バディファイトLoveLive!サンシャイン!! 作:ヤギリ
江川ヒロミは機能を停止したイムートを回収しに、海岸に来ていた。
ヒロミ[ああぁ〜〜〜私のイム〜〜トぉぉ!お前の回収データは無駄にはしないよ〜〜〜…、さぁーて、IAちゅわ〜〜〜ん!この子をスクラップにしちゃいなさ〜〜〜〜い!]
IA[はい、お父様]
ヒロミ[あ!後ぉ〜、ここ沼津に研究所を構えますよ〜〜〜〜!もぉっと詳しく、彼を観察したいですからねぇ〜〜!]
IA[了解しました。]
ーーー
天音とAqoursは流を見つけたが、流は皆の前から逃げるように走り去ってしまう。
十千万
天音[流君……]
花丸[天音ちゃん、落ち込んじゃったずら…]
ダイヤ[無理もありません、思い人があのような姿になってしまっては……]
果南[ダイヤ……!]
鞠莉[元気出して、天音ちゃん]
天音[鞠莉ちゃん…ウゥ……グスッ……]
梨子[これから、どうしよう]
曜[う〜ん……]
千歌[探そう…もう一度……!]
ルビィ[もう一度探す?]
千歌[うん、もう一度、会おう]
善子[もう一度会うったって、あっちが逃げていくのよ?]
千歌[逃げたらまた追いかければいい!とにかく流君に会う事が大事だよ!]
梨子[会ってどうするの?]
千歌[ファイトするんだよ!]
善子[ええ⁉︎]
千歌[自分の気持ちを伝えるには、やっぱりファイトが1番だよ、バディファイトで話を聞いてもらうの!]
ルビィ[バディファイトで…]
花丸[話をするずら?]
果南[ふふふ…、千歌らしいね]
ダイヤ[でも、現実的です。]
曜[ヨーソロー!じゃあまた探しに行くであります!]
鞠莉[天音ちゃん、行きましょう]
天音[うん、ありがとう皆!]
千歌達はまた流を探しに出る、今度こそ流と話をする為に!
ーーー
流は人気の少ない公園のベンチに座っていた。
流[はぁ……、結局逃げちゃったな…、怒ってるよな…天音…]
[なあ]
流[あ、何でしょう…]
[隣、座っていいか?]
流[はい、どうぞ]
流(何だ…?この人…)
[お前、こんな暑い日に長袖とズボンで大丈夫かよ?]
流[大丈夫…です……。]
[そうか?でも、帽子くらいはとってもいいんじゃねぇか?]
流[ダメですよ、帽子はとれません…]
[帽子をとりたくない理由でもあるのか?]
流[……はい…]
[……別にいいけどよ……、けど、困った事があったら誰かを頼りな、自分1人じゃどうにもできねーなら尚更だ。]
流[………]
[その帽子を取って素直になってみろ]
流[でも、どうしたら…]
[気持ちを伝えるなら、ファイトが1番だ、全力でぶつかれば自然と素直になれるはずだ。]
流[全力でぶつかれば……、あなたは、どうしてそこまで……?]
[俺もな、前までは1人狼だった。誰にも頼らねー、信用しねー、そんな事ばかり言って周りを否定してた。けどよ、出会いが俺を変えたんだ……、1人じゃ絶対に勝てない戦もあった、けどよ、アイツらのおかげで、俺は1人じゃねーって気づいたんだ…‥]
流[1人じゃ…ない……]
[その帽子はお前の殻だ、自分の殻を破れ、帽子を取って素直になれ、逃げても何も解決しねー、必ずお前を理解してくれる、受け入れてくれる奴らがいるはずだ…、くせぇ事言っちまったな……]
流[受け入れて……くれるかな?帽子をとったら…]
[ああ、多分な。試しに俺に帽子とれよ]
流[帽子を取ったら…、驚きますよ?]
[上等だ、驚かしてみな?]
流[……ありがとうございます。少し、勇気が出ました。]
[そうか、まぁ気負いするなよ。]
流[僕は星野 流、あなたの名前は?]
炎斬[焼野 炎斬だ…。俺はそろそろ行くぜ、仕事の途中だからよ]
流[はい]
炎斬[後、見たところ同い年だろ、タメでいいし、呼び捨てでもいい]
流[うん、ありがとう炎斬!]
炎斬[おう、じゃぁな。]
そして炎斬は去って行った…
流[自分の殻を破って、素直になれ……か]
千歌[あ、いた!]
天音[流君ー!]
流[天音……]
(逃げても何も解決しねー)
流(うん…、帽子を取って素直になるよ!)
久しぶりに炎斬を出しました。
少し、性格を丸くし過ぎましたかね?