バディファイトLoveLive!サンシャイン!! 作:ヤギリ
内浦の一軒家に1人の少年が住んでいた。
その少年は毎日のように星を眺めていた。
年齢:17
職業:高校生
趣味:天体観測
髪型:蒼い髪色で、ベリーショート
彼は通っている高校で悪質な嫌がらせとイジメの影響で自ら高校を休学し、今は引き篭もり生活を送っている。
彼には母親がいない、自分が産まれてからしばらく後に容体が急変して亡くなったと父親から教えられた。故に彼には母親の一切の記憶も思い出も無いのだ。
流は今、家から近い海辺で星を眺めていた。
流[星は今日も綺麗だな…]
[流君、今日も星を見てるの?]
流[天音…、良いだろ?別に…]
彼に話かける少女は
年齢:17
職業:高校生、地元アイドル
趣味:ギターを弾く、流のお世話
髪型:薄いピンク色で、サイドテール、前髪の両サイドが少し長い(言わば触覚)
彼女は流の幼馴染であり流の唯一の親友
今では、何かと流を心配している。
天音[まあ別にいいけど、はいこれ!今日のお弁当!]
流[別にいいのに…]
天音[よくないよ、ちゃんとご飯を食べて元気じゃなきゃ!]
流[……ありがとう……ん?何だ?あの紅い星?見た事ないな……]
流が望遠鏡を覗いた時、一際紅く輝く星が見えた。周りの星よりも2回り大きい…
天音[え?私にも見せて……、ほんとだ紅い星!綺麗…!]
2人は紅い星を眺めていた…、いたのだが……
天音[ねえ流君、心なしか…、紅い星が徐々に大きくなってる気がするんだけど……]
流[やっぱり?僕も同じ、まるで近づいて来てるような……]
瞬間…、空が激しく紅くフラッシュした!
流[うあ!]
天音[きゃ!]
ーーー
同時刻
バディポリス 沼津支局
職員[局長!内浦26地区の上空より高周波反応を確認!]
局長[何⁉︎ モニターに写してくれ!]
モニターに映し出されたのは、空を覆う紅いフラッシュだった
局長[何だ…、これは…]
職員[周波数出ました、周波数120⁉︎…に到達しています!]
局長[な……、イスルギ君にこの周波数データを送信して、鑑定を頼んでくれ。]
職員C[了解!]
ーーー
流[………!何だったんだ…今の…?]
天音[さあ、分からないけど、凄い眩しかったね…]
流[ああ、ん?何だ、このカード?]
天音[あ、そろそろ帰らないと、明日はミーティングだったんだ!じゃあね!おやすみなさい流君!]
流[ああ、おやすみ…]
流[……僕も帰るか……]
ーーー
流の家
流の父[お帰り、流]
流[ただいま、父さん]
流の父[腹減っただろ?]
流[天音から貰った弁当があるから]
流の父[そうか、天音ちゃんに礼を言わないとな]
流[うん、じゃあ部屋で食べるから]
流の父[ああ]
流の部屋
流[いったい何だったんだ、あの光は、それにこのカード……]
流がカードを眺めていると、カードに引き込まれる感覚を覚える
流の頭の中でフラッシュバックが起きる、ハッキリとは分からないが、誰かが紅い仮面や紅いドラゴンとファイトをしている……。
流[今のは…?それに……]
流の目の前に、ぬいぐるみサイズの紅いドラゴンがいた。
流[君は……?]
紅いドラゴン[我はお前のバディだ……]
流[僕のバディ……?]
紅いドラゴン[我が名を呼べ]
流はカードに記されているモンスターの名を呼ぶ
流[レッド・グリム…?]
レッド・グリム[グリムだけでいい、我がバディよ]
流[僕は流だ、グリム]
グリム[うむ、覚えたぞ 流]
気がついたら朝になっていた、どうやら流はいつの間にか寝ていたらしい……、そして彼の傍らには……昨夜のカードがあった。
流[このカード…、夢じゃなかったんだ…グリム…]
これから流は知る事になる……、これから自分が過酷な運命を背負う事を……