戦姫絶唱シンフォギア 歌姫と死神の十一重奏(ウンデクテッド)   作:ナルカミトオル

2 / 5
大変お待たせしました!m(_ _)m
鉄オルの傷が未だに癒えない作者です。
今回は無印の2年前のライブです。次回からは本編の入ります!楽しみの人はお待たせして本当に申し訳ありませんでしたm(_ _)m

「ライブ…こんな感じなんだ」


Prologue2:改変 悲劇

シオンは目を覚ますと、何処か人通りの少ない公園のイスに座っており、辺りを見渡すと普通の公園で近くには大きな会場があった。

移動しようと立ち上がると、足元に封筒がありそれを拾い読む

 

 

【これを読んでいるということは、無事に転生できたようですね。現在シオンは物語が始まる2年前にいます。その理由を話す前にシオンのことを説明します。

まず、シオンの身体にあった阿頼耶識や薬物は私の力でなくなっており、普通の人と同じです。声帯の方も私の力で治しましたが、まだ違和感があると思いますが自然になくなっていきますので、なくなり次第話しても構いません。

 

次にベリアルのですが、装甲を強化してありますので大気圏突入が可能になっています。

武装に関しては、ベリアルの武器だけでなく、バルバトス、ルプス、グシオン、グシオンリベイク、フルシティ、マルバスリグラディング、キマリス、そしてキマリストルーパーの機体パーツと武装、それとクタン参型が使えるようになっています。阿頼耶識の方もベリアルを展開又は纏うことで使えるようになっています。リミッターを解除しても代償はありませんが、身体に大きな負担が掛かり、戦闘はほぼ不可能になるので気を付けて下さい。

それと治癒プログラムを組み込んであるので、ある程度の怪我や損傷であれば治ります。

 

2年前に送った理由についてですが、その近くに大きな会場があると思いますが、そこで本来その物語の主人公がノイズというものに襲われて意識不明となってしまい物語が最悪の状態で終わってしまいます。ですので、あなたにはその会場に行ってもらい救ってもらいたいのです。終わり次第、こちらで本来の転生する場所に送りますのでお願いします。その会場に入る為のチケットは同封してあるので安心して下さい。

ベリアルはノイズと戦えるようになっているので安心してください。あなたなら大丈夫だと思いますが、油断はしないでください。

この手紙は読み終えると燃えるようになっています。

女神フレイヤより

 

追伸

右腕はグローブを置いといたので隠すのに使って下さい】

 

 

「…早く向かうか」

シオンは右腕にグローブをはめフードを被り、手紙を捨て燃えるのを見てすぐに会場に向かった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーライブ会場内ー

 

 

「…こんな感じなんだ」

 

シオンは会場に入り、まだ始まっていないのに会場内の熱気に呆然とする

席は満席で性別、年齢関係なく多くの人がいた

 

「え〜と…あ、ここだ」

 

シオンの空いている隣の席に少女が座る

少女が座り、少ししたら会場の電気が消え、ライブが始まった

 

 

 

 

BGM:逆光フリューゲル

 

 

 

 

「(なんだろ…この感じ…)」

シオンはツヴァイウィングの歌に何かを感じていた。だが、シオンは感情が乏しいため、これが何なのかは分からなかった

けど、シオンはこれだけは分かった

 

「凄く…綺麗だ…」

無意識のうちにシオンはそう呟いた

 

サビに入り、終わりが近くなっていくと会場の屋根が開いていき、まるで羽の様に広がった

 

1曲目が歌い終わり、2曲目を歌おうとするが

 

「!」

シオンは何かを感じ取り、いきなり立ち上がった

「君、どうしたの?」

シオンの隣に座っている少女は急に立ち上がるシオンが気になり聞いてきた

 

「…何か来る」「え?」

シオンの呟きが聞こえなかったのか聞き返そうとするが

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

突然、会場の真ん中で爆発が起こった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何!?」

「・・・・・」

 

その爆発した地点から大きな化物が出てきた

 

「っ!ノイズ!?」

「ノイズ…?」

 

化物ーノイズーは大型のだけではなく、人より少し大きいタイプや空を飛ぶタイプなどがいており、観客の人達を襲い始める

 

「うわあぁぁぁぁぁぁ!?」

「嫌だ!死にたくない、死にたくない!誰か、助け」

 

ノイズに襲われた人々は、次々と炭素化されて亡くなってしまった

シオンはそれを見て6年前のことを思い出した

 

「(ノイズはあの人達を……家族を傷付ける敵)」

シオンは手すりに登り飛び降りた

 

「(家族を守る為に戦う…)その為に、力を貸せベリアル」

 

 

そう言えば右腕から眩い輝きが放たれた

 

 

光が消えればそこには

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全長約2m程で黒と白の装甲に赤黒い二本の角のロボットがいた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ありゃ、一体?」

「ロボット…だよね?」

 

ステージで歌っていたツヴァイウィングの朱色の髪の女性ー天羽奏ーと青髪の少女ー風鳴翼ーの二人は突然現れたロボットーガンダムベリアルーを見つめた

二人だけではなく、逃げている観客の人々もベリアルを見る

 

 

 

 

ベリアルを展開したシオンは機体の状況を把握する

 

『2年前の状態か…』

 

シオンは手を軽く握ったり開いたりをする。だが、ノイズ達は待ってくれず近づいて来る

 

『……邪魔』

 

シオンは近づいて来るノイズを腰に装備してある二本の特殊ブレードを抜き迎撃する

 

『問題なし…敵を叩き斬る』

 

スラスターで一気に加速し、ブレードの柄をくっつけ双刃又は、切り離し双剣にしてノイズを斬りつけていく

 

『・・・!』

 

空中にいるノイズ達が突撃して来るが、難なく回避し腰部に装備してあるライフルを手にし撃ち落としていく。観客の人々を襲おうとするノイズも近くにいればブレードで、遠ければライフルで迎撃する

 

『・・・・・』

「あ、ありがとうございます!」

 

シオンに助けてもらった観客の人はお礼を言い出口へと走って行く

 

ノイズ達に襲われている人々を助け、大型のノイズに向かおうとすると歌が聞こえた

 

『歌……?』

 

 

 

 

BGM : 私ト云ウ 音奏デ 尽キルマデ

 

 

 

 

歌が聞こえる方を見ると、奏の衣装が朱色と白の服装に変わっており、手に槍を握って歌を歌いながらノイズを倒していた

 

『(歌いながら戦う…)それがこの世界の戦う人か』

 

シオンはそう呟きながらも周りの小型ノイズ達を倒しながら、大型のノイズを倒しに向かう。遅れて翼も歌を歌い参戦しノイズを迎撃し始めた

それぞれが小型ノイズ達を迎撃しつつ、シオンと奏が大型ノイズを一体ずつ撃破した。しかし、戦いの余波で会場の一部が壊れた

 

「キャアアアアアアッ!」

「!」『あいつ…っ』

 

観客席でずっと見ていた少女が落ちてしまい、落ちた時に足を痛めてしまう

それに気付いたシオンと奏は直ぐに少女の元に向かう

 

『!ちっ!』

 

シオンは向かおうとするが、ノイズ達が行く手を阻む。

 

『お前ら…邪魔だ!』

 

双刃にしたブレードを妨害するノイズ達に投げて一気に殲滅するシオン。ブレードが戻り、少女の元へ向かおうとする

 

『っ!?』

 

少女が胸から血を流し倒れており、奏が少女を支えていた

 

『(6年前と同じ感じ…)嫌な予感がする…』

 

シオンは急いで少女達の元へ向かう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シオンが妨害されている時

 

 

 

「おい、死ぬな!」

 

奏は少女を守るために、自身を盾にノイズの攻撃を防いでいたが、身に付けている防具がひび割れてしまい、その破片が少女の胸に刺さってしまい倒れてしまった

 

「目を開けてくれ!生きるのを諦めるな!!」

 

少女はかろうじて生きていて、奏は少女を助けるためにノイズを一掃出来る歌ー絶唱ーを歌おうとする瞬間

 

「!お前…」

『・・・・・』

シオンがそれを止める

 

『…その子はまだ生きてる?』

「!あ、ああ(こいつ、話せるのかよ…)」

『なら行け』

「え?」

シオンは奏に少女を連れて離脱しろと言う

 

『今ならまだ間に合う…行け』

「けどよ…」

『よく分からないが…お前も限界なんだろ?身に付けているそれがボロボロだから分かる』

「っ!」

シオンの的確な事を言われ反論できず俯く奏

 

『……今その子を連れて行けるのはお前だけ』

「!お前…なんでそこまで」

顔を上げた奏は、何故ロボットーシオンーがそこまで助けるのか気になり聞いた

 

『……俺は手に届く命が救えるなら救う。2度とあんな思いはしたくないから…』

「!お前も大切な何かを…」

『・・・・・』

それに対し何も言わないシオン

「………分かった、この子は任せてくれ。あたしからも頼みが…」

『…あの青髪の援護もする…それでいいか?』

「…ありがとな。お前、優しいな」

そう言って奏は少女を抱えてすぐに離脱した

 

『・・・・・』

シオンは奏達が離脱して行くのを確認し、ノイズに向き直り迎撃しながら翼の援護に向かう

翼と合流し背中合わせになる

 

「…ありがとう」

『・・・・?』

「奏を……他の人達を助けてくれて…ありがとう。もし、あなたが来なかったら…もっとたくさんの人達が殺されていた…」

『…こいつらはあの人達を傷付ける…なら敵。…ただそれだけ』

「(あの人達?)…そう、なら今は…!」

『…背中は任せる』

「ええ、私の背中も任せます!」

 

互いにノイズに突っ込んで行き次々と撃破していく

翼の背後からノイズが迫ればシオンがライフルで撃ち、逆にシオンの背後から迫れば翼がブースターを使い一気に近づき斬った

初めてとは思えないコンビネーションでノイズがどんどん減っていき、大型ノイズ一体だけとなった

 

 

シオンはスラスターで跳び、双刃で一気に突き刺した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ノイズに突き刺したと同時に光出した

 

『(!あの時と同じっ!)』

 

シオンの意識はそこで途切れた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翼は目を開ければ、そこには倒された大型ノイズの炭素だけがあり、ロボットはいなかった

 

「あのロボットは一体何処へ…?」

 

辺りを見回すがまるであのロボットが最初からいなかったように何処にもいなかった




ちょっとだけ説明します

原作より生存者は多いですが、それでも多くの観客の人達は亡くなっている設定です。
響は原作よりは酷くいじめられていませんが、それでもいじめられてます。(家の壁や机に落書きはされず、ただ言葉や暴力によるいじめ)


とまあ、だいたいはこんな感じです。




できるだけ早く投稿できるよう頑張りますので楽しみにしていて下さい

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。