バディファイトLoveLive!サンシャイン!!   作:ヤギリ

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絶望の一撃! ジェムクローンの可能性

◼️千歌:手札4/ゲージ5/LP5

 

レフト:神速のバルドラゴン

ライト:テイルブレイザードラゴン

センター:無し

アイテム:ドラゴンフォース"真紅の兆し"

 

ーーー

 

◼️琴奈:手札5/ゲージ5/LP7

 

レフト:無し

ライト:無し

センター:無し

アイテム:機甲戦鬼 ゼータ

 

ーーー

 

琴奈(私には、負けられない理由がある……。成し遂げなければならない理由が、私には………)

 

 

ーー回想ーー

 

聖・ヴァルキレート女学院

 

理事長室

 

琴奈「どういう事ですの!お母様!」

 

理事長 (琴奈の母)「どうも何もありません。言葉通り、聖・ヴァルキレート女学院のバディ部は廃部となります。」

 

琴奈「どうして⁉︎私達は今までバディファイトでの勝利を……、功績を挙げて来たじゃない!」

 

理事長「確かに、あなた達の功績は私も認めているわ。」

 

琴奈「ならどうして!」

 

理事長「理由は、バディ部員の数が他の部に比べて少ない事よ、本来この学園の活動最小人数は5人から、最初のバディ部設立人数は6人からでしたから学園からも活動を認められました。けどそれは8年も前の話です。今までも入部人数を合わせて5人以上を維持していましたが……、今のバディ部の人数はたったの3人……、この学園の部活動の中でも一番少ない人数です。活動基準を満たしていない以上、残しておく意味はない。」

 

琴奈「だからって!お母様は、私達の居場所を奪うつもりなの⁉︎」

 

理事長「そんなつもりは無いわ。ただ、3人という現在の部員の数では、今まで通りの活動は難しいと言ってるの。」

 

琴奈「ならば、部員を5人以上集めればいいのですか?」

 

理事長「そうね、それが理想だけど、今現在でバディ部に入ろうと思う生徒はあまり居ないはずよ。」

 

琴奈「……ならやはり、バディ部は……」

 

理事長「勘違いしないで?琴奈、私は提案を持って来たのよ。」

 

琴奈「提案……?」

 

理事長「ええ、近々、全日本のスクールバディチームが一同に会する祭典、バディファイトの甲子園【ラブライブ!バディカップ】が開催されます。もし、その大会であなた達が功績を挙げれば、今の人数でのバディ部の存続を認めましょう。」

 

琴奈「⁉︎」

 

理事長「どうかしら?」

 

琴奈「二言はありませんね……?お母様……」

 

理事長「ええ…」

 

琴奈「分かりました。出ましょう。ラブライブ!」

 

ーー回想 了ーー

 

 

琴奈「私は勝つ!私達の居場所を守る為ならば、私は鬼となる!ドロー!チャージ&ドロー!」

◼️琴奈:手札5→6/ゲージ5→6

 

琴奈「ファイナルフェイズ‼︎レフトにコール!〈複製模倣兵器 ジェムクローン〉!必殺コールに成功したので、ゼータの打撃+1!」

◼️琴奈:手札6→5

 

 

複製模倣兵器 ジェムクローン

サイズ0/攻0/防1000/打撃0

 

 

機甲戦鬼 ゼータ 打撃2→3

 

 

琴奈「ジェムクローンの能力!ゲージ1払い、ジェムクローンに重ねて必殺コール!〈アビゲール"バニシング・デスホール!"〉」

◼️琴奈:手札5→4/ゲージ6→5

 

 

アビゲール"バニシング・デスホール!"

黒竜

サイズ3/攻8000/防8000/打撃3

 

 

機甲戦鬼 ゼータ 打撃3→4

 

 

琴奈「アビゲール"バニシング・デスホール"の登場時能力で、このカード以外のモンスターを全て破壊する!」

 

 

神速のバルドラゴン 破壊!

 

テイルブレイザードラゴン 破壊!

 

 

千歌「⁉︎」

 

琴奈「そして、ジェムクローンの新たな可能性を見せてあげるわ!ゲージ3払い、ジェムクローンがソウルにある必殺モンスターをドロップゾーンに置いてライトに必殺コール!」

◼️琴奈手:札4→3/ゲージ5→2

 

琴奈「《無》より造られし究極の兵器よ!《形》なき者に《存在》を与え、《光》無き世界に《無》を与えよ!〈ジェムクローン"オリジン・ブレイカー!"〉」

 

 

ジェムクローン"オリジン・ブレイカー!"

サイズ3/攻10000/防5000/打撃2/【移動】【ソウルガード】

 

 

その必殺モンスターは、下半身は青く、右腕にジャックナイフの頭を持ち、左腕にアビゲールの頭を持ち、胴体がバルドラゴンの形をしていた。そして全体的に結晶化していた!

 

 

機甲戦鬼ゼータ 打撃4→5

 

 

琴奈「ジェムクローンオリジンブレイカーの能力!手札から1枚、ドロップゾーンから2枚の合計3枚をソウルに入れる。私が入れるのは、手札から〈ジャックナイフ"ギャラクティカル・パニッシャー!"〉を、ドロップゾーンから〈アビゲール"バニシング・デスホール!"〉と〈バルドラゴン"バルバーストスマッシャー‼︎"〉をソウルイン!そしてジェムクローンは、ソウルの必殺モンスター全ての能力を得る!」

 

千歌「え⁉︎」

 

ーーー

 

8人「⁉︎」

 

ーーー

 

 

ジェムクローン"オリジン・ブレイカー!"

◼️このカードの攻撃は無効化されない。

◼️このカード1枚の攻撃で相手に与えるダメージは減らない。

◼️相手のドロップが6枚以上なら打撃力+3、12枚以上なら攻撃は無効化されない。

◼️【貫通】

 

 

琴奈「これにより、ジェムクローンは、アビゲールの能力で、相手のドロップが6枚以上なら打撃力5になり、ジャックナイフの能力で、攻撃のダメージは減らせず、バルドラゴンの能力で攻撃は無効化されない。」

 

千歌「そ、そんな……!」

 

ーーー

 

梨子「何よそれ……?」

 

善子「そんなの、めちゃくちゃじゃない……!」

 

ダイヤ「千歌さんのライフは5……、ジェムクローンの打撃力も5で、攻撃は無効化されず、ダメージも減らせない【貫通】……、もはや打つ手など、ありませんわ……!」

 

果南「千歌……」

 

鞠莉「千歌っち……」

 

花丸/ルビィ「千歌ちゃん……」

 

曜「千歌ちゃん……!」

 

ーーー

 

琴奈「とどめよ、ジェムクローン"オリジン・ブレイカー!"で攻撃!無効化されず、ダメージも減らない打撃5!」

 

 

ジャックナイフの頭とアビゲールの頭がエネルギー弾を創り出し、バルドラゴンの頭の咆哮により、エネルギー弾が打ち出される!

 

 

千歌(ここで終わっちゃうの?私達のラブライブ、Aqoursとしての、最初で最期のラブライブ……、これで最期なの……?)

 

?(千歌……)

 

千歌(この声は……、ドラゴンフォースの化身……)

 

化身(千歌、お前は本当にここで終わる気か?)

 

千歌(え?)

 

化身(お前達にはあるはずだ、負けられない理由が…、勝たねばならない理由が……、目的があるはずだ。今、終わっていいのか…?)

 

千歌(……良くないよ……!まだ、終わっていいはずがない!)

 

化身(ならば、今はこのターンを生き残れ……!)

 

 

千歌「私はまだ、負けられない!」

 


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