ジュエルス・ストラトス~宝石の海に浮かぶ無限の願い   作:カオスサイン

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EPⅥ「願いの守護者と入学、クラス代表決定戦 中編PARTⅡ」

Side一夏

クラス代表決定戦当日がやってきた。

俺は忌まわしき過去の一部を精算する為、孤夜音も個人的な怒りを晴らす為に気合十分だった。

対するオルコット女氏は流石は代表候補生の名は伊達ではないといった所か真剣な表情をしていた。

そして…俺が気にする事というよりしたくないのだが糞兄貴はというと動向をダールに一応の監視をさせた所奴は当日までほぼ何の練習もせず寮でダラダラ過ごしていたようだが…物凄く馬鹿なんじゃないか?

そして奴の専用機だという「白式」…どうやらアレには元賢姉殿が使っていた刀だけが搭載されているようだが…賢姉殿がなんか奴の機体と同じような欠陥品を渡してこようとしてきたので専用機の件を話すと彼女は驚愕と苦い顔をしていたが…。

糞兄貴の機体は表向きは「倉持技研」という機関が製造したらしいが恐らく天災、篠ノ之束の手が加えられている事だろう。

昔から周囲に迷惑をかけていた奴であり更には世界を滅茶苦茶にしておきながら己を顧みないまま、また屑に肩入れするのか彼女は…まあ本当に俺が気にする事じゃないなうん。

「鈹岸、織斑の機体初期設定に時間がかかっている。

先にお前が出ろ」

「…」

チッ!…まあまずは前菜といくか。

まあ、それ以前に賢姉殿の上から目線な命令口調になぞ返答したくなかったので俺は無言でアリーナに向かったのだが。

「いくぞ!」

俺は紫玉宝龍を展開し待ち構えていたオルコット女史の下に舞い降りた。

 

~セシリア戦前半推奨戦闘BGM「運命」~

「逃げずに来ましたのね…ってなんなのですかその機体は!?」

「ちょいと俺の…いや、俺達の機体は特別性でね」

オルコット女氏は紫玉宝龍の見た目に驚きを隠せないようだ。

まあ、紫玉宝龍はジュエルガイストの中でも類をみない半機械&ドラゴン系のダールの力を再現した機体なので少々というかかなりメカメカしい見た目で他のどのISよりもISらしく見えるといった所だろうか。

「ンン!ま、まあ良いですわ…それではサヨナラですわね!」

「!」

気を取り直したオルコット女史がレーザーライフルを向けてきたので俺は慌てず回避する。

「なんですって!?」

「これみよがしな体勢でいたら余程の馬鹿でも銃口に気が付くわ!」

「クッ!?なら…私、セシリア・オルコットとブルー・ティアーズの奏でる円舞曲で踊りなさいな!」

「ほう、ならば俺はそれに応えて歯車(ギア)で運命の戦慄(旋律)を紡ごうとしようか!♪~」

「!?何やら語弊が…「ターゲットロック!…いけ!!」キャア!?」

俺の言葉に悪寒がしたのか一瞬動きを止めてしまうオルコット女氏。

だがそんな恰好の隙を見逃してやれる程の御人好しではない。

俺はすかさず武装の一つである「シングルダークギア」を射出する。

隙だらけだった彼女に物の見事に命中し体勢を崩した。

「くうっ!?で、ですがそんなモノが何だというのですか?!

お行きなさいブル・ティアーズ!」

「ムッ!」

彼女の機体から機体名と同じ名前のBT兵器が射出される。

だがそれはどれも同じ様な単調な動きで回避は容易かった。

「何故当たらないのですの!?」

「…足下を御留守にしてて良いのかな?」

「なっ、これはBT兵器ですの!?…キャア!?」

先程射出したギアがブーメランの様に旋回しオルコット女氏のSEをまた削り取る。

「似て非なる物だ」

無論全てを教えてやる義理は無いのでそれだけ告げる。

この分だと単一仕様能力も使用する必要性はなさそうだ。

「このまま一気に決めさせて貰うぞ!喰らいな!」

「い、インターセプ…キャアァ!?…」

俺はラストスパートに「シングルダークギア・ブレイド」をコールする。

オルコット女史も慌てて対応しようとするがもう時既に遅し!勢い良く斬りつけた。

「『WINER!鈹岸一夏!』」

するとオルコット女氏のSEが底を尽き勝敗は決した。

「ふうー!…まずはまずまずの結果という所かな」

ふむ次のカードは…狐夜音と糞兄貴のバトルか。

 

 

 




すみません予定より若干長くなったので此処で区切らせて頂きます。
次回、「ははは!コレがISの力か!」
「所詮貴様にはその程度がお似合いだという事だ」
「貴方なんかにその力を扱う資格はありません!」
力を手にし狂喜する依秋に一夏達は何を思うのか。
一方…
「私には一体何が劣っているというのですの?…」
「その願い叶えてしんぜよう」
一夏に敗北し、セシリアは一人悩む。
そんな彼女に忍び寄らんとする魔の手は…
「願いの守護者と入学、クラス代表決定戦 中編PARTⅢ」

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