バディファイトLoveLive!サンシャイン!!   作:ヤギリ

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不死龍 vs 冥府龍 編
死んだ少年


9/30日…………俺、藤木 真柴 は死んだ………

 

 

救急車から1人の少年が、病院に運ばれた。

 

 

医師「患者の名前と容体は?」

 

ナース「藤木 真柴君、16才です。今、バイタルが急低下していて危険な状態です。」

 

医師「不味いな………早くオペ室に運んで!車の衝突事故か………、なら彼の両親は?」

 

ナース「残念ですが、すでに………」

 

医師「そうか………、井上先生と坂本先生を至急呼んで!真柴君の治療は私がする!」

 

ナース「はい!」

 

 

オペ室……

 

ピピピピピ……

 

医師「まだ、死ぬなよ………、生きたいと願うんだ………!」

 

 

ピピピピピピ----------

 

 

ナース「心肺停止!」

 

井上「電気ショック!早くしろ!」

 

坂本「悪いが、まだ彼を両親に合わせるわけにはいかない!」

 

医師「ああ!頑張れ、帰って来い!」

 

 

俺は、この光景を見ていた。あれが俺の肉体って事は、この光景を見ている俺は魂ってやつなのだろう。だが、医師達の声は聞こえない………

 

ん?なんだ………?

 

俺の後ろに、黒い穴のようなものが現れた………そしてそれは、俺を吸い込もうと、空気を吸引する。そして重さが存在しない俺は、その穴に吸い込まれてしまった。

 

 

真柴(魂)(うわぁぁぁぁぁぁぁ!)

 

ーーー

 

真柴「う……うん………痛え………あ、あれ?なんで痛みがあるんだ?俺は死んで………てか、どこだよ……ここ………」

 

 

俺が周りを見ると、紫色の空……、枯れた木々……、灰色の地面……そこはまるで………

 

 

真柴「地獄か………?え………何で?俺地獄に来る理由なんてないだろ………」

 

 

地獄に来た理由を考えていても仕方ない、進もう。

 

しばらく歩く………と。

 

 

真柴「何だ………これは………」

 

 

俺の目の前に、神殿のに彫られた壁に、鎖で繋がれたら紫の人型のドラゴンがいた。

 

 

真柴「ドラゴン………何で?」

 

 

と、俺の声に反応したのか、そのドラゴンの目が開いた

 

 

ドラゴン「人間………?なぜ、人間がここにいる?」

 

 

喋った………

 

 

真柴「そんなの俺が知りたい。ここはどこなんだ?」

 

ドラゴン「お前、ここが分からずにいたのか?」

 

真柴「ここは、地獄………なのか?」

 

ドラゴン「地獄………か、間違っては居ないな………だが、ここはダークネスドラゴンワールドだ。」

 

真柴「ダークネスドラゴンワールド………?バディファイトのか?」

 

ドラゴン「ああ。」

 

真柴「お前は何で鎖に繋がれてるんだ?」

 

ドラゴン「ん?まぁ、ちょっとな………ん?」

 

真柴「ん?」

 

 

ドラゴンが何かに気づき、真っ直ぐに前を見据える。俺もそれに吊られて前を見据える。

すると、3体くらいのドラゴンが歩いて向かって来る………

 

 

ドラゴンA「よう!気分はどうだよ?脱走野郎」

 

繋がれたドラゴン「最悪だな………毎日のようにお前を見てるとな。」

 

ドラゴンB「ふん、だったら俺達を見なくていいように、お目目を潰してやろうか?」

 

ドラゴンC「やめな、楽しみがなくなる。」

 

ドラゴンA「ん?そこに居る奴、人間じゃねーか?おいおいマジかよ、はははは……!」

 

真柴「何だ、こいつら………、仲間か?」

 

繋がれたドラゴン「冗談だろ?俺を縛り付けて笑ってるあいつらがか?」

 

真柴「だよな………」

 

繋がれたドラゴン「あいつら、俺が動けないのをいい事に、好き放題しやがる、まさに最悪な奴らだ………」

 

真柴「そうなのか………」

 

繋がれたドラゴン「おい人間、少し手を貸してくれ。」

 

真柴「え?」

 

繋がれたドラゴン「頼む人間、この鎖を外してくれ。」

 

真柴「はぁ?」

 

ドラゴンA「な⁉︎てめぇ、何言ってやがる!やめろよ、その鎖に触れるんじゃねえーー!」

 

繋がれたドラゴン「頼む人間、俺にはやらねばならない事がある!この鎖を解いてくれ!」

 

真柴「解けったって、どうすりゃいいんだ?こんなでかい鎖なんて………」

 

繋がれたドラゴン「ただ触れればいい。この鎖はダークネスドラゴンワールド以外の奴が触れれば引きちぎれる。」

 

ドラゴンA「やめろ人間!その鎖を解けば、大変な事になるぞ!」

 

繋がれたドラゴン「構わん、この鎖を解け。人間!」

 

ドラゴンA「解くんじゃない!人間!」

 

真柴「あーもう!人間人間うるさいんだよ!俺の名前は、藤木 真柴だ!」

 

 

そう叫んで、俺はその鎖をとっさに掴んだ!

すると鎖が錆つき、縛られていたドラゴンが錆びた鎖を引きちぎった!

 

 

ドラゴンA「くっ、なんて事しやがるんだ人間風情が!こうなったらお前らを生かす訳にはいかねぇ……!」

 

 

ドラゴンAがデッキを構える。

 

 

真柴「バディファイトのカード?」

 

繋がれていたドラゴン「恩に着るぜ、真柴………おい、ファイトできるか?」

 

真柴「できるけど、今デッキなんて持ってないぞ。」

 

繋がれていたドラゴン「大丈夫だ。俺のデッキを使え。」

 

真柴「いいのか?」

 

繋がれていたドラゴン「ああ、俺の名はヴァイオレット・グリスだ。よろしくな。真柴。」

 

真柴「おう。よろしくなグリス」

 

グリス「今から俺達はバディだ。肩慣らしに、あいつらを倒すぞ。」

 

真柴「まだよく状況は分かんねーけど、やってやる!」

 

ドラゴンA「ぶっ潰してやる………ファイトだ!」

 

 

 

真柴「紫炎を纏て、亡者の叫びを聴け!ルミナイズ!〈不死の竜団〉」

 

ドラゴンA「てめーらは危険だ、始末してやる!ルミナイズ!」

 

 

オープンTHEフラッグ

 

 

真柴「ダークネスドラゴンワールド」

◼️手札6/ゲージ/2/LP10

バディ:不死龍王 ヴァイオレット・グリス

 

ドラゴンA「ダークネスドラゴンワールド」

◼️手札6/ゲージ2/LP10

バディ:暗黒の牙竜 ダークファングラー・ドラゴン

 

 

ドラゴンA「俺のターン、ドロー、チャージ&ドロー!」

◼️手札6→7/ゲージ2→3

 

ドラゴンA「まずは、センターに〈ブラックドラゴン"ディバイデス"〉をコール!」

◼️手札7→6

 

 

ブラックドラゴン"ディバイデス"

サイズ2/攻6000/防2000/打撃3

 

 

ドラゴンA「バトル!ディバイデスで攻撃!打撃3!」

 

真柴「ぐぅ…!」LP10→7

 

ドラゴンA「ターンエンドだ。」

◼️手札6/ゲージ3/LP10

 

 

真柴「いきなり3ダメージか、やるな………けど、ファイトに負ける気は無い!俺のターン!」

 

 




今回も感想を是非‼︎

新章 『不死龍』編 開始‼︎

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