バディファイトLoveLive!サンシャイン!! 作:ヤギリ
今日は少し散らかってきた部室を皆で掃除しています。
梨子[ここも散らかってるね~]
曜[そう言えばこの棚最初から掃除してないね]
千歌[あれ?これって…]
曜[どうしたの?千歌ちゃん]
千歌[皆見て?]
梨子[この写真って…?]
曜[ダイヤさんと鞠莉さん…それに]
千歌[果南ちゃん?]
生徒会室
千歌[ダイヤさん、この写真って…何ですか?]
ダイヤ[遂に見つけてしまいましたか…]
梨子[遂にって、最初からわかってたみたいな…]
ルビィ[お姉ちゃん?]
ダイヤ[ええ、確かに私は分かっていました。皆さんにはそろそろ言わなければですわね?]
6人[?]
ダイヤ[実はこの学校にはすでにバディ部があり、スクールバディチームが存在していました]
曜[していた?]
ダイヤ[はい、今はもう活動していませんが…かつて私と鞠莉さんと果南さんはスクールバディチームを結成していました。]
千歌[え?!そうなんですか]
ダイヤ[はい、最初にチームを組もうと誘ってくれたのは果南さんでした、私達は小さい頃からの友達、幼馴染みであり、チームもすぐに結成しました。私達は小さいイベントから大きなイベントまで勝ち抜いていき、実績を重ねていきました、そして私達はラブライブ!の予選に参加しました。私達は予選を勝ち抜き、予選決勝の決勝戦、後一つの試合でラブライブ!の本戦に出場出来る所まで来ましたが、虚しくもその試合に敗退してしまいました。原因は私達のリーダー、果南さんの敗北、それから果南さんはずっとあの敗北を悔やみ続けているので
す。]
曜[そんな、果南ちゃん…]
ダイヤ[私達は夢を見すぎた、あの敗北で現実の厳しさを痛感させられました。]
千歌[それで…?、それでダイヤさんは、夢を諦めたんですか?果南ちゃんは一度の負けで挫けるようなそんな人じゃないのに…]
ダイヤ[そうですね、出来ることなら、私ももう一度ラブライブ!に出てみたいモノですね…]
梨子[出ましょう、ダイヤさん…]
ダイヤ[え?]
梨子[まだラブライブを諦めていないのなら、一緒に行きましょう!ラブライブ!]
ルビィ[そうだよ!一緒に行こう、お姉ちゃん]
ダイヤ[ふふっ…、お誘いは嬉しいですが…今はまだお誘いを受けるわけにはいきませんわ]
曜[そんな、どうして…]
ダイヤ[私はずっと待っているんです。果南さんが立ち直ってくれるのを、果南さんが一緒でなければ、私がラブライブ!に行く意味は…ありませんわ]
鞠莉[………]
理事長室
果南[鞠莉?こんな所に呼び出して何?]
鞠莉[果南、もう一度一緒にラブライブ!に行く気はない?]
果南[またその話、行かないって言ってるでしょ]
鞠莉[果南…、まだあの負けを気にしてるの?]
果南[うるさい…、鞠莉こそなんで日本に戻ってきたの?留学してたはずでしょ?]
鞠莉[ああ、私、留学先の学校には通ってなかったのよ、浦の星も休学扱いにしてたしね]
果南[は?!馬鹿じゃないの?あんた自分の夢を不意にする気?!]
鞠莉[不意にするも何も私にはもう大きな夢があるもの、果南とダイヤと一緒にラブライブ!に出て日本と世界一になるって夢がね]
果南[?!]
鞠莉[ねぇ果南、私、嬉しかったの…果南がバディチームに誘ってくれて、一緒にバディファイトしてて凄く楽しかった、いつか果南が言ってくれた一緒にラブライブに出よう、皆で全国に行こうって、その時から果南の夢は私とダイヤの夢になった、だから…果南もダイヤもいない学校なんて私は興味ない、三人で全国に行けなきゃ…意味がないの!]
果南[鞠莉…]
鞠莉[良い?果南の夢はもう果南一人の夢じゃないの!私とダイヤと後輩達の夢になったのよ!果南には私達に夢を見せた責任があるの!そして私達にも果南と一緒に夢を叶える責任がある!だから果南…、もう一度一緒にチャレンジしてみない?ラブライブに出よう、私とダイヤとそしてあの娘達と…一緒に夢を叶えましょう]
果南[鞠莉…私、やっぱり無理!]
鞠莉[果南?!どうして?!]
果南[怖いの!また大事な所で躓いて、私のせいでまた…皆の夢を奪うのが、そんなのもう沢山なの!]
鞠莉[果南…、バカにしないで!私達はもうあの時とは違う!今はあの娘達がいるじゃない!私達の夢を一緒に叶えてくれる仲間がいるじゃない!あの娘達には私達が必要なの、そして私達にもあの娘達が必要、恐れる事なんてないわ、大丈夫、今度は絶対失敗しないから…、もう一度一緒に…ね!]
果南[うぅ…う…グス…、うん…うん…!]
鞠莉[果南!]ギュー!
果南[ちょ…、いきなり抱き付かないでよ…!]
ダイヤ[やっと…戻ってきてくれましたね…果南さん、そろそろ計画の最終段階に入りましょうか]