黒き風~銃弾の交響楽団~   作:Noir@You

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はい、長らくお待たせしました
Noir@Youです!

ケータイが死んでたのとか色々ありましたが
続きを投稿していきたいと思います!

では本編どぞー


第6弾~思いの調律~

日付が変わり、翌日の朝の休み時間、

ユイトは隣のキンジと2人の男子ーー不知火 亮(しらぬい りょう)

武藤 剛気(むとう ごうき)が仲良さそうにしているのを

見ていた所にキンジが気付き、

2人の紹介をしようとしていた。

 

 

キンジ「ああ、こいつ等はな……」

 

ユイト「不知火 亮に武藤 剛気、だろ?

知ってるよ、俺は黒楓 ユイト、よろしくな」

 

不知火「うん、よろしくね、黒楓くん」

 

 

抜群の爽やかスマイルを1つも崩さず答える

不知火は強襲科Aランクの実力者でありながら、

強襲科にしては珍しい人格者でもある。

 

 

武藤「おう、よろしくな!黒楓!」

 

 

砕けた言葉使いで親しげに話す武藤は

車輌科のAランクで

乗り物と付く物は何でも運転出来るらしいが

ガサツな性格が災いしてモテたくてもモテれない

悲しい男でもある。

 

 

キンジ「なんで

会ってもない奴の名前知ってんだよ」

 

ユイト「ん?なんでって、自分の通う学校だし

生徒全員の名前とそれぞれの得意な事、

苦手な事も把握するのは基本だろ

それに、どんな獲物を使うのかもな」

 

キンジ「どんな記憶力してんだよ…」

 

理子「しかもー、それを当然の如くやってるのも

チートキャラ性能に拍車を掛けてるよねー♪」

 

 

ユイトが不知火達を知ってるのに

疑問を抱いたキンジが聞くと

さらっと生徒全員の

情報が頭に入ってると言うユイトに

呆れたキンジに便乗してきた理子。

 

 

ユイト「ところで、何の話をしてたんだ?」

 

キンジ「ああ、

ちょっと今日やるカルテットについてな」

 

ユイト「へえ、

実は俺も今日カルテットに参加するんだよ」

 

武藤「中々の偶然もあるもんだ」

 

不知火「もしかしたら僕らの

相手がユイトくんかもね」

 

キンジ「性質の悪い冗談は止めてくれ、

ユイトが相手なら

俺は全力で逃げ出すぞ」

 

ユイト「ハハッ、そんな事があるのかね?」

 

理子「でもーそれはそれで面白そうだよねっ、

くふふっ♪」

 

 

話の内容が気になっていたユイトは

聞いた所、キンジ達もカルテットを

今日すると言う偶然が重なったので

不知火が冗談で場を茶化すと

キンジが真剣な表情で言うので

それをユイトが笑い飛ばすが

理子が悪ノリしたところで、

次の授業の先生が来たので

皆、席に着いて大人しくする。

 

 

 

 

この時、本当にこの会話の通りになるとはーー

 

誰も思わなかったのである…。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

カルテットが始まる時刻

 

 

 

「「「マジかよ…」」」

 

 

3人程ハモリながら

これはキンジ、ユイト、武藤だーー

溜息をついていた

 

朝の冗談がホントになると思ってなかったのか

不知火は苦笑いを浮かべている。

 

理子「アッハハハ!!

ホントにキーくん達と対戦なんだ!」

 

リッカ「こういう事があるのが戦場」

 

ユイト「俺は学校に戦争しに来てたのか…?」

 

 

理子は腹をよじらせて笑って、

リッカはーーちなみにユイトの真後ろの席だ

話には割り込んでないものの、

話は聞いていたらしく、

戦場論をぶつけて来るのに

ユイトが割りと真剣に

頭を抱えていた。

 

男子生徒「なんだお前ら、知り合いなのか?

ま、そんな事関係なく俺達が勝つがな!」

 

 

空気が読めてない事の発端でもある男子生徒が

更に空気の読めてない事を口走っている。

 

対して中空知さんは男が多い事に

戦線恐々としながらも

なんとか立っているが、動けなさそうなので

ユイトが代わりに男子生徒の前に出て

宣誓をする

 

ちなみにキンジ達が蜂でユイト達が蜘蛛である。

 

そして、

カルテットの開始地点にそれぞれが向かう。

 

ステージにある体育倉庫にて…

ユイト達は作戦会議ーー

と言うか事前に決めていた事の再確認をしている。

 

 

ユイト「まさか相手がキンジ達

とは思わなかったが、

作戦は変える必要ないだろ?

本拠地にリッカを防御役として配置して、

中空知さんが通信で援護」

 

理子「理子りんが視覚的な情報を提供しつつ、

ユイにゃんが遊撃でしょー?」

 

リッカ「理子も遊撃」

 

中空知『私もその作戦に依存はありません』

 

 

事前に決めていただけはあり、直ぐに

行動が決まったユイト達のチームは

スタートと同時に動き出す。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

一方のキンジ達も作戦が固まっていたのか

車輌科から武藤の車ーー

ミニバンを引っ張り出していた。

 

どうやら目の旗を武藤の車に乗せ、男子生徒が

それを守りつつ、

キンジと不知火の2人で制圧していく

算段のようだ。

 

男子生徒「やる事は事前に話した通り

変わらねー…行けるな?」

 

「「「了解」」」

 

そこには、

いつもと纏っている空気の違うキンジがいた。

 

実は車輌科に向かう際に女子生徒とぶつかり、

もつれ合って女子生徒の胸にダイブして

ヒステリアモードになっていた。

 

 

ーーヒステリア・サヴァン・シンドロームーー

 

キンジがヒステリアモードと

呼んでいるこの病気(ちから)

遠山家に代々受け継がれてきたモノで

 

体内にβエンドルフィンが大量に

流れる事により発動し、

反射神経、思考力等が通常の約30倍に

なるってチート過ぎだよねコレ。

 

まぁ、要約すると性的に興奮すれば

超人なれるのである。

 

一応、デメリットとして女性を何がなんでも

守りたくなるので時として

判断ミスを招く、と言うことと

女性に対しスゴくキザっぽいしゃべり方になる。

 

ちなみに、キンジの先祖は

かの有名な遠山の金さんでお馴染み

 

遠山金四郎景元である、

彼は人前で肌を晒す事によって

ヒステリアモードになっていたとされる。

 

そして、キンジと不知火は

二人一組(ツーマンセンル)

校庭をクリアリングと言う名の

巡回をしていた。

 

 

ユイト「キンジの雰囲気が変わったな」

 

理子『あの状態のキーくんには注意してね♪

ユイにゃんでも勝てるか分かんないし、くふっ』

 

ユイト「面白い、じゃあ仕掛けてくるわ」

 

理子『えっちょっ』

 

 

どこぞの忍者宜しく木に逆さにぶら下がって

偵察していたユイトは

理子の注意に耳を貸さず

驚異的なスピードで2人に近付き

2丁拳銃でキンジと不知火に撃ち込むが

 

キィン!キィン!

 

と音がして2発は弾かれた。

 

 

 

 

 

 

 

ユイト「よお、御2人さん」

 

 

 

 

 

 

 

ユイト「俺と遊ぼうぜ?」

 

 

 

 




はい、一旦切ります。

次回、キンジ&不知火VSユイト

カルテットの勝敗はどうなるのか。

お楽しみに!

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