バディファイトLoveLive!サンシャイン!! 作:ヤギリ
前回の『バディファイトLoveLive!サンシャイン‼︎』
今までより強く成長した流、クラスにも次第に馴染み彼はクラスの人気者になっていた。
そんな彼に対して、イライラともムカムカとも言えない劣等感に苛まれていた三嶋タキトは、流にファイトを申し込み、流もそのファイトを受けて立つ。
そして、流とファイトしていく中で、タキトの意識は徐々に変わり初めていく。そしてタキトは流の強さを認め、今はただ、2人は純粋にファイトを楽しむのみだった。
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星野 流
◼️手札1/ゲージ2/ライフ6
レフト:煌々たる犬神 スメラギ
ライト:無し
センター:無し
アイテム:豪雷ノ斧
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三嶋タキト
◼️手札7/ゲージ3/LP5
レフト:無し
ライト:
センター:無し
アイテム:アニキの心意気
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現在、タキトのメインフェイズ中………
タキト「いくぜ!ゲージ3払い、クラッシュナックを進化!!」
◼️手札7→6/ゲージ3→0
タキト「疾風怒濤!台風の如き拳で、全てを風殺しろぉ!〈
エンシェントワールド
怒羅魂頭/風
サイズ3/攻12000/防7000/打撃2
◼️【コールコスト】君の場の〈怒羅魂頭〉1枚の能力を無効化して、このカードを重ねて、ゲージ3払う。
◼️このカードが攻撃した時、相手の場のモンスター1枚を2回まで破壊して、相手にダメージ2!この能力は1ターンに1回だけ使える。
◼️相手のカードが攻撃した時、攻撃の対象をこのモンスターに変更できる。
【貫通】【2回攻撃】【ソウルガード】【ライフリンク3】/ソウル3
タキト「行くぜ、星野!アタックフェイズ!!熱悪覇離拳竜王クラッシュアップナックで星野に攻撃!攻撃時にスメラギを2回破壊する!」
流「2回⁉︎ く………スメラギの能力!ライフ1払いデッキから〈海流の鮫神 さめはだ〉を捨てる!」
◼️LP6→5
海流の鮫神 さめはだ
スタードラゴンW
太陽神
サイズ2/攻4000/防1000/打撃2
◼️【対抗】手札のこのカードを捨ててよい。捨てたら、君のライフ+2して、君のデッキの上から2枚をゲージに置く。
◼️『神業』
次に破壊される君の場のモンスター1枚の破壊を無効化して、君のライフ+2して、カードを1枚引く。
流「さめはだの『神業』の能力で、スメラギの破壊を1回無効化して、ライフ+2!そして1ドロー!」LP5→7
◼️手札1→2
タキト「だが、2回目の破壊だ!」
流「ソウルガード!」
スメラギ 破壊!
【ソウルガード】ソウル1→0
タキト「ダメージ2だ!」
流「うぁぁ!」LP7→5
タキト「まだ攻撃中だぜ!」
流「手札から〈海流の鮫神 さめはだ〉を捨てて能力発動!ライフ+2、1チャージ!………うわぁぁ!」LP5→7→5
◼️手札2→1/ゲージ2→3
タキト「チッ………クラッシュアップナックで2回攻撃!効果は発動しねーが、打撃2!」
流「キャスト!〈煌ノ光:陽のかえり〉」
◼️手札1→0
スタードラゴンW
太陽神
◼️【対抗】君のドロップの〈太陽神〉2枚まで選び、1枚を君の手札に加えて、残りはデッキに戻してシャッフルする。その後、君のライフ+2!「煌ノ光:ひのかえり」は1ターンに1枚だけ使える。
流「ドロップから1枚を手札に、もう1枚をデッキに戻して、ライフ+2!………ぐぁぁぁ!!」LP5→7→5
◼️手札0→1
タキト「アニキの心意気で攻撃!攻撃時に1チャージ!」
◼️ゲージ0→1
流「くぅぅ!」LP5→3
タキト「ターンエンド!」
◼️手札6/ゲージ1/LP5
ーーー
男子2「すげぇ………星野の奴、凌ぎやがった!」
女子2「凄いよ!星野君ーー!」
男子3「さすがだーーー!」
男子4「三嶋も惜しかったな〜〜!」
男子5「星野も三嶋もすげぇぞーーー!」
女子3「次で決められるよ〜〜三嶋君ーー!」
女子4「どっちも頑張れ〜〜!」
伊藤「………?………⁉︎」
小坂「ふっ………」
天音「みんな………」
ーーー
タキト「………っ⁉︎ お前ら………」
気がつくと、クラスメイト達の歓声は、劣勢である流だけじゃなく、優勢である三嶋タキトにも向けられていた。みんな、流とタキトを同時に応援していた。
そして、その歓声に驚いていたのは天音、伊藤と小坂は勿論、一番驚いていたのは三嶋タキトだった。
三嶋は見た目のせいで周りから避けられていた。周りから良く思われていなかった。そんな彼に、今クラスのみんなが歓声を送ってくれている………。星野流とファイトしているってだけで………
三嶋タキトにとっては初めての事だった。周りの奴らが、こんなにも自分に応援して、声をかけてくれるなんて………、まったく味わった事のない歓声に、喜びが込み上がってくる………。
タキト「ははは………、凌いだかよ星野、だがもう後は無いぜ?」
流「うん。でも、僕は勝つよ!僕のターン、ドロー!チャージ&ドロー!」
◼️手札1→2/ゲージ3→4
流「キャスト!〈煌ノ光:陽のあかり〉」
◼️手札2→1
煌ノ光:陽のあかり
スタードラゴンW
太陽神
◼️このカードは、君のライフが5以下の時に使える。
◼️君のドロップから〈太陽神〉のカード3枚を君のデッキに戻して、シャッフルする。その後、君のデッキからカードを3枚引く。「煌ノ光:陽のあかり」は1ターンに1回だけ使える。
流「ドロップから〈太陽神〉3枚をデッキに戻す!」
デッキに戻したカード
◼️炎の猿神 えんてい
◼️海流の鮫神 さめはだ
◼️剣の鼠神 はりやま
流「そして3ドロー!」
◼️手札1→4
流「スメラギの能力発動!ライフ1払い、デッキから〈剣の鼠神 はりやま〉をドロップ!はりやまの『神業』発動!僕の場のカード全てに攻撃力+10000と【貫通】を与える!そして豪雷ノ斧は攻撃力+2000、打撃+1!」
◼️LP3→2
スメラギ
攻6000→16000
【貫通】
豪雷ノ斧
攻5000→7000→17000/打撃2→3
【貫通】
流「さらにキャスト!〈煌ノ光:陽のきざし〉」
◼️手札4→3
煌ノ光:陽のきざし
スタードラゴンW
太陽神
◼️【使用コスト】君の場の〈太陽神〉1枚を君のデッキの下に戻す。
◼️君のデッキからカードを1枚ゲージに置いて、カードを1枚引いて、君のライフ+2!「煌ノ光:陽のきざし」は1ターンに1枚だけ使える。
流「スメラギをデッキの下に戻して、1チャージ、1ドロー、ライフ+2!」LP3→4
◼️手札3→4/ゲージ4→5
タキト「自分のモンスターを戻しただと?」
流「そしてライトに再コール!〈煌々たる犬神 スメラギ〉コールコストで手札2枚をソウルに入れ、ライフ+3」LP4→7
◼️手札4→3→1
煌々たる犬神 スメラギ
サイズ1/攻6000→16000/防1000/【ソウルガード】/ソウル2
【貫通】
タキト「なるほど、それが狙いかよ………だが、なんで攻撃力がアップしてんだ!」
流「剣の鼠神はりやまの『神業』は、このターン中、僕のカード全ての攻撃力を+10000する。だから後出ししたスメラギもパワーアップするのさ。」
そして、新たなスメラギが登場したということは………
流「スメラギの能力発動!ライフ1払いデッキから〈宵闇の猫神 ふたまた〉をドロップし、『神業』発動!」
◼️LP4→3
宵闇の猫神 ふたまた
スタードラゴンW
太陽神
サイズ1/攻3000/防1000/打撃1
◼️【起動】君の手札から、このカードを捨ててよい。捨てたら、君のデッキの上からカードを2枚引く。
◼️『神業』
君の〈太陽神〉のカード全ては、打撃力+1して、【2回攻撃】を得る。
流「僕の〈太陽神〉全てに打撃+1と【2回攻撃】を与える。」
スメラギ
打撃1→2
【2回攻撃】
豪雷ノ斧
打撃3→4
【2回攻撃】
流「アタックフェイズ!スメラギでクラッシュアップナックに攻撃!」
タキト「………」
タキトの手札には、〈怒羅魂頭〉の防御力を3000上げる「愛羅武竜」のカードが2枚ある。だが、その2枚を使用してもスメラギの攻撃力16000は超えられない………
タキト「ソウルガードだ!」
スメラギ
攻16000
クラッシュアップナック
防7000
クラッシュアップナック 撃破!
【ソウルガード】ソウル3→2
流「スメラギで2回目の攻撃!」
タキト「ソウルガードだ!」
クラッシュアップナック 撃破!
【ソウルガード】ソウル2→1
流「豪雷ノ斧でクラッシュアップナックに攻撃!」
タキト「ソウルガード!」
豪雷ノ斧
攻17000
クラッシュアップナック
防7000
クラッシュアップナック 撃破!
【ソウルガード】ソウル1→0
流「豪雷ノ斧で2回攻撃!」
クラッシュアップナック 完全撃破!
【ライフリンク3】
タキト「うわぁぁ!」LP5→2
流「まだまだ!キャスト!〈煌ノ光:陽のざんしょう〉」
◼️手札1→0
煌ノ光:陽のざんしょう
スタードラゴンW
太陽神
◼️【対抗】次の2つから1つ選んで使える。「煌ノ光:陽のざんしょう」は1ターンに1回だけ使える。
・君の場の〈太陽神〉1枚をスタンドする。
・君のライフ+3!
流「スメラギをスタンドさせる!」
タキト「何………!」
流「スメラギで三嶋君に攻撃!ふたまたの『神業』で、打撃2だ!」
タキト「うぁぁぁぁ!」LP2→0
ーーー
天音「やった!流君が勝った!」
伊藤「あの三嶋が負けた………⁉︎」
小坂「ああ………だが、いいファイトだった。」
タキト「チッ……負けちまったぜ、やるな星野」
流「ありがとう。三嶋君も強かったよ。」
タキト「そうか? なあ星野………」
流「ん?」
タキト「負けた俺が言えた事じゃねーけどよ………、今まで、お前にしてきた酷い事………チャラにしてくれとは言わねー、今更謝っても許しちゃくれねーかもしれねー………」
流「ちょっ………三嶋君⁉︎」
タキトは今まで流にしてきたイジメを振り返りながら、両膝と両腕をついて流に頭を下げる………
タキト「何でもできる訳じゃねーけど、でも、俺はお前に………今までの事を償いてーんだ!」
流「三嶋君………………たしかに、君達が今までしてきた事は今でもはっきり覚えているよ。思い出せばいつも泣きそうになるよ……。」
タキト「………本当に、すまねぇ………今まで悪かった。」
流「君が頭を下げてまで反省しているんなら、それだけで良かった。けど………、やっぱり1つだけ償ってもらうよ。」
タキト「な、何だ………?」
流「これからは、友達でいよう。」
タキト「………は?」
………意外だった。
流の意外な言葉にタキトはすっとんきょうな声で反応してしまった。
だがそれだけではない。タキトは流の意外な言葉に疑問を抱く。
タキト「お、俺を許すってのか………?あんなに辛い思いをさせたんだぞ!」
流「うん。本当に辛かった………、苦しくて、悔しかったよ。」
タキト「だったら何で………!」
流「………この学校で、天音以外に初めて声をかけてくれたのが三嶋君達だった。もし、違う形で会ってたら………友達になれたかもしれない。」
タキト「………⁉︎」
流「だからと言って、今まで三嶋君達にされた事もチャラにはしない。良い友達として、一生償ってもらう。どうかな?」
流はタキトに手を差し伸べる。
タキト「あ、お………おう!」
タキトは流の手を取り、立ち上がる。そして握手する。
タキト「これから、俺達はお前のダチだ。良いよな?伊藤、小坂。」
伊藤「三嶋がいいなら、俺もいいぜ!」
小坂「ああ。」
流「よろしく。三嶋君、伊藤君、小坂君。」
天音「良かったね、流君。」
流「うん。」
タキト「おっしゃ!星野、もう一度ファイトだ!」
伊藤「ずりぃーぞ三嶋!次は俺だぜ!」
小坂「俺も忘れるな。」
三嶋タキト達が流にイジメおこなって来た事実が消える事はない。だが、それを清算することは出来る。
今、タキト達にできるのは、星野 流の友として、新たな一歩を踏み出す事である。
今回も感想を是非‼︎
ーーー次回予告ーーー
「破壊神」との戦いから1週の間が過ぎた。
平和を取り戻したはずの彼女達の街、いや世界に不穏な空気が漂う。
そして、新たな戦いの火蓋が静かに開かれる。
次回『魔星龍の出現』