おいでよ獣狩りの町 あの田舎町ヤーナムがオバロ世界にインしました 作:溶けない氷
『うふふふ、そう・・そうなの・・・ほんとの愛はそこにあるのね・・・だから・・
あーははははははははははははははははははは!
いーヒヒヒヒひっひひひひひひ!
アナタと一緒に手を繋いでだいぼうとく・・・』(発狂)
『Ooh Majestic!(すごーい!)ラナー姫も上位者の叡智に触れたフレンズなんだね!』
『姫様!?』
現時点での啓蒙
クライム:0
ラキュース:1
イビルアイ:2
ラナー姫:29
ラナー姫の職業に探索者Lv1を追加
ここで質問だ。
Lv20から30の信仰系戦士はLv100のカンスト軽戦士に勝てるか?
結論:絶対に無理である。一方的に蹂躙される。
今正にベッドの上では朝を迎えた二人の戦士がそれを証明していた。
『ふんふんふーん、はいお約束の台詞言ってみてー』
「け・・・けだものぉ・・・・ぐすん、もうお嫁にいけない」
王都の高級宿屋のベッドの上で一晩中、一方的に蹂躙、陵辱されたラキュースはシーツのみを身にまとってうずくまっていた。
黒と金の艶やかな絹糸のごとき、髪が絡み合って艶やかだが一方は実に残念である。
蒼の薔薇の残り4人はラキュースを生贄に捧げて見捨てた。
『大丈夫よ!まだ処女膜はギリギリのところで破らなかったし!』
「どこが大丈夫よ!一晩中ねぶられて・・・ああもう!」
そういうとラキュースはアンジェの白い肌をつねって”ヒャン”と言わせる。
なんだかんだで仲のいい二人ははたから見ていると同性愛カップルにしか見えないだろう。
ティアはイかされまくって床の上にナメクジのように転がっている。
イカサレまくってちょっと部屋が生臭い。さらに言えば、ラキュースは全身汗まみれの唾液まみれでヌルヌルだ。
「ふー流石に・・・やりすぎたか」
『うん、ヤリすぎ。アンジェ、まさに絶倫獣。淫獣狩りのフレンズ』
床に亀甲縛りで転がされていたティアが今なお絶頂しながら応えるのでいたずらしてまたイカしてやった。
「んっんっーそういう悪いこというのはこっちのお口かなー?そーれ、お仕置きよー」
『んあぁぁぁっ!いくいくいくーっ』
「ティアは放っておいて、食事に行きましょ」
『ま・・・待って・・・股が・・・』
ラキュースは普段使わない部分の筋肉を限界まで一晩中いじられたことによって筋肉痛になった。
これも冒険者の経験の一部と考えれば・・・・
アンジェは後輩冒険者に人生の一部を薫陶したことを我ながら素晴らしいと思った。
これぞ啓蒙運動の一部である、と一人勝手に納得した。
ロビーに3人が降りていくると・・・ティアはさすがは忍者というべきかあの程度の縛りでは障害にならずに抜け出していた。
じゃぁなんで縛られていたかというと変態プレイのためである。
ガガーランはニヤニヤしながらお約束の言葉を投げかける
『昨晩はお楽しみでしたね・・・・・』
「おう!楽しんだ」
スパァンとラキュースのチョップがアンジェの後頭部に直撃するが全く反省の色はない。
「全く・・・・仲のいいのはいいとして程々にしておけよ。
ラキュース、新しい依頼が早速だが入っているんだが・・・」
「もう?正直疲れたから暫くは休みたいんだけど・・・」
アンジェはそんな様子に目を輝かせて何か期待するようにして
「え?休み?やったー、じゃぁ朝食食べたら早速続きを・・・」
またスパァンといい音をしてチョップが炸裂した。
「うわぁ!いタァい!(棒 啓蒙下がったぁ!」
「はいはい、それはいいから。で、依頼って?」
イビルアイは王国内の森林でのゴブリンを始めとする亜人の調査依頼だと伝えた。
「ふーん、それってヤヴァイの?森の中の人ならざるものって私、めっちゃ嫌な思い出しかないんだけど」
アンゲリカはヤーナムの大魔界と化した森を思い出した。
あれはきつい、ゲームをやった人ならわかるよね。
ユグドラシルの森はどこも腐臭と血臭が匂い立ち、常にくり返される死闘と虐殺で屍と血を養分として木々は黒々と昼とてなお暗い地獄の底である。
というふうに説明したらなぜか皆ドン引きしていた。
「・・・・・どんな大魔獣を思い浮かべているかは知らんが、ゴブリンは単体での戦闘力は人間よりは低い。
どうする?正直我々が受けるほどのものでもないとは思うが・・・」
「えっ?それって私も行くこと確定なの?」
『アンジェ・・・・あなたを放っておいたら大惨劇が繰り広げられるだけだから・・・ね・・』
「あ、はい」
ラキュースの無言の圧力が痛かった。
特に行くあてもないので今回は彼女たちについて行くことにした。
その前に・・・・・・
『ああ、それとアンジェにこれを手渡してくれと受付嬢に頼まれたぞ・・・
なんというか・・・奇抜なというか奇怪なファッションになっていたが』
ことはイビルアイが新しい依頼を受けに冒険者組合に入った時、
イビルアイの仮面も十分に奇抜だと思われるが、受付嬢の今回のファッションはそれよりも更に輪をかけて奇怪だった。
なんというか・・・その・・・籠だった。
『うふふふふ、あらイビルアイさん・・・くっくふふふ・・・
もう来る頃だってわかってましたのよ、ほら・・・蒼への依頼ですわ。
カッツェ平原付近の森における亜人の動態調査。
ああ、それとこのプレート・・・本当なら直接あの白磁のごとき御手に手渡したいところですけど、申し訳有りませんが親しいあなた方の手から渡せと・・・
ええ・・・・ええ・・あぁ・・ゴース・・・聞こえます・・・そうなんですのね
けものはいてものけものはいないと、流石ですわ』
『わ・・・わかった、渡しておこう。うむ』
尋常ではない受付嬢の様子に吸血鬼のイビルアイもさすがに引いてしまい依頼とアダマンタイトのプレートを受け取ってそそくさと組合をでた。
『またのお越しを・・・ええ、もうじきに・・すぐですわ・・』
というような様子のことを話した。
アンジェはその檻を被るのって流行ってるのかな?と思った。
さすがは異世界、ファッションも異次元だと感心した。