バディファイトLoveLive!サンシャイン!!   作:ヤギリ

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和解

ラブライブ!決勝戦

 

大将戦:千歌 vs メア

 

 

千歌

◼️手札3/ゲージ5/LP2

 

レフト:無し

ライト:無し

センター:無し

アイテム:ドラゴンフォース"真紅の兆し"

 

ーーー

 

メア

◼️手札6/ゲージ3/LP13

 

レフト:無し

ライト:無し

センター:無し

【変身】:黒天の終焉魔竜女帝 メア

 

ーーー

 

千歌のスタートフェイズ………

 

 

千歌「私のターン、ドロー!チャージ&…………」

◼️ゲージ5→6

 

千歌(これが千歌のラストターン………この1枚に、私達の今までを、そしてこれからを……全てを賭ける!)

 

 

その時、千歌のデッキと手札が紅く輝く。そして、曜と梨子のカードもそれぞれ輝く!

 

ーーー

 

曜「私達のドラゴンフォースが……!」

 

梨子「千歌ちゃんのドラゴンフォースと共鳴してるんだわ!」

 

ーーー

 

 

千歌「………ドローー‼︎」

◼️手札3→4

 

 

そのドローは紅一閃、空を切る……!

 

 

千歌「ライトに〈神速のバルドラゴン〉をコール!」

◼️手札4→3

 

 

神速のバルドラゴン

サイズ2/攻6000/防3000/打撃2/【移動】

 

 

千歌「ゲージ2払い、バルドラゴンを進化!太陽よ!眩き輝きで世界を照らせ!〈超太陽竜 バルソレイユ〉」

◼️手札3→2/ゲージ6→4

 

 

超太陽竜バルソレイユ

サイズ3/攻7000/防7000/打撃2→3/【2回攻撃【ソウルガード】

 

 

バルソレイユ『千歌、よくぞここまで成長してくれた。今こそ、新たなるお前の力を解放するんだ。』

 

千歌「うん!ゲージ3払い、私のライフが6以下で、場にバルソレイユがいれば。〈ドラゴンフォース"紅蓮の型"〉解放‼︎」

◼️手札2→1/ゲージ4→1

 

 

ドラゴンフォース"紅蓮の型"

太陽竜

攻6000/打撃1

〈解放条件‼︎〉〔君のライフが6以下で、場にカード名に「バルドラゴン」か「バルソレイユ」がいる。〕

◼️【装備コスト】ゲージ3払う。

◼️【起動】君の場の『太陽竜』のモンスター1枚をこのカードのソウルに入れる。この能力はファイト中に1回使える。

◼️このカードは場を離れるまで、ソウルにあるモンスターの攻撃力と打撃力をこのカードに加えて、そのモンスターの能力を全て得る。さらに、君はこのカードのソウルにある同名のモンスターをコールできない。

◼️このカードが相手にダメージを与えた時、君のライフ1払って、このカードをスタンドする。

◼️このカードは破壊されず、手札に戻せず、能力を無効化されない。

【貫通】

 

 

千歌は紅蓮のオーラを纏い、背中に双翼を得る。そして千歌の周りに少し動く度に紅い粒子が煌めいて舞っている。

 

 

メア「⁉︎」

 

ーーー

 

曜「千歌ちゃんも新しいドラゴンフォースを!」

 

梨子「綺麗な翼……」

 

聖良「千歌さん、あなたの新たなる力を見せてもらいます。」

 

ーーー

 

千歌「ドラゴンフォースの能力で、バルソレイユをドラゴンフォースにソウルイン!そして、ドラゴンフォースはソウルのバルソレイユの攻撃力と打撃力の数値を加えて、バルソレイユの能力を全て得る!」

 

 

バルソレイユがドラゴンフォースのソウルに入り、千歌はバルソレイユの幻影と重なる。そして、千歌の周りにバルソレイユのブレードビットが浮いている。

 

 

ドラゴンフォース"紅蓮の型" ソウル0→1

◼️攻6000→13000

◼️打撃1→3

 

 

メア「そんな⁉︎」

 

千歌「バルソレイユの能力は自身にソウルがある限り、打撃力+1!」

 

 

ドラゴンフォース

◼️打撃3→4

 

ーーー

 

ダイヤ「しかも、ドラゴンフォースは破壊されず、手札にも戻らない。つまり、バルソレイユが半永久的に場に残り続けると言う事ですわ。」

 

果南「凄い能力……!」

 

ーーー

 

千歌「メアちゃんの意識の中に入りたい。できる?」

 

バルソレイユ『分かった。意識を集中させるんだ。』

 

 

千歌は目を瞑り、意識をメアに集中する。するとドラゴンフォースは紅い輝きを放つ!

 

ーーー

 

メアの意識

 

 

千歌が目を開けた時、黒い空間にいた。そう、決勝戦の前日に夢で見た空間、そして千歌が振り向くと、夢と同じ、鎖に繋がれたメアと背後にアジダハーカの幻影があった。

 

 

千歌「来たよ。メアちゃん……」

 

メア「千歌ちゃん……、響いていたよ、千歌ちゃんの言葉……」

 

千歌「じゃあ、一緒に戻ろう。」

 

メア「………」

 

千歌「どうしたの?」

 

メア「私……また、強い力を求めちゃうよ……そしたら、また……」

 

千歌「私は別に、メアちゃんの力を否定してる訳じゃないよ、ただ、メアちゃんには、自分が信じる、本当の意味で楽しいファイトをして欲しいだけだよ。」

 

メア「え?」

 

千歌「メアちゃんは、自分が信じるファイトをすれば良いんだよ。」

 

メア「自分が、信じるファイト……、でも……私はまた………」

 

千歌「あ〜!もう!ここまで言って分かんないかなぁ〜!メアちゃん、私の言葉覚えてるでしょ!バディファイトは?」

 

メア「………楽しんだ者勝ち……」

 

千歌「そう!ファイトを楽しむのに、力の差なんて関係ない。だってバディファイトは、勝っても負けても…‥‥」

 

メア「…そのファイトを楽しんだ方が強い………」

 

千歌「そうだよ!」

 

メア「私、穂乃果さんのように、笑顔でファイトしても……良いの?」

 

千歌「当たり前だよ!」

 

メア「私の笑顔ファイト……"気持ち悪い"って言われない?」

 

千歌「ふふふ…、そんな事、誰が言うの?」

 

メア「………」

 

千歌「私達は、メアちゃんのファイトを否定したりはしないよ。もう、"力の鎖"に縛られる必要も無い。だから、おいで!メアちゃん!」

 

 

千歌が手を差し伸べる。その時、千歌の背後にAqoursのみんなや元μ'sのみんな、ラブライブ!に参加したチーム達、今試合を観ている全ての人達が映る。

 

そしてメアは、その手を取ろうとするが………

 

 

『耳を貸すな、メアよ……』

 

メア「アジダハーカ……」

 

アジダハーカ『行けば、また後悔するぞ……』

 

バルソレイユ『アジダハーカ……お前……!』

 

千歌「待って、バルソレイユ!」

 

バルソレイユ「千歌……」

 

千歌「アジダハーカ……、メアちゃんはもう大丈夫、自分のファイトを否定したりしないよ。」

 

アジダハーカ『何故分かる、何が分かる!この娘は自ら力を求めた、我は望みを叶えただけだ!』

 

千歌「うん、分かってるよ。」

 

アジダハーカ『分かってなどおらぬ!我の支配を外れれば、メアはまた力に惑うだけだ!』

 

バルソレイユ『いい加減にしろ、アジダハーカ!俺とお前は、元は1つの太陽から生み出された存在だ。ならば分かるだろう!やり方は違えど、俺とお前が求めるモノは同じだ。』

 

千歌「アジダハーカ……、あなたは言ったよね?メアちゃんの「望みを叶えただけだ」って、もしかしてあなたは、メアちゃんを………」

 

アジダハーカ『………それ以上は言うな……我はただ、メアを哀れに思った、それだけだ。我はメアの弱さに付け入れ支配したに過ぎぬ!』

 

バルソレイユ『アジダハーカ!』

 

アジダハーカ『貴様は愚かだバルソレイユ……、今ここで、我らの因縁にケリをつけようぞ!』

 

バルソレイユ『望むところだ……』

 

千歌「2人ともやめて!今は2人の因縁なんて関係無いでしょ!」

 

アジダハーカ/バルソレイユ『⁉︎』

 

千歌「千歌は本気で怒ってるよ!」

 

アジダハーカ『………バルソレイユ……貴様は、厄介なバディを得たな。』

 

バルソレイユ『ふっ……全くだ。まさか、人間に説教されるとは……』

 

 

 

千歌「おいで、メアちゃん……、一緒に戻ろう。」

 

メア「千歌ちゃん……うん!」

 

アジダハーカ『メア……』

 

メア「ありがとう。アジダハーカ……、私はずっとバディファイトが弱かった、だけど、アジダハーカのおかげで、私はファイトに勝った時の喜びを感じられて、嬉しかった。できれば、これからもアジダハーカとバディでいたい。」

 

アジダハーカ「………良いのか?我はまた、お前を力で縛るかもしれないぞ?」

 

メア「私はもう縛られないよ……。だって……私はもう、これ以上の力は求めない。本当の強さを知ったから!心の強さに、限界なんて無い、バディファイトは、全力で楽しんだ方が強い。だよね?千歌ちゃん。」

 

千歌「うん!」

 

アジダハーカ『心に限界は無い………か、フハハハハハハハハハハ‼︎さすがに参った……、兄弟喧嘩は我の負けだな……バルソレイユ……』

 

バルソレイユ『いや、俺も本当のお前を分かっていなかった。兄弟喧嘩は引き分けだ……永遠にな。』

 

アジダハーカ『我とお前の決着は、この娘達に託すとしよう……』

 

バルソレイユ『そうだな……、いったん、俺達の兄弟喧嘩は終わりだな。』

 

アジダハーカ『我とバルソレイユが求めたモノ……、それは、我らの力に屈しないバディだ……、メアは今やっと我が望む本当のバディとなったのだ……。』

 

 

バルソレイユとアジダハーカは、永き因縁を捨て、ついに和解を果たした。

 

そして、メアを縛っていた鎖は完全に消え、メアは千歌が差し伸べた手を取る。その時、黒い空間が紅い光に包まれる。

 

一瞬、紅い光が収まり、千歌は目を覚ます。

 

 

ーーー

 

花丸「今の光は何だったずら?」

 

善子「さあ、千歌は大丈夫かしら?」

 

ルビィ 「眩しかった……」

 

ーーー

 

千歌「メアちゃん……、今のメアちゃんは、元の意識?」

 

メア「千歌ちゃん、うん!私はもうアジダハーカに支配された意識じゃない、ううん、紛れもなく、アレも私の意識の一部だったんだ。だから、今の私は、本当のメアだよ!」

 

千歌「よかった………、さあ、ファイトを再開しよう!」

 

メア「………うん!」

 

 

千歌

◼️手札1/ゲージ1/LP2

◼️ドラゴンフォース"紅蓮の型"/攻13000/打撃4/ソウル1(超太陽竜 バルソレイユ)

 

 

メア

◼️手札6/ゲージ3/LP13

◼️黒天の終焉魔竜女帝 メア

 

 




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