戦姫絶唱シンフォギア 歌姫と死神の十一重奏(ウンデクテッド) 作:ナルカミトオル
「物語の始まり」
Prologue1: 転生 始動
「お前は…ここで俺と…死ぬ!」
「やめろ…やめろおおおおお!」
「(……さよなら、大好きな俺の家族)」
右腕が肘からなく包帯を巻いている少年は自分の親を殺した原因の男を道連れに自身に取り付けた爆弾のスイッチを押した
「(…これからの未来が見れない事が心残りだけど…皆なら…絶対に…)」
少年は意識が一瞬にしてなくなり、男と共にこの世から消えた
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男ージャスレイ・ドノミコノスーと共に死んだ少年ーエリュシオン・C・タービンーは目が覚めたら、見知らぬ白い空間にいた
「(ここは…?確か俺はあいつと)」
「はい、あなたはあの愚かな人間と共に死にました」
「!」
後ろから声が聞こえ、振り返ると白いドレスのような服装の女性がいた。シオンはその女性を警戒しながらも聞いた
「…あんたは?」
「私は女神フレイヤと申します。お見知りおきを」
女性ー女神フレイヤーは微笑みながら自己紹介をした
「(…この声…何処かで…!)思い出した。6年前のあの時の…」
シオンは女神フレイヤの声に聞き覚えがあり思い出す
「はい。6年前、あなたを別の世界に送ったのは私です」
「やっぱり…それで何で俺をここに?」
「…あなたには転生をしてもらいます」
「……その理由は?」
シオンは転生する理由が何かあると思いフレイヤに聞いた
「その世界は本来のルートから大きく外れてしまい歪みが生じてしまい、これ以上大きくなってしまえば…その世界は壊れてしまいます」
「!?…本当?」
「…残念ながら事実です」
「…分かった。転生する」
歪みの影響により、その世界が壊れると言われシオンは驚愕するが、すぐに転生する事を選んだ
だが、シオンには問題があった
「だけど…俺には戦える力がない。それに、この腕じゃあ…」
「大丈夫です」
目の前が急に光出し、シオンは目を閉じる
光が消え、目を開ければそこには
装甲がボロボロで左腕がなく、コックピットに穴が空いている愛機ーガンダムベリアルレイヴンーと
頭部が斬られ、動かなくなった友達ーハローがいた
「でも…もう相棒達は…」
「大丈夫ですよ」
フレイヤがベリアルとハロに手をかざせば
装甲が新しくなり、新たな姿になったベリアルと
「シオン!シオン!」と言い、跳ねて近づいて来るハロ
シオンは飛び跳ねて近づいて来るハロを受け止める。その表情は嬉しそうにしていた
「ありがとう、フレイヤ」
「いえいえ、気にしないで下さい。それから、転生する世界にはあなたの家族がいます」
「ッ!…まさか」
フレイヤの言った家族という言葉に反応し、それが誰なのかが何となく分かった
「…何となく分かった。ありがとう、フレイヤ」
「いえ、これは私が勝手にやった事ですので気にしないで下さい。それとこれを」
フレイヤがベリアルに手をかざせば、右腕になりシオンの右肘に着く
見た目はベリアルの腕のようだが、関節部分は人と同じだった
「これは…」
「ベリアルを思えばなることも、装甲だけを纏うことも出来ます。それとハロはこのブレスレットに入れることが可能で、シオンの大人化出来るようにプログラムを組み込んであります。その姿では戦いにくそうですから」
フレイヤは苦笑しながらブレスレットを渡してシオンそれを受け取り、ハロを入れて大人化をしてみた
大人化してみると、身長が180〜190cmぐらいで、年齢は10代後半だった
「成長するとこんな感じなんだ。早く慣れないといけないな」
シオンはすぐに元の姿に戻る
「それでその世界に行くにはどうすればいい?」
シオンの目の前に扉が出てきた。その扉は勝手に開く
「その扉を抜ければその世界に行けます」
「分かった。何から何までありがとう、フレイヤ。…行ってくる」
「…ご武運を」
シオンは扉を通れば扉は消えた
これは出会うことのない物語
歌を歌い、戦う歌姫達と
家族を知り、家族を守る為に戦う死神の少年
交わることのない物語が始まる
いかがでしたか?これからも続けていきますので楽しんでいただければと思ってます!
では、失礼しますm(_ _)m