バディファイトLoveLive!サンシャイン!!   作:ヤギリ

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進行

前回の『バディファイトLoveLive!サンシャイン‼︎』

 

 

梨子はレジェンドワールドの帝「剣聖騎女帝 リディナ」とファイトした。梨子はリディナの圧倒的な激しい攻撃に、なす術なく惨敗してしまった。

 

ーーー

ーーー

 

ドラゴンワールドの帝都が一望できる丘に、人間の少女「綾峰(あやみね) アルナ」と、アルナのバディである「双剣士竜 ディルジット・ブレイ」が立っていた。

 

 

ディルジット『アルナ、そろそろ時間じゃないか?』

 

アルナ「え? あ、本当だ! じゃあそろそろ行動しようか。」

 

ディルジット『ああ、全ては魔星龍様の為に………』

 

 

ディルジットは羽を広げ、アルナを抱えて丘から飛ぶ。そして、帝都の広場へと降り立つ。

 

突然、空からやって来たアルナとディルジットに、広場にいたモンスター達は驚き、注目する。

 

 

アルナ「じゃあ始めようか! この帝都にいるモンスターを全て、魔星侵蝕させるよ!」

 

ディルジット『YES!My Buddy!』

 

 

ディルジットは腰に刺した鞘から二刀の刀を抜き、そして黄黒いオーラを刀に纏わせる。

 

 

その禍々しい力を感じ取ったモンスター達は本能的に逃げるが、超高速で移動するディルジットに斬りつけられてしまう。 そして斬りつけられたモンスターは、しばらくして身体から骨のような甲殻が突き出して理性を無くしたように暴れ回る。

 

その騒ぎを聞きつけた帝都の騎兵達が、ディルジットを排除しようと応戦する。

 

ーーー

ーーー

 

 

ガノン『さあ侵略せよ、そして、我が"王"の為の下僕を集めよ。邪魔する者は排除して構わん。』

 

 

ーーー

ーーー

 

 

ドラゴンワールド「帝都」教会塔 ファイトステージ

 

 

梨子「はぁ、負けちゃった………」

 

リディナ『人間にしては、なかなかやるじゃないか。できれば私の騎士団に入ってほしいくらいだ。』

 

梨子「あ、はい……、えっと、ありがとうございます?」

 

リディナ『はははははは、そう堅くなるな。お前は強かった、自信を持ちなさい。』

 

梨子「はい………。」

 

 

ガンズァス『次はワシらのファイトじゃな。』

 

千歌「はい!」

 

 

ガンズァスと千歌がファイトステージに立とうとした時、ファイトステージの扉が勢いよく開き、エンデュミアスの使いであるモンスターが片膝をついてひざまづく。

 

それと同時に、各ワールドの帝達の使いもひざまづいて現れる。

 

 

『エンデュミアス様!』

 

エンデュミアス『何事です? 帝招集の場ですよ!』

 

『申し訳ありません。ですが、急ぎ伝えたい事がございます。』

 

エンデュミアス『申してみなさい。』

 

『は! じつは帝都が、何者かに襲撃を受けているのです!』

 

エンデュミアス『襲撃? 数は?』

 

『現在確認されているのは、モンスターが一体、そして、バディであろう人間が一人です。』

 

エンデュミアス『帝都の守護部隊は何をしているのです。』

 

『いえ、守護部隊は応戦してはいますが………、そのモンスターと人間は、謎の力を使い、市民のモンスターや、部隊のモンスターのほとんどを操って味方につけてしまうようで、どの部隊も下手に手は出せない状況でして………』

 

エンデュミアス『帝都のモンスター達を操る………? もしや⁉︎』

 

 

"モンスターが操られている"と聞いて、エンデュミアス同様Aqoursと流も1つの可能性が思い当たる。

 

 

ダイヤ「エンデュミアスさん。もしかして………」

 

エンデュミアス『ええ、そのような芸当ができるのは限られていますが、現在思いつく相手といえば………』

 

ディスター『ガノンの可能性が高いな。そして、行動しているのはガノンの息がかかった手の者だろう。』

 

エンデュミアス『どうやら皆さんのワールドも、同じ状況にあるようですね。』

 

リディナ『らしいな………。今回の会議は中止だ。すぐに各ワールドに戻り、襲撃者共を返り討ちにする。』

 

ターミネイトラー『俺達の帝都に手を出した事を後悔させてやる!』

 

ガンズァス『ファイトは一旦、お預けじゃな。娘よ』

 

千歌「うん………」

 

 

帝達が、それぞれのワールドに移動する為にゲートを開く………

 

 

ダイヤ「待ってください!」

 

エンデュミアス『どうしました? ダイヤちゃん。』

 

ダイヤ「私達にも、手伝わせてもらえませんか?(エンデュミアスさんから初めて"ちゃん"付けされましたわ。)」

 

シャルディー『手伝う? 何をですか?』

 

果南「私達にも、あなた達のワールドを守らせてほしいんです!」

 

ダルガード『何?』

 

ガイナ『それは危険だ!相手は多くのモンスター達を操っていると聞く。君達のような人間を巻き込むわけなは行かない。』

 

ターミネイトラー『その通りだ。だいたい、ドラゴンフォースを使えるそっちの3人はいいとして、お前ら7人に何ができる? ドラゴンフォースのような特別な力でもあんのか?』

 

善子「それは………」

 

花丸「それを言われると………」

 

ルビィ「何も言い返せない………」

 

鞠莉「そうね………」

 

 

ターミネイトラーの的確な指摘に、Aqoursと流は黙り込んでしまう。確かに、千歌、曜、梨子はドラゴンフォースの力が使える為、戦力にはなり得るだろうが、残りの6人と流にはそう言った力はない………

 

だが、流は違う。

 

 

流「特別な力がなければダメなのか………?」

 

ターミネイトラー『あん?』

 

流『特別な力がなければ、戦っちゃダメなのか? 協力してはダメなのか⁉︎』

 

ターミネイトラー『………っ⁉︎』

 

 

流の突然の発言に、ターミネイトラーは少し驚く。

 

 

流「確かに僕達には、千歌ちゃん達のようなドラゴンフォースみたいな力は無い………! けど、僕達だってできる事はあるはずだ!」

 

千歌「そうです!私達はバディファイトが大好きです、大好きなバディファイトを守る為に、協力するのはいけない事なんですか⁉︎」

 

ダイヤ「こうして、私達が出会ったのも何かの縁だと思います。だから、私達にも、皆さんの世界を守らせてください!」

 

 

流、千歌、ダイヤを筆頭にAqoursのみんなも強い眼差しで帝達に訴えかける。

 

 

エンデュミアス『皆さん、彼と彼女達を信用してください。または、彼女達を信じる私を信用してください。この子達の実力は確かです。私が保証しましょう。』

 

千歌「エンデュミアスさん………!」

 

 

エンデュミアスの言葉に他の帝達は沈黙するが………

 

 

イグラス『まぁ、エンデュミアス殿がそこまで言うのなら仕方ないな。』

 

シャルディー『元々、彼女達を連れて来たのはエンデュミアスさんでしたからね。目をつけるだけの価値はあるって事でしょうし。』

 

ディスター『ふん、まあ良いだろう。』

 

ガイナ『正義の為に手を貸してくれるというのなら、私は拒んだりはしないさ。せいぜい役に立ってくれたまえ!』

 

蓮月『協力に感謝痛み入る。』

 

ターミネイトラー『足手まといにはなるなよ?』

 

千歌「ありがとう。エンデュミアスさん!」

 

エンデュミアス『いいえ、それより早く事態の終止を。』

 

 

ダイヤ「では、カタナワールドへは私が行きます。私は黒澤ダイヤと申します。」

 

蓮月『承知した。ではダイヤ殿、参るぞ』

 

 

花丸「国木田 花丸です。マジックワールドにはオラが行くずら。」

 

シャルディー『はい。一緒に行きましょう。』

 

 

ルビィ「黒澤ルビィ………です。ダンジョンワールドにはルビィが行きます。」

 

イグラス『ああ、行こう。』

 

 

善子「私は津島善子………じゃない、ヨハネよ。デンジャーワールドには私が行くわ。」

 

ターミネイトラー『ヨハネ………? 変わった名前だな、まぁ、足は引っ張るなよ?』

 

 

鞠莉「私は小原鞠莉、レジェンドワールドには私が行くわ!」

 

リディナ『梨子の友人ならば拒む理由は無い。その実力も見せてもらうぞ。』

 

 

果南「私は松浦果南。エンシェントワールドには私が行くよ。」

 

ガンズァス『うむ。良かろう………』

 

 

曜「私は渡辺 曜、ダークネスドラゴンワールドには私が行くよ。」

 

ダルガード『好きにしろ………』

 

 

梨子「スタードラゴンワールドには私が行きます。桜内梨子です。」

 

ディスター『ああ。』

 

 

Aqoursはみんな、自分が使うフラッグのワールドに行く事になったが、まだヒーローワールドが残っている。残念ながらAqoursのメンバーにヒーローワールドを使う者はいない。

 

 

流「ヒーローワールドには僕が行くよ。」

 

千歌「行ってくれるの?流君。」

 

流「勿論だよ。 僕は星野 流だ。」

 

ガイナ『よろしく流、一緒に悪を根絶しよう!』

 

 

エンデュミアス『では、千歌ちゃんは私とドラゴンワールドの担当ですね。』

 

千歌「うん!」

 

 

千歌以外のみんなは互いの検討を祈りながら、それぞれのワールドへと移動した。

 

 

エンデュミアス『我々も帝都へ向かいましょう。』

 

千歌「うん!」

 

ーーー

ーーー

 

マジックワールド

 

 

花丸とシャルディーはマジックワールドの帝都に移動して来た。

だが、マジックワールドの帝都からは悲鳴や避難勧告の鐘や音が鳴り響いていて、街はパニック状態だ。

 

 

シャルディー『なんて事だ………!』

 

花丸「ひ、酷いずら………」

 

『しゃ、シャルディー様!』

 

シャルディー『ん? アルブレヒト、無事でしたか。』

 

アルブレヒト『はい、何とか………ですが、術師の多くは理性を失い、暴れ回っていて………』

 

シャルディー『そうですか………原因のモンスターは?』

 

アルブレヒト『上空におります!』

 

 

アルブレヒトが上空を指差す。

 

上空には、悪魔とも魔術師ともとれるモンスターが杖を構えて、逃げるモンスターや、立ち向かってくるモンスターを黄黒い光で攻撃し、攻撃を受けたモンスターのほとんどが、骨のような甲殻が身体から突き出て、操られてしまっている。

 

それは他のワールドでも同じだ。

 

 

 

アルブレヒト『あのモンスター、とんでもなく強いです………』

 

「なんだ? まだ魔星化してないモンスターがいるのか?」

 

シャルディー/アルブレヒト/花丸『………⁉︎』

 

 

突然後ろから声が聞こえて振り向くと、紺色の短髪で眼鏡をかけた灰色のワイシャツを着た青年が立っていた。

 

 

「よく見ると人間の女の子も一緒だね。」

 

花丸「あなたは誰ずら?」

 

「名を聞く時は自分から、でしょ。まあ答えますが、僕は芦浜 達弘(あしはま たつひろ)だ。君は?」

 

花丸「オラ………私は国木田 花丸です。」

 

達弘「国木田 花丸………ああ、もしかしてAqoursの?」

 

花丸「私を知ってるの?」

 

達弘「ええ。Aqoursのメンバーでマジックワールドを使う子ですよね。ラブライブ!での試合は見てましたよ。まさかマジックワールドの世界でお目にかかれるなんて、思いもしなかったな。………ラウディーロ!!」

 

 

すると青年は上空にいるモンスターを呼ぶ。するとモンスターはすぐに達弘の元に降りて来た。

 

 

ラウディーロ『呼んだか?達弘』

 

達弘「国木田 花丸さん、ここで会ったのも魔星龍様の縁だ。同じマジックワールド同士、バディファイトの手合わせを願おう。」

 

 

達弘はデッキを構える。

 

 

シャルディー『いいや、あなたの相手は僕がする、僕の帝都と市民に手を出したからには………』

 

花丸「待ってください。シャルディーさん!」

 

シャルディー『花丸さん………?』

 

花丸「この人の相手はまるがするずら。」

 

シャルディー『ですが………』

 

花丸「まるを信じてほしいずら。」

 

 

花丸は今までにない強い眼差しでシャルディーに訴える。

その目にシャルディーも観念する。

 

 

シャルディー『分かりました。では僕のカードをデッキに加えてくれますか?』

 

 

そう言ってシャルディーは自身のカードを花丸に渡す。

 

 

シャルディー『彼の相手を任せます。その代わりに、負けないでください。』

 

花丸「ありがとうございます!」

 

 

花丸はシャルディーのカードを受け取って、達弘に向き直る。

 

 

達弘「話しは終わったかい?」

 

花丸「そのファイトは受けます。けど、もしオラが勝ったら、マジックワールドから出て行ってもらうずら!」

 

達弘「ああ、約束しよう。」

 

花丸「バディファイトずら!」

 

 

ーーー

ーーー

 

ダンジョンワールド

 

 

イグラスと共にダンジョンワールドに移動して来たルビィは、謎の女性とバディのモンスターに遭遇していた。

 

 

「あら、あなたが私の相手かしら? ずいぶんとかわいい子ね。中学生くらいかしら?」

 

ルビィ「ルビィは高校生です!」

 

「そうなの? なら手加減は要らないわよね。」

 

イグラス『お前達………我が帝都を襲撃し、帝都に暮らすモンスター達を操るとは………自分達が何をしているのか分かっての事だろうな?』

 

 

ルビィ達の周りには、倒れた勇者やDエネミーや、身体から骨のような甲殻が突き出ていて操られているモンスターと、操られているモンスターと交戦中のモンスター達がいる。

 

 

「分かっているわよ? ただ私は魔星龍様に命じられた通りに行動しているだけよ。」

 

イグラス『魔星龍………本当に復活しているというのか………』

 

ルビィ「平和な街をめちゃくちゃにしたあなた達を、私、許せません!」

 

「無駄な話しは良いわ。私を止めたいのなら、バディファイトでケリをつけましょう。私は鐘里 伊根葉(かねさと いねは)よ。そしてバディの………」

 

『ガーラインだ。』

 

ルビィ「私は黒澤ルビィです。」

 

イグラス『ルビィ、君のデッキは〈勇者〉と〈魔王〉どっちだ?』

 

ルビィ「一応両方デッキに入ってるよ。」

 

イグラス『そうか、なら安心した。我も君のデッキに入ろう。共に奴らを排除する。』

 

ルビィ「うん!」

 

ーーー

ーーー

 

デンジャーワールド

 

 

善子とターミネイトラーはデンジャーワールドの帝都を襲撃していた人間の男とそのバディと対峙していた。

 

 

善子「あんた達の相手はこの私よ!」

 

「相手? お前みたいな女子が俺の相手になるのか?」

 

善子「どういう意味よ。」

 

ターミネイトラー『おいテメェら………、いったい誰の帝都に手を出したか、覚悟は出来てんだろうなぁ!』

 

「ずいぶん威圧的なモンスターだな。貴様も魔星化させてやろうか? ガトラン………!」

 

『うむ。』

 

善子「悪いけど、あんた達の相手は私だって言ってるでしょ!デッキを構えなさい!」

 

「仕方ないな、良いだろう、相手をしてやる。」

 

ターミネイトラー『おいヨハネ、お前のデッキにタイラントはあるな?』

 

善子「ええ。」

 

ターミネイトラー『なら今回は手を貸してやる。奴らの後悔が消えないほどに、叩き潰すぞ!』

 

善子「任せなさい!」

 

ーーー

ーーー

 

カタナワールド

 

 

ダイヤと蓮月もカタナワールドの帝都を襲撃していた人間とそのバディの前に立ちはだかっていた。

 

 

ダイヤ「お待ちなさい、あなた達!」

 

「あん? なんだ、俺以外にも人間がいたのか。」

 

蓮月『お主ら、拙者の納める帝都に、なんと非道な行いをしておるのか!恥を知れい!』

 

ダイヤ「あなた方のやっている事は見過ごせませんわ。今ここで、私とファイトなさい!」

 

『どうする? 秋斗』

 

「どうするも何も、挑まれたファイトは受けねーとなぁ………、悪いが、俺達の邪魔をしたお前らのモンスターも魔星化させてもらうぜ。行くぞ、シュリンガード」

 

蓮月『ダイヤ殿、拙者も力を貸してしんぜよう。このファイト必ず勝利していただきたい。』

 

ダイヤ「分かりましたわ。蓮月さんの力、お借りします!」

 

ーーー

ーーー

 

レジェンドワールド

 

 

レジェンドワールドに移動して来た鞠莉とリディナも、帝都を襲撃している人間とそのバディと対面していた。

 

 

リディナ『貴様ら、私の帝都を襲うだけでなく………、雄愛なる騎士達を操るなど、断じて許さん! 我が騎士道にかけて、貴様らを排除する!』

 

「雄愛なる騎士達………? ふふふ、笑わせる。どうせあなたも、騎士達だけに戦わせて、自分は高いところで指示を出すだけの愚将なんじゃなくて?」

 

リディナ『何だと? 貴様に私の………!!』

 

鞠莉「お、落ち着いてリディナさん。あれはただの挑発よ、乗せられないで!」

 

リディナ『………⁉︎ す、すまない、鞠莉………』

 

「なぁ〜んだ、つまんないなぁ〜〜、まあ良いけど。アシュイス!」

 

アシュイス『どうしたんだい? 朝野。』

 

朝野「この人達が魔星龍様の邪魔をしたいみたいなんだ。だから………」

 

アシュイス『彼女達を排除すれば良いんだな?』

 

朝野「うん。」

 

鞠莉「あっちはヤル気みたいね。」

 

リディナ『小原鞠莉、私のデッキを使ってくれ。』

 

鞠莉「え、いいの?私じゃ使いこなせないかもしれないわよ?」

 

リディナ『問題ない。私がなるべくサポートしよう。それに、桜内梨子の友人ならば、信用もできるし、このデッキを任せても良いと思っている。』

 

 

リディナの強い信頼が瞳に現れている。

鞠莉はリディナの意を汲んで、リディナのデッキを手にとる。

 

 

鞠莉「OK! 一緒にレジェンドワールドを守りましょう!」

 

リディナ『ああ!』

 

ーーー

ーーー

 

エンシェントワールド

 

 

エンシェントワールドに移動した果南とガンザァスもまた、帝都を襲撃しているモンスターと、バディの人間に立ちはだかっていた。

 

 

果南「悪いけど、これ以上好きにはさせないよ!」

 

「………なら、どうするのか?」

 

ガンザァス『主ら、いったい何の目的で我が同胞達を支配する?』

 

「理由は無い。俺達はただ、魔星龍様の意に従っているのみ。それ以上でも以下でもない。」

 

果南「何、それ? 命令さえされたら何でもするって事⁉︎」

 

「そうだ。」

 

ガンザァス『主人に従順すぎるのも困り者だな。』

 

果南「ほんとだね。 とにかく、命令されたからって、やって良い事と悪い事は分かるはずだよ。 帝都のモンスター達を解放して!」

 

『それはできぬ。』

 

ガンザァス『………………』

 

「タツマキ………」

 

『魔星龍様の意志は我らの意思、魔星龍様の命令を邪魔する者は、何人も許してはならない!』

 

「だそうだ。悪いが、邪魔をしないでいただこう。」

 

果南「それこそ無理な願いだね。このまま帝都を襲うって言うんなら、バディファイトだよ!」

 

『ファイトか、どうする? 定明(さだあき)

 

定明「どうする………?無論、彼女達はやる気みたいだからな、面倒だが魔星龍様の命令を続行するためだ。ファイトを受けてやろう」

 

ガンザァス『果南よ、我の力をお前に与えよう。』

 

果南「ありがとうガンザァス、行くよ!」

 

ーーー

ーーー

 

スタードラゴンワールド

 

 

スタードラゴンワールドに移動して来た梨子とメテオディスターは帝都を襲撃していた人間とバディのモンスターと対峙していた。

 

スタードラゴンワールドの帝都の有様を見て、梨子は驚愕していた。

 

 

梨子「酷い………こんな事、絶対に許されないわ!」

 

ディスター『貴様ら、私が居ない間に、私の帝都で好き勝手暴れてくれたようだな………! だが今からそうはいかんぞ!』

 

「ふふふ………なら、どうするというのかね? 俺とファイトでもするか?」

 

ディスター『望むところだ。』

 

「ふふふ、ヴレンダ」

 

ヴレンダ『話しは聴こえていたよ。ファイトするんだろ? 沙也馬(さやま)

 

沙也馬「ああ。帝都侵略はその後だ。」

 

梨子「ディスターさん、このファイトは私が受けます。」

 

ディスター『だが………!』

 

梨子「私は許せない。みんなの平和を壊す魔星龍の事が………!」

 

ディスター『それは私も同じだ。………………良かろう。ならば私をデッキに入れるが良い。』

 

梨子「はい!」

 

ーーー

ーーー

 

ダークネスドラゴンワールド

 

 

ダークネスドラゴンワールドに移動して来た曜とダルガードはダークネスドラゴンワールドの帝都を襲撃しているモンスターとバディの人間と対峙していた。

 

 

曜「これ以上、ダークネスドラゴンワールドでは暴れさせないよ!」

 

「これ以上は………ね。ですが、あなたに私が止められますかね?」

 

曜「止めてみせるよ。ダークネスドラゴンワールドは、私が使うワールドでもあるからね。」

 

「そうですか、スレンジア。」

 

スレンジア『ああ、我々を止められるものなら止めてみよ。負ければお前達も魔星化されるものと知れ。』

 

ダルガード『渡辺 曜、勝てる自信はあるか?』

 

曜「うん、当然! 私は絶対負けない!」

 

ダルガード『そうか、ならば俺をデッキに入れろ。力ぐらいは貸してやる。』

 

曜「うん、ありがとう。ダルガードさん!」

 

 

ーーー

ーーー

 

それぞれのワールドで、同時にバディファイトが始まる!

 

 

Aqours「ルミナイズ!」

 

魔星軍「ルミナイズ!」

 

 

オープンTHEフラッグ!!




今回も感想を是非‼︎


相手が怪異な力の持ち主だと、同じ怪異な力(ドラゴンフォース)を持つ千歌ちゃん、曜ちゃん、梨子ちゃんしかファイトしない、活躍する話しか展開されないんですね。 なので残りの6人がファイトするとなると「大会 編」とかでしか活躍できないのが、僕の話の下手くそで展開力の無さだと思っています。 冥府龍編とかでは一応怪異的な相手とファイトさせましたが、やっぱりドラゴンフォースを持つ2年生組が話しの軸になっているので、怪異な相手には負けがちになっちゃうんですよね。

いっそ、Aqoursの6人にも怪異な力を与えようかな?
もしくは、そんな力を持つカードを使わせる………?
う〜〜〜〜ん………


ーーー次回予告ーーー

それぞれのワールドで一斉に開始されたバディファイト………、最初のファイトは国木田 花丸から始める。
マジックワールドの帝の力を使いこなし、花丸は勝利できるのか?

次回『防衛せよマジックワールド!』

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