バディファイトLoveLive!サンシャイン!!   作:ヤギリ

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メアとアジ・ダハーカ

仕界「決まった〜〜‼︎ラブライブ!準決勝、Aqours vs トライアル 大将戦!激しいファイトの末、高海千歌選手!ライフ7を残して大逆転勝利〜〜!よって、ラブライブ!決勝進出はーーー!」

 

 

Aqours:0→7pt

 

トライアル:5pt

 

 

仕界「チーム……Aqours〜〜〜〜‼︎」

 

 

ウォォォォォォォォ!!

 

ワァァァァァァァァァ!!

 

 

千歌「ーーーーーーーーーー‼︎」

 

ーーー

 

曜/梨子「千歌ちゃんが勝ったーーー‼︎」

 

ダイヤ「さすが千歌さんですわーーー‼︎」

 

果南「ライフも6以上残して勝ったね!」

 

鞠莉「さすが、Aqoursのリーダーね!」

 

花丸/ルビィ/善子「やったーーーーーー‼︎」

 

ーーー

 

特別シード枠席

 

 

聖良「さすが千歌さんですね。」

 

琴奈「期待通りの結果ですわね。」

 

 

???(なるほど……、太陽の化身に選ばれただけはある……か。)

 

メア(決勝が楽しみね?アジ・ダハーカ……)

 

アジダハーカ(うむ……、決戦が楽しみだ、我が宿敵……バルソレイユよ……)

 

ーーー

 

千歌「………⁉︎」

 

 

千歌は何かの気を感じる。

 

 

千歌(気のせい……?)

 

ーーー

 

仕界「本日はここまでとなります!ラブライブ!バディカップ 決戦戦は、明日開催致します。皆さま、明日に備えて充分に身体を休めてください!今日の所は、アディオス‼︎」

 

 

こうして、ラブライブ!本戦の準決勝までが終了した。

 

ーーー

 

Aqoursが会場を後にして、ホテルに戻ろうとすると………

 

 

???「千歌ちゃん!」

 

千歌「はい?……あ、メアちゃん!」

 

メア「決戦戦進出、おめでとう。」

 

千歌「ありがとう。」

 

 

メアは手を千歌に差し出した。

 

 

メア「明日の決勝戦、お互いに楽しもう?」

 

千歌「うん!」

 

 

千歌は差し出されたメアの手を握る。

 

 

千歌「……⁉︎」

 

 

千歌が握手した時、メアの背後に三ツ首の竜の姿が見えた。

そして咄嗟に手を離す。

 

 

千歌「あ、ごめんなさい!」

 

メア「ふふふ、分かってるよ。明日は敵同士だからね。」

 

千歌「あ、そう言う意味じゃ……!」

 

 

メアは千歌の耳元で……

 

 

メア「感じたんでしょう?アジ・ダハーカの邪気を………」

 

千歌「⁉︎」

 

メア「私も感じたよ?バルソレイユの聖気を………」

 

千歌「バルソレイユの………?」

 

 

メアは千歌の耳元から離れた。

 

 

メア「ごめんね。準決勝で疲れてるのに、引き止めちゃって。」

 

千歌「う、ううん、いいよ。」

 

メア「Aqoursのみんなも、明日の決勝戦でね!じゃあね〜!」

 

 

メアは去って行った。

 

 

鞠莉「ハイテンションなハッピーガールね!」

 

梨子「なんか、本当に違うね?最初見た時と……」

 

曜「うん、あの子が本当に聖良さんと琴奈さんを倒したなんて思えないね。」

 

ダイヤ「人は見た目ではない、と言う事ですわね。」

 

果南「……? 千歌、どうしたの?」

 

千歌「……ううん、何でもないよ!みんな、早くホテルに戻ろう!千歌はお腹空いたよ〜!」

 

花丸「まるもお腹空いたずら〜!」

 

善子「あんたは普段からでしょ!」

 

ルビィ「あはは……」

 

ーーー

 

ホテル:千歌、梨子、曜の部屋

 

千歌達が食事を終えて、それぞれの部屋でくつろいでいると……

 

 

千歌のスマホ「♪ My舞Tonight ♪」

 

千歌「聖良さんからだ……、はい!もしもし、聖良さん?」

 

聖良(通話)『千歌さん、こんな遅くにすみません。』

 

千歌「良いんですよ。」

 

聖良『ありがとうございます。今日の試合を観ていました。決勝戦進出おめでとうございます。』

 

千歌「観てくれてたんですか⁉︎」

 

聖良「はい。こう言う大事な事は面と向かって言いたかったのですが、こちらも事情がありまして……、本当に申し訳ないです。」

 

千歌「だから良いんですって。明日も観ててくれますよね。」

 

聖良「はい、違う形で、ですけど……

 

千歌「え?」

 

聖良「あ、いえ、当然です。Aqoursは私達のライバルですから。明日の決勝戦も、全力で………、いえ、期待しています。」

 

千歌「? はい!頑張ります!」

 

聖良「では、千歌さん、おやすみなさい。」

 

千歌「おやすみなさい。聖良さん。」ピッ!

 

梨子「聖良さんから?」

 

千歌「うん!応援してるって!」

 

曜「じゃあ、明日は絶対に勝たないとね!」

 

千歌「そうだね。」

 

ーーー

 

違うホテル:セイントスノウの部屋

 

 

理亞「姉様、高海千歌に電話を……?」

 

聖良「うん。明日は決勝だから。」

 

理亞「千歌に言ったの?明日の事……」

 

聖良「いえ、言ってないですよ。どうやらメアさんは、サプライズにしたいみたいです。」

 

理亞「サプライズ……?」

 

聖良「まさか、こんな形でまみえるとは……。でも不思議とワクワクしています。」

 

理亞「…………」

 

ーーー

 

ホテル:千歌、梨子、曜の部屋

 

千歌達は疲れが溜まっていたみたいで、直ぐに眠りについた。

 

 

千歌「…………」ス--.ス--

 

ーーー

 

千歌は夢の中で闇の中に立っていた。

 

 

千歌(あれ?ここは……?)

 

???(……ちゃん……)

 

千歌(ん?)

 

???(……かちゃん……、ちかちゃん……、千歌ちゃん……!)

 

千歌(! メアちゃん?)

 

メア(良かった、気づいた…!)

 

千歌(メア……ちゃん……?)

 

 

千歌が声に振り向いた時、メアは鎖に繋がれていた。その後ろには、三ツ首の竜、アジ・ダハーカの姿が見えた。

 

 

千歌(メアちゃん……!)

 

メア(千歌ちゃん!助けて……、私、アジダハーカに……)

 

千歌(メアちゃん‼︎)

 

アジダハーカ(メアよ、考えたな……、先の握手の時に、感情の一部をあの娘に移したか……)

 

千歌(いったい……、どう言う事なの……?)

 

メア(どうも何も、見たまんまだよ。千歌ちゃん)

 

千歌(⁉︎)

 

 

千歌の後ろにもメアが居た。

 

 

千歌(メアちゃんが、2人?)

 

メア(う〜〜ん、2人とは、少し違うかな〜〜、私はアジダハーカによって生み出された、『メアのもう1つの意識』ってとこかなぁ〜〜。)

 

千歌(もう1つの、意識……?)

 

アジダハーカ(さよう……)

 

メア(そして、鎖に繋がれているのが、メアの本当の意識だよ?)

 

千歌(メアちゃんの、本当の意識……)

 

アジダハーカ(出でよ、バルソレイユ……、我が宿敵よ……)

 

 

その声に応えてバルソレイユが現れる。

 

 

千歌(バルソレイユ!)

 

バルソレイユ(アジダハーカ……、お前は……!)

 

アジダハーカ(ふっふっふっ、久しいな、バルソレイユよ……)

 

バルソレイユ(………その娘の意識を乗っ取ったのか⁉︎)

 

アジダハーカ(乗っ取ったなどと……人聞きの悪い。我はこの娘の奥底に眠る強さへの渇望を目覚めさせただけよ……、その代わりに別の意識が生み出されただけだ。)

 

バルソレイユ(それを、乗っ取ったと言うんだ!今すぐ開放せよ!)

 

アジダハーカ(それは出来ぬ、貴様こそ……なぜ人を使わない?なぜ人に従う?)

 

バルソレイユ(人間は支配する者ではない!私達と共に戦い、共に成長して行く者達だ!)

 

アジダハーカ(笑止!人間とは、神に従い、服従する者だ。貴様も神ならば分かる筈だ。)

 

バルソレイユ(私はお前とは違う!)

 

アジダハーカ(そうだ。我と貴様は同じ太陽から生まれし存在、だが違う。貴様は我の光、我は貴様の闇だ。我と貴様は表裏一体、一枚のカードの裏と表だ。我は人の陰を広げ、闇を生む。)

 

バルソレイユ(私は人の陽を照らし、光を与える。)

 

アジダハーカ(どうする?今ここで、我とまみえるか?我を倒せば、メアは鎖から開放されるぞ?)

 

バルソレイユ(……良いだろう。今ここで、お前との因縁にケリをつけてやる!)

 

アジダハーカ(ふふふ……!楽しみだな……)

 

メア(ダメだよ。アジダハーカ)

 

アジダハーカ(メア、何故だ?)

 

メア(はやる気持ちも分かるけど、どうせ明日戦うんだから、楽しみは最後まで取っておきたいでしょ?)

 

アジダハーカ(ふふふ……、そうだな。我とした事が、少々はしゃいでいたようだ。バルソレイユよ、明日、ケリをつけようぞ、我が宿敵よ……。)

 

メア(じゃあね。千歌ちゃん!明日は楽しもうね。)

 

捕らわれのメア(千歌ちゃん!お願い、アジダハーカを倒して!もう1人の私に勝って!)

 

千歌(メアちゃん!)

 

 

そして、2人のメアとアジダハーカは消えた。

 

 

千歌(………バルソレイユ、アジダハーカに……、もう1人のメアちゃんに勝てば、メアちゃんの本当の意識は戻るの?)

 

バルソレイユ(おそらくな……)

 

千歌(そっか……)

 

バルソレイユ(だが、厳しい戦いになる。覚悟しておけ。)

 

千歌(うん、私……勝つよ。勝って、本当のメアちゃんを取り戻してみせる!)

 

バルソレイユ(ああ!)

 

 

そして、夢は覚めた………。

 

ーーー

 

千歌「う、うーん……朝……?」

 

曜「千歌ちゃん、起きた。」

 

梨子「大丈夫?少しうなされてたよ?」

 

千歌「うん……大丈夫!それより、今日はラブライブ!決勝戦だね。」

 

梨子「そうね。」

 

曜「そろそろエントランスに行こうか!」

 

千歌「うん!」

 




今回も感想を是非‼︎

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