バディファイトLoveLive!サンシャイン!! 作:ヤギリ
これまでの『バディファイトLoveLive!サンシャイン‼︎』
ついに、生ける者全ての魂を冥府の世界に解放する為に、人間界に進行してきた〈冥府龍〉達。
『冥府の塔』での激闘の末、Aqours/炎斬/サツキの勝利によって、ついに〈冥府神官〉は全滅した。
そして残すは、〈冥府龍〉の長である「冥府龍王 ギラ」のみとなる。熾烈を極める〈冥府龍〉との戦いも佳境に入る。
真柴とグリスはついに、ギラの元にたどり着いた。
そして、不死龍と冥府龍の戦いに終止符を打つ為のファイトを始める!
ーーー
ーーー
冥府神官を何とか倒したAqours/炎斬/サツキ一行は、何とか無事に再会した。そして、全員揃って今まさにファイトが繰り広げられている『ギラの間』の前にたどり着いた。
炎斬「ここにギラとか言う奴が居んのか?」
サツキ「うん、そのはずだよ。」
ルビィ「途中、真柴君とは会わなかったから、先にここに来てるって事だよね。」
ダイヤ「ええ。」
曜「…………梨子ちゃん、感じる?」
梨子「うん。2つの大きな力がぶつかってる………。」
曜と梨子は、ドラゴンフォースが進化した影響なのか、扉の向こうで、大きな力がぶつかり合っている事を感じ取る………。
善子「て事は、ファイトは始まってるのね。」
果南「どっちが勝ってるとか分かるの?」
梨子「そこまでは分からないけど………」
曜「でも、どっちも大きな力って事は分かるよ。」
炎斬「とにかく、扉を開けようぜ。」
サツキ「うん。行こう!」
サツキは扉を思い切り開ける!
Aqours「………⁉︎」
炎斬「?」
サツキ「この状況は………!」
ーーー
ーーー
真柴 vs ギラ
真柴
◼️手札3/ゲージ3/LP4
レフト:不死龍王 ヴァイオレット・グリス
ライト:無し
センター:無し
ーーー
ギラ
◼️手札5/ゲージ7/冥府13/LP9
レフト:無し
ライト:冥府四天龍 ボルガルト・ファーズ
センター:無し
アイテム:冥府龍王 ギラ
ーーー
ーーー
鞠莉「あれが、冥府龍王 ギラ………!」
ダイヤ「なんと禍々しい………」
花丸「真柴君、押されてるずら?」
サツキ「真柴君!!」
ーーー
ーーー
真柴のスタートフェイズ………
真柴「⁉︎ サツキさん、炎斬、みんな!無事だったのか!」
ギラ『ほぅ………、お前達、冥府神官の皆を降して来たか。やはり、皆の闘気の消失は気のせいではなかったか。』
グリス『心配事が1つ消えたな、真柴。』
真柴「ああ、俺達も勝つぞ!ドロー、チャージ&ドロー!」
◼️手札3→4/ゲージ3→4
真柴「俺のライフが6以下で、場にグリスが居れば………〈フシリュウフォース〉解放‼︎」
◼️手札4→3/ゲージ4→2
フシリュウフォース
不死龍
攻6000/打撃2
〈解放条件‼︎〉〔君のライフ6以下で、君の場にカード名に「グリス」を含むモンスターがいる。〕
◼️【装備コスト】ゲージ2払う。
◼️君の場の〈不死龍〉のモンスター全ての打撃力+1!
◼️このカードは破壊されず、手札に戻らず、能力は無効化されない。
【2回攻撃】
真柴は青紫色の炎のようなオーラを纏う。そして、グリスが持っているのと同じ大剣を装備する。
真柴「フシリュウフォースの能力で、〈不死龍〉のモンスター全ての打撃力+1だ!」
グリス
打撃3→4
ーーー
ーーー
果南「あれがフシリュウフォース………!」
鞠莉「確かに、ドラゴンフォースに似てるわね。」
サツキ「うん。不死龍の力とドラゴンフォースの光が融合して覚醒した力だね。」
炎斬「俺のエンリュウフォースみてーなものか。」
ーーー
ーーー
真柴「バトル、フシリュウフォースでボルガルトファーズに攻撃!」
フシリュウフォース
攻6000
ボルガルトファーズ
防5000
ボルガルトファーズ 撃破!
◼️冥府13→14
破壊されたファーズは、ギラのフラッグ『冥府龍界:絶』の能力で冥府ゾーンに置かれる。ファーズだけではなく、ドロップに置かれるギラのカードは全て冥府ゾーンに置かれるのだ。
真柴「フシリュウフォースは【2回攻撃】できる。フシリュウフォースでギラに攻撃!打撃2!」
ギラ『ぐぅぅ!』LP9→7
真柴「行け!グリスで攻撃!打撃4」
ギラ『キャスト!〈冥府の瘴気〉ダメージを0に減らし、ライフ+2』 LP7→9
◼️手札5→4/冥府14→15
真柴「キャスト!〈ヴァイオレット・ヒーリス〉」
◼️手札3→2
ヴァイオレット・ヒーリス
冥府龍
◼️【対抗】君の場の〈不死龍〉のモンスター1枚を破壊して、君のライフ+2!さらに、この効果でカード名に「グリス」を含むモンスターを破壊したら、君のライフ+2!「ヴァイオレット・ヒーリス」は1ターンに1回だけ使える。
真柴「グリスを破壊してライフ+2!さらにグリスを破壊した事で合計4回復!」LP4→8
真柴「さらに、グリスの破壊時能力!ドロップからライトに〈不死騎龍 ヘルヴォルト〉レフトに〈不死騎龍 ヘルグレーザ〉をコール!」
不死騎龍 ヘルヴォルト
不死龍
サイズ2→0/攻7000/防5000/打撃2→3
◼️【コールコスト】君の場の〈不死龍〉のモンスターを全て、このカードのソウルに入れて、ゲージ2払う。
◼️君の場にサイズ2以上の〈不死龍〉がいれば、このカードのサイズを2減らす。
◼️このカードか、このカードがソウルにあるモンスターが攻撃した時、攻撃力+3000して、【2回攻撃】を得る。この効果は1 ターンに1回だけ使える。
【貫通】【ソウルガード】
不死騎龍 ヘルグレーザ
不死龍
サイズ2/攻7000/防2000/打撃2→3
◼️【コールコスト】ゲージ1払う。
◼️君のドロップゾーンの「不死騎龍 ヘルグレーザ」以外のカードの【龍蘇生】の能力で捨てる手札の枚数を1枚減らす。
【龍蘇生】
ヘルヴォルトとヘルグレーザの打撃力は、フシリュウフォースの能力で打撃+1される。
真柴「ヘルグレーザでギラに攻撃だ!打撃3!」
ヘルグレーザ
攻7000
ギラ
防6000
ギラ『ぐぬぅ!』 LP9→6
真柴「ヘルヴォルトで攻撃!打撃3」
ヘルヴォルト
攻7000
ギラ
防6000
ギラ『ぐぅぅ!』 LP6→3
ーーー
ーーー
サツキ「よし!追い詰めたぞ!」
梨子「でも、もう真柴君に攻撃できるカードは無いわ!」
善子「後一歩なのに!」
ーーー
ーーー
真柴「いや、まだ俺のアタックフェイズは終わってない!ドロップのグリスの能力!ヘルヴォルトとヘルグレーザをソウルに入れて、ゲージと手札1枚ずつとライフ1払い〈不死転生〉!」
◼️手札2→1/ゲージ2→1/ LP8→7
真柴「散り行く亡者の叫びと共に、紫炎を纏いて転生せよ!〈不死龍王 ヴァイオレット・グリス〉」
不死龍王 ヴァイオレット・グリス
サイズ3/攻8000/防5000/打撃3→4/【貫通】【ソウルガード】/ソウル2
グリス『ギラ!貴様を倒すまで、俺は死なん!』
真柴「グリスで、ギラに攻撃!打撃4!」
グリス
攻8000
ギラ
防6000
ーーー
ーーー
鞠莉「グリスの打撃力は4、そしてギラのライフは3よ!」
ルビィ「この攻撃牙通れば!」
花丸「勝てるずら!」
ーーー
ーーー
ギラ『甘いわ!キャスト〈タルタロスシールド 冥府の盾〉攻撃を無効化する。さらに、ゲージ+1、ライフ+1。』 LP3→4
◼️手札5→4/ゲージ7→8/冥府13→14
グリス『まだだ!俺のソウルにあるヘルヴォルトの能力で、俺は【2回攻撃】を得ている!』
真柴「もう一度、グリスでギラに攻撃!打撃4!」
グリス『これで終わりだ!ギラーーー!!』
グリスは大剣を構え、ギラに突撃して斬りかかる!
ギラ『ぬぅ……おのれぇ………!グリスーーー!!』
グリスの一撃が直撃し、ギラは紫炎に包まれて爆発する!
ギラ『ぐぁぁぁぁぁ!』
ーーー
ーーー
Aqours「やった⁉︎」
サツキ「これで、終わったんだな。」
炎斬「やるじゃねーか、あいつ。」
ーーー
ーーー
真柴「はぁ……はぁ……はぁ……、終わったのか?」
グリス『………』
真柴「どうしたグリス?」
グリス『いや、勝った実感が湧かなくてな………、俺達は、勝ったのか?』
真柴「ああ、勝ったんだよ。」
グリス『そう………か……、勝ったのか。』
真柴「ああ、俺達は勝ったん………」
勝利を喜んでいたその時、大きな咆哮と共に、爆煙が吹き晴れる………!ギラはまだ立っていた!
ギラ『ぐぉぉぉぉーーーーーー!!!』
真柴「な………バカな⁉︎」
グリス『ギラ………、やはり実感が無さすぎたんだ………奴は倒れていなかった、ギラとの戦いはまだ終わっていなかった!!』
ギラ『今の攻撃程度で我は敗れはせぬ。』LP2
真柴「な………なんで、ライフ2なんだ⁉︎」
ギラ『グリスの攻撃を受ける瞬間に、我は〈冥府狂暴壁〉をキャストした。』
◼️手札4→3
冥府狂暴壁
冥府龍界
冥府/ゲット
◼️相手のターンの攻撃中、君の冥府ゾーンにカードが10枚以上あるなら使える。
◼️【対抗】次に君のライフが0になるなら、かわりに君のライフを2にする。このターン中、君はダメージを受けない。さらに、君の冥府ゾーンのカードを5枚ドロップに戻して、君のデッキの中からカードを1枚選んで手札に加える。デッキを見たらシャッフルする。
◼️このカードの能力は無効化されない。
◼️「冥府狂暴壁」はファイト中、1枚だけ使える。
ギラ『このカードの効果で、我のライフを2で固定し、我はこのターン中はダメージを受けない。さらに、冥府のカードをドロップに戻し、デッキよりカードを1枚手札に加える。ふふふふ………』
◼️手札3→4/冥府14→9
真柴「くっ………ターンエンドだ。」
◼️手札1/ゲージ1/ LP7
ギラ『我のターン、ドロー、チャージ&ドロー!』
◼️手札4→5/ゲージ8→9
真柴「ぐっ………!」
ギラ『残念だったな。グリス、そして真柴よ………。この我に一矢報いた事は褒めてやろう。だが、このターンでTHE ENDだ。』
真柴/グリス『何⁉︎』
ギラ『特別だ。お前達に先に見せてやろう。我の真の力を!キャスト!〈真・冥府開闢"ズェウクレイド"〉』
◼️手札5→4
真・冥府開闢"ズェウクレイド"
冥府龍界
冥府/真化
◼️君のライフが5以下なら使える。
◼️君の場のカード1枚選ぶ。君のデッキの中から選んだカード名に「"ズェウクレイド"」を含むカード1枚を選んで【降臨】コストを払って、君の場【降臨】できる。デッキを見たらシャッフルする。
◼️「真・冥府開闢"ズェウクレイド"」はファイト中に1 枚だけ使える。
ギラ『冥府に解放されし全ての者達の魂よ!死と生無き永久の世界より、我が身に1つとなれ!【降臨】〈冥府龍帝王 ズェウクレイド・ギラ〉』
◼️ゲージ9→4/冥府9→14
冥府龍帝王 ズェウクレイド・ギラ
冥府龍界
冥府龍
サイズX/攻∞/防6000/打撃3
◼️このカードは「真・冥府開闢"ズェウクレイド"」の能力以外で、【降臨】できない。
◼️このカードはコールできず、能力は無効化されず、手札に戻せず、破壊されない。
◼️"ズェウクレイド・コール"このカードが【降臨】した時、君のライフを20にする!!!
◼️ーーー不明ーーー
◼️ーーー不明ーーー
【2回攻撃】【貫通】【降臨】(ゲージ5払う。払ったゲージは冥府ゾーンに置く。)
ギラ『目を逸らさず見よ、これこそ、冥府の世界を創造する帝王の姿だ………!』
真柴「………⁉︎」
グリス『ぐ………なんだ、このプレッシャーは………⁉︎』
ギラ『我が冥府より蘇れ、ドラゴニスアルカー、我が【2回攻撃】の恩恵を得て、攻めよ!ドラゴニスアルカーで真柴に攻撃だ!打撃2!』
真柴「うぁぁ!」 LP7→5
ギラ『アルカーよ、2回攻撃だ!』
真柴「ぐぅぅ!」 LP5→3
ギラ『我の攻撃だ!打撃3!』
真柴「キャスト!〈ミッドナイトシャドウ〉攻撃を無効化する!」
◼️手札1→0
ギラ『これが正真正銘最後の攻撃だ!ズェウクレイドギラで攻撃!打撃3!』
ギラが手を天にかざした時、巨大な黒いエネルギーの球体を生成し、それを真柴目掛けて落とす!
真柴「くそ………!ちくしょぉぉぉーーー!!!」LP3→0
黒いエネルギーの球体が真柴に直撃し、巨大な爆発を起こす。その爆発と爆風は、周りの壁を破壊して吹き飛ばし、『ギラの間』は外から剥き出しになる。
サツキ「ぐぅ………、何て威力だ………」
曜「真柴君は⁉︎」
爆煙が晴れた時、グリスが真柴を庇って共に倒れていた。
真柴「うぅ……ぐっ……っ!グリス!」
グリス『無事か………真柴………』
真柴「お前こそ………!」
グリス『俺達は負けた………、すまない真柴………みんなも………』
真柴「バカやろっ……!誰も謝らなくていいんだよ!」
ギラ『我の勝ちだ。グリス、そして真柴よ。案ずるな、全ての魂はいずれ冥府に解放する。』
グリス『ぐぅ………ギラ!』
上空にある黒い穴がさらに広がる。
ギラ『さらばだグリスよ。貴様のバディと、この場にいる全ての者達と共に冥府に送ってやる。』
ルビィ「お姉ちゃん………!」
ダイヤ「ルビィ………!私達はずっと一緒です。」
花丸「善子ちゃん………」
善子「善子じゃなくてヨハ………、いえ、善子のまま消えてもいいわね。」
鞠莉「果南、私………」
果南「鞠莉………!」
サツキ「悪い、絵里ちゃん………、僕は………」
炎斬「ちくしょぉ………!」
ーーー
ーーー
かつん………かつん………かつん………かつん………
静寂に包まれた冥府の塔の階段を登る靴の音が響く。そしてその音は、次第にみんなの元に近づいている。
「………………」
ーーー
ーーー
曜「梨子ちゃん、気づいてる?」
梨子「うん。まだ、希望は消えてない!」
みんなが諦めかけている時、梨子と曜はまだ希望を捨ててはいなかった。なぜなら、彼女達は気づいているからだ。世界の、皆んなの絶望を払い、眩いほどの希望の光で闇を照らしてくれる………、この戦いに本当の終止符を打ってくれる希望が今この場に向かっている事を………。
梨子「みんな、まだ諦めるには早いわ!」
曜「そうだよ!私達にはまだ、希望が残ってる!」
「………………」
梨子/曜「ねぇ、そうだよね?」
そこに立って居たのは、皆が待ちに待っていた希望………、いつだって笑顔で、どんな困難な状況でも、絶望を希望に変えてくれる。文字通り、Aqoursのみんなにとっての眩い最後の希望の光………その少女は………………
曜/梨子「千歌ちゃん!!!」
千歌「おまたせ、みんな。」
Aqours「千歌(ちゃん)(さん)!!!」
サツキ「千歌ちゃん………」
炎斬「ははは………遅えんだよ。千歌……」
真柴「千歌………、そうだ、まだ希望は残ってる。千歌!」
グリス『………』
ギラ『高海 千歌………、来ると思っていたぞ。』
千歌「ギラ………」
ギラ『ドラゴンフォースの力を奪われたお前が今更来て、いったい何の意味がある?我はお前から吸収した力で、さらに進化したと言うのに………。』
千歌「たしかに、私はあなたにドラゴンフォースの力を奪われた。だけど全部じゃない。私は必ず、あなたを倒すよ!」
ギラ『面白い………、良かろう。ならば再びファイトだ。お前を降して、全ての命を冥府に解放してやる。』
真柴「気をつけろよ、千歌………あいつ、あの時とは別ものだぞ!」
グリス『心して挑め。』
千歌「うん、分かった。私は絶対に勝つ。」
ギラ『我に勝つ………か、ならば教えてやろう、どうしても抗うことのできない、絶対的なる冥府龍王の力を………!』
千歌「行くよ!」
オープンTHEフラッグ!!!
今回も感想を是非‼︎
ーーー次回予告ーーー
太陽の少女と冥府の王は再び合間見える。ドラゴンフォースの力を奪ったギラの進化を前に、千歌は攻防一体のファイトで応戦する。だが、今の千歌は違う。死の淵から生還した今の彼女のファイトには、一切の甘さを感じない。
次回『真の太陽』