バディファイトLoveLive!サンシャイン!! 作:ヤギリ
一度死んだ少年 藤木真柴は「不死龍王 ヴァイオレット・グリス」とバディを組み、〈冥府龍〉の封印を解いた。
死の淵から生還した真柴は、内浦で3人の少女と出会い、さらには、冥府龍の刺客とファイトし、見事に勝利したのだった。
ーーー
十千万………
俺、藤木真柴は今、昨日出会った3人の少女の1人、高海千歌ちゃんの実家であり、旅館の「十千万」に昨日から泊めてもらっている。理由は単純、家に帰れないから。
今日はその翌日だ。
十千万の一室に、真柴と9人の少女「Aqours」が揃っていた。そして彼女達の視線は俺を向いている………
真柴「凄い……Aqoursが目の前に居る………」
千歌「あれ?私達のこと知ってたんだ!」
真柴「ああ、今回の〈ラブライブ!バディカップ〉優勝チームで、今現在で一番強いスクールバディチームだ!」
真柴はあのラブライブ!の会場に居た。当然、Aqoursの全員のファイトを観ていた。
曜「へ〜〜、そんな風に広まってるんだね!私達!」
梨子「一番強いスクールバディチーム………か〜〜……」
ダイヤ「そんな事より!今回、私達を招集したご用件はなんですの?」
果南「その男の子は?」
鞠莉「もしかして〜……、千歌っちのボーイフレンドだったりして〜〜?」
ルビィ「ピギィ!そうなの?千歌ちゃん?」
花丸「千歌ちゃん、大人ずら〜〜!」
梨子「そんな訳ないでしょ⁉︎」
曜「そうだよ!たとえそうでも、私達は認めないよ!」
曜ちゃんと梨子ちゃんが俺と鞠莉さんをジト目で見る………
鞠莉「オゥ!マリージョークよ!ジョーク!」
善子「全く………話が出来ないわ。」
ダイヤ「千歌さん、よもや殿方のファンとお話しさせる為だけにAqoursを揃えた訳ではありませんでしょ?何か大きな話があるのでは?」
千歌「そうだった!」
真柴「まずは自己紹介だな、俺は藤木真柴。」
梨子「真柴君は私達の事を知ってるから名乗らなくてもいいわよね?」
真柴「ああ、Aqoursのみんなの名前は知ってるよ。」
ダイヤ「では、お話しを聞かせてください。」
真柴「うん。順を追って話そう。まずは俺達の事からだな。」
真柴のデッキからグリス(SD化ではなく実際の姿、全高500mmくらいのサイズ)が出てくる。
真柴「こいつが俺のバディ、ヴァイオレット・グリスだ。」
グリス『よろしく。』
真柴「じゃあ、俺の事から話すよ。みんな信じられないと思うけど、実は………、俺は一度死んでいるんだ。」
9人「…………………………ええ⁉︎」
結構な間をおいてみんな一斉に驚く。多分、理解が追いつかなかったのだろう。と言っても死んで生き返ったなんて聞いたら、誰だってこういう反応するさ。
梨子「一度死んだなんて………」
曜「そ、そんなわけ………」
ルビィ「じゃ………、じゃあ真柴さんは………ゾンビ⁉︎ピギィィィ!」
ダイヤ「あり得ませんわ!」
まぁ、普通はこんな反応になるだろうな。
真柴「し、信じられないだろうけど事実だよ。俺は内浦を少し過ぎた道路で、対向車線を逆走して来た車と衝突して、両親はほぼ即死………俺は病院で死の淵を彷徨っていたんだ。」
果南「あ、私その事故知ってる。ニュースでやってたんだ。対向車線を逆走した車と走行中の車同士で衝突して、3人家族の内、両親はほぼ即死、息子さんは胸を強く打って心肺停止、意識不明の重態だって………」
真柴「ああ、それが俺だよ。」
Aqours「………………」
うん。こういう空気にはなるよな………
真柴「えっと………、俺は死の淵を彷徨ってる間、俺の魂はダークネスドラゴンワールドに居たんだ。」
曜「ダークネスドラゴンワールドに?」
真柴「ああ、そこで俺はグリスと出会ったんだ。」
グリス『うむ。最初は不思議だった。人間が何故、よりにもよって〈死龍島〉に居るのかが謎だった。』
善子「死龍島?何そのかっこいい名前の島⁉︎」
グリス『死龍島とは、〈冥府龍〉に殺された竜達が、一定確率で転生する、その名の通り、死んだ竜達が集まる島だ。無論、生きている者は立ち入る事は絶対にできない。……のだが………』
果南「その島に、真柴が居た。」
グリス『うむ。』
真柴「俺がグリスと出会った時、グリスは〈冥府龍〉の封印の為に遺跡に縛られていたんだ。そして俺は縛られていたグリスを解放した。それから色々あってバディを組んだ。」
ダイヤ「さっきから聞く〈冥府龍〉とは何ですの?」
グリス『本題はそれだ。〈冥府龍〉は、俺の仲間達を殺し………そして俺自身を殺した。だが今覚えているのはこれだけだ。』
梨子「どう言うこと?」
グリス「記憶が曖昧なのだ。俺も仲間達も確かに奴らに殺された。だが、それ以外の事はあまり覚えていない……」
善子「何よそれ?じゃあ具体的なことなんて何も分からないって事でしょ?」
グリス『すまぬ………』
善子「別に謝んなくても………」
曜「ん?でもちょっと待って?グリスはその………冥府龍だっけ?に殺されたんでしょ?そして、その冥府龍が封印されていた遺跡に縛られていた………」
真柴「ああ、そして俺が縛られていたグリスを解放した。」
梨子「それって、グリスを解放した事で、冥府龍の封印が解けるんじゃ………⁉︎」
千歌/ルビィ「ええ⁉︎」
真柴「そうなるな………、けど、あのまま縛られていたら、冥府龍の封印の維持にグリスの生命力が遺跡に吸収されて、グリスは2度死ぬところだったんだ。放ってはおけないからな。」
グリス『それに、冥府龍が復活するのも俺の目的の1つだ。』
鞠莉「ホワッツ?」
ダイヤ「どう言うことですの?」
グリス『俺の本来の目的は、冥府龍を全て倒し完全に消滅させる事だ。』
ダイヤ「封印のままではいけないんですの⁉︎」
グリス『封印はいつか解かれる。解ける日が来る。その時が来るまで世界は恐怖で縛られている。俺が望むのは、冥府龍が存在しない真に平和な世界だ。』
善子「だからって、その為に自分達で封印を解いたら本末転倒じゃない。」
グリス『分かっている!だからこそ、俺が責任を持って冥府龍を倒すのだ。』
果南「で、結局、冥府龍が復活したらどうなるの?」
グリス『それは………俺にもよく分からん。』
果南「えぇ………」
グリス『話を聞いてもらって悪いが、さっきも言った通り記憶が曖昧なのだ。だが、冥府龍達のやる事にロクな事はないということは分かる。奴らは、存在してはいけないのだ。』
千歌「あ、じゃあ空に開いてる黒い穴は?〈冥府龍〉と関係あるの?」
果南「空に穴?」
花丸「何ずら?それ?」
千歌「え……、みんな見えないの?」
梨子「私と曜ちゃんも見えるわよね?」
曜「うん。」
真柴「やっぱり、俺と千歌ちゃん達にしか見えないのか………」
グリス『本来なら、アレは俺と真柴にしか見えないはずなのだが………不思議だ………』
グリスにとっては千歌ちゃん達3人にも見えるって方が気がかりみたいだな。
鞠莉「う〜ん、真柴君だけじゃなく千歌っち達3人にだけ見えるって事は、もしかして………」
果南「ドラゴンフォースの影響………?」
ダイヤ「やはりそう思いますか。」
真柴「ドラゴンフォース?」
グリス『何だ?』
千歌「ドラゴンフォースはね、私と曜ちゃんと梨子ちゃんの3人にだけ使える力なんだ!」
曜「私達の心と一緒に成長するんだよ!」
真柴「へ〜〜」
ダイヤ「多分、ドラゴンフォースが使える3人だからこそ、真柴さんと同じものが見えるみたいですわね。」
真柴「なるほど………」
千歌「あ!そうだ。真柴君!私とファイトしない?」
真柴「え?千歌ちゃんと?」
千歌「うん!私、真柴君とファイトしてみたいんだ!」
梨子「諦めて、真柴君………千歌ちゃんファイトするとなると聞かないから。」
真柴「どうする、グリス」
グリス『俺は構わない。それに、ドラゴンフォースとやらを見てみたいからな。』
真柴「そうか、よし!ファイトしよう!」
千歌「やった〜〜!」
真柴とAqoursは全員は十千万の外に出る。
千歌「じゃあやるよ!真柴君!」
真柴「おう!」
オープンTHEフラッグ
今回も感想を是非‼︎
ロストWの確認されている能力………↓
ロストワールド
フラッグ?
◼️「ロストワールド」は最初のフラッグに選べず、全てのフラッグでデッキに2枚まで入れて使える。
◼️"ロスト化"相手のターン終了時、君のフラッグ1枚を選び、ゲージ2払ってよい、払ったら、手札のこのカードを選んだカードに重ね、君のデッキを全てファイトから取り除き、新たにロストデッキをシャッフルして置く。"ロスト化"はファイト中に1回だけ使える。
↑こう言った能力らしいですよ。
ロストデッキか〜〜、オラ、ワクワクすっぞ!
あと、グランブルーファンタジーとラブライブ!サンシャイン‼︎がコラボしてるそうなので、今日からグラブル始めます。