バディファイトLoveLive!サンシャイン!!   作:ヤギリ

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先に言っときます。
今回は超短いです。


魔星龍の歴史

前回の『バディファイトLoveLive!サンシャイン‼︎』

 

エンデュミアスに導かれ、ドラゴンワールドへとやって来たAqoursと流………。

 

全ワールドから会議の為に集まった帝代表達に「魔星龍」の事を聞き出そうとする。

 

ーーー

ーーー

 

ドラゴンワールド「帝都」教会塔………

 

 

千歌と流は、帝代表達に魔星龍の事を教えてほしいとお願いする。

 

 

千歌「私達、魔星龍について聞きたいんです!」

 

ガンズァス『魔星龍………だと?』

 

エンデュミアス『みなさんも、名前だけは聞いた事があるのでは?』

 

ターミネイトラー『たしかに、聞き覚えがあるような、無いような………』

 

流「それと、「ガノン」ってモンスターの事も知りたい!」

 

 

「ガノン」その名を聞いた時、1体のモンスターが大きく反応した。

 

 

ディスター『っ⁉︎ ガノンだと⁉︎ 今ガノンと言ったのか⁉︎』

 

流「え? は、はい………。」

 

エンデュミアス『何か知っておられますね。』

 

ディスター『まあな………』

 

ダイヤ「お願いします、私達にお聞かせください。」

 

ディスター『………………』

 

 

メテオディスターは何か躊躇するように黙るが、静かに重い口を開いた………

 

ーーー

ーーー

 

あれはまだ「混沌の創造神 ゼム」が誕生して間もない時だ。ゼムは光の神々と闇の神々を生み出し、存亡をかけて争わせていた。

 

その闇の神々の勢力の1体として生み出されたのが「魔星龍王 グランズァード・破滅・ガノン」だった。ガノンは名に"王"を冠しているが、その力も実力も高く、神となるには充分な資質を持っていた。

 

ガノンの戦い方は独特なものだった。

 

光の神々と闇の神々が生み出したモンスター達に自分の魔星龍の力を埋め込み、魔星モンスターへと変貌させて戦わせていたのだ。

 

ガノンはその能力を用いて、いくつものモンスターを魔星モンスター化し、いくつもの星々を滅ぼした。そして自分の支配下に置いた。延いては、ガノンの主人だった神や、ガノンより力の及ばない神すらも屈服させ、魔星モンスターとして操っていた。

 

ガノンが闇の神と呼ばれるようになるまでは時間の問題だった。

 

ガノンが操っていた魔星モンスターは、光と闇関係なく戦いを続け、その横暴さと見境なく振り回す力に見切りをつけた混沌の創造神ゼムは、光の神々に魔星モンスターの殲滅と、ガノンの抹殺を命じた。

 

神々にとって、自分達を生み出した親でもある混沌の創造神ゼムの命令は、光も闇も関係なく絶対だった。

 

そして、グランズァード破滅ガノン率いる魔星軍と光と闇の神々による殲滅戦争が起こった。

 

ガノンの魔星モンスターの勢力には、かつて光の神だった者と闇の神だった者、その家臣だった者達も居た為、魔星モンスターの殲滅にはかなりの手間がかかった。

 

ついに神々はガノンに辿り着くには至らなかった。

 

ーーー

ーーー

 

花丸「神様が束になってもダメだったずら⁉︎」

 

梨子「それで、いったいどうしたんですか?」

 

ディスター『うむ………』

 

ーーー

ーーー

 

強大な力で今いる神々を退けたガノンに、寝返るモンスター達が現れ、光と闇の神々とその使いのモンスター達はその数を徐々に減らしていった。ガノンはまさに神に近い存在まで成長、いや、進化していた。

 

そこで、混沌の創造神ゼムは、ガノンの生み出した魔星軍とガノンに対抗する為に、新たな神々を十数体生み出した。

 

それから10年の時を経て、混沌の創造神ゼムから生み出された新たな神々を筆頭に、再び魔星軍との殲滅戦争が始まった。

 

新たに生み出された神々はガノンの支配を完全に受け付けないようになっており、魔星モンスター化したモンスターを魔星侵蝕から開放する事も出来た。

 

新たな神々の力によって、魔星侵蝕から開放されたモンスター達は再びガノンの力を受け付ける事は無く、圧倒的な戦力差はガノンが劣勢になるまで減り、ガノンは次第に追い詰められていった。

 

それでもガノンの抵抗は激しく、十数体の神々は3体、4体と倒れていったが、残った数体の神々はガノンの隙をついて、自らの存在と共にガノンに侵蝕された魔星ごと、ガノンを封印するに至ったのだ。

 

ーーー

ーーー

 

ディスター『これが、スタードラゴンワールドに伝わる、私が先代から聞かされた『魔星龍』の話しだ。」

 

流「俠兵………そんな奴とバディに………」

 

ディスター『だが、これは数千年も前の出来事………、今では古過ぎて、ただのおとぎ話としか思われていないのだがな。』

 

流「けど確かに、魔星は僕達の世界に現れて、俠兵も………実際にガノンをバディにしてる。僕もガノンとファイトした………。」

 

ディスター『そうか………。ガノンが実際に現れたのなら、本当に実話だったのかもしれないな。』

 

ダイヤ「ですが、なぜ今になってそのようなモンスターが現れたのですか?」

 

ディスター『一番考えられるのは、神々の施した封印が数千年という長い時間を経て弱まり、自らの力で改印したのかもしれない。どのような封印にも期限というものがあるからな。』

 

エンデュミアス『ですが、話しを聞いただけもでとんでもないモンスターだということが分かりました。今回の相手は今までとは段違いの脅威となるかも知れませんね。』

 

Aqours「………………」

 

流「………………」

 

 

メテオディスターの話しとエンデュミアスの核心的な発言で、みんなは息を呑み、不安を感じる。確かに、スタードラゴンワールドで伝承になるくらいの恐ろしい相手である事は分かった。

 

 

ターミネイトラー『それよりエンデュミアスよぉ、なんでその人間達を帝会議に呼んでまで肩入れするんだ?』

 

ダルガード『確かに。そこの人間達が魔星龍の事を聞いたとして、いったい何になる? 何が出来るんだ?』

 

エンデュミアス『あまり彼女達をナメない方が良いですよ? 彼女達は、幾度も人間の世界を救って来ました。特にこの3人、千歌ちゃん、曜ちゃん、梨子ちゃんは「ドラゴンフォース」を解放する事が出来るのです。』

 

リディナ『「ドラゴンフォース」を………⁉︎ ならばその3人が、あの太陽神 バルソレイユの生まれ変わりだと言うのか⁉︎』

 

エンデュミアス『はい。』

 

ガンズァス『して? この娘達がどのような者達から人間の世界を救って来たと言うのかね?』

 

エンデュミアス『そうですね………一番最近では闇の神々の1体、「破壊神 アヴロ」を完全に消滅させました。』

 

ガンズァス『ほぉう………。』

 

ターミネイトラー『はははは、面白れーじゃねーか!だったらちょうどいい、俺とファイトしようぜ? そのドラゴンフォースの力を見てみてーんだ。』

 

千歌「え⁉︎」

 

リディナ『それはいい。私も、エンデュミアスが注目するほどのあなた達の実力を見てみたいわ。』

 

 

ターミネイトラーとリディナからオーラが見える。それは千歌、曜、梨子とドラゴンフォースへの興味や注目、そしてファイトへの意欲の現れがオーラとなって見えているのだ。

 

そのオーラに当てられて千歌、曜、梨子は息を呑む………帝と呼ばれるだけあって、プレッシャーで3人だけではなく、流とAqoursの6人にも重圧がのしかかるような感覚になる。

 

 

エンデュミアス『………千歌ちゃん達はどうです? 彼らとのファイト、受けてみますか?』

 

千歌「え?あ、うん!私、ファイトする!」

 

曜「千歌ちゃん………」

 

千歌「だって、こんなに凄いプレッシャー………こんなに強そうな人達とファイトするなんて、なんかワクワクするよ!」

 

梨子「そっか、千歌ちゃんってこういう子だったわね。」

 

曜「うん。なら私達も乗らないとね!」

 

ガンズァス『ならばそのファイト、ワシも参加させてもらおう。』

 

エンデュミアス『では、ファイトステージに移動しましょう。』

 

ーーー

ーーー

 

教会塔 ファイトステージ

 

 

ターミネイトラー『先にこの俺、ターミネイトラーが相手をしてやる。誰でもいいが、かかって来い。』

 

曜「ならこのファイトは私から行く!」

 

千歌「うん、曜ちゃん頑張って!」

 

梨子「気をつけてね!」

 

曜「了解であります!」

 

ターミネイトラー『改めて自己紹介だ。俺はデンジャーワールドの帝、ターミネイトラーだ。』

 

曜「私は渡辺 曜です!」

 

ターミネイトラー『始めるか、曜。』

 

 

 

曜「紫紺の煌めきよ、悔しさと哀しみを漆黒の輝きへと導け!輝きのルミナイズ!〈シャイニングレイ・ダークネス〉」

 

ターミネイトラー『デンジャーワールドの帝たる俺に、ドラゴンフォースの力を見せてみろ!ルミナイズ!〈デストロイド・ウェポンズ〉』

 

 

オープンTHEフラッグ

 

 

曜「ダークネスドラゴンワールド」

◼️手札6/ゲージ2/LP10

 

ターミネイトラー『デンジャーワールド』

◼️手札6/ゲージ2/LP10

 

 

ターミネイトラー『俺のターンからだ。ドロー、チャージ&ドロー!』

◼️手札6→7/ゲージ2→3

 

ターミネイトラー『俺はライフ2払い装備〈武帝斧 バルトサージ〉』

◼️手札7→6/LP10→8

 

 

武帝斧 バルトサージ

デンジャーW

武器/タイラント/ターミネス

攻4000/打撃1

◼️【装備コスト】ライフ2払う。

◼️君の場の〈タイラント〉か〈ターミネス〉のモンスターがレストした時、このターン中、このカードの攻撃力+2000して、打撃力+1!

◼️このカードの攻撃力か打撃力の数値が上がった時、君のライフ+2!この能力は1ターンに2回だけ使える。

【貫通】

 

 

ターミネイトラー『ライトに〈武装鬼 ターミネス・ガーゴル〉をコール!』

◼️手札6→5

 

 

武装鬼 ターミネス・ガーゴル

デンジャーW

ターミネス/タイラント

サイズ1/攻3000/防3000/打撃1

◼️このカードが登場した時、君のライフ+1して、デッキの上から1枚をゲージに置く。

◼️【起動】このカードをレストしてよい。レストしたら、このカードを君の〈ターミネス〉のアイテム1枚のソウルに入れて、君のライフ+1!この能力は1ターンに1回だけ発動する。

 

 

ターミネイトラー『ターミネスガーゴルの登場時、ライフ+1、1チャージだ。』LP8→9

◼️ゲージ3→4

 

ターミネイトラー『ターミネスガーゴルの【起動】! ターミネスガーゴルをレストして、武帝斧バルトサージのソウルに入れて、ライフ+1だ。さらにバルトサージの能力で、俺の〈ターミネス〉のモンスターがレストした時、バルトサージの攻撃力+2000/打撃+1!』LP9→10

 

 

バルトサージ ソウル0→1

攻4000→6000/打撃1→2

 

 

ターミネイトラー『バルトサージのさらなる能力、このカードの攻撃力か打撃力が上昇した時、ライフ+2 だ!』LP10→12

 

ターミネイトラー『アタックフェイズ! バルトサージで曜に攻撃だぁ!打撃2!』

 

 

ターミネイトラーは装備している巨大な斧で曜を斬りつける!

 

 

曜「うわぁぁ!」LP10→8

 

ターミネイトラー『ターンエンドだ!』

◼️手札5/ゲージ4/LP12

 

 

曜「私のターン!ドロー、チャージ&ドロー!」

◼️手札6→7/ゲージ2→3

 

曜「ライトに〈逆襲の黒死竜 アビゲール〉をコール!」

◼️手札7→6/ゲージ3→2

 

 

逆襲の黒死竜 アビゲール

サイズ1/攻6000/防1000/打撃2

 

 

曜「レフトに〈風雷の黒死王 アビゲール・テンペスト〉をコール!」

◼️手札6→5/ゲージ2→0

 

 

風雷の黒死王 アビゲール・テンペスト

黒竜

サイズ2/攻7000/防2000/打撃2

◼️【コールコスト】君のデッキの上から2枚をこのカードのソウルに入れて、ゲージ2払う。

◼️君のアタックフェイズ開始時、君の場のカード1枚を破壊してよい。破壊したら、相手の場のモンスターを1枚破壊するか、手札に戻す。さらに相手のデッキの上から3枚ドロップに置き、相手にダメージ2!

◼️君が〈黒竜〉のアイテムを装備していれば、このカードは【移動】と【貫通】を得る。

【2回攻撃】【ソウルガード】/ソウル2

 

 

曜「アタックフェイズ! フェイズ開始時に逆襲のアビゲールを破壊して能力発動!破壊するモンスターは居ないけど、ターミネイトラーさんのデッキから2枚を破棄して、ダメージ2!」

 

ターミネイトラー『ぐぬぅ!』LP12→10

◼️破棄合計 2

 

曜「バトル! アビゲールテンペストでターミネイトラーさんに攻撃!打撃2!」

 

ターミネイトラー『ぐぅ!』LP10→8

 

曜「2回攻撃! ターミネイトラーで攻撃!」

 

ターミネイトラー『ぐぅぅ!』LP8→6

 

曜「ターンエンド!」

◼️手札5/ゲージ0/LP8

 

 

ターミネイトラー『ふん、様子見をしてはみたが………、まだまだこれからってところか。俺のターン、ドロー、チャージ&ドロー!』

◼️手札5→6/ゲージ4→5

 

ーーー

ーーー

 

ダイヤ「さすが"帝"って言ったところですわね。」

 

果南「うん。1ターンでライフ6まで減らされたところで、全く動揺してない。」

 

シャルディー『まぁね。"帝たる者 常に冷静、余裕であれ"だからね。』

 

リディナ『騎軍を束ねる者として、我々のような帝が動揺してしまっては、兵も不安がるからな。』

 

ーーー

ーーー

 

ターミネイトラー『こっからはただの様子見じゃあねーぞ? ライトにバディコール!〈大重装武帝 ターミネイトラー〉』LP6→7

◼️手札6→5/ゲージ5→2

 

 

大重装武帝 ターミネイトラー

デンジャーW

ターミネス/タイラント

サイズ3/攻10000/防6000/打撃2

◼️【コールコスト】ゲージ3払う。

◼️【起動】このカードのソウルが1枚以下の時、ライフ2払ってよい。払ったら、君の手札、デッキ、ドロップにあるアイテムを好きな枚数このカードのソウルに入れてよい。(最大7枚まで)

◼️このカードのソウルにあるアイテム3枚まで裏向きにしてよい。そうしたら、このカードは【X回攻撃】(裏向きにしたソウルの枚数)を得る。この能力は1ターンに1回だけ発動する。

◼️このモンスターが破壊された時、君のライフ+2!

【移動】【ソウルガード】

 

 

曜「凄いプレッシャー………!」

 

ターミネイトラー『こんぐらいでびびるなよ? ターミネイトラーの能力発動!手札、デッキ、ドロップから最大7枚までソウルに入れる。デッキから5枚、ドロップから2枚をソウルに入れる。』

 

 

ターミネイトラー ソウル0→7

◼️牙槍斧 オウガ斬魔 ×2枚

◼️魔槍 闇紡ぎ ×2枚

◼️武帝斧 バルトサージ ×3

 

 

デッキとドロップからソウルに入れたアイテムが実体化して、ターミネイトラーの背中に円陣を組んで浮遊する。そして武器達はゆっくりと回転している。

 

 

ターミネイトラー『さぁ、行くぞぉ!』

 

 




今回も感想を是非‼︎


ーーー次回予告ーーー

ひょんな事から、帝達とファイトする事になった千歌、曜、梨子………最初の相手はデンジャーワールドの帝代表、ターミネイトラー。成り行きで始まったファイトだが、ターミネイトラーの手加減無しの荒々しい猛攻が曜を襲う。

次回『曜 vs デンジャーワールドの帝 ターミネイトラー!』

ーーー
ーーー

久々の宣伝!
今僕がハーメルンで面白いと思っている小説を紹介します。

現在連載中の『神バディファイト 新たなる挑戦』です!

現在のハーメルンでの原作が「神バディファイト」となっている唯一の小説であり、内容は神バディファイトのアニメのその後(完全オリジナルのストーリー)となっています。主人公の未門友牙君と新たな力を得たガルガとの新たなる物語が繰り広げられています。

ユニークで面白い能力のオリカも多数登場しているので、是非読んでみてください!
(これは執筆者からの許可を事前にもらって宣伝しています。)

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