おいでよ獣狩りの町 あの田舎町ヤーナムがオバロ世界にインしました   作:溶けない氷

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モモンガさん、ヤーナムぶらり旅紀行

栄光ある大型ギルド“アインズ・ウール・ゴウン”

しかしながらゲームの流行り廃りはショッギョムジョ。

過疎化によって41人のギルメンは櫛の歯が欠けるように一人また一人と卒業して言った。

そんな中、ユグドラシルに再びテコ入れが入れられた。

既存の問題点、遊びつくしてしまったら?

運営の答えはこうだ、それなら新しいエリアを入れてカムバックプレイヤーを誘えばいい。

かくして設置された新しいダンジョン、

狂気冒涜都市ヤーナム

神影残光都市アノールロンド

濃霧侵食都市ボレタリア

この3つが追加ダンジョンとして実装された、お値段7980円

値段に文句を垂れるプレイヤーが多かったことでブチ切れた運営がプレイヤーをゴミクズのように殺しまくって

その動画でスッキリする為に作られたステージだと言われるほど酷かった。

やっぱ運営はクソだな。

とはいえ、久々のギルメンとの冒険は日々のルーチーンワークとなった運営費用稼ぎと違って新鮮味があった。

 

『いやー久々ですねぇ、こうやってモモンガさんと遊ぶのも』

 

『そうですねー、こうやって新しい機会でもなけりゃなかなか来ませんから』

 

久々にやって来たウルベルト、タッチ、ペロロンチーの、モモンガの4人はパーティーを組んでヤーナムにやって来ました。

入り口には血文字で

『危険!入るな!』

『ようsasこolそぉぉぉ!あyfs酵素ぃ!ヤagggナムへぇ!』

『この先、人形に気をつけろ』

などと書いています。不吉な気配がビンビンしますね。

腐った夕日にヤーナムのどこまでも伸びる尖塔が突き刺さり、不吉な影を4人の上に落としています。

 

『ではみなさん、いつも通りのフォーメーションで行きますよ!』

門を開け、霧を抜けると…そこにあったのは

 

 

『ふあぁぁぁっぁあぁ!よう↑こそぁお!よぅ↓うこぉそヤーアナムへぇ!』

『肉の穢れ肉の穢れ肉の穢れ肉の穢れ肉の穢れ肉の穢れ肉の穢れ肉の穢れ肉の穢れ肉の穢れ肉の穢れ肉の穢れ肉の穢れ肉の穢れ肉の穢れ肉の穢れ』

『悍ましい、冒涜的叡智。悍ましき肉の祝福、大宇宙の神秘。

お前達もこの啓蒙のsdkdsld thbcnvkv ;oxicv 』

 

なんと!そこにはモモンガさんと同じくヤーナムのロールプレイヤー達がいました。

死体を貪り、冒涜し続ける狩人達。つまりガチ狂人達です。

お互いに殺しあったのか町中の壁や屋根のそこかしこにプレイヤーだった物が飛び散っています

「ひえっ」

モモンガさんはあまりにも悍ましい光景にまだ実装されていないはずの精神抑制があればいいと思ってしまいます。ピカー

 

新しいゲームを始めたら最初の光景がスプラッター映画とはやっぱり運営はクソでしたね。

プレイヤーのはずなのに狂人達が襲いかかって来た!

 

 FirstBattle

チーム AOG vsヤーナムの影(プレイヤー)

数では4対3で有利です。

しかしながら接近戦に向いたプレイヤーがタッチさんだけのこの状況でガチインファイター3人の影達と

近距離でエンカウントは実に不味い。

影の一人が血まみれの鋸でタッチさんに襲いかかりました!

『ふgぁあああああああつぁあああ!ようコソォ!』

ガチんという音とともにタッチさんの聖剣と鋸が鍔迫り合いを始めます。

どうやら典型的な脳筋タイプで理性も良識も全て筋力に全振りしたプレイヤーのようです。

人間プレイヤーのようですが世にも悍ましい表情のアヴァターからは理性のカケラも見出せません。

更にいえば脳に獣のカレル文字でも刻んだのか獣面です、人間種って奥が深いなぁ。

きっと獣性が高まりすぎたんでしょう。

力押しでタッチさんを押しまくりますが、その間にも残りの二人が襲いかかっって来ます。

『肉の穢れ肉の穢れ肉の穢れ肉の穢れ肉の穢れ肉の穢れ肉の穢れ肉の穢れ肉の穢れ肉の穢れ肉の穢れ肉の穢れ肉の穢れ肉の穢れ肉の穢れ肉の穢れ

削ぎ取って、炙って、清めてあげる!清める…清めを!清め清め清め清め清め清め清め清め清め清め清め清め清め清め清め』

 

肉の穢れを連呼する悍ましい人間種プレイヤーが襲いかかって来ました。

こちらの方は貴族のドレスに苗床の頭という実に悍ましい姿です、ペロロンチーのさんはマジで吐きそうになりました。

おかしいですね、男の娘だというのに。

ゲイ・ボウで応戦しつつ交戦していると、向こうもシモンの弓剣で応戦して来ました。

かなりの手練れなのか接近戦では向こうに分があるようです。

 

『アーハハハハはっはあ、フレンズ!フレンズ!

フレンズ!フレンズ!フレンズ!フレンズ!フレンズ!フレンズ!フレンズ!フレンズ!フレンズ!フレンズ!フレンズ!フレンズ!フレンズ!フレンズ!フレンズ!フレンズ!フレンズ!フレンズ!フレンズ!フレンズ!フレンズ!フレンズ!フレンズ!フレンズ!フレンズ!フレンズ!!!

フレンズゥゥゥゥ!!!!!Ogghhhhhhhhh,MAJESTICcccccugggh!』

モモンガさんとウルベルトさんにはフレンズを連呼する鳥籠頭の中年男が襲いかかって来ました。

きっと、たつき監督が降板してしまったことで発狂したファンの方でしょう。

「くっ!変態のくせに早い!モモンガさん、サポート!」

ウルベルトさんがカタストロフィック・ノヴァの炎系大魔法で応戦し、モモンガさんがサモンアンデッドで壁役のデスナイトを召喚し、皆のサポートに回ります。

 

『みなさん、気を付けてください!変な格好ですが、かなりの手練れですよ!』

4対3の戦闘は8分ほどで終わりました。

ナザリックの皆もかなりのHPとMPを消費する大接戦でしたが

結局は4人のチームワークがヤーナムのイかれたプレーヤーを退けたのです!

これぞ友情の勝利!

 

『ふがへへへへっへへへハァ!どうぞぉ!どうぞゆっくりして逝ってねぇ!』

『痒い、痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒い痒いああ!この痒みこそ穢れ!』

『Oohhhh,awoooowadsf!本当の愛はここにあるぅぅぅ!』

それぞれが死ぬ時には特徴ある断絶魔を叫んで消えて行きました。

またこんな連中で埋まったイかれた街に入っていくかと思うとモモンガさんはかなりSAN値を削られてしまいました。

しかし4人のヤーナムでの冒険は始まったばかりです、頑張れ異業種社会人チーム!

『あーははははっははは!』

と思ったら早速次の狩人達がモモンガさん達を見つけて追いかけて来ました。

疲労した状態で戦闘するのは危険と判断したので逃げ出しました。

 


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