バディファイトLoveLive!サンシャイン!! 作:ヤギリ
クリムゾンが与えた猶予が終わるまで…、後、1日…
俺達は来たる決戦に備えていた…
サツキ[これで良し!じゃあ、行って来るよ。]
絵里[サツキ…]
サツキ[絵里ちゃん?]
絵里[ううん、行ってらっしゃい]
サツキ[ああ]
サツキが家を出ると…
サツキ[クインちゃん、ジャック…、今日も絵里ちゃん達を頼むぞ]
クイン[はい!]
ジャック[任せとけ]
サツキ[エースはどうだ?]
クイン[エースならいつも通りです。]
ジャック[ああ、大丈夫だろ]
サツキ[そうか…、じゃあ行って来る]
ーーー
バディポリス沼津支部
サツキ[エース]
エース[サツキ…]
サツキ[少しは落ち着いたか?]
エース[ああ…、悪かったな取り乱して]
サツキ[別に良いさ、パトロール行こうぜ]
エース[ああ!]
ーーー
東京
バディポリス 技術開発局
クリムゾン彗星に渡る為のカードバーン改造計画は終わりを迎えていた。
滝原[イスルギ、頼まれたモノを持ってきたぞ]
イスルギ[ご苦労、滝原君]
滝原[いったい何なんだ?それは…]
イスルギ[これはヴァイザーコアだ、ヴァイザー量産の要となる装置だったが、よもや地球を救う為に使うとはな…、これがあれば後2時間ちょっとで完成だ。]
局長[そうか、なら私は、先に沼津に戻るよ、部下達が心配だからね]
滝原[お疲れ様でした。ヒノミヤ局長]
イスルギ[滝原君、君も先に沼津に行ってくれても構わないよ]
滝原[え?]
イスルギ[完成しだい、私が届けよう]
滝原[そうか、ありがとう、助かるよ]
局長と滝原は沼津に向かった。
イスルギ[皆の者、すぐに完成させるぞ!]
ーーー
土曜日、Aqoursは全員で浦女の屋上で町を眺めていた。
千歌[こうやって町や海を見てると、明日が運命の日だって嘘みたいだね?]
ダイヤ[そうですわね、本当に平和そのものです。]
ルビィ[お姉ちゃん…、ルビィ、恐い…]
花丸[まる、もっと読みたい本とかやりたいこと、あったずら]
曜[私も、最後に1度、パパに会いたかったな…]
鞠莉[浦女も、廃校から救いたかったわ…]
善子[私、嫌よ、もっと皆と一緒に居たかった!うぅ…うぅ…]
梨子[よっちゃん…]ギュ!
果南[せめて、ラブライブで優勝する夢は…叶えたかったな……]
千歌[そうだよ…、私達には目指す目標がある。叶えたい夢がある。私達はまだ輝いてないんだ…、千歌は戦う、たとえどんな恐い人が相手でも、手に負えない相手でも、私は諦めない!私達の夢を実現する為に、私達の大好きなこの町を絶対に守る!]
梨子/曜[千歌ちゃん…!]
ダイヤ[そうですわ…、千歌さんの言う通りです!私達には、こんな事で油を売っている暇はありませんわ!バディファイトの特訓を再開しますわよ!]
曜[その通りだね、よーし!ルビィちゃん、花丸ちゃん!全速前進ヨーソローだよ!]
ルビィ/花丸[はい!(ずら!)]
梨子[私達も行きましょう、ヨハネちゃん]
善子[うん…]
果南[さすが千歌だね、あれだけ落ち込んでた皆の指揮をすぐに立て直した。]
鞠莉[まさに、Aqoursのリーダーの資質ね…、ビューティフォーね、千歌っち!]
千歌[そんな事ないよ…///]
Aqoursはいつもの浜辺で特訓を再開した。
ーーー
局長と滝原は沼津駅についた。
滝原[ここが沼津ですか]
局長[東京に比べると田舎だが、良い所だよ、結構お店もあるしね]
[局長ー!]
局長[ん?サツキ君、エース君!]
サツキ[お久しぶりです。]
局長[ああ、久しぶりだね、これ、東京土産だよ]
滝原[おいおい、俺に挨拶なしか?サツキ]
サツキ[ん?お前、滝原!久しぶりだな!]
局長[ん?知り合いだったのかい?]
サツキ[滝原は俺の同僚です。]
局長[そうだったのか!]
滝原[そっちの彼は?]
エース[エースです。サツキ…、先輩の後輩です。]
滝原[そうか、サツキにも後輩ができたか]
サツキ[俺とエースに立場の垣根はないよ、エースも普通に呼んでくれ]
エース[ああ、分かってる]
サツキ[しかし、何でお前が来てるんだ?]
滝原[ああ、局長から聞いてるよ、今の事件の事…、大変だな…]
サツキ[ああ…、けど、俺は戦うよ]
ーーー
夕方 盛谷家
クイン[では、私達はこれで]
ジャック[また明日…、絵里さん]
絵里[ええ、また明日ね?]
クインとジャックが玄関を開けた時、同じタイミングでドアが開いた
サツキ[ただいま、あれ?クインとジャックは今帰りか?]
クイン[はい]
ジャック[今日のお勤めは終わりだ]
サツキ[そうか、今日もありがとうな]
クイン[では、また明日]
サツキ[ああ]
絵里[また明日…か…]
サツキ[明日は決戦か…]
絵里[本当に戦うの…?]
サツキ[ああ、戦わないと皆を守れない]
絵里[そうよね…、ご飯にしましょ!今日は私が頑張って愛情を込めて作ったの、明日の戦いに勝ってもらうためにね]
サツキ[そうか!それ聞いたら腹減った!]
食卓につくとそこにはサツキの好物ばかりが並んでいた、ハンバーグ、シーザーサラダや卵サラダ、そして絵里特製のペリメニやガルブツィー、ビーフストロガノフ…
サツキ[こんなに食べきれるかな〜]
絵里[大丈夫よ!美味しいからぺろりといけるわ!]
[いただきます。]
サツキ[ん!美味い!]
絵里[本当⁉︎嬉しいわ!]
サツキ[本当にぺろりといけそうだ!]
サツキ達は食事を食べた。絵里の話しでは、希は今夜、旅館の十千万に泊まるらしい…
ーーー
十千万
千歌[希さん、どうして今夜だけ家に?]
希[ん?もしかしたら最後の夜になるかもやろ?だから、最後くらい2人きりで過ごさせてあげたいんよ…]
千歌[優しいですね、希さん…!]
希[当然、親友やからな]
ーーー
盛谷家 寝室
絵里[サツキ…]ギュ-!
サツキ[絵里ちゃん?どうしたの?]
絵里[私、怖いの…、明日の戦いで、サツキが手の届かないほど果てしない遠くに行っちゃう気がして…、こうやって抱きついてないと、永遠に離れちゃう気がして、凄く怖いの…]
サツキ[絵里ちゃん…]
絵里[ねえ、サツキは怖くないの…?]
サツキ[怖いよ、クリムゾンに負けて地球が滅ぶとなったら凄く怖い…、けど、俺には守りたい人がいる…、絵里ちゃんとお腹の子…、それに、希ちゃんとAqoursの皆、この町の人達…、守りたいモノが多過ぎるんだ…、けど1番は、絵里ちゃんさえ居てくれれば、それでいいんだ。]
絵里[サツキ…?]
サツキ[俺がバディポリスに入ったのは絵里ちゃんの為なんだ、俺は絵里ちゃんが安心して平和に過ごせる世界を作りたい、結局俺は、絵里ちゃんの事だけを考えて生きてきたんだ…、絵里ちゃんだけ無事ならそれでいい、これが俺の本音だ…]
絵里[サツキ、私はサツキの事が好き、愛してる]
サツキ[俺も愛してるよ、絵里…]
絵里[あなた、ん…!]チュ!
サツキ[絵里…ん…]チュ!
サツキと絵里は深いキスを交わした…、その夜、2人の愛はまた1つに交わった…
ーーー
サツキ[じゃあ絵里ちゃん、行って来るよ。]
絵里[待って、サツキ…、私も行く…]
サツキ[絵里ちゃん、危険だ!]
絵里[私はサツキの奥さんよ…、旦那の大仕事を見守らせて…]
サツキ[絵里ちゃん…、分かった、一緒に行こう]
サツキは戦う、己が愛する全ての為に…、次回、決戦の日