黒き風~銃弾の交響楽団~   作:Noir@You

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はい、どうもNoir@Youです!

ユイトが不知火とキンジに
挑んだ所で切っていましたね

ではでは本編をどぞー


第7弾~狂戦士の舞踏曲~

2対1ーー

 

しかも強襲科の

AランクとSランクの2人

との戦いなど端からみれば

愚か者のする事である。

 

ーーだが不知火と

ヒステリアモードであるはずのキンジは

有利なはずの状況下において動けずにいた。

 

 

キンジ(なんだ…この圧力は

只者じゃないとは思ってたけど…

こいつは別格だ…!)

 

ユイト「どうした?そっちから来ないなら

こっちから行くぞ?」

 

キンジ「っ!来るぞ不知火!」

 

 

キンジの呼び掛けも空しく、

瞬速とも取れる速度で迫る

ユイトに対応しようとした不知火だったが、

不知火の対応しようとした動きを

利用し、不知火を後ろ手で縛り

 

ナイフにワイヤーを付け、

不知火の足に巻き付くようにして

拘束する。

 

更に不知火の持っていたであろう

蜂のフラッグをユイトはその手に持ち、

折っていた。

 

 

不知火「っ…!遠山君、ゴメン…!」

 

 

パァン…!!

 

乾いた銃声が響く

 

と、同時にユイトは衝撃で後ろへと仰け反る。

 

 

そう、

キンジが改造済みのベレッタM92F

を撃っていたのだ。

 

当然、ユイトは不知火を

盾に射線を塞いでいたのだが、

頭部の射線だけは通っていたのだ。

 

これは非殺傷弾(ゴムスタン)でなければ

武偵法9条に触れる行為となる。

 

まあ、ゴムスタンでも当たり所が良ければ死ぬが。

 

だが、倒れて動かなくなったユイトに

キンジは近付けずにいた。

 

雰囲気(オーラ)が変わっていた、

ユイトの、強くはあれど穏和で、

ゆるやかだった空気が

今はピリピリとし、得体の知れない

空気が漂っていた。

 

ただひとつ、言える事は

キンジの直感が今の(・・)ユイトに

近付いてはならない、と叫んでいた。

 

 

ユイト?「ケッ、勘がいいなァ…

流石は遠山の金さんの子孫だけはあるってか」

 

キンジ「お前は…ユイトなのか?」

 

ユイト?「…ククッ、そうだ

オレ様はユイトだ、

紛れもない黒楓ユイト様だぜェ?」

 

キンジ「その纏ってる空気と喋り方だと、

説得力が無いな」

 

 

倒れていたユイトは

ユイトらしからぬ喋り方で

キンジに語り掛けてくるので

 

キンジは本当にユイトなのか

確認をしたが、喋り方は変わらなかった…

ユイトはムクリと起き上がるが

その頭からは血が一筋流れていたが

顔は狂っているかの様に犬歯を

剥き出しにし、笑っていた。

 

 

ユイト?「信じられねーだろうが

説明はしてやるよ…めんどくせーがなァ…ケケッ」

 

キンジ「そうして貰えると助かるな」

 

ユイト?「普段のオレ様が抑圧してる

戦闘欲ってもんがな、あるスイッチで

飛び出してくるのさ、オレ様と言う性格(カタチ)

でなァ…」

 

キンジ「じゃあお前は

多重人格者だって言いたいのか?」

 

ユイト?「ま、似たよーなもんだが

ちっと違うな、オレ様は別人格じゃあねェよ

この状態だと理性と倫理観、その他が

下がっちまうモンでな、その弊害ってので

口調も荒くなっちまうンだよ」

 

キンジ「…口調に関しては似たものを

知ってるから聞かないが、

俺の銃弾がきっかけと見たが

アレがスイッチなのか?」

 

ユイト?「大体は正解してんなァ…

正確には頭部に強い衝撃を受ける事が

スイッチなんだよ

それで切り替わるんだが…

コイツは性格が変わるだけじゃねェんだ

 

 

オレ様の身体能力、反射神経なんかが

約100倍(・・・・・)にまで上昇すンだぜ?

 

スゲェだろ?」

 

キンジ「100倍…ウソだろ」

 

ユイト「そろそろガマンの限界なんでなァ…

精々楽しませてくれよ?」

 

 

要約すると頭部に強い衝撃を与える事で

発動する知識方面に働かない

ヒステリアモードのようなモノなのだが

上がる倍率はヒステリアモードの比では無いのだ。

 

そして、

ユイトは最後の言葉と

同時に目にも留まらぬ動きで

キンジに急接近していく!

 

 

キンジ「…クッ!」

 

 

パァンパァン!

 

それに対してキンジは

ベレッタでユイトを迎撃するが…

 

パパン!ギキィン!

 

ユイトはこれまた目に留まらぬ速度で

キンジの銃弾に自分の撃った

銃弾を当てて弾く…!

 

ユイトはキンジに向かって投げナイフを

両腕振る動作で4本投げ込む

 

キンジはそれを最小限の動きで避けるが

その回避を読んだ上で投げられたナイフを

ベレッタとバタフライナイフで弾く。

 

 

ユイト「ハハッ!やるじゃねーかァ!」

 

 

いつの間にかキンジの側面に回り込み

水平に、二丁の拳銃を構えて

 

パパパパパパァン!!

 

6発もの銃弾をキンジに撃ち込んでいた…が

 

パァン!ギキキキキキィン!

 

1発の銃弾で弾いていた。

 

だが、キンジの背後へといつの間にやら

日本刀、なのだが少し長めの

刀を手にしたユイトが居合いの構えを取っていた

 

 

キンジ(これは…マズイ…!!)

 

 

咄嗟にバタフライナイフを居合いの軌道へと

ぶつけ、止めようとしたキンジだったが

ワイヤーが張られていて

腕を上手く動かせなかった。

 

 

キンジ(あの時かーー…!)

 

 

ナイフを投擲した時に避けられる事を

前提(・・)にワイヤーを付けていて、

ワイヤーを張っていた。

 

 

ユイト「ちーっとコイツは痛いぜ?」

 

 

キン!

そこには、既に刀を振り終わって

鞘へと戻しているユイトがいた。

 

と、同時にキンジは強い衝撃を受け

意識を手放していった…

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

キンジとの戦闘が終了し、

キンジのフラッグが刀の一撃で

折れているのを確認したユイトは

手頃なコンクリートの壁に

 

ガン!!

 

勢いよく、頭を打ち付けた。

 

するとユイトが先程まで纏っていた

雰囲気はいつものユイトの空気となった。

 

 

そして、少しふらつきながら

壁にもたれ掛かり、

インカムを使用する

 

 

ユイト「…俺だ、キンジと

不知火は片付いた、理子は見てたろ?」

 

理子『おっつーん♪

バッチリ見てたよ、カッコ良かったぞ♪』

 

中空知『す、凄いです、

あの二人に勝ってしまうだなんて』

 

リッカ『流石はユイト』

 

ユイト「取り敢えずだ、

俺はこれから使えなくなるから

3人で何とかしてくれ

ただ、俺が気付いた事は話しておくぞ?」

 

 

強襲科のAランクとSランクを倒した事に

それぞれが絶賛するが、

ユイトは自分が動けなくなるであろう

事を予見して、情報を伝える。

 

 

ユイト「1つ、アイツらの

通信機は精度は良いが交信可能距離

が短めのモノだった

2つ、アイツらと戦っている際に

車輌科の車らしきエンジン音を聞いたんだ。

それも、スピードを出したモノでは無かった

 

この事から恐らくだが、

奴らは目のフラッグと

共に移動している可能性が高い」

 

ユイト「ついでに言うなら

ミニバンに隠していると言う事は分かったぜ」

 

中空知『ミニバン…ですか、

分かりました、有り難う御座います』

 

理子『後は理子りん達に

まっかせなさーい!』

 

ユイト「あぁ…よろしく頼むぜ…」

 

 

ユイトは重要な事を伝え終わった後、

壁にもたれ掛かったまま

空を見上げて、呟いた

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてユイトは、意識を手放した。

 

 

 

 

 




はい、如何でしたでしょうか?

予想以上に長くなってしまった…
あ、ヒステリアモードより
チートな能力出ましたけどアレは

戦闘欲が抑えられなくなるので
作戦行動などには向きません。

ので、ヒステリアモードの方が良いと思います。

身体能力が上がってるのも脳の
リミッターが外れてるおかげなので。

次回、カルテット決着!
出来たらいいなぁ…

どちらが勝つのか!?
お楽しみに~

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