フェアリーテイル 月の歌姫   作:thikuru

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初めまして!!thikuruです!!

えっと…駄作者です( ºωº )

意味わかんねぇ!や文章おかしくね?って箇所が多々あると思いますが、広い心で読んでいただけるとありがたいです!!



では、お話にいきましょうか…最後までお付き合い、お願いします!


序章
プロローグ


暗く、深い森の中…一人の少女がいた…。

 

 

はぁ……はぁ………はぁっ…

 

 

…逃げなきゃ………早く………離れなきゃ…

 

 

もっと………遠くへ………また…あそこに…

 

 

戻りたくないっ…!!

 

 

少女の身体は傷だらけで足取りも覚束無い状態だった。

ふと、木の根に足を取られ、よろけ、転んでしまう。

 

「きゃ………!」

 

ズサァッーーー!!

 

再び立ち上がろうと身体に力を入れるも、身体は言うことをきかず、立ち上がれない…

 

 

…もう…立つ力もない……私、ここで…もう…

 

 

少女は気が遠くなるのを感じ、ほぼ諦めかけていた…その時………

 

ガサッーーー

「うっひゃー!ここどこだ?道に迷っちまった………ん?」

 

誰かの声が聞こえた…私は僅かに残っていた力で顔を上げると男の子と目が合った。

その男の子は地面に倒れている私に気づき…驚いた様子で駆け寄ってきた。

 

この子…何処かで………

 

「お、おい!!お前、どうしたんだよ!?その怪我…大丈夫か!?」

男の子は私にそう問いかけてくるが私は既に限界だったようですぐに気を失った。

 

 

ーーー

 

「………ん…」

 

次に私が目を覚ました時、最初に目に入ったのは木材質の天上だった。

「………ここ、は?」

私は痛む身体をゆっくりと起き上がらせ、周りを見るとどこかの医務室でベッドの上に寝ていたことは分かった。

 

「…誰が?」

不思議に思っていると、部屋の扉がゆっくりと開き、そこから入ってきたのは一人の老人だった。

 

「おぉ、目が覚めたか…どうじゃ?傷は痛むか?」

「え…あ…はい……傷は、大丈夫…です」

私がそう答えると老人は頷き、部屋の外から誰かを呼んだ。

 

「おーい、ナツ!目を覚ましたぞー」

ドダダダダダッ!!!

老人の一声で大きな音を立て入ってきたのは桜髪の男の子。さっき私を見つけた男の子だった。

 

「じっちゃん、ほんとか!?」

「あぁ、ほんとじゃから少しは落ち着かんかい…びっくりしてしまうじゃろ?」

「うぉお、そっか…悪ぃ…!えぇっと…大丈夫か?」

男の子は老人に指摘され、極力少し小さくした声で私に問いかけてきた。

私は老人に答えた時と同じように頷き、言う。

 

「はい…大丈夫です……あの、私を助けてくれたのはあなたで…すよね?」

「ん?あぁ!そうだぜ!気を失って倒れてたところを見つけたからここに連れてきたんだ!!」

男の子はそう笑顔で答えた。私はここがどこなのかまだ知らされていなかったことを思い出す。

 

「あの…ここは、どこですか?」

「ここは、魔導士のギルド。妖精の尻尾(フェアリーテイル)じゃよ」

私の問いには男の子ではなく、老人の方が答えてきた。

 

「妖精の…尻尾…魔導士、ギルド?」

「そうじゃ…お主もどうやら魔導士のようじゃのぉ…」

「そうなのか!?お前、つぇーのか!?どんな魔法使うんだ!?」

男の子の勢いに少し戸惑いながら質問に答える。

 

「つ、強いかは…分からない…魔法は………」

私はそこで少し言うのを躊躇った。

 

………どうする?言っても…いいの?

 

「ん?どうした?」

首をかしげてくる男の子…そんな彼を見ていたら何故か…大丈夫な気がした…

 

「…私の魔法は…月………」

「…月ィ?」

「うん…私は月の滅竜魔法を使う、滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)…」

 

私がそう答えるとしーんと、静まり返ったように静かになる部屋…

 

………やっぱり、言わない方が良かったかな…

 

そう思い、顔を伏せ俯いていると…

 

「すっげぇえええ!!!お前、滅竜魔法使えんのか!?」

ビクッ!?「う、うん…」

「お、俺もなんだ!!俺も滅竜魔法使うんだ!俺は火の滅竜魔導士だぜ!!」

「………火?………滅竜……イグニール…?」

 

私はふっと、脳裏に過ぎった私の親の親友、火竜のことを思い出していた…すると、彼の名に反応した男の子は…

 

「っ!?お前、イグニールの事知ってるのか!?今どこにいるんだ!?」

肩をつかみ、物凄い迫力で聞いてきた。私はびっくりして再び肩を揺らし、答える。

「っ…イ、イグニールのことは知ってる…私の母、セレーネソフィアの親友だった…でも、どこにいるかまでは知らない………」

 

………うそ…本当は………彼らがどこにいるのかを知っている…

 

 

でも…今はまだ、その時じゃない………

 

………まだ…

 

 

「そっか………」

「…ごめん、役に立てなくて…」

私が少し俯き落ち込むと、男の子は慌てた様子で私に声をかける。

 

「い、いや!!いいんだ!!えっと…あ!そーだ!お前名前は?俺はナツ!!ナツ・ドラグニルってんだ!」

「!……そっか…ナツ………私はシクル。シクル・セレーネ」

 

「なぁ!お前、ここのギルドに入らねぇか?すっげぇいい所なんだぜ!!」

自己紹介が終わるとナツは私にギルド加入の誘いをしてきた。

私はナツの顔を少し見つめ………

 

「…ナツも…ここにいるの?」

と、聞いた。

 

「ん?ああ!!俺もここに入ってんぜ!!」

私の問いかけに笑顔で答えてくれるナツ。

「………うん、私なんかが入ってもいいなら…入りたい…な」

 

私がそう答えるとナツはぱぁっと笑みを浮かべ、後ろに立っていた老人の方を振り返る。

 

老人はにっこりと笑みを浮かべると私に言った。

 

「うむ…シクルと…言ったのぉ?わしはここのマスター、マカロフじゃ。オヌシを歓迎するぞ!」

「マスター………ありがとうございます…」

「よっしゃぁ!!これからよろしくな、シクル!!」

私に飛びついてくるナツ…ナツ………

 

 

………約束…守るからね………イグニール…

 

「うん…よろしく、ナツ!」

 

 

そして、私がギルドに入ってから5年後ーーー

 

運命の歯車が………ゆっくりと…動き始める。

 

 

 

「んー………あんまり手応えなかったかなぁ?」

 

そう呟き、顔にかかる髪を払いのける私の後ろには…

 

数百ものモンスターの死骸が転がっていた。

 

服についたホコリや砂を手ではらっていると、頭に僅かな振動と重みを感じた。

ふと、意識と視線を頭の上にやると……そこには、今ではほぼ毎日一緒にいる相棒が乗っていた。

 

「そんなこと言えるのはシクルだけだよぉー…アレ全部S級モンスターなんだよぉ?」

茶毛の猫、ルージュの言葉に肩を竦め、笑う。

「そんな事ないよ…他にも出来そうな人、いるでしょ?」

「んー?………あぁ、確かにぃ…」

 

ルージュは脳裏に写った緋色の髪の女を思い出す。

 

遠い目をしているルージュから目を離し、空を見上げる…

 

「………そろそろ帰ろっか…終わったし」

「んー?…あい!!帰ろぉ!!今回はどれくらい帰ってないんだっけぇ?」

「んー?………半年…くらいかな?結構長引いちゃったね」

荷物をまとめ、背に背負うと、一つ大きく深呼吸をした。

 

「ふぅ………さて…じゃあ、帰りますか…妖精の尻尾へ」

「あーい!」

 




はい!!

最後までお付き合い、ありがとうございます!!!

読みにくくなかったですか…?
意味が分からないよって箇所が多々あるかと思います…すいません


まだ文章力がなく、不安いっぱいなのですが、今後もちょくちょくと投稿させて頂きます。


どうかお付き合い、今後もよろしくお願いします!

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