バディファイトLoveLive!サンシャイン!!   作:ヤギリ

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運命の瞬間……

全日本のスクールバディチームが集うバディファイトの甲子園『ラブライブ!バディカップ』短いようで長かった大大会で、いくつもの熾烈なファイトが繰り広げられた。Aqoursもその渦中でいくつものファイトを繰り広げ、そして……、

Aqoursは遂に、ラブライブ!バディカップを優勝した。

 

ーーー

 

ラブライブ!バディカップ が終わって2日後………

Aqoursは部室に集まっていた。そう、ラブライブ!バディカップが終わっても、Aqoursの戦いはまだ終わっていないのだ。

 

 

部室

 

Aqoursは部室のノートパソコンに注目していた………のだが……

 

 

ダイヤ「…………」

 

 

千歌「よーし!ドラゴンフォース"紅蓮の型"で攻撃!」

 

果南「うわー!負けた。」

 

 

ダイヤ「………〜〜!」

 

 

ルビィ 「凄い、2人抜きだよ!」

 

曜「じゃあ次は私が相手だ〜!」

 

千歌「望むところだよ!」

 

 

ダイヤ「みなさん!何を遊んでいるのですか!今がどう言う状況か分かっていますの⁉︎」

 

梨子「そうよ、千歌ちゃん、曜ちゃん!」

 

千歌「だって〜、じっとしてるの退屈なんだもん。」

 

ダイヤ「退屈とは何ですか!今は一番大事な時なのですよ!」

 

鞠莉「まあまあ、ダイヤ、果南も千歌っちも、あまり大人しくできないタイプだから……」

 

ダイヤ「鞠莉さん!全くもう、私達がどうして今、部室に集まっているのか、分かってますの?もう少しで入学希望期限が終了に迫って来ているのです。私達は裏女の代表として、見守らねばならないのですよ!」

 

ルビィ 「お、お姉ちゃん……落ち着いて……」

 

ダイヤ「………千歌さん、私達は確かにラブライブ!優勝を果たしました。ですが、そのラブライブ!優勝も、入学希望者数を集める為の手段に過ぎません。」

 

梨子「後は、私達の頑張りがどれだけの人の心を動かしたか……ですよね。」

 

ダイヤ「その通りです。私達の戦いは、まだ終わっていないのです。」

 

千歌「わ、分かりました。」

 

曜「それでダイヤさん、今何人くらい集まってるの?」

 

ダイヤ「ああ、今はですね………」

 

鞠莉「ふふふ、今は91人集まってるわよ!」

 

善子「91人……」

 

花丸「2時間くらい前は85人だったずら。」

 

曜「この調子なら100人もすぐだね!」

 

ダイヤ「残念ですが、そう悠長にはしていられないかも知れませんわ。」

 

果南「どう言う事?」

 

鞠莉「まるも言った通り、2時間くらい前までは85人だった。でも、逆に考えると……」

 

ダイヤ「2時間もかけて入学希望者数が6人しか増えていない、と言う事です。そして締め切りは今日の24時……、そして今はもう21時です。このペースだと、あと3時間で残り9人は厳しいかも知れません。」

 

善子「そんな⁉︎」

 

梨子「私達の頑張り、伝わってないのかな………」

 

千歌「そんな事ない!絶対に、みんな応えてくれるよ、私達は残りの9人を信じて待とう。」

 

曜「そうだね。」

 

千歌「うん。だから待ってる間ファイトしよう!」

 

ダイヤ「は〜……全く千歌さんは……」

 

果南「まあまあ、ダイヤ、焦っても仕方ないよ。」

 

 

Aqoursは入学希望者数を管理する為に、2日くらい学校に泊まり込んでいた。

 

 

それから、しばらくして……23時54分頃……

 

 

千歌「ドラゴンフォースで攻撃!」

 

ダイヤ「………私の負けですわ……」

 

 

ピコン!

 

 

鞠莉「‼︎ みんな、見て!」

 

千歌「どうしたの?鞠莉ちゃん。」

 

 

千歌達はパソコンの画面を見る。

 

入学希望者数 97人

 

 

曜「97人だ!」

 

ルビィ 「後3人だ!」

 

ダイヤ「いよいよ、画面から離れられなくなりましたね。」

 

 

ピコン!

入学希望者数 98人

 

 

花丸「1人増えたずら!」

 

果南「後2人だね。」

 

ダイヤ「この調子ならば……!」

 

 

23時55分……

ピコン!

入学希望者数 99人

 

 

善子「ちょっと!イケるんじゃない⁉︎」

 

梨子「そうだね!」

 

鞠莉「イェ〜ス‼︎」

 

 

23時57分………

 

千歌「………」

 

曜「………」

 

ルビィ 「………」

 

 

23時58分………

 

花丸「………」

 

果南「………」

 

ダイヤ「………」

 

 

23時59分………

 

ルビィ 「………」

 

曜「………」

 

千歌「……あ、あれ?増えない……」

 

 

23時59分40秒……

 

果南「ちょっと、まずいね……」

 

鞠莉「ええ……」

.

ダイヤ「このままでは……」

 

 

23時59分20秒……

 

善子「時間、もう少ないわよ⁉︎」

 

花丸「早く増えて欲しいずら……」

 

ルビィ 「だめ……誰か……」

 

 

23時59分10秒……9……8……

 

曜「お願い……」

 

梨子「後1人……来て!」

 

 

23時59分7秒……6……5……

 

果南「来て……」

 

鞠莉「来て……」

 

ダイヤ「来てください……」

 

 

23時59分4秒……3……2……

 

善子「来て!」

 

花丸「来るずら!」

 

ルビィ 「来て…!」

 

 

23時59分1秒………0ピコン!!

 

9人「……⁉︎」

 

梨子「……………そんな………」

 

曜「募集、終わっちゃった………」

 

千歌「……………‼︎」

 

 

その次の日、浦の星女学院の緊急朝礼集会が行われた。

 

 

鞠莉「みなさん、おはようございます。今回、朝礼集会を開いたのは他でもありません。浦の星女学院のこれからの事です。皆さんの知っている通り、私達Aqoursはラブライブ!に優勝し、栄光と輝きを得ました。ですが、ラブライブ!に出たのも、浦の星女学院の入学希望者数を増やす為の手段に過ぎませんでした。そして昨日の24時に、浦の星女学院の入学希望者の募集期間が終わり、その結果を伝えたくて、この朝礼集会を開きました。みんな〜、準備して!」

 

 

鞠莉の号令を受けて、Aqoursはパソコンと映写機を接続する。

 

 

鞠莉「それでは伝えます。この度、浦の星女学院の廃校が…………」

 

 

ザワ ザワ…

ザワ ザワ…

 

 

同時にパソコンの画面がモニターに映される。

その時、浦女の生徒が全員驚愕した………

 

 

 

 

 

浦の星女学院 入学希望者数………100人

 

 

 

 

 

鞠莉「………………取り消しになりました‼︎」

 

 

一瞬の沈黙の後………

 

 

ワァァァァァァァアア!!!

ワアァァァァァァァア!!!

ヤッタ-----!!

ヤッタァァァァァァ!!

 

 

歓喜喝采、浦の星女学院の存続決定に学院内が歓喜喝采に包まれた!

この結果は沼津や内浦の全てに市内放送でも伝えられた。

 

 

Aqoursは遂に、抗う事も、覆す事もできない決められた運命に、打ち勝ったのだ。

 

こうして、運命とAqoursの戦いは全て、Aqoursの完全勝利に終わったのだ!

 

 

曜/梨子「千歌ちゃん。」

 

千歌「曜ちゃん、梨子ちゃん、やったね。私達勝ったんだ。運命に……」

 

 

善子「この堕天使ヨハネの魔力が、愚かなる運命を覆す力をAqoursにもたらしたのです!」

 

花丸「ほんとに、ヨハネ様々ずら!」

 

ルビィ 「うん!そうだね!」

 

善子「いつもみたいにツッコミなさいよ……」

 

 

ダイヤ「全く、大した結果ですわ。」

 

果南「やり遂げたんだよね、私達……」

 

鞠莉「みんな、ありがとう。この浦の星女学院を救ってくれて、みんなのおかげで、この学校の歴史は守られた。そして、これからも、新たな歴史を刻んでいけるわ。」

 

果南「鞠莉だってAqoursだよ。」

 

ダイヤ「そうです。むしろ鞠莉さんが居なかったら、この結果はありませんでしたわ。」

 

鞠莉「え?」

 

千歌「私達、知ってたしたよ。鞠莉ちゃんは見えない所で1番努力していたって、鞠莉ちゃんが頑張ってくれたから、この結果が生まれたんだよ。私達の方が鞠莉さんにお礼を言いたい。ありがとう、鞠莉ちゃん。」

 

鞠莉「………千歌っち……、みんな……ウゥ……やっぱり、お礼を言うのは、私の方よ……。ありがとう。みんなのこと大好きよ!」

 

 

千歌「よーし!ラブライブ!も優勝して、学校も救った!だけど、私達Aqoursは、まだまだ止まらないし、まだまだ終わらない!行こう、みんな!夢を叶えた先にある、新しい輝きを目指して!」

 

 

 

私達……もっと輝きたい‼︎

 

 

ラブライブ!バディカップ 編 ーー完ーー




今回で、正真正銘
『ラブライブ!バディカップ 編 』
これにて全て終わりです。

みなさん、今まで応援ありがとうございました。
そして、これからも応援して頂けると幸いです。

今回も感想を是非‼︎

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