バディファイトLoveLive!サンシャイン!! 作:ヤギリ
天音を人質にとり、流にファイトを挑んだ江川ヒロミ、<情報演算人工神IA>の圧倒的な力で流を追い詰めた江川ヒロミだが、流はレッド・グリムの真の力を引き出し、<流星群皇 クリムゾン・ナガレ>に覚醒し、ギリギリでファイトに勝利した。
ーーー
ヒロミ[ま、負けた……天才である、この江川ヒロミが……]
サツキ[江川ヒロミ、ライブ会場の襲撃、会議室の破壊、恐喝や脅迫の容疑であんたを逮捕する!]
サツキがヒロミに近づこうとした時、江川ヒロミが懐から1つのスイッチを取り出した。
ヒロミ[ち、近づくな!それ以上近づいたら、このスイッチをポチッとしますよ〜〜〜!]
サツキ[な、何⁉︎]
ヒロミ(まじめ声)[ふふふ…、この私が逮捕されても、IAを止める事は誰にもできない……、私の意思は全てIAに託されるのだ。]
IA[はい、お父様]
そしてヒロミは構えたスイッチを押す。するとIAの配色が緑から青に変わり、そしてIAは飛び去って行った。
サツキ[改めて逮捕する。]
ヒロミの手首に手錠がかけられる……
[う…ぐっ……ああぁぁぁぁぁ…‼︎]
Aqours/天音/サツキ [!?]
天音[流君⁉︎]
ナガレ[うぐぁぁぁぁ‼︎]
サツキ[どうしたんだ……、流君⁉︎]
ナガレ[ナ……ガ…レ……?違……う……!ワ…レ……は…、クリムゾン……グ…リム!]
サツキ[クリムゾンだと……]
ナガレ[我……は、森……谷…サツ…キ……お前を……憎む……者だ……!]
天音[流君…?いったい何言ってるの!]
ナガレ[森……谷……サツキ……明日……の…、夕刻……決戦……の…場……沼津港……で、待つ……ケリ…を…つけて……や…る…!]
そう言ってナガレは翼を広げて飛び去って行った……。
天音[流君……]
ーーー
バディポリス 沼津支局
ツキムラ[私とした事が……し、失念していた…!流君を人間の姿に戻す事だけを考えていた…、完全に同化する事で、モンスターの意識に支配される可能性を考えていなかった……、完全に私のミスだった……!すまない……! ]
サツキ[過ぎた事はどうにもできない…、正直僕もそんな事、考えていなかった…、今は流君を救う事が先決だ]
局長[そうだな…]
サツキ[はい、"明日の夕刻に沼津港で待っている"と言ってました。]
千歌[あの、サツキさん!私達も行きます!]
サツキ[千歌ちゃん、でも今回ばかりは……]
天音[私も、一緒に行かせてください!]
サツキ[天音ちゃんまで……]
天音[流君は、私にとって大切な人なんです!お願いします!]
サツキ[うーん…]
局長[連れて行ってあげなさい、サツキ君]
サツキ[局長……、分かりました。じゃあ明日の夕刻に、一度バディポリスに集まってくれ]
Aqours/天音[はい!]
ーーー
その日の夕方
十千万
梨子[千歌ちゃん、デッキ組んでるの?]
千歌[うん!もしもって時があるかもしれないでしょ?]
曜[まぁ、可能性はあるかもだけど……]
梨子[サツキさんがファイトするなら、心配ないと思うけど…]
千歌[うん、けどやっぱり落ち着いていられないんだよね]
曜[そっか……、じゃあ私も手伝おうかな!]
梨子[もしもは無いと思うけど、仕方ないわね]
千歌[ありがとう!2人とも!]
ーーー
翌日 夕方
Aqoursと天音はバディポリスに集まっていた。
サツキ[全員揃ったね、じゃあ行こうか!]
Aqours/天音[はい!]
サツキは11人のれるロングカーを用意していた。そしてAqours/天音/サツキはクリムゾンが待つ沼津港に向かった。
ーーー
沼津港
ナガレ[ふむ、この少年の身体も、我に馴染んだようだな……、来たか……]
サツキ[僕は君をどっちで呼べばいい、流君か……それとも……クリムゾンか…?]
ナガレ[いや、我はクリムゾンであってクリムゾンではない…]
サツキ[何⁉︎]
ナガレ[我は昨日のファイトで全てを思い出した。我はクリムゾンドラゴンとしてお前とファイトし敗北、アポカドラス・ゼウスの力で時空の改変と共に消滅した。だがクリムゾンドラゴンは消滅する瞬間に自身の因子の一部を時空の歪みに忍ばせたのだ、そして……その因子が進化し生まれたのが、我"レッド・グリム"と言う存在なのだ。つまり我は、クリムゾンドラゴンの子孫と言ったところだな……。]
サツキ[クリムゾンドラゴンの子孫…!]
ナガレ[だが我は時空改変の影響で記憶のないただの流星でしかなかった……、つまらん話をしたな……、さあ盛谷サツキ、我とファイトだ…、このグリムが、クリムゾンドラゴンの憎しみを貴様にぶつけてやる!]
サツキ[……分かった、ケリをつけよう!レッド・グリム!]
時空を巻き戻して再び……、まみえる!