バディファイトLoveLive!サンシャイン!!   作:ヤギリ

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明かされた計画……

沼津バディポリス検査病院

 

 

絵里[サツキ、お見舞いに来たわよ。]

 

サツキ[ありがとう。絵里ちゃん]

 

 

サツキは病院の個室ベッドに上体だけ起こして座っていた。

 

 

絵里[もうサツキったら、また無茶なファイトしたんでしょう?]

 

サツキ[ははは……]

 

絵里[全く…、もうあなた1人の体じゃないのよ?]

 

サツキ[ゴメン絵里ちゃん、愛してる]

 

絵里[‼︎……/// な、何でこのタイミングで言うのよ……///ばか…///]

 

 

Aqours[……///]

 

 

その様子を黙って見ているAqoursと天音と流……

 

 

絵里[あ、ゴメンね皆んな、サツキの事ありがとうね!]

 

流[あ、いえ……、こっちこそサツキさんに助けてもらいましたから……、お礼を言いたいのは僕です。]

 

サツキ[いや、君を助けたのは僕じゃないさ、千歌ちゃんと君を思う天音ちゃんの気持ちが助けたんだよ]

 

絵里[ふふふ…、さぁ皆んな、そろそろ遅い時間になるからもう帰りなさい]

 

Aqours[はい!]

 

ーーー

 

帰り道

 

 

天音[流君は今日は家に帰るの?]

 

流[いや、まだ帰らない。]

 

天音[え、どうして?もう自由に人間に戻れるんでしょ?お父さんも心配してるよ?]

 

流[まだもう少し、自分を見つめ直したいんだ……]

 

天音[そっか……、分かった]

 

 

ーーー

 

江川ヒロミを失ったIAは元の研究所に戻ってきた。

 

どっかの研究所

 

 

IA[エマージェンシー、江川ヒロミの損失により、自立起動プログラムを実行……、これより全ての指導権を私に移行します。]

 

イムート[了解、IA様……]

 

 

IAが巨大コンピュータに接続される…。

 

 

IA[レッド・グリムとのファイトデータ及び採取したファイトエネルギーを私のデータベースに新規更新、これより大型最終アップデートを実行します。アップデート完了まで、残り24時間……]

 

ーーー

 

翌日

 

バディポリス病院

サツキの病室

 

コンコン ガラララ

 

局長[サツキ君]

 

サツキ[局長、どうしたんです?]

 

局長[ああ、こんな状態で仕事をさせる気はないのだが、本人の指名でね…]

 

サツキ[指名?いったい誰が……]

 

 

局長はパソコンを開いて、オンライン中継をまわした。画面に写し出されたのは江川ヒロミだった。

 

 

サツキ[江川ヒロミ⁉︎どうして…]

 

局長[ああ、実は彼の取り調べを私がしようとしたんだが、彼が君となら取り調べを受ける、と言うからね…、頼めるかな?]

 

サツキ[…はい、僕も彼とは話をしたかった。]

 

ヒロミ[やあ、サツキ君、具合はいかが?]

 

サツキ[問題無い、早速だが江川ヒロミ、あんたはどうして流君を狙ったんだ?あんたの目的は?]

 

ヒロミ[……、質問に答える前に少し話をしましょう…]

 

サツキ[何だ?]

 

ヒロミ[実は私、覚えているんですよ…、あなたが人々の記憶と歴史から消し去った、クリムゾン彗星の事をね……!]

 

サツキ/局長[何⁉︎]

 

ヒロミ[ははは〜〜!驚いた驚いた〜!]

 

サツキ[なぜそんな事を覚えている?]

 

ヒロミ[覚えている……、正確には()()()()()と言った方がいいかな〜!]

 

局長[思い出した……だと……]

 

サツキ[あり得ない!]

 

ヒロミ[あり得ない、なんて事はあり得ませんよ〜〜、この私の科学力を持ってすれば、消えた記憶を取り戻す事だって可能で〜す!]

 

サツキ[だが、今更それを思い出してどうするんだ?]

 

ヒロミ[私はねサツキ君、ツキムラ博士とは別にクリムゾン彗星に興味を持っていたのですよ、ただし興味の対象が少し違っていたのですがね〜?]

 

サツキ[どう言う事だ?]

 

ヒロミ[私の目的は、クリムゾン彗星をサイバース化して、完全に支配することだったのです!その為に私はバディである<情報演算人工神 IA>を創りあげたのです!ま、別の実験をしていたDr.(ドクター)ツキムラに先を越されてしまいましたがね。]

 

サツキ[……]

 

局長[……]

 

ヒロミ[そしてしばらくして、私はクリムゾン彗星に関する記憶を無くしてしまった……いや、消された。君のおかげでね…!]

 

サツキ[うっ…]

 

局長(取り調べでサツキ君を指名したのは、この話の為か……)

 

ヒロミ[今回までの私はIAを創った理由も忘れて過ごしていた。だが私は一昨日の夜に以上な高周波エネルギーを観測したのだ。]

 

サツキ[一昨日の紅いフラッシュか……]

 

ヒロミ[そうです。そして私はそのエネルギーを放つ存在を追いかけ、そして、クリムゾン彗星の記憶を取り戻すキッカケを得たのだ。]

 

サツキ[それで、流君を狙った理由は……?]

 

ヒロミ[勘違いしないでいただきたい。私の狙いは流君に同化しているレッド・グリムです。あのモンスターが放つ周波エネルギーは、私が以前観測したクリムゾン彗星の周波エネルギーにかなり似ていましたからね〜!]

 

サツキ[じゃあ、あんたはレッドグリムを捕まえて、サイバース化?しようとしたのか?]

 

ヒロミ[ええ、正確にはレッドグリムが放つエネルギーを利用して、新たなサイバースを創りあげようと思ったのです。]

 

局長[その、サイバース化とは何なんだ?]

 

ヒロミ[教えましょう〜!サイバース化とは、捕獲したモンスターの成分を抽出する事で人工的に生み出す機械型兵器モンスターに改造する事です。]

 

サツキ[なるほど、モンスターの身体の一部が機械化されていたのは、それが原因か…]

 

局長[モンスターの肉体改造および、モンスター兵器製造の罪も上乗せだな……]

 

ヒロミ[まあ、クリムゾン彗星が存在しない今、本来の計画を遂行するのは無理ですがね……、今のサイバース化の技術には限界がある、だからレッドグリムを捕獲し、レッドグリムのエネルギーによって、全てのカードとモンスターを、いや、この世界をサイバース化して私の思う通りに支配するのが今回の私の計画だったのだよ。]

 

サツキ[何て奴だ……!]

 

ヒロミ[ふふふ…]

 

サツキ[あんたのバディ…、IAはどこにいる?]

 

ヒロミ[IAちゃんなら、既に私の計画を引き継ぎ、自身を新たなサイバースにアップデートしているでしょう。自らのシステムを更新し、自動アップデートできるようにプログラムしていますからね〜!探さなくても、この世界をサイバース化する為に、IAちゃんの方から出向いて来ますよ。イムート部隊を引き連れてね……くははははははは…!]

 

サツキ[居場所を言え!]

 

ヒロミ[さすがにそれは教えられないな…、私が話せるのは〜〜、これだけですよ。]

 

局長[……仕方ない、取り調べはここまでにしよう。サツキ君]

 

サツキ[…はい……]

 

 

そして江川ヒロミへの取り調べは終了した。

 




遂に明かされた江川ヒロミの計画……、果たしてIAはいつ襲ってくるのか……!


江川ヒロミの計画を書いていたら、自分が何書いてるのかほとんど分からなくなってました……。

江川ヒロミがちょっと何言ってるか分からないかもしれないです。

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