フェアリーテイル 月の歌姫   作:thikuru

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はいこんにちわ!!連続投稿です!


分かりづらい部分が多々あると思いますが、最後までお付き合い、お願いします!!!


第1章 鉄の森篇
1話 帰還と妖精女王からの誘い


妖精の尻尾ーーー

 

 

「はぁ…やっとついた…疲れた」

「今回は長かったもんねぇ…皆心配してるかもよぉ?特にナツ」

「あはは…そうかも…(でもなんでナツ……?)」

 

半年ぶりにギルドへと帰還したシクル。

 

久しぶりに見るギルドに一つため息をつくと、扉を開ける。

 

 

シクルが扉を開けるより、少し前のことーーー

 

「ナツ!!グレイ!!まずいぞっ!!!」

メガネをかけた、茶髪の男、ここ妖精の尻尾のメンバー“ロキ”が大きな音と共にギルドに駆け込んできた。

 

「「あ?」」

ロキに呼ばれた2人の男、桜髪で鱗模様のマフラーを付けた“ナツ”と青髪で上半身肌かの“グレイ”は同時にロキへ顔を向ける。

 

「エ、エルザが………エルザが帰ってきたぞ!!!」

 

「「あ゛ぁ!?」」

 

ロキの言葉にはナツやグレイだけでなく、ギルド全体が反応し震えた。

そして、ギルド全体がエルザという人の話でいっぱいになっているとギルドの外からズシィン…ズシィン…と、重い音が響いてくる。

 

「な、なに…?」

「あ、か…帰ってきた………」

 

誰かのその一言の次の瞬間、ギルドの扉がゆっくりと開く。

 

そして、ギルドに入ってきたのはーーー

 

 

「今、戻った。マスターはおられるか?」

 

大きな大きな魔物の角を片手に持ち、ギルドに入ってきたのは妖精の尻尾最強の女魔道士、妖精女王(ティターニア)の“エルザ”だった。

 

エルザは持ち帰った物を大きな音を立て、床に置くと、ギルド内を見渡した。

 

「おかえりエルザ、マスターは今定例会に出てるわよ」

エルザの質問に笑みを浮かべ答えるのは、このギルドの看板娘、“ミラジェーン”。

「そうか…」

 

「あ、あのぉ………エ、エルザさん?そのバカデカイのは何でしょう…?」

勇敢な1人の魔道士が、エルザの持ち帰った物を指差し、問う。

 

「ん?これか?これは討伐した魔物の角をお礼と村の者が装飾を施してくれた物でな…綺麗だったので土産にしようと思ってな…迷惑だったか?」

と、首を小さく傾げ問うエルザに「いえいえ、滅相もない!!」と首を大きく横に振り否定する。

 

「討伐した魔物の角って………」

 

「でけえ………」

 

「すげ…」

 

「ふぅ…それよりお前達、また問題ばかり起こしているようだな…仕事先で何度も話を聞いたぞ…マスターが許しても私は許さんぞ!」

そう言って、風紀委員の如くギルドのメンバーにきつい言葉を放っていくエルザ。

 

ギルドのメンバーは徐々に肩身が狭い思いをしていく。

 

「はぁ…全く…今日のところはこれくらいにしておこう…世話が焼けるな…」

 

「な、何この人…風紀委員か何か…?」

風紀委員よろしく、メンバー達に小言を告げていくエルザを見て口元を引くつかせ、苦笑を浮かべる金髪の少女、“ルーシィ”。そんなルーシィの隣で肩を竦める青い猫、“ハッピー”。

「あい、それがエルザです」

 

「そういえば、ナツとグレイはいるか?」

 

「あい、こちらに」

 

エルザの問いかけに答えるハッピー。

 

その指差す先には不自然に震え、お互いの肩を組み合うナツとグレイがいた。

 

「や、やぁ…エ、エルザ!今日も俺たち、な、仲良くしてるぜ…!!」

「あい…!」

 

「ナツがハッピーみたいになってるぅ!?」

体と声を震わせているナツとグレイにルーシィは目を見開き驚き、説明を求めハッピーに視線をやるとハッピーは溜息をつきながら答える。

 

「あい…2人とも昔エルザにボッコボコにされちゃってねぇ…2人ともエルザが怖いんだよ」

 

「あらま…」

ハッピーの言葉にルーシィは苦笑いを浮かべるしかなかった。

 

 

「うむ、仲がいいのは良いことだな…ところで、シクルは帰っているか?」

「…シクル、さん?」

エルザの言葉から出た聞いたことのない名前にルーシィは首を傾げる。

 

「ううん、まだ戻ってないわよ?多分もう少しで帰ってくると………」

ミラがそう答えた時だったーーー

 

 

ギィーーー ギルドの扉が開いた。

 

 

「ただいまー…はぁー疲れた…」

「ただいまぁマスターいるぅ?」

 

 

妖精の姫の帰還だ。

 

 

 

「シクルーーーーー!!!!」

「ふぇ?て、きゃあ!?」

シクルに抱きついてきたのはナツだった。

 

抱きつかれた勢いが殺しきれず、シクルは後頭部をギルドの床に打ち付ける。

「わぁ…いたそぉ…」

鈍い音を出し、床に後頭部をぶつけたシクルをギリギリで床との衝突を回避し、空中で飛んでいるルージュが苦笑を浮かべ見つめる。

 

「シクル!!!お前今まで何してたんだよ!?心配したんだぞ!?」

「いったぁ…ナツ………何って仕事に行くって出る前に話したでしょ?てか、いきなり抱きつかないでよ、びっくりするでしょーよ…」

そう言いながらも嬉しそうな表情を浮かべるシクル。

 

「でもお前!!3ヶ月で帰るって言ってたじゃねーかよ!?半年かかってんじゃんか!」

「あー…それはちょっと…仕事先で手間取っちゃってねぇ…連絡入れればよかったかな?ごめん、心配かけて」

 

 

「べ、別に…!!無事ならいいんだ…怪我、してねぇか?」

シクルが頭を撫でてきたことに照れたナツはそっぽを向き、問う。シクルは首を傾げきょとりとすると、くすっと小さく笑みを浮かべる。

「うん、大丈夫。してないよ…ありがとう」

 

「シクルか、久しぶりだな」

ナツと和んでいるとエルザがシクルに声をかけてきた。シクルはぱっと顔を上げ、エルザと目が合うと更に笑みを深くする。

 

「エル!久しぶりだね、この前はすれ違いになっちゃったからねぇ」

「あぁ、そうだったな…シクルも元気そうで何よりだ」

エルザはそう言い、小さく微笑むとすぐに笑みを隠し、真剣な表情を見せた。

 

「ちょうど良かった…ナツ、グレイ…帰ってきて早々悪いがシクル………頼みがあるんだ…力を貸してくれないか?」

 

「「…頼み?」」

「…エル?」

 

「ど、どういうことだ!?」

 

「あのエルザが…誰かを誘うなんて初めて見たぞ…」

 

「…何事?」

「…さぁ?」

 

 

「出発は明日だ。準備しておけ」

「え、あいや…」

「行くなんて言ったかよ!?」

「えー…私今帰ってきたところなのに…めんどくさい…パスしていい?」

 

「詳しくは明日、話す…よろしく頼む」

エルザは3人の抗議の声を聞かず、話を終わらせると先にギルドを出ていった。

 

「ちょ、エルー!?私まだ行くなんて言ってないんですけど!?待ってよー!!」

シクルはそう叫ぶとギルドを出ていったエルザの後を追い、ギルドを飛び出していく。

 

「な…なんだったの…」

一部始終を唖然と見つめることしか出来なかったルーシィ。その横でミラははっと手を口元に当て言う。

 

「エルザとナツ…グレイとシクル………今まで想像したことなかったけど…これって………ギルド最強チームかも…」

 

 

 

結局この後、シクルがエルザに言葉で負け、一緒に行く事になったのであった…。

 

 

 

 

「あーもー!!!久しぶりにゆっくり出来ると思ったのにぃー!!!」

 

 

シクルの叫びは虚しく響き、誰も気づくことは無かったーーー。

 

 




はい!!駄文ですねぇ………面目無い( ºωº )

とりあえず、今出来てるのはこのお話までです。
次のお話ですが現在思考中です…恐らく早くて本日の夜には投稿できるかなと思われます………はい。


では、最後までお付き合い、ありがとうございます!!
次もよろしくお願いします!!

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