バディファイトLoveLive!サンシャイン!! 作:ヤギリ
8月の中旬……、季節は夏の終盤であり、秋の序盤である。
浦女の夏休みも残り2日となった。
千歌と曜ちゃんと梨子ちゃんは、私の家【十千万】で夏休みを振り返っていた。
曜「夏休みもそろそろ終わりだね〜!」
梨子「うん、そうだね!」
千歌「なんか…、いろいろあったよね……」
曜/梨子「うん…」
千歌「皆にとってはいつもの夏休みだったけど…」
梨子「私達にとっては2度目の夏休みだったよね」
曜「うん!だけど凄く濃くて充実した夏休みだったなぁ〜」
千歌「確かに、まずは、バディファイト ハイパーカップがあったよね……、凄く大きな大会で凄く楽しかったよー!」
梨子「そうだね、でも少し大変な大会でもあったよね……」
千歌「うん、最初のきっかけは、炎斬君との出会いだった。」
梨子「新しいドラゴンフォースを解放した千歌ちゃんを唯一倒した人……」
曜「それに白フードの人達……」
梨子「でも、あの時は直接大会とは関係なかったよね……」
千歌「でも驚いたよね〜?ハイパーカップの優勝賞金が300万円だったんだもん!」
曜「確かに!凄く驚いたよね!」
梨子「もう一つ驚いた事もあったよね、淵上 恵美ちゃん」
千歌「そうだね、私達Aqoursに憧れてくれるのは嬉しかったよね〜。しかもダイヤさんを倒してAqoursに加入しちゃうんだもん!凄い子だったよ!」
曜「それから私達は東京の会場に行って、ハイパーカップが始まって、凄く強いファイター達といっぱいファイトしたよね……」
千歌「うん、今でも残ってるよ、準決勝での曜ちゃんとのファイト……、あの興奮が……」
曜「私もだよ、千歌ちゃん……」
梨子「私も、あんな大舞台で千歌ちゃんとファイトしたかったな……」
千歌/曜「梨子ちゃん……」
梨子「あ、ごめんね。そう言う意味じゃないの……ごめんね。でも、本当に強かった。炎斬君は周りからは暴力的なファイトに見えるけど、実際に戦ってみると凄く熱くて、真っ直ぐなファイトだった。負けても何故か清々しく感じて……、そう、千歌ちゃんとファイトした後と同じ感覚だったね、そう言う意味では、満足してる…かな……」
曜「へ〜、梨子ちゃんにそこまで言わせるなら、私も1度ファイトしてみたいな〜〜!」
千歌「その後の決勝戦も大変だったね、いざ炎斬君にリベンジ!って思ったら、白フードの人が乱入して来て……」
曜「あ〜、そうだったね〜!それで私達と炎斬君でドラゴンワールドに行ったんだよね?」
梨子「うん、そして白フードの男の正体が恵美ちゃんのお兄さんだったって事も分かった。」
曜「恵美ちゃんのお兄さんは千歌ちゃんのドラゴンフォースの力と炎斬君が使う炎龍の力を利用して、破滅竜ヴァルガを復活させて、ドラゴンワールドを支配しようとしていたんだよね!」
千歌「うん、だけど千歌と炎斬君はそれを止めるために、ツガハラさんとファイトした。けど、ヴァルガは凄く強くて、私は途中で倒れちゃった……」
梨子「あの時は本当に心配したわよ……」
千歌「でも、あの暗い意識の中で聞こえたんだ……、[ライフが1でも残ってる限りファイトは終わらない]って、だから寝てる場合じゃないって思ったの……、そして私達はツガハラさんファイトで倒して、その計画を止めたんだ……」
曜「そして……」
梨子「サツキさん達の計らいで、もう一度、ハイパーカップの決勝戦を開いてもらえたんだよね?」
千歌「うん!凄く激しくて、熱いファイトだった、なんか、もう一人の自分と戦っている気分……、このままずっとファイトが続けばいいのに!って思うくらい、夢中で、楽しいファイトだった。」
梨子「うん、見てる私達にも、伝わって来たよ」
曜「でも悔しいな〜!ファイトで千歌ちゃんを楽しませられるのは、私達だけだと思ったんだけどな〜」
梨子「そ、そうかなぁ〜……」
千歌「大丈夫だよ!私は誰とのファイトでも全力で楽しむだけだよ!それに、私達の頑張りは確かに皆に届いてる!」
梨子「そうね、ハイパーカップから私達を出迎えてくれたのは、浦女の皆だった。私達を浦女のヒーローだって言ってくれた。」
曜「嬉しかったよね、本当に……」
千歌「うん!」
曜「さて、じゃあそろそろ行きますか!」
千歌「? 行くってどこへ?」
梨子「もう千歌ちゃんったら、忘れたの?今日はAqoursの皆で遊びに行くんでしょ?」
千歌「あ、そうだった!」
曜「行こう千歌ちゃん!」
千歌「梨子ちゃん、曜ちゃん……」
曜「ん?何?」
梨子「どうしたの?」
千歌「楽しかったね……、夏……」
次回 新章……
今年 初の回はハイパーカップのおさらいを書きました。