バディファイトLoveLive!サンシャイン!!   作:ヤギリ

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あり得ない結果…

上空で紅い発光を確認してから一晩が経った…

 

 

バディポリス 沼津支局

 

職員B[イスルギさんから通信が入っています。]

 

局長[繋いでくれ]

 

 

モニター越しにイスルギが映る

 

 

イスルギ[やあ、皆揃っていますね?]

 

サツキ[久しぶりだな、イスルギ]

 

イスルギ[ああ]

 

局長[昨夜のデータ解析は済んだのか?]

 

イスルギ[はい、だが…これは話していい事か……]

 

局長[珍しいな、気が結果報告を渋るとは…]

 

サツキ[教えてくれ]

 

イスルギ[ああ、昨日観測された周波数を解析したのだが、あり得ない結果になった。]

 

サツキ[あり得ない…?]

 

イスルギ[ああ、昨日の周波数データを波グラフ化して解析したところ、ある超高周波グラフと一致したのだ。]

 

局長[超高周波グラフと一致だと?]

 

 

イスルギを映していたモニターの画面が、波グラフの図へと変わり、イスルギの解説が入る。

 

 

イスルギ[まず今回観測された波グラフを超高周波の波グラフに照らし合せてみる]

 

 

2つの波グラフが重なる…

 

 

サツキ[? 一致してないぞ?]

 

イスルギ[ああ、このままならね?だが、今回観測した周波数を15%拡大して引き伸ばすと…]

 

 

2つの波グラフが合わさる

 

 

局長/サツキ/職員[…⁉︎]

 

サツキ[ピッタリ重なる…!]

 

局長[その超高周波数の存在とはいったい⁉︎]

 

イスルギ[我々が思いつく限りで、一番強大で強力な周波数を観測した存在、そしてこの波グラフの正体は……]

 

サツキ[………まさか……!]

 

 

 

イスルギ/サツキ[クリムゾン彗星!]

 

 

 

 

その名を聞いた瞬間、周りが凍りつく……、それもそのはずだ、クリムゾン彗星は<銀河神王 アポカドラス・ゼウス>が起こした奇跡によって消滅し、クリムゾン彗星の存在しない別の過去に作り直されたのだ、当然、消滅したクリムゾン彗星は復活しないはずなのだが……

 

 

サツキ[そんな…、あり得ない⁉︎]

 

イスルギ[そう、あり得ないんだ。だがこうして結果に出ている。]

 

局長[だがいったいどういう事なんだ…]

 

イスルギ[………]

 

サツキ[………]

 

イスルギ[もしくは、クリムゾン彗星の波動に良く似た、全く別の存在…、どちらにしろ、我々の脅威に近い存在だろう]

 

局長[うむ、そして発光体は地点を指定して落下した可能性がある。サツキ君には、その地点に向かってもらいたい!]

 

サツキ[分かりました。]

 

局長[イスルギ君はゆっくり休むといい、寝ていないんだろう?]

 

イスルギ[では、休ませて貰います。]

 

 

 

 

???[クリムゾン彗星……、こいつはいい手柄になりそうだな……]

 

 

ーーー

 

流の部屋

 

 

グリム[流、外には出ないのか?]

 

流[今はまだね…]

 

グリム[そうか]

 

 

[おーい!流君!]

 

 

流[天音?]

 

グリム[流、誰だ?]

 

流[僕の友達だよ]

 

グリム[友達…?なんだ?]

 

流[え、うーん、何て言えば…、まあ、大事な人だよ]

 

グリム[大事……ってなんだ?]

 

流[はぁ…、今は気にしなくていいよ]

 

グリム[うむ]

 

 

天音[流君!早く出てきてよ〜!]

 

 

流[分かってる!今行くよ!あ、そうだグリムはカードに戻ってくれる?]

 

グリム[何故だ?]

 

流[人目につくと色々まずいんだ、頼む]

 

グリム[分かった]

 

 

グリムはカードの中に戻る、そして流は天音の元に行く

 

 

流[悪い、遅れた]

 

天音[もう、いいよ!許す]

 

流[仕事は何時から?]

 

天音[うーんとね…、午後の1時からかな?]

 

流[そっか]

 

天音[ねえ……、今日は街に出てみない?]

 

流[街……行きたいけど…、学校の奴らに会いたくない…]

 

天音[流君……、ずっと逃げてるままでいいの?]

 

流[………うるさいな…]

 

天音[ごめんね…]

 

流[僕こそ……ごめん……]

 

グリム(うん?)

 

 

流のデッキからグリムが出てくる。

 

 

グリム[流…!]

 

流[グリム⁉︎]

 

天音[え⁉︎な、何?この子⁉︎]

 

流[え、あ、いや!これは…、グリム、カードから出るなって言ったろ!]

 

グリム[流!誰かが近づいて来る、とても強い欲望を持った者だ…]

 

流[強い欲望……?]

 

[おい!お前!]

 

 

その時、流達は4~5人の男達に呼び止められた。

 

 

天音[い、いったい何ですか?]

 

???[我々はバディポリスだ!]

 

流[バディ…ポリス…?]

 

???[お前が連れているそのモンスターは危険な存在だ、引き渡してもらうぞ!]

 

流[グリムが、危険?]

 

???[そうだ、さあ渡すんだ!]

 

天音[流君、いったいどういう事?]

 

流[………]

 

グリム[流、我はお前の元を離れる気はない…]

 

流[グリム……、うん!すみませんが、グリムを渡す気はありません!]

 

???[そうか…、ならば力尽くだ!]

 

 

[バディファイトヴィジョン、強制始動…]

 

 

流[こ、これは…⁉︎バディファイトヴィジョンが勝手に!]

 

???[さあ、これで逃げられないぜ?俺の名はマサダ、さあファイトだ!]

 

流[くっ…]

 

グリム[流、我はお前のバディだ……戦おう]

 

流[……分かった…一緒にファイトしよう、グリム!]




数えたらもう8章目ですよ。
皆さんの応援の賜物ですね。

新章タイトル決まりました(仮)
もしかしたら変わるかも

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