」

 

 

鞠莉「ねえ天音ちゃん。」

 

天音「何?鞠莉ちゃん。」

 

鞠莉「流君と一緒の部屋じゃなくて良かったの?」

 

天音「え、ええ⁉︎」

 

 

鞠莉の突然の言葉に、天音は顔を真っ赤にして驚く。

 

 

ダイヤ「な⁉︎ 鞠莉さん!いったい何を言っているのですか⁉︎」

 

鞠莉「何かいけない事?」

 

ダイヤ「当たり前です!いくらお2人が、つ、つ、付き合ってる………としても、まだ学生の身、男女一緒の布団など………不純ですわ!!」

 

鞠莉「あら? 私はただ一緒の部屋じゃなくていいの?って聞いただけよ。一緒の布団なんて一言も言って無いわよ〜〜? いったいどんな想像をしたのかしら〜〜」

 

ダイヤ「………! べ、別に何も想像なんてしておりません!!」

 

天音「いや、私はまだ流君とは付き合って………ないから。」

 

果南「2人ともうるさいよ。そろそろ寝よう。」

 

ーーー

ーーー

 

寝室 2

 

 

流は2つ目の寝室に通されていた。

流は布団に入り、スメラギは掛け布団の上に寝ている。

 

 

流「俠兵………、お前の意思だったのか? ラクシャードに天音を操らせてヒーローワールドを襲わせたのは………、もしそうだったとしたら、僕は俠兵(おまえ)を許せなくなる………!!」

 

グリム(流………)

 

スメラギ『くぅーーーん』

 

ーーー

ーーー

 

千歌達がドラゴンワールドへ行った同刻………

 

 

サツキは局長に言われて第1沼津湾に来ていた。

理由は、第1沼津湾に到着するというある男を出迎える為だ。

 

 

サツキ「ある男………か、いったい誰なんだろう。」

 

 

局長からは"ある男"としか言われていない為、名前などは一切分からない。ただ、あえて名前を言わないという事は、一度会ったことがある人物なのか、有名な人なのか、まあ会えば分かるという事なのかもしれない。

 

そうして待つこと30分、海の向こうからクルージングボートが走って来た。それからさらに10分経って第1沼津湾に到着した。

 

そのクルージングボートから10月下旬にもかかわらず、アロハシャツを着てメキシカンハットをかぶり、サングラスを装着している青少年が降りて来た。だが帽子を深くかぶっていて顔は確認できない。

 

 

サツキは暖房が効いた車から降りて、その青少年の前に立つ。

 

 

サツキ「すみません。局長に言われて迎えに来た者なんですが………」

 

「オーウ!局長から言われて? ご苦労様デース!」

 

サツキ「あ、はい。えと、僕は盛谷サツキです。あなたの名前を伺っても?」

 

「失礼しました! ハロー、エブリワン!!アイム、エース・ツキムラ!!」

 

サツキ「え?」

 

エース「久しぶりだね、サツキ。」

 

サツキ「エース⁉︎」

 

 

なんと、局長から聞いていた"ある男"とは、かつてのサツキの仲間であるエースだった!

 

ーーー

ーーー

 

バディポリス沼津支部:司令室………

 

 

エースは支給されていたバディポリスの制服に着替え、サツキと共に司令室に通される。

 

そしてエースはピシッと姿勢良く局長に敬礼する。

 

 

エース「本日付で沼津支部に再配属されました。エース・ツキムラです。よろしくお願いします。」

 

局長「うむ。エース君の再配属を承認する。良く戻ってきてくれたね。歓迎するよ。 サツキ君、エース君には君の部下として働いてもらう。頼んだよ?」

 

サツキ「はい。」

 

エース「よろしくお願いします。サツキ先輩!」

 

サツキ「うん、またよろしく。」

 

 

サツキとエースは改めて挨拶して、握手する。サツキは嬉しかった、エースとまたコンビを組むことになるとは正直思ってもみない事だったから………

 

だがその後、局長が何か言いずらそうに言葉を続ける。

 

 

局長「あ………それと、サツキ君、もう一つ頼みがあるんだが………」

 

サツキ「なんです?」

 

局長「その……なんだ、エース君の居住の事なんだが、申し訳ないが、エース君を君の家に泊めてやってくれないか?」

 

サツキ「エースを僕の家に?」

 

局長「ああ、バディポリスの寮はどの部屋も満杯でね、はっきり言ってエース君に貸せる部屋が一つも無いんだ。 子供がいて大変だと思うが、頼む!どうか泊めてあげてはくれないか?」

 

サツキ「あ、はい。僕は構いませんけど、妻がなんと言うか………」

 

局長「必要ならば私も交渉を手伝うよ。」

 

サツキ「いや、いいですよ。」

 

 

サツキは司令室を出て妻である絵里に電話をする。結果はOKだった。

 

そしてサツキとエースは早速、パトロールの任に就いた。

 

ーーー

ーーー

 

パトロール中………

 

 

サツキとエースはパトカーに乗って、街中をパトロールしていた。

 

 

サツキ「にしても驚いたよ。なんの連絡も無く戻って来るんだから。」

 

エース「サツキをびっくりさせる狙いもあったけど、沼津支部への再配属を命じたのは父さんと兄さんなんだ。」

 

サツキ「そうなのか」

 

エース「うん。局長に話しを通してくれたのも父さんなんだ。」

 

サツキ「そうか。それよりさっきの、あの格好、ハワイにでもいたのかい?」

 

エース「ああ、ずっとアメリカに居たんだ。アメリカのバディポリスにさ。」

 

サツキ「え⁉︎ アメリカに⁉︎」

 

エース「ああ、と言っても小さい交番勤めだったんだけどね。」

 

サツキ「そっか。そう言えば………」

 

 

サツキがエースに他の問いかけをしようとした時、突然パトカーの無線機が鳴る。

 

 

サツキ「はい。こちら盛谷サツキです。」

 

オペレーター『サツキさん、沼津第3地区にクリミナルファイターを確認! 一番近いサツキさんに出動願います。』

 

サツキ「了解、ただちに向かいます。」

 

エース「クリミナルファイターか?」

 

サツキ「うん。現場は近いからすぐに向かうよ!」

 

ーーー

ーーー

 

沼津第3地区では、クリミナルファイターがモンスターと共に暴れていた。

 

 

クリミナルファイター「ああ〜〜!むしゃくしゃするぜーーー!!何もかも全部ぶち壊したい気分だーーー!」

 

クリミナルモンスター『ぐおぉぉぉお!!』

 

 

クリミナルファイターとモンスターが暴れている現場にサツキとエースが到着する。

 

 

サツキ「待て! そこまでだ、今すぐ暴動をやめろ!」

 

クリミナルファイター「ああ? なんだ天下のバディポリス様かよ!」

 

サツキ「大人しくしろ。なぜ暴れ回っている?」

 

クリミナルファイター「なぜ? 理由なんかねーよ! 暴れたいんだ………、無性に暴れたい………俺の周りにある物全てをぶっ壊したいんだ!!」

 

サツキ「全く、話すだけ無駄な部類みたいだね。」

 

 

サツキはデッキを構えようとする。だが、エースがそれを止める。

 

 

エース「待ってくれサツキ、このクリミナルファイターの相手は俺がする。」

 

サツキ「エース………?」

 

エース「頼む、ファイトさせてくれ、先輩!」

 

 

エースの目からは確かな自信が見てとれる。サツキはその自信に免じてファイトを譲る。

 

 

サツキ「わかった。再配属されて最初の任務だ。頼むよ!」

 

エース「ああ!」

 

クリミナルファイター「俺とファイトするってか? ガキが! 良いぜ、バディファイトで、存分に暴れさせてもらう!!」

 

クリミナルモンスター『うおぉぉぉぉぉ!! 暴れるぞ、足浜ぁ!』

 

 

 

エース「さあ食事の時間だ。目覚めろ暴食の山賊達よ!ルミナイズ!〈バンデット・エース〉」

 

足浜「俺は今、無性に暴れたい、壊したい!ルミナイズ!」

 

 




今回も感想を是非!


次回『バンデット・エース』

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