黒き風~銃弾の交響楽団~   作:Noir@You

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はい、どーもNoir@Youです!
前回は謎の美人に抱き付かれたユイト
でしたが今回はその関係性、
そして動き始める思惑ーー
と言った感じですかね。

では、本編どぞー


第3弾~馴染みの輪舞曲~

side ユイト

 

 

!? !?!?!?

 

な、何が起こってんの!?

しかも何か柔らかいモノが…

 

って!そうじゃなくてだな…!

 

 

ユイト「いいっ加減離れろって、リッカ!」

 

 

俺がリッカと呼んだ女性ーー白嶺(しろね)リッカは

不服そうな顔ーー

他の人から見れば気付かないくらい

の表情の変化をしてから離れる。

 

 

リッカ「だって、ここ最近

ユイトが会ってくれなかった」

 

 

とか言いながらプクーっと頬を膨らませる

なにそれ可愛い。

 

 

ユイト「あのなぁ、俺だって忙しいんだぞ?

まぁこっちに来たのを

黙ってたのは悪かったけどさ」

 

リッカ「だから、私もユイトと同じ学校に通う

ここ(男子寮)に住むから」

 

 

はい?

えっ、何で?

だってここ“男子”寮だよ?

 

 

リッカ「先生がここに住んでいいって」

 

ユイト「何してんだあのクソ教師ども…」

 

 

武偵高の教師を恨むが恐らくリッカに

他の住む当てが無いであろう

ことを知っている俺は受け入れるしかないみたいだ

 

 

ユイト「…しゃーない、一応部屋が余ってるから

そこ使ってくれ」

 

リッカ「わかった」

 

 

リッカに部屋を案内して荷物の整理を手伝い、

時刻を確認すると丁度昼ご飯の時間だった。

 

それと同時にリッカのお腹が鳴る、

リッカは顔を少し赤くしてから

 

 

リッカ「ユイト…お腹すいた」

 

ユイト「自分の事は自分でやれ、

と言いたいとこだけど俺も腹減ったし

リッカもこっちに来たばっかだしな

仕方無い、何か作るよ」

 

リッカ「ありがと、ユイト大好き」

 

 

頬を赤くしながら

ほんの少し微笑み、そんな事を言うリッカ

うぐっ、なんだその破壊力。

 

昔馴染みの俺でも普通に

落ちそうになるくらい可愛いなホント

 

ユイト「とか言いながら抱き付こうとするのは

止めなさい」

 

リッカ「…」

 

ユイト「ちょ、泣きそうになるなよ!?

ほら、すぐ昼飯作ってくるから!」

 

 

抱き付こうとするのを阻止

したらプルプル震えて目がウルウルとしてきたので

(これも可愛い)

料理を作ると言い気を逸らそうとしたが

表情は変わらない、

そんなに俺に抱きつくのが重要かね。

 

 

リッカ「…私にとっては最重要案件

でもユイトのご飯食べたいし我慢する」

 

ユイト「人の心を読むのは止めなさい

…まぁ作るよ、今後2人の時は交代制

1人の時は自分でやってくれよな」

 

 

俺の心を読んで語ってきたリッカに

ってか心読める人多すぎない?

勝手に心を読むのを止めるように

注意してから今後の話をしながら

料理を始める

 

さて、今日の昼飯は…と

炒飯にでもすっかね

手早く中華鍋に火を掛けつつ

 

野菜類を細かく刻み、油をひいた鍋

に野菜類と白ご飯を入れてサッと炒めながら

卵を割り投入、調味料を入れて味を整える

材料を卵と油でコーティング

するように炒める。

 

あっという間に俺特製の炒飯の出来上がりだ。

 

食卓に並べてリッカを手招き…

するまでもなく食卓についていたので

俺も席に座り、2人一緒に手を合わせる

 

 

「「頂きます」」

 

リッカ「流石、ユイトの料理

凄く美味しい…!」

 

ユイト「簡単に作ったもんだけどな

喜んでくれてるみたいで何より」

 

 

パァァッと表情を明るくする

リッカを見て可愛いな、とか

思いながら黙々と食べる。

 

ーーーーーーーーーー

 

「「ごちそう様でした」」

 

 

そして、昼食をとった俺達は

片付けてから、改めて会話し始める。

 

…気になってた事もあるしな

 

 

ユイト「んでリッカがこっちに来た

“ちゃんとした”理由はなんだよ?

ホントに俺に会いたかっただけじゃないんだろ?」

 

リッカ「流石ユイト、私の事良く分かってる

…依頼があるの」

 

 

依頼?リッカが1人でこなせない依頼が

あるなんて珍しい、何かあったのか?

 

 

ユイト「リッカから依頼?珍しいな

リッカ1人でも無理な奴なのか

引き受けるよ、詳細は?」

 

 

昔馴染みの頼みだ、暇してたし

2つ返事で引き受ける、詳細はしっかり聞くが

 

 

リッカ「その通り、今回の依頼は

明星会という組織を潰すだけだった

けれど、明星会は傭兵を雇った」

 

ユイト「なるほどな、その傭兵が面倒な奴なのか

そいつの名前は?」

 

リッカ「名前は知らない、けど奴の2つ名

は聞いたことがある…

 

終局の創り手(フィナーレ・クリエイター)

 

 

終局の創り手、ねぇ…

詳しい事は知らないが、

そいつが雇われた戦場なんかは全て

その日の内に終局へと向かうと言われてる

だから終局の創り手と呼ばれてる訳だ。

 

 

ユイト「へぇ…、確かに聞いたことがある名だな

そいつの相手を頼みたい訳か、良いぜ」

 

リッカ「ありがと、ユイト

…作戦は2日後、私が組織を壊滅させる」

 

ユイト「了解、

さて…久し振りに楽しめそうだな…!」

 

 

組織の方は名前を聞いたことが無かったが

それなりの組織なんだろうな、

それでもリッカには及ばんだろうしな

とか思いつつも

抱き付こうとするリッカを押さえながら

久し振りの依頼に心踊る俺だった…。

 

 

ーーーーーーーーーー

 

side  ???

 

 

なんだ、あの化け物は。

俺はここで死ぬのか…?

 

仲間は既に殺された…!

 

只の組織の取り引きを潰すだけの依頼だった

はずなのに…!!

 

 

「フフッ…逃げても無駄よ?」

 

ヒイッ!!

 

あの化け物だ!

殺される逃げなきゃ死にたくない嫌だ助けてーー

 

 

??

 

あれ? 俺の身体がなんでアソコニ…?

 

アッ、ソうカ…、おれの頭が…身体と

 

 

意識が無くなる瞬間。

 

その声をもう一度だけ聞いた。

 

 

 

 

 

 

 

「いい夜だわ…、

貴方のような命が散り逝く様でさえ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「美しく見えるのだから」

 

 

 

 

 

 

 




はい、お疲れ様です!

いかがでしたでしょうか?

次は初依頼に赴く事となりますね。
やっとか、と思うかも知れません
私もそう思ってます( ̄▽ ̄;)

ちなみにリッカの容姿ですが
誰もが見ても美人だ…と見とれる程
凛とした雰囲気に整った顔立ち
身長は女性としては高めですね

対しユイトは男性の中では
中背中肉の168センチ
瞳は蒼、顔立ちは整っているものの
少しジト目になっています

次回、終局の創り手との戦闘!入れたらいいなぁ

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