バディファイトLoveLive!サンシャイン!!   作:ヤギリ

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炎斬と白フード

炎斬[なあ、お前ら炎龍って何なんだ?見た事も聞いた事もねぇ種族だけどよ…]

 

ブルグ[ん?そうだな…外部から拒絶された種族って思えばいい]

 

炎斬[外部から拒絶?]

 

ブルグ[ああ、簡単な話だ、俺達は周りより強過ぎた…ただそれだけだ…]

 

炎斬[はあ?強くて何が悪いんだよ…、強くなきゃ、生き残れねぇだろ!]

 

ブルグ[ああそうだ、強くなきゃダメだ]

 

炎斬[ああ、俺と一緒にお前らの強さを周りに知らしめようぜ!]

 

ブルグ[ふ、そうだな!]

 

炎斬[その為にも、まずは人間界に帰らねぇとな]

 

 

ーーー

 

 

7月下旬、Aqoursは今年2度目の夏休みを謳歌していた。本来なら今は10月後半だったが、[クリムゾン彗星 事件]の最終決戦の時、サツキのアポカドラス・ゼウスの力でクリムゾン彗星の存在しない新しい過去に世界を作り直した事で、時が巻き戻っている (巻き戻っていると言っても実際はクリムゾン彗星があった世界とは別世界の扱いになっている) 。因みにAqours以外の先生や生徒、周りの人達の記憶はリセットされている。そうしないと周りがパニックになり、カレンダーとか色々な時間軸が狂ってしまうらしい。

 

 

十千万 千歌の部屋

 

千歌[ここは確か…、あ、こうだ!]カリカリ

 

梨子[凄い、千歌ちゃんのシャーペンが止まらない…]

 

千歌[当然だよ!2回目の夏休みだもん!早く宿題終わらせてやり残した事、全部やるんだ!]

 

曜[おお…、千歌ちゃんが燃えてる、今回はサツキさんに感謝だね!]

 

千歌/梨子[うん!]

 

 

4時間後…

 

千歌[終わったーー!]

 

曜[凄い、本当に終わっちゃったの⁉︎]

 

梨子[今だけ千歌ちゃんが賢く見えるわ…]

 

千歌[えへへへ〜、ん?今だけ?]

 

曜[ともかく、宿題も一通り終わったし、どっか遊びに行かない?]

 

千歌[お〜、良いね〜!行こ!梨子ちゃん!]

 

梨子[まあ、千歌ちゃんも曜ちゃんも頑張ったし、行きましょうか!]

 

 

千歌達が出かけようと外に出た時、千歌達は何かただならぬ気配を感じた……

 

 

千歌[⁉︎ 何だろ?この感じ…]

 

梨子[分からないけど…]

 

曜[なんか、やばい感じがする…]

 

 

その時、千歌達の目の前に白いフードを纏った人物が現れる…

 

 

 

ーーー

 

焼野炎斬は困っていた。人間界に帰る方法が分からないからだ。

 

 

炎斬[くそ…っ、どうすりゃ帰れるんだ?]

 

ブルグ[そんなに人間界に帰りたいか?]

 

炎斬[そんなにって訳じゃねぇけどよ…、一応、産まれた世界だからな…、それに、近々バディファイトのでけぇ大会があるんだ…、その大会に出れば、しばらくは、食っていける金が手に入る…]

 

ブルグ[そうか…]

 

炎斬[人間界には旨えもんが沢山ある。お前も気にいると思うぜ!]

 

ブルグ[そりゃ楽しみだな!]

 

炎斬[だろ?だから人間界への帰り方を…]

 

ブルグ[帰り方は知らん…]

 

炎斬[…マジで知らねぇのか…、どうしたもんか……]

 

???[何かお困りかな?]

 

炎斬[あ?]

 

 

炎斬の目の前に白いフードを纏った人物が現れる

 

 

炎斬[何もんだ?てめぇ…]

 

白フード[君と同じ人間だよ…]

 

炎斬[そう言う意味じゃねえ、いきなり現れて何だ?って聞いてんだよ!]

 

白フード[ああ、そう言う事か…、私は君を人間界ヘ帰す者だ…、どうやらお困りのようだったからね…、帰りたいだろ?人間界に…]

 

炎斬[何?確かに俺は帰りてえ、けどよ、てめぇを信用する理由がねぇ…]

 

白フード[ならば人間界へのゲートを開こう…]

 

 

すると白フードは空間を切るように1枚のカードを振り下ろした。すると、空間が切れゲートが開く、その空間の裂け目からは、人間界の景色が広がっていた。

 

 

炎斬[⁉︎すげぇ…]

 

白フード[これで信用したか?]

 

炎斬[半分はな…]

 

白フード[半分…?]

 

炎斬[どうしててめぇがそこまでするのかが分からねー、困ってるとしても不自然すぎるだろ?何が目的だ…]

 

白フード[そうだな、私の目的は、炎龍達の力だ…]

 

ブルグ[何?]

 

白フード[そう身構えるな…、君の名は?]

 

炎斬[焼野炎斬だ]

 

白フード[炎斬君、君は人間界で近々行われる大会に出たいのだろう?だが君1人では無理だ…]

 

炎斬[何だと?]

 

白フード[あの大会はチームを組んで戦う大会だ、1人で参加する事はできない。]

 

炎斬[マジかよ…]

 

白フード[だから君と共に戦う仲間を用意しよう、そのかわり、君には私に協力してもらう、どうかな?]

 

炎斬[……]

 

白フード[勿論、拒否権の自由は君にある。]

 

炎斬[悪いが俺は誰も信用しねえ…、てめぇも信用しねえ、大会に出るのも最初から俺が決めてた事だ、だが借りは返す、1つだけなら望みを聞いてやる…]

 

白フード[では1つ、君が戻った先に少女達がいる、彼女達にはドラゴンフォースと呼ばれる力がある。その娘達とファイトしてほしい…]

 

炎斬[ドラゴンフォース?何だそりゃ?]

 

白フード[あの力は極めて強力だ…、何とかしなければ、私の望みは果たせない…]

 

炎斬[そんな凄え力なのか?]

 

白フード[ああ、ドラゴンフォースの力は脅威だ……、もしかしたら、君の力をはるかに超えるかもしれない…]

 

炎斬[何だと?おもしれぇ…、やってやるよ…!]

 

 

炎斬はゲートを使い人間界に戻った。


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