バディファイトLoveLive!サンシャイン!! 作:ヤギリ
東京で開かれている『ラブライブ!バディカップ』その予選トーナメントに出場したAqours、様々な強敵達と競い合い、予選トーナメントの決勝戦に登りつめた。
そして予選トーナメント決勝戦では、学園祭でAqoursに宣戦布告して来た「エスカトロジー」とのファイトが始まる。両チーム大将戦へと持ち込む、熾烈なファイトを制し最後に勝ち残ったチームは
『Aqours』だった。
そしてAqoursは『ラブライブ!バディカップ 本戦』への出場が決まった。
ーーー
喫茶店 山吹
Aqoursは、梨子の親友のナツキの実家である喫茶店に集まっていた。
千歌「ゴホン!では、ラブライブ!予選突破と本戦出場を祝して、かんぱーい‼︎」
8人「かんぱーい‼︎」
ナツキ/ヒカル「かんぱーい!」
Aqoursは予選突破と本戦出場を祝して、お祝いパーティーをしていた。
梨子「2人とも、本当にいいの?私達を祝う為にお店を貸し切りにして……」
ナツキ「当然!梨子は親友だし、Aqoursは大歓迎だよ!」
ヒカル「それに、ナツキはAqoursのファンだもんね〜」
ナツキ「ちょ!ヒカル!///」
梨子「ふふふ…!」
曜「梨子ちゃん楽しそうだね?」
千歌「うん、以外とあんな梨子ちゃん初めて見るかも。」
果南「梨子の気持ち、なんだか分かるな〜」
ダイヤ「ええ、短い間とはいえ、親友と再会する喜びは、私達は良く知ってますわ。」
鞠莉「……私、留学先の家に居た時、凄く寂しかったわ……凄く後悔した、ギクシャクしたお別れになってたから……ね……」
果南「………」
ダイヤ「………」
ーーー回想ーーー
あれは……3年生組が初めて出場したラブライブ!予選決勝で負けた後の事……
果南「うぅ……ぅ…グスッ……あぁ……うぅ……グスッ……」
ダイヤ「果南……グスッ……さん……」
鞠莉「果南………」
果南「ごべん……鞠莉……ダイヤ……私の……ぜいで…」
しばらくして……
果南「ごめん……落ち着いたよ……」
ダイヤ「そうですか……」
鞠莉「果南、まだ終わってないわよ?」
果南「え?」
ダイヤ「まだ私達には、敗者復活戦がありますわ。まだラブライブ!に挑むチャンスがあります。もし勝てれば、ラブライブ!の本戦に………」
果南「出ないよ……」
ダイヤ「………え?………」
鞠莉「果南……ど、どうして?敗者復活戦で勝てば……また……!」
果南「また、他のチームに負けて惨めな思いをする……」
鞠莉/ダイヤ「………」
果南「諦めよう……私達のレベルじゃ、まだまだなんだよ……」
それから3人は、特に会話もなく内浦に帰って来た………
しばらくして………
浦女 2年教室
鞠莉「果南!新しくデッキを組んでみたの!相手してもらえる?」
果南「……ごめん鞠莉、デッキ……家に忘れて来ちゃった。」
鞠莉「……そう……珍しい事もあるのね!」
果南「珍しいって……何が?」
鞠莉「え?」
果南「私だって、常にデッキを持ち歩いているわけじゃないよ。」
それから果南はバディ部室にも顔を出さなくなった……
部室
ダイヤ「果南さんが、おかしい?」
鞠莉「ええ……、いつもバディファイトに積極的だった果南が、最近では、ファイトを避けてるって言うか……、その……」
ダイヤ「言われてみれば、確かに……ですわね。最近 果南さんがカードを触っているところを見てませんわ…」
鞠莉「やっぱり……まだ引きずっているのかしら、『ラブライブ』での負けを……」
果南、鞠莉、ダイヤは、バディチーム『Aqours』としてラブライブ!バディカップの予選に挑んだ、そして、予選決勝まで勝ち進んだ。が、その予選決勝で惜しくも3人は敗退してしまった。敗因は………大将戦での、果南の敗北だった。
ダイヤ「無理もありませんわ、両チーム1勝1敗、大将戦での一騎打ちで、負けてしまいましたから……、でも決して果南さんが弱かったのではありません。相手の運が良かっただけです。あと一手決まっていれば………」
果南「決まっていれば……何……?」
ダイヤ/鞠莉「………果南(さん)⁉︎」
果南「ごめん、聞くつもりはなかったんだ……。でも、もういいでしょ?私達は夢を見過ぎた……、鞠莉だって留学しちゃうんでしょ?だったら、叶わない夢をいつまでも見てはいられないよ……」
鞠莉「果南、どうして留学の事を……?……‼︎ダイヤ……⁉︎」
ダイヤは首を左右に振って否定する。
果南「不用心過ぎるよ鞠莉、教室の机の上に置いてあったよ。」
果南は留学の誘いのエアメールを鞠莉に手渡す。
鞠莉「……!」
果南「良かったじゃん、鞠莉……、全国に、先に一歩近づいたじゃん!」
果南は寂しそうな笑顔でそう言って部室を出て行った……
鞠莉「果南の……バカ……!」
そして、1ヶ月後………
空港
ダイヤ「それでは鞠莉さん、ご達者で……」
果南「………じゃあね……」
鞠莉「2人とも、バディファイト続けてね……、私も、続けるから……」
ダイヤ「勿論ですわ……、全国で必ず会いましょう。」
果南「鞠莉、身体に気をつけてね……」
鞠莉「2人もね。」
付き人「鞠莉お嬢様、そろそろお時間です。」
鞠莉「ええ……」
ダイヤ「鞠莉さん」
果南「鞠莉……」
鞠莉「果南!最後に1つ、バディファイト……嫌い?」
果南「………え?……」
その質問を最後に、鞠莉は飛行機の中に消えて行った………
ーーー回想 終ーーー
ダイヤ「でも、今またこうして3人と『ラブライブ!』に出ているのは、奇跡みたいなものですね。」
鞠莉「そうね。それもこれも、私達をまた繋いでくれた千歌っち達のおかげね。」
果南「そうだね……」
果南「鞠莉……あの時、空港で……最後の質問、答えてなかったよね?」
鞠莉「果南……あの質問、覚えてたの…?」
果南「うん……なんか、忘れられなくて……今、答えて良い?」
鞠莉「ええ」
果南「私は、私は好きだよ。バディファイト」
鞠莉「今更だけど……その答えを聞けて良かったわ。」
ダイヤ「ふふふ!さあ、しんみりはそれくらいにして、せっかくのパーティを楽しみましょう。」
千歌「………3人とも仲直りできて、良かったね!」
ダイヤ/果南/鞠莉「はい(うん)(ええ)!」
しばらくして……
千歌のスマホ♪♪
千歌「電話だ!ちょっと外に出て来るね!」
千歌は店の外に出て電話を取る
千歌「もしもし!」
聖良(通話)『もしもし、こんばんわ、千歌さん』
千歌「聖良さん!どうかしましたか?」
聖良『はい、皆さんのお話を聞いたので、お電話したまでです。まずは、千歌さん、ラブライブ!予選突破と、本戦出場おめでとうございます。さすがはAqoursです。』
千歌「ありがとうございます!聖良さん達も、本戦に出場できるんですよね?」
聖良「………すみません、残念ながら……、私達〈セイントスノウ〉は……、予選を敗退しました……」
千歌「…………え?」
今回も感想を是非!