バディファイトLoveLive!サンシャイン!!   作:ヤギリ

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開け放たれた扉

煉獄バディカップ 決勝戦

 

穂乃果 vs 千歌は、穂乃果が勝利した。敗北した千歌は、青い炎のようなオーラに包まれて消えしまった………

 

そして、煉獄バディカップは、穂乃果の優勝で幕を閉じた………

 

ーーー

 

ヒビノ「おめでとうございます。高坂穂乃果さん。」

 

穂乃果「私は優勝しました。みんなを返してください!」

 

ヒビノ「いいでしょう。ではこちらへ………」

 

 

穂乃果はヒビノに案内されて、会場の奥にある遺跡に通される。

そこには、いかにも古代的な巨大な扉があった。

 

 

穂乃果「………⁉︎」

 

 

穂乃果は驚愕した。その遺跡扉の周りの石板には、この大会で消えたファイター全員の姿が彫り込まれていた。

 

 

穂乃果「これって………」

 

ヒビノ「ええ、この大会で消えた参加者達です。この石板に肉体が、扉の中に魂が封じられています。」

 

穂乃果「どうすれば……みんなを助けられるの?」

 

ヒビノ「あなたのバディで、この扉を破壊してください。」

 

穂乃果「え?」

 

ヒビノ「大丈夫です。この遺跡では、バディシステムが無くともモンスターを具現化できますので。」

 

穂乃果「聞いた?ドラム」

 

 

穂乃果のデッキからドラムが現れる。

 

 

ドラム『おう。聞いてたぜ!あの扉を壊せばいいんだろ?』

 

穂乃果「うん。」

 

ドラム『なら、一緒に壊そうぜ?』

 

穂乃果「うん、角王フォース 解放‼︎」

 

 

穂乃果はドラムと同じ鎧を纏い、ドラムの角を模した額当てをつける。右手には、ドラムと同じ太刀を持つ

 

 

穂乃果「行くよ。ドラム!」

 

ドラム「おう!」

 

 

穂乃果とドラムは同時に扉を斬りつける!

だが、扉は傷付いただけで破壊されない……

 

 

ドラム『チッ!硬えな………』

 

穂乃果「手………痺れた………」

 

ヒビノ「どうしました?その程度では、傷はついても破壊はできませんよ?………皆を助けたいのだろう?」

 

ドラム『…どうする、穂乃果………』

 

穂乃果「諦めないよ。もう一度……!」

 

ドラム『おう!』

 

 

穂乃果とドラムは何度も扉に斬りかかる!

何度、扉に弾かれても、何度、手が痺れても、何度も何度も、扉を斬りつける!だが傷は付くがなかなか破壊できない………

 

 

ヒビノ(ふむ………、やはり一筋縄ではいかないか………)

 

ドラム『はぁ………はぁ………、くそっ、ビクともしねー』

 

穂乃果「ダメだよ、これじゃ………みんなを助けるって、託されたんだ!まだまだ諦めないよ!」

 

ドラム『ああ!』

 

穂乃果「ドラムをカイザードラムに進化!」

 

 

ドラムはカイザードラムへと進化する。カイザードラムで実体化するのは初めてだ。

 

そして穂乃果のデッキからもう1体のモンスターが現れる。

 

 

『穂乃果、ドラム、俺も手を貸そう。』

 

穂乃果「ジード!」

 

ドラム『助かるぜ!』

 

穂乃果「じゃあ、3人で行くよ!」

 

ドラム『ああ!』

 

ジード『おう!』

 

 

穂乃果、ドラム、ジードは渾身の力を込めて一斉に扉に攻撃する!

 

 

穂乃果「はあぁぁぁぁぁぁあ!!」

 

ドラム『うおぉぉぉぉぉぉお!!』

 

ジード『おらぁぁぁぁぁぁあ!!』

 

 

遺跡全体に衝撃が走り、扉にヒビが入る。だがまだ壊れる気配はない………だが、攻撃の手は止めない、緩めない………!扉を破壊する為に突貫を続ける!

 

 

ジード『まだまだぁぁぁぁ‼︎ぶっ壊れやがれぇぇぇぇ!!』

 

ドラム『うぉぉぉぉ‼︎壊れちまえぇぇぇぇぇぇぇぇ‼︎』

 

 

穂乃果「お願い………、お願いだから…………!壊れてよぉぉぉぉぉぉぉーーーーーー!!」

 

 

3人の攻撃の勢いがさらに増す!そして、扉のヒビが大きくなり扉全体に広がっていく………!

 

 

扉 ピシ……! ピシピシ………!

 

 

そして………瞬間………!

 

 

扉 バキ………!ドゴォォォォォォォォォォォォォォンン!!!

 

 

ヒビノ「おお………!」

 

 

穂乃果「はぁ…はぁ…、や、やった……?」

 

 

破壊された扉の奥から、無数の青い光が溢れ出し、それぞれの石板に吸収される。そして石板から消えたみんなが出てくる………

 

 

千歌「ん、んん…………は!ここは………?みんなは⁉︎」

 

梨子/曜「千歌ちゃん!」

 

千歌「梨子ちゃん!曜ちゃん!みんなも!」

 

曜「千歌ちゃん、勝ったんだね。」

 

千歌「ううん………実は、決勝戦で負けちゃったんだ……穂乃果さんに………ごめんね。曜ちゃん………みんな………」

 

梨子「どうして謝るの?千歌ちゃん。」

 

果南「何にせよ、私達はみんな助かった。それだけで良いんじゃない?」

 

ダイヤ「そうですわね。こうしてルビィを抱きしめられる。それだけでも、今は幸せです。」ギュ--!

 

ルビィ「お、お姉ちゃん……!」

 

鞠莉「ふふふ、ダイヤは生粋のお姉ちゃんね!」

 

花丸「ルビィちゃんも嬉しそうずら!」

 

善子「そうね………。」

 

 

聖良「理亞!」ギュ!

 

理亞「お、お姉さま……!」

 

聖良「良かった………良かった………」

 

理亞「お姉さま………!」

 

 

絵里「サツキ!」ギュ--!

 

サツキ「絵里ちゃん!良かった………」ギュ--!

 

絵里「助かったのね、私達………」

 

サツキ「ああ。」

 

希「絵里ち、サツキ君!」

 

絵里「希!無事だったのね!」

 

希「2人もね!」

 

 

凛「かよちん!にこちゃん!」

 

花陽「凛ちゃん!良かった〜〜」

 

にこ「まったく、酷い目にあったわ………」

 

真姫「本当にね。でも、みんな無事で良かったわ。」

 

 

復活したみんなは互いの無事を確認し、喜び合う。

 

 

海未「穂乃果!」

 

ことり「穂乃果ちゃん!」

 

穂乃果「海未ちゃん……、ことりちゃんも…………無事で、良かっ………」ドサッ!

 

海未「穂乃果ーーー!!」

 

ことり「穂乃果ちゃん!!」

 

 

穂乃果は、海未とことりと再会した途端に倒れてしまった!

 

 

千歌「穂乃果さん!!!」

 

絵里「穂乃果!!」

 

サツキ「穂乃果ちゃん!」

 

 

ヒビノ「穂乃果さんが倒れてしまうのも無理はない。あなた方を開放する為に、全ての力を使い果たしてしまったよっだからな。」

 

千歌「そんな……穂乃果さん……!」

 

サツキ「ヒビノぉ!」

 

ヒビノ「そして、彼女が遺跡の扉を破壊してくれたおかげで、『煉獄の王』も復活を果たしたようだ。」

 

 

破壊された扉の奥から、青い炎のような鎧を着た黒い竜人型のモンスターが現れる。

 

 

ヒビノ「煉獄王!」

 

煉獄王『………………』

 

 

サツキ「あれが、煉獄王………?」

 

 

ヒビノ「煉獄王よ、我が眼を見よ。私こそが、貴殿を復活させた者、貴殿のバディたる者です。」

 

煉獄王『我のバディたる者だと?』

 

ヒビノ「はい。」

 

煉獄王「……確かに、それは煉獄の眼か……、………ふん!」ドスッ

 

ヒビノ「……ぐはっ‼︎」

 

 

煉獄王は持っていた刀で、ヒビノの腹部を貫く………!

 

 

全員「⁉︎」

 

ヒビノ「………煉獄………王……?な、なぜ………?」

 

煉獄王『うろたえるな、我を目覚めさせた事は感謝しよう。だから礼だ、我が力の一部を貴様に与え、我がその身体を使ってやろうではないか。安心せよ、自我は残しておいてやる。』

 

 

煉獄王は貫いた刀を伝い、ヒビノに力を流し込む………

 

 

ヒビノ「ぐっ………うぉぉぉぉ………ぉぉぉぉぉぉぉ‼︎」

 

煉獄王『ふふふふふ………』ズシャ!

 

 

煉獄王は刺した刀を思い切り引き抜く………

 

 

ヒビノ「ぐぅぅ………!き、傷が……無い………ふふふ、ははははははは!これが、煉獄王の力………!」

 

煉獄王『満足したか?ならば、我を目覚めさせた目的を答えよ。』

 

ヒビノ「煉獄王、私達、煉獄の一族は愚かなる者達の手で絶滅を迎えた。私の望みは煉獄一族の復興、そして、愚かなる政府に、戦争と復讐を!」

 

煉獄王『良かろう。』

 

サツキ「待て!そんな事を、僕達がさせると思うか⁉︎」

 

ヒビノ「そうだったな、君達が居たか。」

 

絵里「私達に、あれだけの事をして、許されると思っているの⁉︎」

 

炎斬「てめぇ、今の自分の立場を見てみるんだな………、今度はてめぇが消える番だ!」

 

煉獄王『ふむ、良い闘志を感じるな、どれ、肩慣らしに相手をしてやる。』

 

ヒビノ「ええ………、あの方々には、再び贄となってもらいましょうか………。」

 

サツキ「決まりだな………、なら僕が………!」

 

穂乃果「………………」

 

千歌(穂乃果さん………、私達を助ける為に、本当は、誰よりも辛かったはずなんだ………ならここは………)

 

千歌「私が相手だよ!」

 

サツキ「千歌ちゃん⁉︎」

 

曜/梨子「千歌ちゃん!」

 

千歌「ごめんなさい。サツキさん、けど、私も、穂乃果さんの次だけど………、最後にみんなに託されたから。煉獄王を倒して、私がみんなを助ける!」

 

サツキ「千歌ちゃん………、分かった………今さら、無理に君を止めないよ。」

 

千歌「ありがとうございます!」

 

 

千歌は、ヒビノの前に立ちはだかる。

 

 

千歌「煉獄バディカップは、まだ終わっていませんよ!ヒビノさん!私があなたに勝って、本当の最後です!」

 

ヒビノ「くっふふふふふ………、ははははははは!良いでしょう。煉獄バディカップ 最終エクストラ・ファイトを始めましょう!」

 

 

煉獄バディカップ

 

最終エクストラファイト:千歌 vs ヒビノ

 

オープンTHEフラッグ

 




今回も感想を是非‼︎

次回 ラストバトル!

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